ONTAP (OS)

ONTAP(オンタップ)またはData ONTAP(データ・オンタップ)は、ネットアップNAS装置で使用されているアプライアンスOS

概要[編集]

同社はData ONTAPを「プラットフォームOS」と呼び、柔軟な管理と高い可用性を実現するとしている[1]

Data ONTAPは、NetBSDLinuxを基にカスタマイズされたもので、コマンドやCIFS/NFS/FTP/iSCSI/FCPなどの統合ストレージ管理機能は、ONTAP用にRFCや規定を準拠した独自の動作仕様及び、設定体系となっている。基本的なNAS機能としてのNFSやCIFSベースの機能だけでなく、一般に他サーバで提供される各種機能などをオプションベースで提供できる。

ファイルシステムは独自のフルジャーナルファイルシステムであるWAFL (Write Anywhere File Layout) を採用しており、ダブルパリティRAID 6であるRAID-DPや、オンラインバックアップ機能であるsnapshotSnapRestoreといったリストア機能や、ディザスタリカバリにも使用できるSnapMirrorなどの機能を持つ。同社はこれらの機能を、柔軟な運用管理性、設定の容易さ、安定性、広い実績を持つと主張している。

動作はインテルXeonを対象にしており、単一ABIをサポートするELF形式のオブジェクトフォーマットを使用している。また、最近[いつ?]ではプロセッサAMDOpteronを採用するなど全製品ラインの強化が進められている。

状況[編集]

LENOVO、IBM富士通日立製作所など、多くのベンダがNASゲートウェイとしてNetApp製品をOEM販売しているが、その全てで内部的にはData ONTAPが稼働している。

参照[編集]

  1. ^ NetApp プラットフォームOS