ONE PIECEの登場人物一覧
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ONE PIECEの登場人物一覧(ワンピースのとうじょうじんぶついちらん)は、尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE』、およびそれを原作とした同名のテレビアニメに登場する人物・キャラクターの一覧。「声」はテレビアニメにおける担当声優である。
主人公モンキー・D・ルフィとその仲間「麦わらの一味」については、麦わらの一味 (海賊)を参照。
海賊[編集]
世界政府[編集]
世界貴族(天竜人) / 役人 / 海軍 / サイファーポール / エニエス・ロビー / インペルダウン / 王下七武海 / 世界会議出席者
- イム
- 天竜人の最高位である五老星を従わせる真の最高権力者。
- 長い王冠のようなものを被り、地面まで引きずるほど長いマントを纏っている。聖地マリージョアのパンゲア城に住んでおり、何人たりとも座ってはならないとされている「虚の玉座」に座っている。歴史より消すべき「灯」を指名し、五老星に処理させている。一般には存在そのものが隠匿されており、イムについて知ることは「世界一のタブー」とされている。イワンコフは、彼の正体は「最初の20人」の一人であるネロナ家のイム聖で、不老の能力を得て800年前から生き続けていると推測している。リリィの末裔であるビビに執着しており、その身柄を手に入れようとしている。五老星からは「イム様」と呼ばれる。一人称は「ムー」、二人称は「ヌシア」。
- 詳細は不明だが、巨大な人型の怪物のような姿に変身する能力を持つ(変身後の姿も現時点ではシルエットのみ登場)。サボの放った炎を噛み砕くようにして防いだり、先端が槍のように尖った触手のようなものを伸ばして攻撃することができる。
- 世界会議編で初登場。会議期間中、五老星とコブラの会談の場に現れる。コブラにリリィ女王が遺した手紙の送り名について問い、世界の禁忌に触れたコブラを五老星と共に殺害した。ワノ国編後、マザーフレイムを使用し、ルルシア王国を跡形もなく消し去った。
世界貴族(天竜人)[編集]
五老星[編集]
世界政府の最高権力者であり、天竜人の最高位である5人の老人たち[注 1]。顔ぶれや外見は20年以上前から変わっていない。ナス寿郎聖以外全員が黒いスーツを着用しており、通常の天竜人とは違い特徴的な言葉遣いはしない。海軍の准将以下はその姿を見る事すらも禁じられており、肖像画でしか姿を知る事ができない。詳細は不明だが、全員が怪物のような姿に変身する能力を持つ(変身後の姿はサターン聖を除きシルエットのみ登場)。
「空白の100年」の真実や「D」について知っており、世界の支配と秩序のために、危険因子と判断したものを徹底的に排除している。22年前、「空白の100年」について研究していたオハラを敵とみなし、バスターコールを掛けて壊滅させた。
ジャヤ編では、クロコダイルの七武海除名を受け、三大勢力の均衡を保つため後任の選定を急いでいた。世界会議編では、マリージョアに現れたシャンクスに会談の席を設ける。さらにコブラ王と会談し、イムの存在を知るという「世界の禁忌」に触れたコブラを殺害した。
ワノ国編では、カイドウ敗北に備えワノ国を直轄下に置くため艦を派遣し、ロビンの連行とルフィの抹殺を鬼ヶ島にいるCP-0に指示する。しかし、ロビンの連行失敗とルフィの「ギア5」への覚醒という最悪の結果に至り、ルフィの手配書が新たに発行されると、ニカの力を覚醒させたルフィの姿と、「D」の文字の隠蔽を図ったが、モルガンズに邪魔されて果たせなかった。エッグヘッド編では、「欲」の報告を受け空白の100年の研究をしているベガパンクの抹殺を決定する。
- トップマン・ウォーキュリー聖(A)
- 声 - 平野正人
- 五老星「法務武神」。
- 頭部に痣のある大きな白髭の男。
- イーザンバロン・V・ナス寿郎(ナスじゅろう)聖(B)
- 声 - 緒方賢一
- 五老星「財務武神」。
- 禿頭で丸眼鏡を掛け、刀を持った白い着物姿の男。
- ジェイガルシア・サターン聖(C)
- 声 - 野田圭一
- 五老星「科学防衛武神」。
- 黒い帽子を被った、左目付近に傷のあるドレッドヘアの老人。杖を携帯している。人間を「虫」と見下し、その犠牲を歯牙にもかけない傲慢な性格。
- 頭部には牛の角が、下半身には蜘蛛の足が生えた怪物に変身する能力を持つ。五芒星の魔法陣から現れ、負傷しても瞬時に回復する高い再生能力のほか、目に光を湛え見たものに遠隔で衝撃を与える、見えない力で相手の動きを封じる等の技を持つ。
- バーソロミュー・くまとは因縁が深く、38年前のゴッドバレーでは島からの逃走を目論むくまに出会っている。ベガパンクがくまの身体を改造してクローン兵を作ろうとした際は、くまに七武海への加盟と、思考および自我の一切の放棄を命じた。ベガパンクとは、彼がイベル賞を受賞した際に一度だけ会っている。
- エッグヘッド編では、ベガパンク抹殺のためにエッグヘッドへ向かい、 魔法陣から怪物の状態で島に現れる。ボニーに刺突されるも即座に回復して返り討ちにし、彼女を拘束する。
- シェパード・十(ジュウ)・ピーター聖(D)
- 声 - 増谷康紀
- 五老星「農務武神」。
- 七三分けの金髪で金髭を生やした長身の男。首元に傷がある。
- マーカス・マーズ聖(E)
- 声 - 園部啓一
- 五老星「環境武神」。
- 長い白髪と口髭が特徴の長身の男。
最初の20人[編集]
800年前に世界政府を作った20人の王族たち。世界の創造主としてマリ―ジョアに移り住み、その一族は天竜人として現在まで君臨し続けている。20人の中で独裁者が生まれぬよう「虚の玉座」を作り、誰も座らないよう、誓いとして玉座を20の剣で囲った。しかし、ネフェルタリ家の女王リリィのみが天竜人にならなかったため、玉座を囲う剣の数は19本である。王族を失った国々では新たな王が選出されたため、現在ではネフェルタリ家を除く19の王族の名は、彼らの国々には残っていない。
- ネフェルタリ・D・リリィ
- 800年前のネフェルタリ家の女王。詳細は「アラバスタ王国#ネフェルタリ・D・リリィ」を参照
- ネロナ・イム聖
- 最初の20人の一人。詳細は「#イム」を参照
神の騎士団[編集]
- フィガーランド・ガーリング聖
- 神の騎士団最高司令官。フィガーランド一族の天竜人。
- 剣を携え、サングラスをかけた老人。髪と髭は前面から見ると十字型で、横から見ると三日月型になっている。
- 38年前のゴッドバレーで開かれた「人間狩り」で活躍し、「王者」と呼ばれるようになった。
- 世界会議後、しらほしを庇ったミョスガルド聖を処刑した。
ロズワード一家[編集]
- ロズワード聖
- 声 - 掛川裕彦
- ロズワード一家の主。チャルロス聖・シャルリア宮の父親。
- 聖地マリージョア出身[3]。53歳→55歳[3]。誕生日は6月28日[4]。身長215cm[3]。かに座[3]。血液型XF型[3]。好物はサルの脳みそ[3]。
- 奴隷としてジャンバールなどの海賊の船長をコレクションしており、そのうちの何人かを子に貸している。内部にライフルを仕込んだ杖を携帯している。
- 人間オークション会場でチャルロスがルフィに殴り飛ばされたことに激怒し、海軍大将の増援を命令する。しかし、その直後に会場上空から偶然落下してきたウソップの下敷きとなり、気絶した。
- 世界会議編では、レンタルした奴隷であるバーソロミュー・くまの背に乗り、殴られたチャルロス聖を迎えに来る。
- チャルロス聖
- 声 - 茶風林
- ロズワード聖の息子で、シャルリア宮の兄。
- 聖地マリージョア出身[3]。22歳→24歳[3]。誕生日は6月1日[4]。身長230cm[3]。ふたご座[3]。血液型XF型[3]。好物は高級ソフトクリーム[3]。
- 醜い容姿をしており、気に入らない者や逆らう者は拳銃を撃って黙らせる、暴虐極まりない性格。妻を12人抱えており、気に入った女性は有無を言わさず妻に任命する。その反面、飽きたらあっさりと下々民に戻してしまう。
- シャボンディ諸島編では、人魚を欲しがっており、人間オークションでケイミーに対し5億ベリーを提示した。会場内にはっちゃんを見つけると、拳銃で彼を撃ったあげく罵詈雑言を浴びせたため、激怒したルフィから強烈なパンチを喰らい気絶した。
- 世界会議編では、マリージョアを訪れたしらほしをペットにしようと、巨人の奴隷やCP-0を差し向けるが、ミョスガルド聖に殴り飛ばされて重傷を負う。回復すると懲りずに再びしらほしを狙うも、ミョスガルド聖の後ろ盾を得たサイとレオに叩き潰され、後日殺人未遂事件と報じられた。
- シャルリア宮
- 声 - 笠原留美
- ロズワード聖の娘で、チャルロス聖の妹。
- 聖地マリージョア出身[3]。15歳→17歳[3]。誕生日は3月29日[4]。身長178cm[3]。おひつじ座[3]。血液型XF型[3]。好物はキャビアの金箔のせ[3]。
- 端正な容姿だが、父や兄に劣らぬ高慢な性格。
- 人間オークション会場でチャルロスとロズワードの気絶後、ケイミーを銃撃しようとするが、レイリーが放った「覇王色の覇気」を受け、気絶した。その後、意識を取り戻し、危害を加えられた上に奴隷を全員逃がされ、未だに海軍が一味を捕まえられていない状況に苛立ちを見せていた。
ドンキホーテ一族[編集]
- ドンキホーテ・ミョスガルド聖
- 声 - 後藤哲夫(545話)→菊池正美(888話 - )
- ドンキホーテ一族の天竜人。誕生日は12月13日(人(1)に(2)なったドンキホーテ(10)・ミョ(3)スガルド)[6]。
- 10年前、大金をはたいて購入した魚人奴隷たちを取り返すため魚人島を目指すも、その途中で海底生物に襲われて船が難破し、魚人島に漂着する。そこで元奴隷の魚人たちに海難事故に見せかけて殺されそうになるが[注 2]、オトヒメ王妃によって助けられる[注 3]。終始傲慢な態度をとっていたが、マリージョアに帰還する際、同行を希望するオトヒメ王妃を連れて行き、「世界会議」でも通用する天竜人の書状が書かれるきっかけを作った。現在はオトヒメの影響で改心しており、「オトヒメ王妃に人間にしてもらった」と大恩を感じている。奴隷を一人も持たない生活をしているため、他の天竜人からは「奇人」扱いされている。
- 世界会議編では、オトヒメへの恩義を返すため、マリージョアでしらほしがチャルロスに襲われた際、彼を殴り飛ばしてしらほしを助ける。再びチャルロスがしらほしを拘束した際は、自らの責任でサイとレオにチャルロスを攻撃させるも、魚人族を庇った咎でガーリング聖に処刑された。
- ミョスガルド聖の父
- 声 - 岸野一彦
- 本名不明。ミョスガルドに、ジンベエが七武海になったことで元奴隷が恩赦を受け、魚人島に帰ったことを伝えた。
- ドンキホーテ・ホーミング聖
- 声 - 村治学
- ドフラミンゴとロシナンテの父親。故人。
- 天竜人でも数少ない良心的な性格の人物[注 4]。「天竜人も人間」という考えを持ち、同胞から異端視されていた。
- 33年前、天竜人の地位を捨て、家族と共にマリージョアから「北の海」の世界政府非加盟国へ移住する。その矢先、移住先の住民達に正体が発覚し[注 5]、家族で追われる身となってしまう。妻と子供だけでもマリージョアに帰還させてくれと懇願するも拒否され、逃亡生活を余儀なくされる。その過程で妻を失くし、自身は息子たちと共に迫害され続け、天竜人を恨む一般市民から地獄ともいえる拷問を受け続けた。地上移住から2年後、ドフラミンゴに銃殺された。自分の軽率な行動が家族を不幸にしたことを受け止め、死の間際には抵抗することなく、自分が父親であったことを息子たちに謝罪していた。
- ホーミング聖の妻
- 声 - 浦和めぐみ
- ドフラミンゴとロシナンテの母親。本名不明。故人。
- 33年前、家族と共に地上へ移住するが、逃亡生活の中で劣悪な環境が祟り病死した。
その他の天竜人[編集]
- ジャルマック聖
- 声 - 増谷康紀
- 12年前、ゴア王国を訪問した天竜人。誕生日は11月9日[4]。
- 「自分の船の前を横切った」という理由により、サボの小船を容赦なく砲撃し沈めた。
- プルミング聖
- マリージョアに住む天竜人。世界会議後、革命軍の襲撃に巻き込まれた。
- カマエル聖
- 劇場版オリジナルキャラクター。詳細は「ONE PIECE FILM GOLD#カマエル聖」を参照
役人[編集]
- コング
- 声 - 石塚運昇
- 世界政府全軍総帥。元海軍本部元帥。
- 鋭く尖った白髪と顎ひげが特徴の老人。左目に傷跡があり、老齢を感じさせない屈強な体格。五老星の下で、海軍、サイファーポール、エニエス・ロビーなどの世界政府の機関を統括する軍部のトップ。誕生日は5月9日[4]。
- 27年前の「エッド・ウォーの海戦」時は、海軍本部元帥の座にいた。その頃はガープに何度も大将への昇格の話を持ち掛けていたが、全く聞き入れてもらえなかった。マリンフォード頂上戦争終戦後、ガープとセンゴクの退任を受理するも、若い海兵の育成のために軍に残るよう諭した。
- 帽子の幹部[7]
- 声 - 増谷康紀
- 世界政府の高官。本名・役職は不明。
- 頂上戦争でドフラミンゴに命令を出し、モリアを襲撃させた。その後、ドフラミンゴと会談しモリアを取り逃がしたことを咎めたが、全く意に介されなかった。
- コーギー
- 声 - 江川央生
- 世界政府の役人。右目に傷がある男。海賊の臭いを嗅ぎ分ける優れた嗅覚を持つ。誕生日は8月25日[4]。
- アイスバーグから古代兵器「プルトン」の設計図を譲り受けるために何度か派遣されたが、毎回軽くあしらわれていた。ロビン護送の際、隠れていたそげキングに勘付くが、返り討ちに遭った。
海軍[編集]
サイファーポール[編集]
エニエス・ロビー[編集]
- バスカビル
- 声 - 大場真人(左)、園部啓一(中央)、服巻浩司(右)
- エニエス・ロビー裁判長。バス、アンド、カビルの3人組[8]。異名は「3つ首のバスカビル」。
- 「偉大なる航路」出身(3人共通)[8]。身長512cm(合体時)[8]。おひつじ座(3人共通)[8]。
- バスは46歳→48歳[8]。誕生日は3月30日[8]。血液型X型[8]。好物は牛の左ばら肉[8]。
- アンドは51歳→53歳[8]。誕生日は3月31日[4]。血液型XF型[8]。好物は鶏のキモ[8]。
- カビルは40歳→42歳[8]。誕生日は4月1日[8]。血液型F型[8]。好物はマグロの右ほほ肉[8]。
- 3つの頭を持つ巨体の男だが、実際は仲良し3人組がくっついているだけ。左手側のいかつい髭面の男が「バス」、中央の白髭を蓄えている男が「アンド」[8]、右手側のオカマ口調の男が「カビル」。漫才のような会話を常に繰り広げる(中央の男がボケで他の2人がツッコミ)。3人が一緒になったことで、腕や足が各々発達し戦闘力が上昇している[8]。武器は巨大サーベルで、大地を割るほどの腕力を持つ。
- 裁判所まで走ってきたロケットマンの前に立ちはだかったが、3人とも轢かれた。
- 法番隊
- 声 - 中尾良平(隊長)、平井啓二(隊員)
- エニエス・ロビーの一級衛兵部隊。正式名称は「法の番犬部隊」。犬に乗って移動する。
- ルフィらの侵入でバスカビルにより100名が本島前門に配備されたが、ウォーターセブンの大工達や寝返ったオイモとカーシーにより壊滅させられた。
- 有罪陪審員
- バスカビルがルフィらの進撃に業を煮やし、出動させた特別部隊。
- 左肩に「有罪」と刺青を彫っており、掛け声も「有罪」。巨大な鎖付き鉄球を武器とする。「公正なる11人の陪審員」という名目だが、全員が元海賊の死刑囚であり、連行された者の道連れを望むため、エニエス・ロビーの歴史上無罪判決が下されたことはない。ルフィたちに壊滅させられた。
- オイモ&カーシー
- エニエス・ロビーの門番を務める二人組の巨人。詳細は「海賊 (ONE PIECE)#オイモ」および「海賊 (ONE PIECE)#カーシー」を参照
- ギャサリン
- エニエス・ロビー給仕職員。
- ブサイクだが、異性には人気があるエニエス・ロビーのアイドル。ジャブラを始め多くの男に告白されているが、当の本人は「顔が良い」という理由でルッチに片想いしており、そのためジャブラ達を振っている[9]。
- ジョルジ[4]
- 声 - 阪脩
- エニエス・ロビー先代裁判長。
- 24年前、トムの海列車構想を聞き、彼に10年の執行猶予を与えた。再来時、トムの願いを聞き入れ、彼1人だけを連行するよう命じた。
インペルダウン[編集]
王下七武海[編集]
世界会議出席者[編集]
世界政府加盟国の王たち。4年に一度、聖地マリージョアで開催される「世界会議」への参加権を持つ。
- ネフェルタリ・コブラ
- アラバスタ王国国王。詳細は「アラバスタ王国#ネフェルタリ・コブラ」を参照
- タラッサ・ルーカス
- イリシア王国国王。詳細は「#タラッサ・ルーカス」を参照
- ドルトン
- サクラ王国国王。詳細は「#ドルトン」を参照
- ネプチューン
- リュウグウ王国国王。詳細は「#ネプチューン」を参照
- リク・ドルド3世
- ドレスローザ国王。詳細は「#リク・ドルド3世」を参照
- エリザベローII世
- プロデンス王国国王。詳細は「#エリザベローII世」を参照
- ステリー
- ゴア王国国王。詳細は「#ステリー」を参照
- ワポル
- 悪ブラックドラム王国国王。詳細は「#ワポル」を参照
- ラーメン
- 花ノ国国王。詳細は「#ラーメン」を参照
- ビール6世
- ロシュワン王国国王。詳細は「#ビール6世」を参照
- ハン・バーガー
- バリウッド王国国王。詳細は「#ハン・バーガー」を参照
- モロロン
- 声 - 木下紗華
- タジン王国女王。彼女が現れると歓声が飛び交うほどの美女。赤ワインが好物だが、自分の生まれ年のワインしか飲まない[10]。
- タコス
- 声 - 斉藤次郎
- シシャノ王国国王。ソンブレロを被った男。誕生日は12月9日(ドロレス・イバルリの誕生日)[11]。
- セキ
- ルルシア王国国王。詳細は「#セキ」を参照
- セーザ
- イリシア王国国王。詳細は「#セーザ」を参照
- イワトビ
- ホワイトランド王国国王。詳細は「#イワトビ」を参照
- ムケッカ
- サンバ王国国王。詳細は「#ムケッカ」を参照
- ナシ[10]
- リンゴ王国国王[10]。他国の王に名産品の果物の交易を提案していた。
- マリ[10]
- チャコ王国国王[10]。美食家。
- ソース[10]
- ジャンバラヤ王国国王[10]。
- ネギー[10]
- ギンガポール王国女王[10]。
- クーラン[10]
- キャメロン王国国王[10]。「世界会議」の際にはいつも、身につけている高価なアクセサリーを自慢している[10]。
- レモンチーズ[12][10]
- 声 - 斉藤貴美子
- ベストランド王国女王[10]。末っ子の王子2人を溺愛しており、他国の王族に紹介してまわっている[10]。
- ジープ[10][13]
- 声 - 増谷康紀
- 南ファイヤー王国国王[10]。息子のホイール[10]は「背が高い女性」が好みで、父のことは「パパン」と呼んで尊敬している。ホイールをしらほしと結婚させようとするが、「タイプじゃないんです」と一蹴されてしまった。
- フラーリ[10]
- 声 - ボルケーノ太田
- ナガグツ王国国王[10]。葉巻を吸っている。一人息子のトリトブー[10]は「困り顔の女性」がタイプで、わがままだが父を信頼しており言うことを聞く[10]。
- ストロガノフ[10]
- ビーフ王国国王[10]。サングラスと髭が特徴。即位歴は長い[10]。
- ティー4世
- エイギス王国国王。詳細は「#ティー4世」を参照
- バン・ドデシネ
- フラウス王国女王。詳細は「#バン・ドデシネ」を参照
- チャップ
- ドイル王国国王。詳細は「#チャップ」を参照
- ポトフ王[12]、サモサ王[12]
- 声 - 服巻浩司(ポトフ)、宮崎寛務(サモサ)
- 世界会議出席者。治める国は不明。
組織・会社[編集]
バロックワークス / 革命軍 / ジェルマ王国/ 世界経済新聞社
バロックワークス[編集]
革命軍[編集]
総司令官[編集]
- モンキー・D・ドラゴン
- 声 - 柴田秀勝、井上和彦(若年期)
- 革命軍総司令官。ルフィの父親で、ガープの息子。異名は「反逆竜」。
- 「東の海」ゴア王国出身。53歳→55歳[14]。誕生日は10月5日[4]。身長256cm[14]。てんびん座[14]。血液型F型[14]。好物はボカディート[14]。
- 世界各地でクーデターを起こし、世界政府を直接倒そうとしている革命家。黒いローブを身に纏い、左顔面を縦断する大きな刺青がある。ルフィやガープとは似つかない冷静な性格だが、仲間からの強い信頼や自分の信念を徹底的に貫くという点は共通している[注 6]。革命軍の活動は「戦争」と割り切っており、勝利に浮かれる仲間は叱責する。仲間にも素性の詮索をさせない性格であるため、長い付き合いであるイワンコフですらルフィとの血縁を全く知らなかった。ガープとは敵対する立場であるものの縁は切れておらず、何らかの手段で接触している模様。ルフィに対しては思うがまま生きるがいいと活躍を喜んでおり、いつの日か訪れる再会を望んでいる。風に吹かれている時、いつも東を向く癖がある[注 7]。
- かつて海軍に在籍していたが、運悪く自分の正義を見出せなかったという。やがて自勇軍を率い世界政府への抗議活動を行っていたが、22年前、面識のあったオハラのクローバー博士を島ごと消した政府の理不尽な方針に怒りを覚え、その年の内にバーソロミュー・くまやエンポリオ・イワンコフと共に革命軍を結成した。
- 12年前、故郷ゴア王国で出会ったサボの「貴族に生まれて恥ずかしい」という必死な想いを汲み、グレイ・ターミナルの大火事から人々を救出。ゴア王国のように不要なものを淘汰する隔離社会を「世界の未来の縮図」と考え、世界を変えるためイワンコフやくま達と決起した。その翌日、ジャルマック聖の砲撃を受け海に沈められたサボを救出。ゴア王国に帰ることを拒むサボを革命軍に加え、戦闘の師としてサボを鍛え上げた[15]。8年前には「世界会議」の議題にも取り上げられるほどの存在となり、現在では知らぬ者はいない「世界最悪の犯罪者」として悪名を馳せている。
- 初登場はローグタウン編。ルフィがスモーカーに捕らわれた際にスモーカーを妨害し、ルフィの偉大なる航路への船出を見送った。この時、ルフィはスモーカーに顔を地面に押さえつけられていたことからドラゴンの姿を見ておらず、ウォーターセブンで再会したガープによって初めて父親の存在を知らされた。マリンフォード頂上戦争の際、センゴクによってルフィやガープとの親子関係が世界中に暴露された。頂上戦争終結後は白ひげの死に伴う時代の変化を感じ、近い内に幹部たちを招集せんとしていた。
- ドンキホーテファミリー崩壊後、コアラに幹部達の再招集を命じる。ルフィ達が「ゾウ」を出発した頃、本拠地のバルティゴが黒ひげ海賊団の襲撃を受け壊滅したため[注 8]、総本部をカマバッカ王国へ移す。世界会議編では天竜人に宣戦布告するため、サボたちをマリージョアに送り込む。会議閉幕後、帰還したサボからマリ―ジョアで起きた事件の報告を受ける。
革命軍幹部[編集]
「偉大なる航路」と東西南北4つの海で活動している5人の軍隊長がおり、それぞれの補佐として副隊長がついている[16]。幹部達は独自の作戦で自由に動いている[17]。
- サボ
- 声 - 古谷徹、竹内順子(幼少期)
- 革命軍参謀総長。エース・ルフィの義兄弟。懸賞金6億200万ベリー[18]。異名は「炎帝」。
- 「東の海」ゴア王国出身。22歳。誕生日は3月20日(「さ〜」=3、「ぶ〜」=2、「お〜」=0)[19]。身長100cm(10歳時)[20]→187cm[21]。うお座[20]。血液型X型[20]。好物はラーメン[20]。
- 若くして革命軍No.2の立場である青年。ゴーグル付きのシルクハットや黒いコート、青い上着に首に巻いたスカーフが特徴。子供の頃は短髪に欠けた歯が特徴で、現在は髪を伸ばし顔の左側に大きな火傷の痕がある[注 9]。エース、ルフィとの絆は何よりも強く、ルフィに危機が迫れば世界のどこにいようと立場を押して駆けつけると決意している[注 10]。基本的には気さくで冷静な性格である一方、エースやルフィと同様に感情に任せて単独行動をとることも多い。仲間との通信では自分の要件だけ言ってすぐに切ってしまうため、同僚たちをよく困らせている。また、ルフィ同様に人の名前を正確に覚えず、変わったあだ名で呼ぶことがある[注 11]。幼い頃は3人の中で最も落ち着いた性格で、当時はやや荒々しかったエースをなだめることが多かった。当時は広い世界を見てそれを伝える本を書くという夢を抱いていた。少年時代の海賊旗はSの文字に×マーク[注 12]。
- 「竜の爪」と称する非常に強力な指の力を持ち、指に「武装色の覇気」を纏った「竜爪拳(りゅうそうけん)」という拳法を駆使する[注 13]。ドレスローザ編で自然系悪魔の実「メラメラの実」の能力者となり、炎の攻撃を竜爪拳と組み合わせるようになる。武器は、幼少期から使っている鉄パイプ。幼少期の喧嘩の腕はエースと伯仲しており、ルフィは2人に全く歯が立たなかった。
- ゴア王国の貴族の生まれであるが、エゴイストの両親に全てを決められた人生を送ることに嫌気がさし、自由を求めて家出しグレイ・ターミナルで暮らすようになる[注 14]。5歳の頃にエースと出会い、10歳の時にブルージャム海賊団からルフィを助けたことで、ダダン一家の下でエース・ルフィとの共同生活を送ることになり、3人で盃を交わし義兄弟となった。ある日、中心街に忍び込んだ際に父親に発見され、エースとルフィが父親に買収されたブルージャムに痛めつけられたことから止むを得ず家に戻る。その後、国や貴族がグレイ・ターミナルを放火させたことを知り、貴族に生まれたことを心底から恥じ、その時遭遇したドラゴンに自分の心情を打ち明けた。翌日、海に出る決意を固めて出港した矢先、ゴア王国の視察に訪れた天竜人の砲撃で船を沈められ、顔の左側に大きな火傷の痕が残るほどの重傷を負ったが、ドラゴンによって救われ一命を取り留めた[注 15]。
- しかし、この事件で記憶喪失となり、ルフィやエースと過ごした日々はおろか自分の名前すら忘れてしまっていた。持ち物に書かれていた名前から身元が判明するが、両親の元に戻りたくない強い思いだけは残り、自ら志願して革命軍に加わった[注 16]。以来革命軍の一員として行動するうちに世界の現状を知り、ドラゴンらの考えに共感するようになる。また、ドラゴンに師事することでさらに力をつけ、No.2である参謀総長の地位にまで登り詰めた[15]。頂上戦争でのエースの死を報じた新聞を見て失った記憶が一気に甦り、そのショックで3日も意識を失い目覚めた後に、メラメラの実を手に入れることを決意する。その2年後にはエースの墓参りをし、ルフィの復活を報告した[25]。
- ドレスローザ編で、武器の流出を阻止するためにコアラやハックと共にドレスローザに潜入。コリーダコロシアム内でルフィと12年ぶりに再会し、ルフィに代わり剣闘士ルーシーとして剣闘会に出場する[注 17]。メラメラの実争奪戦の決勝戦では、オモチャたちが解放された混乱を機にリングを破壊し、他の出場者を場外に落として試合を制するとメラメラの実を食べ、エースの能力を受け継いだ。地下から脱出後、ドフラミンゴ討伐に向かったルフィたちを援護するため単身で海軍を足止めし、大将藤虎と交戦する。戦いの中で藤虎が自身の思惑を明かしたことで互いに手を引き、市民の救助活動に努める。途中コアラからの報告を受け、ドフラミンゴとの戦いで一時的に動けなくなったルフィを狙うバージェスと交戦し、打ち負かした。ドフラミンゴ討伐後の夜、ゾロ達に会いに行き、作っておいたルフィのビブルカードをルフィが眠っている間にゾロに渡してその欠片を貰い、一足先に仲間達と共にドレスローザを去った。
- 世界会議編では、他の幹部達と共に、天竜人への宣戦布告、食糧庫の破壊、くまの救出のためマリージョアに潜入する。世界会議4日目には、天竜人の居住地・神々の地において、世界政府のシンボルである「天駆ける竜の蹄」を破壊。くまを追う最中、城内でアラバスタ国王コブラと五老星の会談を目撃する。コブラに危機が迫ると救出を試みるもイムの攻撃で深手を負い、逃走の際、死にゆくコブラからルフィとビビへの伝言を託された。世界会議閉幕後、コブラの殺害をはじめとする数々の事件の黒幕と目される。中でも「8ヶ国革命」の国々では「炎帝」と呼ばれ、ドラゴン以上の影響力を持つ立場となる。ワノ国編後、ルルシア王国に逃れ、そこでマザーフレイムの攻撃に巻き込まれたものと思われたが、直前に王国を脱出しており、革命軍への入隊を希望したルルシアの国民たちと共にカマバッカ王国に帰還すると、ドラゴンとイワンコフに世界会議で起こったことを話す。
- 劇場版『GOLD』では、潜入任務で音信不通となったレイズ・マックスの捜索のためグラン・テゾーロに赴く。ルフィとテゾーロの戦いに介入した海軍の砲撃を妨害し、艦隊の指揮を執るCP-0のロブ・ルッチと交戦。ルフィがテゾーロを倒すと、互いに手を引いた。
- 劇場版『STAMPEDE』では、革命軍がマークする海賊万博の主催者ブエナ・フェスタを狙い会場に潜入。ダグラス・バレットとの戦いではルフィに加勢。ルフィとバレットの戦いに決着がつくと、フェスタの前に現れ抵抗しようとしたフェスタを一撃で倒す。島にバスターコールの艦隊が迫ると、歌姫アンに作り出してもらったエースの幻影と共に海軍艦隊の動きを止め、ルフィの船出を見送った。
- 技一覧
- 竜爪拳
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- 竜の鉤爪(りゅうのかぎづめ)
- 指を竜の爪のような形にし、「武装色の覇気」で強化した状態で対象に突き刺す。武装色の覇気を纏った防具を破壊してしまうほどの威力を誇る。
- 竜の息吹(りゅうのいぶき)
- 「武装色の覇気」で強化した両腕の拳を対象物に付け、その物の「核」を突いて内部から爆発・破壊する。
- メラメラの実
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- 火拳(ひけん)
- 巨大な炎と化した拳による攻撃。かつてはエースの代名詞である必殺技。
- 火炎「竜王(りゅうおう)」
- 燃える竜爪拳。炎を纏わせた腕を回転させながら「竜の鉤爪」を繰り出し、相手を吹き飛ばす。
- 王手飛車(おうてびしゃ)
- 地面に放った炎を目標に向かって高速で走らせる。
- コアラ
- 声 - ゆきのさつき
- 革命軍幹部[17]。魚人空手師範代。
- 「偉大なる航路」フールシャウト島出身。23歳。誕生日は10月25日[4]。身長160cm[21]。さそり座[26]。血液型F型[26]。好物は五目ちまき[26]。
- 革命軍に所属する女性兵士。オレンジ色のショートヘアーで、ニーソックスやフリルがついた服装をしており、サングラスをつけた赤いキャスケットを被っている。面倒見がよく、同僚のサボのことは「君」付けで呼び、立場を無視してよく単独行動をとるサボには手を焼いている。一時革命軍に身を置いていたロビンとは親しい間柄で、ドレスローザで再会したときは抱き着いて喜んでいた。
- かつて、聖地マリージョアで天竜人の奴隷として働かされていたが、15年前フィッシャー・タイガーによって解放され、その3年後、とある島から故郷のフールシャウト島まで、タイヨウの海賊団に送り届けてもらうことになる。奴隷の生き方が体に染みついていたため、怯えながらも常に笑顔を絶やさずにいたが、タイガーに背中にあった天竜人の烙印を消され、代わりにタイヨウの海賊団のマークを入れてもらった。以降、魚人たちと過ごすうちに感情を取り戻していき、無事故郷に帰還した[注 18]。
- 14歳の時にハックに連れられる形で革命軍に加入し、ハックに魚人空手を習い師範代にまでなった[15]。また、相性が良かったことでサボ・ハックとのチームで任務を任されるようになり、頂上戦争後にはドラゴンからの指示で世界各地にいる革命軍幹部を集めた。
- ドレスローザ編で、武器の流通の調査のため、サボ・ハックと共にドレスローザに潜入する。コロシアム地下でしばらく調査を進めた後、市民の救助活動に努める。途中不穏な動きを見せるバージェスを発見し、サボに報告した。その後、交易港でドンキホーテファミリーと取引している者のリストを回収し、バルティゴに帰還した。
- 劇場版『GOLD』では、テゾーロとタナカさんの会話を盗聴し、グラン・テゾーロに麦わらの一味が来ていることをサボに伝えた。
- 作者は「僕にとってコアラはホーディと真逆の人生を生きる、とても意味のあるキャラクター」と述べている[27]。
- バーソロミュー・くま
- 元革命軍幹部。元ソルベ王国国王にして、元王下七武海の一人。詳細は「王下七武海#バーソロミュー・くま」を参照
G軍[編集]
- エンポリオ・イワンコフ
- 声 - いまむらのりお(438話 - 452話)→岩田光央[注 19](461話 - )
- 革命軍幹部。革命軍「G(グランドライン)軍」軍隊長[16]。カマバッカ王国女王(永久欠番)。異名は「オカマ王」。
- 「偉大なる航路」カマバッカ王国出身[28]。51歳→53歳[28]。誕生日は1月8日(ヒーハー)[29]。身長449cm[28]。やぎ座[28]。血液型XF型[28]。好物はホルモン焼き[28]。
- 頭部が大きい、オカマの大男。紫色のアフロヘアーや長いまつげなど、インパクトの強い外見をしている。オネエ言葉で話し、一人称が「ヴァターシ」、二人称が「ヴァナタ」「○○ボーイ」、語尾に「ブル」をつける、口癖が「ヒーハー」、言った事を直後にノリツッコミのように否定する(この時、部下はツッコミつつも歓声を挙げる)といった独特の言い回しをする[注 20]。見た目や言動はエキセントリックだが、経験・知識豊富な実力者。数々の人や国を救った「奇跡の人」として知られるが、本人はそう呼ばれることを否定している。通称「イワさん」。ルフィやくまからは「イワちゃん」、部下からは「イワ様」、ドラゴンからは「イワ」と呼ばれている。ルーキー時代のクロコダイルと面識があり、何らかの弱みを握っている。
- 超人系悪魔の実「ホルホルの実」の能力者。様々なホルモンを指先から注入できる「ホルモン自在人間」。性別・体温・色素・成長・テンションなど、人間を内側から変えてしまう人体のエンジニア。「ニューカマー拳法」の使い手で、肉弾戦にも長けている。
- 少年時代は天竜人の奴隷で、38年前にゴッドバレーでくまと出会い、大会の商品である「ニキュニキュの実」をくまに与え島からの脱出を手助けした。その後はくまやジニーと別れ海へ出て、数年後にドラゴン率いる自勇軍に所属した。22年前にベコリへの反逆で投獄されたくまとジニーを救出し、ドラゴンやくまと共に革命軍を立ち上げる。数年前からインペルダウンに収容されたまま行方不明となっていたが、実は密かにLEVEL5.5「ニューカマーランド」を作り上げ、同志「新人類(ニューカマー)」を増やしつつ決起の時を窺っていた。
- インペルダウン編で、マゼランに敗れて瀕死の状態に陥ったルフィとボン・クレーを救助する。ドラゴンの息子であるルフィの護衛を買って出ることを決め、同志と共に脱獄を決行する。途中、ルフィ達を先に行かせるためマゼランを足止めし、毒を受け敗北するが、「治癒ホルモン」と「テンションホルモン」を使って復活し、脱獄に成功する。マリンフォード頂上戦争では、処刑台に向かうルフィを援護する。同僚であるくまが人間兵器に改造されたことを知り、くまがニューカマーたちを傷つけたことに怒り戦いを挑む。戦争終盤、瀕死のルフィの頼みにより、2回目の「テンションホルモン」をルフィに投与。エースの戦死後、ルフィを守るため赤犬に攻撃を仕掛けるが、返り討ちにされる。終戦後はジンベエらにルフィを任せてカマバッカ王国へと帰還し、そこに飛ばされていたサンジと出会う[注 21]。16点鐘の新聞記事からルフィのメッセージを受け取ったサンジの熱意に応え、「攻めの料理」を教えるための試練を仕掛けた。
- ゾウ編後には、壊滅したバルティゴから逃れたドラゴンたちをカマバッカ王国に迎え入れる。世界会議閉幕後、本部に帰還したサボから世界会議で起こったことを聞く。
- モデルは映画『ロッキー・ホラー・ショー』のフランクフルター博士と、作者と親交のあった舞台俳優のいまむらのりお[30]。
- 技一覧
- DEATH WINK(デス・ウィンク)
- ただのまばたき[31]だが、発せられる爆風で相手にダメージを与え、砲弾をも押し返す威力を持つ。その際の擬音は「バチョーン」(「バ」には濁点が3つ付いている)。
- HELL WINK(ヘル・ウィンク)
- 「顔面成長ホルモン」で巨大化させた顔面から放つ「DEATH WINK」。擬音は「バァチコヴァロンヌ!!!!」。
- 銀河・WINK(ギャラクシーンヌウィンク)
- 残像によって顔面を分裂させる「GANMEN・残像(ガンメン・スペクトラム)」で無数に作られた顔面から大量のウィンクを飛ばす。
- ニューカマー拳法44のエステ奥義「夢打撃処裏拳(むだげしょりけん)」
- 残像が見えるほどの超高速の貫手で攻撃する。
- ローリング・エステ
- 回転により敵の攻撃を素早く避ける。
- ホルホルの実
-
- エンポリオ・女ホルモン
- 男を女に変える[注 22]。
- エンポリオ・治癒ホルモン
- 自己治癒力を強化し傷や毒を癒す。ただし、使用した相手の寿命を削るリスクがある。マゼランの毒に冒されたルフィは、10年分の寿命を削って復活した。
- エンポリオ・テンションホルモン
- アドレナリンを過剰分泌させて興奮状態にする。疲弊しきって動けない人物であっても疲れや痛みを一日ほど忘れられるが、後日壮絶な後遺症を伴うという副作用がある。また、連続で使用すると命を落とす危険性がある。
- エンポリオ・顔面成長ホルモン
- 顔面を巨大化させる。
- イナズマ
- 声 - 浜田賢二(男)、庄司宇芽香(女)
- 革命軍幹部[4]。革命軍「G軍」副隊長[16]。イワンコフの部下。
- 「南の海」出身。27歳→29歳[28]。誕生日は8月3日[4]。身長228cm[28]。しし座[28]。血液型F型[28]。好物はガーリックシュリンプ[28]。
- サングラスや髪の色も含め、服の右半分が白色、左半分がオレンジ色をしているのが特徴。性別を超越した「新人類」の一人で、登場のたびに男性であったり女性であったりする。冷静沈着な性格で、イワンコフを的確にサポートする。常にワイングラスを持っている。ルフィには「カニちゃん」と呼ばれる。アニメでは、過去にサボなど革命軍の少年兵に座学を行っていた[32]。
- 超人系悪魔の実「チョキチョキの実」の能力者。腕を大きなハサミに変え、いかなるものを切り出して紙のように自在に扱える「ハサミ人間」。
- インペルダウンのLEVEL5「極寒地獄」にて力尽きたルフィとボン・クレーを、ニューカマーランドに運び入れた。脱獄する際に、イワンコフと共にマゼランを足止めするが敗北。復活したイワンコフに助けられ脱獄するが、治療に専念するためリタイアさせられる。頂上戦争中はイワンコフの髪の中に隠れており、戦争終盤にエースの処刑台への橋を作り、ルフィを援護した。海軍本部から脱出する際に赤犬に倒されるが、生き延びてカマバッカ王国へと帰還した。
- 技一覧
- 大鋏(おおかなばし)
- 建造物などを切り崩す。
- KEEP OUT(キープ・アウト)
- 切り離した物を相手に向かって飛ばし、足止めする。
西軍[編集]
- モーリー
- 声 - 三宅健太
- 革命軍「西軍」軍隊長。巨人族。異名は「毛皮のモーリー」[10]。懸賞金2億9300万ベリー[10]。
- 「西の海」出身[10]。160歳[33]。誕生日は9月11日[10]。身長12.53m[10]。おとめ座[10]。血液型F型[10]。好きな食べ物はバーニャカウダ[33]。嫌いな食べ物は魚[33]。趣味はカラオケ・地中散歩[33]。
- ミニスカートをはいた、オカマ口調の大男。口調に反し声は「いいオッサンの声」。イワンコフとは性質上、意気投合している[33]。武器は銛。
- 超人系悪魔の実「オシオシの実」の能力者[33]。様々な物を壊さず押しのけることができる[33]。銛で突き刺した地面を粘土のように使って攻撃したり、地中を移動したり、地中に空間を作ったりすることができる。
- かつては凶悪な海賊で、100年以上前にインペルダウンに収監されたが、能力で穴を掘り人知れず脱獄した[33][注 23]。その後、とある事件に巻き込まれたことがきっかけで、最近になって革命軍に加入した[33]。
- 世界会議編では、サボ達と共にマリージョアに潜入し、くまを救出する。
- ウシアーノ
- 革命軍「西軍」副隊長。
- 牛の姿をした男。片言で話す。
東軍[編集]
- ベロ・ベティ
- 声 - 甲斐田裕子
- 革命軍「東軍」軍隊長。懸賞金4億5700万ベリー[10]。
- 「東の海」出身[10]。34歳[10]。誕生日は6月15日(ベロ(6)・ベティ(1)の鼓(5)舞)[11]。身長196cm[10]。ふたご座[10]。血液型XF型[10]。好きな食べ物はアーモンド[33]。嫌いな食べ物はマヨネーズ[33]。趣味は家庭菜園[33]。
- サングラスをかけ、裸の上半身に上着とネクタイを纏っただけの服装をしている、スタイルの良い美女。喫煙者。闘わない者には冷たい態度を取るが、闘って勝利を得た民衆には激励を送るなど、口は悪いが慈悲深さも持っている。先代の「東軍」軍隊長であったジニーのことは様付けで呼んで慕っていた。
- 超人系悪魔の実「コブコブの実」の能力者。鼓舞した相手の内なる力を呼び起こし、身体能力を増強させることができる。持っている旗を使って鼓舞するため、「自由への旗手」と呼ばれている。
- 他の軍隊長3人と共に総本部に向かう途中にルルシア王国の港町に現れ、桃ひげ海賊団の襲撃を受ける民衆に自身の能力で勇気と戦う力を与え、国を救った。海賊達に懸けられていた懸賞金の全てを国民に譲ると、島を離れカマバッカ王国に合流した。
- モデルはウジェーヌ・ドラクロワの絵画『民衆を導く自由の女神』に描かれているマリアンヌ[34]。
- あひる[16]
- 革命軍「東軍」副隊長[16]。
- 左手が機械製の義手になっている長い黒髪の女性。機械音を口に出す癖がある。
- ジニー
- 元革命軍「東軍」軍隊長。ジュエリー・ボニーの母親。故人。39歳没。
- 常に明るい人柄で、ボニー同様かなりの大食い。ベティをはじめ多くの部下から慕われていた。かつて同じ天竜人の奴隷だったイワンコフのことは「アニキ」と呼んでいた。くまのことを愛しておりプロポーズもしたが、自分の出自がジニーを不幸にすることを危惧したくまからは、返事をはぐらかされていた。窃盗・盗聴・通信のプロ。
- 4歳の頃から天竜人の奴隷で、38年前のゴッドバレーでイワンコフ共々くまと出会う。得意の通信技術で国外に大会の商品である悪魔の実の情報を流し、これを聞きつけたロックス海賊団やロジャー海賊団といった大物海賊団の集結に乗じて島から脱出する。ソルベ王国に逃れると、くまとの同居生活を始め、後に革命軍に参加する。14年前、その美しさから天竜人の妻として攫われてしまいボニーを出産するも、「青玉鱗」に罹ってしまったことで捨てられる。赤ん坊のボニーを連れ、命からがらソルベ王国に帰還するも、くまとの再会は叶わず病死した。
南軍[編集]
- リンドバーグ
- 声 - 菅沼久義
- 革命軍「南軍」軍隊長。ネコのミンク[10]。懸賞金3億1600万ベリー[10]。
- 新世界「モコモ公国」出身[10]。37歳[10]。誕生日は5月21日[10]。身長149cm[10]。おうし座[10]。血液型F型[10]。好きな食べ物はハンバーグ[33]。嫌いな食べ物はクッキー[33]。趣味はボードゲーム[33]。
- ゴーグルをかけた小柄な男。研究熱心で、その頭脳は革命軍でも随一[10]。好奇心も旺盛で、衝動を抑えきれず外界へ飛び出した[10]。様々な科学兵器を駆使した戦闘を得意とし、背中の機械で空を飛ぶことができる。
- 世界会議編では、サボ達と共にマリージョアに潜入し、くまを救出する。
- 技一覧
- クールシューター
- 命中した箇所を凍らせる弾丸を発射する。
- レーザーシューター
- 銃からレーザー光線を発射する。
- ギャンボ
- 革命軍「南軍」副隊長。
- ハンプティ・ダンプティのような外見の男。一人称は「私」。
北軍[編集]
- カラス
- 声 - 草尾毅
- 革命軍「北軍」軍隊長。懸賞金4億ベリー[10]。
- 「北の海」出身[10]。47歳[10]。誕生日は9月18日[10]。身長265cm[10]。おとめ座[10]。血液型S型[10]。好きな食べ物はウインナー[33]。嫌いな食べ物はチキン料理全て[33]。趣味はボランティア[33]。
- 黒いコートを纏った禿頭の男。声が小さすぎて普通に話すとほとんど聞き取れないため、ペストマスクのような嘴型の拡声器を装着している。自分の小さい声を気にしており、それを指摘されると怒り出す。
- 悪魔の実「ススススの実」の能力者。体を煤に変化させることができる。主に体をカラス型に分裂させ、攻撃・妨害・移動に用いる。他にも煤で刃を作り出すといった用途がある。
- ドレスローザ編では、仲間の元までサボを乗せて届けた。世界会議編では、サボ達と共にマリージョアに潜入し、くまを救出する。
- 技一覧
- 烏煤(カラスス)
- 体をカラス状に分裂させる。
- 烏連魂(カラスレンコン)
- 体を無数の「烏煤」に分裂させ、相手に突撃する。
- 方尖煤(オベリスス)
- 煤で数多の刃を作り出し、敵軍を下から突き上げる。
- ジロン
- 革命軍「北軍」副隊長。
- 目にマスクをつけ、マントを羽織った男。語尾に「ジェ」を付けて話す。望遠鏡を噛み砕けるほどの強靭な歯を持つ。
- モデルは、アニメ『戦闘メカ ザブングル』の主人公、ジロン・アモス[35]。
その他の革命軍構成員[編集]
- ハック
- 声 - 廣田行生
- 革命軍兵士。魚人空手師範・魚人柔術武闘家。エビスダイの魚人[21]。異名は「百段ハック」。
- 魚人島出身[36]。38歳[21]。誕生日は8月9日(ハック)[21]。身長280cm[21]。しし座[36]。血液型S型[36]。好物は瓦せんべい[36]。
- 胴着を着た格闘家。ジンベエとは友人同士。魚人を蔑む人間とも拳で語り合う友好の道もあると信じている。革命軍で育てられている孤児達に戦闘を教えており、かつてコアラも指導した[15]。サボとは彼が革命軍に加わった少年期の頃からの付き合い[15]。コアラ同様、サボにはよく振り回されている。
- ドレスローザ編でコリーダコロシアムの剣闘会に出場。Bブロックでは多くの敵を一撃で倒し驀進を続け、バルトロメオの背後を狙うが、バリアに阻まれ右腕を負傷し、返り討ちに遭った。スクラップ場に落とされた後、コアラにコロシアムの地下の状況を報告したが、シュガーの能力でオモチャにされてしまった。オモチャから元に戻るとサボ達と合流し、「鳥カゴ」阻止にも協力した。
- 技一覧
- 四千枚瓦正拳(よんせんまいがわらせいけん)
- 相手を吹き飛ばす渾身の正拳突き。
- テリー・ギルテオ[4]
- 革命軍基地の情報管制官。カンガルーのような帽子を被り、タバコを吸っている。
- バニー・ジョー[4]
- 声 - 藤本たかひろ
- 革命軍兵士。ロビンをテキーラウルフから解放した兵士たちの一人。
- レイズ・マックス
- 劇場版オリジナルキャラクター。詳細は「ONE PIECE FILM GOLD#レイズ・マックス」を参照
ジェルマ王国[編集]
ヴィンスモーク家[編集]
- ヴィンスモーク・ジャッジ
- 声 - 堀秀行[37]
- ジェルマ王国国王。ジェルマ66総帥。サンジの父親。異名は「怪鳥(ガルーダ)」。
- 「北の海」ジェルマ王国出身[38]。56歳[38]。誕生日は5月12日(頭文字V→ローマ数字5、ジャッ→J→アルファベット10番目、ジ→2)[39]。身長272cm[38]。おうし座[38]。血液型S型[38]。好物はオマール海老のトマトパスタ[38]。
- 尖った長い髭と二つに割れた顎が特徴の男。兜を被っている。闇の世界では有名な人物。北の海をジェルマの名で再び征服する野望を抱いており、北の海の4人の王を討ち取った大事件「四国斬り」を起こしている。家族に対する愛情はそれなりにあるものの極度の実力主義者かつエゴイストで、幼い頃5人の子供の中で唯一落ちこぼれだったサンジを一族の恥と見下し虐げていた。サンジを息子とは全く認識しておらず、それどころか自分の目的を達成するための単なる駒としか見ていない。王族であることを鼻にかけた傲慢な性格で、サンジとはあらゆる価値観が正反対であるため、サンジも彼を忌み嫌っており親とすら認めていない。
- 武器は槍。戦闘では噴射や電気を発生させる靴を用いる。勝利のためならジェルマの兵士を躊躇なく自身の壁や目くらましとして利用する。
- かつてはDr.ベガパンクと共に兵器の研究をしていたほどの優秀な科学者。シーザー・クラウンとも顔見知りで、クイーンからは強い対抗心を向けられている。所属していた研究チーム「MADS」はベガパンクが発見した「血統因子」の危険性から政府に買収されてしまうが、自身は政府の手から逃れ、ジェルマ帝国の復活と北の海の国々への復讐のために一人で血統因子の研究を続け、人生の全てを捧げた研究の末、自分の命令に忠実に従うクローン兵を生み出す。さらに自分の子供たちにも妻ソラの反対を押し切って操作を施し、将来ジェルマを率いるに相応しい兵士にするべく幼い頃から厳しい訓練を与えた。しかし、劇薬を飲むというソラの抵抗により「普通の人間」としてサンジが生まれ、他の4人と違い一人成果が全く見られないサンジを「将来性0」「無駄な存在」と判断し、鉄仮面をつけて死んだ扱いで地下牢に監禁した。13年前、北の海から東の海に渡りコジアに侵攻中、牢から抜け出したサンジを発見したが、人前で自分が父親であることを口外しないことを条件として脱走を見逃した[注 24]。以降は出奔したサンジの行方を捜し続け、エニエス・ロビー崩壊後にサンジの似顔絵の手配書が出回ると、海軍本部にデュバルを追わせた。2年後、政府からサンジの写真を入手した連絡を受けると懸賞金を上乗せし「ONLY ALIVE(生け捕りのみ)」に変更させた。
- 四皇ビッグ・マムの力を借り野望を実現させるため、シャーロット家との縁談を成立させる生贄としてサンジを利用することを画策[注 25]。ホールケーキアイランド編で13年ぶりに再会したサンジと意見の違いから決闘を行い、ビッグ・マムから預かった島から出ると爆発するブレスレットを嵌め[注 26]、ゼフを人質に政略結婚を強要する。結婚式の裏でビッグ・マムがジェルマの科学力を奪うためヴィンスモーク家皆殺し計画を練っていたことには気づかず、結婚式当日にペロスペローのキャンディで拘束され悔し涙を流す。サンジによって拘束を解かれるとレイドスーツを纏い、ペロスペローらを撃退しベッジの体内に避難する。そこでサンジから訣別を言い渡されると、それを受け入れて今後サンジや東の海に近づかないと約束し、ケジメとしてベッジの護衛を引き受けビッグ・マムと交戦する。ホールケーキアイランドから脱出後、船団を率いてカカオ島に現れ、逃げる麦わらの一味を援護した[注 27]。ビッグ・マムへの傘下入りを企てたことが政府に露見したことで、世界政府加盟国から除名された。
- 表紙連載『ジェルマ66のあゝ無感情海遊記』では、ジェルマに逃れてきたシーザーと一触即発になるが、ベガパンクへの対抗心から和解し、二人で「NEO MADS」を結成する。
- 初期構想では、「からくり伯爵 サンジェルマン」という名前のキャラクターや、オネエ口調のキャラクターなど、決定稿とは異なる設定が複数存在した[40]。
- 技一覧
- 電磁クラック(デンジ - )
- 靴から電気を発生させ相手を蹴りつける。靴からの噴射「ブラスター」を利用して相手を蹴り飛ばすことも出来る。
- 電磁シャフト(デンジ - )
- 電気を発生させた槍で相手を突き飛ばす。
- ヴィンスモーク・ソラ[41]
- 声 - 山本百合子
- 元ジェルマ王国王妃。サンジの母親。故人。
- レイジュと似た顔立ちをした美しい女性。幼い頃のサンジが持ってきた失敗作の弁当を一切顔色を変えず喜んで食べるなど、ジャッジとは対照的に子思いで優しい感情豊かな性格。誕生日は7月9日(ソラ、ヴィンスモー9)[41]。
- ジャッジによる子どもたちの血統因子の操作に反対し、血統因子に影響を及ぼすほどの劇薬を飲むという命懸けの抵抗をした。そのおかげで4人中サンジだけが感情を持つ人間として生まれる。しかし後遺症で伏せるようになり、サンジがジェルマにいた頃に亡くなった[注 28]。劇薬を飲んだことは一切後悔せず、自分を気遣ってくれるサンジの優しさに喜んでいた。
- ジェルマ66をモデルとする絵物語「海の戦士ソラ」の主人公と同じ名前だが、関係性は不明。
- ヴィンスモーク・レイジュ
- 声 - 根谷美智子[42]
- ヴィンスモーク家長女。ジェルマ66「ポイズンピンク」。サンジの姉。
- 「北の海」ジェルマ王国出身[38]。24歳[43]。誕生日は11月30日(「いい」女・「サン」ジの姉・「レイ」ジュ)[44]。身長173cm[43]。いて座[38]。血液型F型[43]。好物はヨロイオコゼの毒、リンゴ[38]。
- 前髪で顔の右側が隠れているピンク髪の美女。レイドスーツは蝶の羽を象ったような衣装。両太ももに「6」の刺青がある。普段は淑やかで穏健な性格だが、感情が高ぶると口調が荒くなり、苛烈さが顔を出す。肉体改造こそ受けているものの、弟達と違い「感情」を持っており、ヴィンスモーク家では唯一まともな感性を持っている。そのためヴィンスモークの名を恨み恥じており、ジェルマは滅ぶべきと考えている。弟達からはタメ口かつ呼び捨てで呼ばれている。
- 毒物を口から吸い取ったり、毒を生み出し攻撃する能力を持つ。この能力はジャッジによってレイドスーツの能力に適した人体として生み出された影響によるもの[45][注 29]。
- 幼い頃、父や弟に虐げられていたサンジを陰ながら手当てしていたが、自分に危害が及ぶことを恐れ、弟たちの前では周りに合わせて一緒にサンジをバカにしていた。13年前、サンジの意思を汲んで牢から逃がし、サンジの脱走を手引きした。この経緯からサンジからは他の家族と違って恨みを抱かれていない。
- ホールケーキアイランドに向かうルフィ達と遭遇し、ヨロイオコゼの毒で苦しんでいたルフィを救い、ヴィンスモーク家の実態やサンジの手配書が変更された経緯について語った。王国でサンジと再会すると、顔の腫れのみをおさえるパックでイチジ達からの暴行で受けた傷の応急処置を施した。その後プリンの素性を怪しみ嗅ぎ回っていたが、逆にプリンに拘束される。その様子を見ていたサンジから手当てされ、サンジに自身の出生と母の死の真相を話し、一味に戻り逃げるよう促す。サンジが出払った後、脱走して暴れていたルフィを保護しサンジの状況を話した。翌日の結婚式ではビッグ・マム海賊団に包囲されるがサンジ達によって救出され、スムージーに捕まったナミを救出する。会場から脱出後、弟たちとカカオ島に現れ、ルフィとサンジを狙う砲撃部隊を一掃して二人を援護した。
- 表紙連載『ジェルマ66のあゝ無感情海遊記』では、イチジと共に再びホールケーキアイランドに乗り込み、ニジとヨンジを救出する。
- 技一覧
- 桃色毒矢(ピンクホーネット)
- 口から毒を吹き付ける。
- ヴィンスモーク・イチジ
- 声 - 杉山紀彰[42]、鈴木真仁(幼少期)
- ヴィンスモーク家長男。ジェルマ66「スパーキングレッド」。サンジの長兄。
- 「北の海」ジェルマ王国出身[38]。21歳。誕生日は3月2日。身長186cm[43]。うお座[38]。血液型S型Rh-[43]。好物はイチゴ、ウイスキー[38]。
- 右側が大きく盛り上がった赤髪でサングラスをかけている。レイドスーツには「1」の字が刻まれたマントがついている。ヴィンスモーク家兄弟のリーダー格。サンジ同様女好きだが、王族としての荘厳な振る舞いをし、冷酷な物言いでサンジを侮蔑する[注 30]。血統因子の影響を受けず訓練で落ちこぼれだったサンジを出来損ないの失敗作と見下し、ニジ・ヨンジと結託してサンジを虐げていた[注 31]。
- 強力な火花を発する能力を持ち、目を発光させて相手の目眩ましをしたり、光線として飛ばしたりすることができる。
- サンジの結婚式の3日前にニジと共にブロックコリー島の戦争を終結させ、その2日後、ホールケーキアイランドに到着。コゼットへの扱いでニジと衝突したサンジに対し、「お前には東の海に人質がいる」と脅し、幼い頃と同じように3人がかりで暴行を加えた。翌日の結婚式ではビッグ・マム海賊団に拘束され一切の抵抗を見せなかったがサンジに救われ、ベッジの護衛につきホールケーキ城が崩壊した混乱に乗じて会場から脱出。ジェルマに攻め込んできたヌストルテ率いる軍隊を返り討ちにし、麦わらの一味が出航したことを知ると艦を出すよう命令を下す。その後、ビッグ・マム海賊団に一泡吹かすためにカカオ島に現れ、オーブンを退け、ルフィとサンジの逃走を援護した。
- 技一覧
- 混色バグ(ブラック - )
- ニジ・ヨンジとの合体攻撃。
- 火花フィガー(スパーキング - )
- 火花が飛び散るパンチを放つ。
- 火花フィガー・ダブル[47]
- アニメオリジナル。火花を発した両手を合わせ爆発を起こす。
- 火花光拳(スパーキングヴァルキリー)
- 両手から火花による無数の光線を放ち、相手を貫く。
- ヴィンスモーク・ニジ
- 声 - 宮内敦士[42]、三田ゆう子(幼少期)
- ヴィンスモーク家次男。ジェルマ66「デンゲキブルー」。サンジの次兄。
- 「北の海」ジェルマ王国出身[38]。21歳。誕生日は3月2日。身長185cm[43]。うお座[38]。血液型S型Rh-[43]。好物はブルーベリー、スコッチ[38]。
- リーゼントの青髪でゴーグルをかけている。レイドスーツには「2」の字が刻まれたマントがついている。サンジ同様女好きではあるものの、女性に平気で手を上げ、料理長のコゼットをメシ炊き女と見下している。些細なことで逆上する性格で、幼少期に竹刀の試合で負けたサンジを気絶しても叩き続けたように、兄弟の中でも特に粗暴で短気な部分が目立つ[注 30]。食べ物の好みにもうるさい。
- 手足から打撃と同時に電撃を放てる他、自らの姿を隠す能力を持つ。また、喉を掴んだ相手の声を真似て話すことができる[48]。
- 結婚式前日に食事を巡ってサンジと衝突し、食後に料理長のコゼットに重傷を負わせたことでサンジの怒りを買うが、ゼフの件で手が出せなくなったサンジを返り討ちにした。翌日の結婚式会場からの脱出後、ヌストルテになりすまして「ジェルマを壊滅させた」と虚偽の報告をした。その後、カカオ島に現れ、逃げるルフィとサンジをサニー号の方へ投げ飛ばした[注 32]。しかし、ビッグ・マムに敗れ捕らえられる。
- 表紙連載『ジェルマ66のあゝ無感情海遊記』では、ヨンジと共にモンドールの本に拘束されホールケーキアイランドに連行されるも、レイジュとイチジによって救出された。
- 技一覧
- ステルス
- 自身の姿を消して相手の背後に回る。
- 起電ニードル(ヘンリー - )
- 電撃を纏った足で膝蹴りを繰り出す。
- 起電光剣(ヘンリーブレイザー)
- 「光速の剣」。電撃を纏った剣を振るい、高速で移動しながら相手を斬る。
- ヴィンスモーク・ヨンジ
- 声 - 津田健次郎[42]、粗忽屋武蔵野店(幼少期)
- ヴィンスモーク家四男。ジェルマ66「ウインチグリーン」。サンジの弟。
- 「北の海」ジェルマ王国出身[38]。21歳。誕生日は3月2日。身長194cm[43]。うお座[38]。血液型S型Rh-[43]。好物はグリーンピース[38]。
- オールバックに後ろ髪が大きく跳ね上がっている緑髪のヘアスタイルが特徴。レイドスーツには「4」の字が刻まれたマントがついている。サンジ同様女好きだが、「人助けの趣味はない」と豪語する冷酷な性格で、ナミやレイジュからも非難されている[注 30]。兄弟の中では最も背が高く、体格もいい。
- 腕や指を分割させロープのように伸ばす能力を持つ。自分より巨体の相手を押さえつける高い腕力を持っている。
- レイジュと行動を共にし、ホールケーキアイランドに向かう途中でルフィ達と遭遇。到着後、昔と同じようにサンジに絡んだが返り討ちに遭った。結婚式前日の朝食後、サンジを地下にある兵士のストック倉庫に案内し、ジェルマ66の全容を教えた。結婚式の後、カカオ島に現れ、ユーエンを振り回して敵軍を掃討したが、ビッグ・マムに敗れ捕らえられる。
- 表紙連載『ジェルマ66のあゝ無感情海遊記』ではニジと共に拘束されるも、レイジュとイチジによって救出された。
- 技一覧
- 巻力断頭(ウインチダントン)
- 腕を伸ばし、掴んだものを振り回して投げ飛ばす。
使用人[編集]
- コゼット
- 声 - 鈴木真仁
- ジェルマ王国料理長。
- そばかすがあり長い髪を縛った若い女性。料理の技術はサンジが絶賛するほど。誕生日は5月2日(コ→5、ゼット→Z→2)[39]。
- サンジといさかいを起こし腹を立てていたニジに、顔が腫れ上がるほどの暴行を受けた。
- エポニー
- 声 - 粗忽屋所沢店
- 病床の身だったソラの世話係をしていた中年女性。誕生日は8月2日(エ→8、ニー→2)[39]。
世界経済新聞社[編集]
- モルガンズ
- 声 - 加瀬康之
- 世界経済新聞社社長。異名は「ビッグ・ニュース」。
- 「偉大なる航路」出身[38]。53歳[38]。誕生日は7月14日(新聞配達の日)[49]。身長305cm[38]。かに座[38]。血液型XF型[38]。好物はポップコーン[38]。
- 常に能力で鳥の姿(人獣型)をしている男。表社会と裏社会の双方に通じる情報通で、政府から情報操作を依頼されることがある。世界経済新聞に載っている「海の戦士ソラ」に登場するジェルマとも、深い関わりを持つ。ルフィをはじめ「最悪の世代」に注目しており、その中から海賊王が誕生すると考えている。ジャーナリストとしての誇りを持つが、守銭奴でもあり、世間が騒ぐなら嘘の記事を出すことも厭わない。ビッグ・マムを「マミーゴ」と呼ぶ。口癖は「ビッグ・ニュース」。笑い声は「クワハハハ」。
- 動物系悪魔の実「トリトリの実 モデル“アルバトロス”」の能力者[38]。本人は人獣型の維持で飛ぶことができないため、気球で移動する。サイファーポールの役人を素手で倒すほど、腕っ節は強い。
- 少なくとも38年前のゴッドバレー事件の頃にはすでに記者として活動しており、ゴッドバレー事件についてはガープの活躍にのみ触れた記事を出していた。
- ホールケーキアイランド編では、闇の世界の帝王の一人としてお茶会に招かれる。お茶会でのルフィの大立ち回りに関心を寄せ、ルフィの活躍を大々的に報じた[注 33]。世界会議閉幕後、議決結果とその後の事件について報道しようとして、アタッチに変装していたサイファーポールに揉み消しを強要されるが、返り討ちにして記事を出した。また、情報提供を申し出てきたワポルとビビを本社で保護している。ワノ国編では、情報を隠蔽しようとする政府の意向を無視し、カイドウとビッグ・マムが敗北し、ルフィとバギーが新たな四皇となったことを報じた。エッグヘッド編では、政府のベガパンク抹殺の情報を掴み、ルフィを首謀者とする記事を出す。
- アタッチ[50]
- 声 - 松山鷹志
- 海軍写真部部長[50]→世界経済新聞カメラマン。異名は「炎のアタっちゃん」。
- 海軍が発行する手配書の写真を撮っているカメラマン[50]。どんな場所にも潜り込み、「ファイア!!」と叫びながらシャッターを切る[50]。
- SBSで初めて紹介されたキャラだが、後に本編にも登場。エニエス・ロビーの事件の際に、ルフィたちの写真を撮影したが、サンジの顔写真を撮った時だけカメラのレンズのキャップを外し忘れて失敗した。同様のミスを57回も繰り返したことでその後クビになるが、モルガンズに拾われ、新世界編では世界経済新聞に所属している[51]。
- 世界会議後、サイファーポールの役人がアタッチに変装してモルガンズに情報の揉み消しを迫ったが、返り討ちにされた。
- イヤンエーノウ・チノデ[35]
- 世界経済新聞社の記者。24歳。人気ファッションコーナー「街角コレクション」を担当している。真面目で人望が厚い。
- 世界会議閉幕後、本社に逃げてきたビビに服を貸した。
東の海(イーストブルー)[編集]
ゴア王国 / シェルズタウン / シモツキ村 / オレンジの町 / 珍獣の島 / シロップ村 / バラティエ / ココヤシ村 / ローグタウン / テキーラウルフ / フラウス王国
ゴア王国[編集]
王族・貴族[編集]
- ステリー
- 声 - 鳥海浩輔[52]、坂本千夏(幼少期)
- ゴア王国国王。サボの義弟。
- ゴア王国出身。20歳。誕生日は3月12日[4]。身長180cm[20]。うお座[20]。血液型S型[20]。好物は最高級のシャンパン[20]。
- 分厚い唇が特徴の青年。平民を臆面もなくゴミ呼ばわりし蔑む傲慢な性格。かなりの世間知らずで、巨人や魚人に誤った認識を持っている[注 34]。また些細なことで激しく慌てふためくかなりの小心者。出世欲が強く、現在の地位に満足せず、ゆくゆくは天竜人になる野心を抱いており、虚の玉座にも興味を持っている。
- 貴族の家系の生まれで、何らかの事情で親に子育てを放棄されたが、将来を有望視され養子としてサボの父親に引き取られた。優秀でサボよりも聞き分けがいいため義父母から溺愛されており、表向きは義兄のサボに敬意を払う素振りを見せていたが、二人きりになると貴族として出来の悪い彼を罵っていた。
- 王族との縁を虎視眈々と狙い王女ナントカネットと結婚し[43]、元国王と王子の不審な死によって、新世界編の世界会議の数か月前にゴア王国国王となった。世界会議編で、大人に成長した姿で再登場。世界会議閉幕後、新聞でサボがマリージョアにいたことを知り驚く。
- サリー・ナントカネット
- 声 - 小松由佳
- ゴア王国王妃。ステリーの妻。
- 前国王の娘で、縁談でステリーと結婚した[10]。美人だが、ステリー同様高慢な性格。誕生日は7月31日(サリー(31)・ナ(7)ントカネット)[49]。
- 名前の由来はフランス王国王妃マリー・アントワネット[43]。作者曰く適当につけた名前[43]。
- 12年前のゴア王国国王
- 声 - 田中亮一
- 本名不明。天竜人のゴア王国視察にあたり、ブルージャム海賊団を騙してグレイ・ターミナルを焼き払わせた。新世界編の世界会議の数ヶ月前に、息子の王子ともども不審死を遂げた[注 35]。
- アウトルック3世[4]
- 声 - 粗忽屋新宿店
- サボの父親。
- 貴族としての地位と名誉にしか頭にないエゴイストで、サボには親としての愛情を注いでいなかった。サボを将来王族の娘と結婚させるつもりでいたが、出来の悪いサボを巡り、妻と度々口喧嘩していた。サボがもし人生に失敗したら、養子としたステリーをサボの代わりにするつもりでいた。
- 中心街で家出していたサボを発見し、ブルージャム海賊団を雇ってサボをルフィとエースから引き離し、強制的に連れ戻した。
- ディディット[36]
- 声 - 進藤尚美
- サボの母親。夫同様のエゴイストで、サボには親としての愛情を注いでいなかった。
- アッホ・デスネン9世[4]
- 声 - 田中一成
- ゴア王国の貴族。貴族以外はゴミと蔑んでいる。娘のアッホ・ヅラコ[4](声 - 西原久美子)も身分を鼻にかけている。
フーシャ村[編集]
- ウープ・スラップ[53]
- 声 - 千葉繁、青野武、園部啓一[注 36]
- フーシャ村の村長。誕生日は2月28日[4]。
- 海賊を「悪」とみなす生真面目な常識人であり[注 37]、ルフィが海賊になったこともよく思っていない。ルフィには厳しく接していたが、心底ではルフィを心配している。ガープやダダンとも旧知の仲であり、ルフィの家族関係も最初から知っていた模様[注 38]。
- マキノ
- 声 - 大本眞基子
- フーシャ村の酒場「PARTYS BAR」[54]の女店主。
- フーシャ村出身[55]。29歳→31歳[55]。誕生日は2月23日[4]。身長166cm +シークレットシューズ[55]。うお座[55]。血液型S型[55]。好物はジュースとケーキ(子供と一緒に楽しめるもの)[55]。
- 清廉で笑顔を絶やさない女性。海賊や山賊にも毅然と対応する肝の据わった一面もある。幼い頃のエース達に挨拶の仕方などを教えた。他の村人同様、ルフィの活躍を喜んでいる。
- 新世界編では子供を出産しているが、夫は明らかにされていない[56]。
- ギョルさん[53]、チキンおばさん[53][注 39]
- フーシャ村の魚屋の夫妻。ギョルの誕生日は3月7日。[55]チキンの誕生日は2月8日[55]。
- ヒグマ
- 声 - 岸野幸正
- ヒグマ山賊団棟梁[54]。懸賞金800万ベリー。
- 「東の海」出身[55]。46歳没[55]。誕生日は11月18日(熊の日)[39]。身長190cm[55]。さそり座[55]。血液型X型[55]。好物は酒、山菜、熊肉[55]。
- 過去に56人殺したお尋ね者。自分に逆らう者は子供であろうと平然と殺そうとする冷酷な人物。
- 12年前、マキノの酒場でシャンクスに絡み、どれだけ侮辱しても彼が抵抗しなかったことから、腰抜けと見下した。後に再度店に立ち寄った際に、シャンクス達を侮辱する発言をし、立ち向かってきたルフィを返り討ちにして殺そうとする。しかし、現れたシャンクス達に部下を全員倒されたことで怖気づき、隙を見てルフィを捕まえた上で海に逃げ出す。海上でルフィを海に落とすが、直後に現れた近海の主に乗っていた船ごと食べられてしまった。
- 近海の主
- フーシャ村近海に住み着く、小型の海王類。誕生日は9月14日(「き」んか「い」のぬ「し」)[39]。
- 12年前、ヒグマを丸呑みし、さらにルフィを庇ったシャンクスの左腕をも食いちぎったが、シャンクスの睨みに怖気づき、逃げ出した。10年後、フーシャ村を旅立ったルフィに襲い掛かったが、修行を重ねたルフィに一撃で返り討ちにされた。
コルボ山[編集]
- カーリー・ダダン
- 声 - 上村典子
- 山賊「ダダン一家」棟梁。ルフィとエースの仮親。懸賞金780万ベリー[20]。
- コルボ山出身[20]。53歳→55歳[20]。誕生日は8月30日[4]。身長221cm[20]。おとめ座[20]。血液型X型[20]。好物は野牛の肉[20]。
- フーシャ村裏のコルボ山に住む山賊。強面でいかつい体格の中年女性で常にタバコを吹かしている。窃盗・詐欺・殺人もためらわないが、人情に厚い性格。ガープに対しては普段は全く頭が上がらないが、ルフィとエースのことでは容赦しない。ルフィに対する思い入れは誰よりも強い。
- 12年以上前、ガープから「星の数ほど犯した罪」を見逃す代わりに、生まれたばかりのエースを育てるよう託された。しかしエースは赤ん坊の頃から手に負えず、完全に匙を投げて放任していた。12年前、ルフィも預かることになり、さらにエースとルフィが連れ込んだサボの面倒まで見ることになる。彼らには悪態をつきながらも、次第に情を抱くようになる。グレイ・ターミナルの大火事ではルフィたちの救出に向かい、エースを援護しブルージャムと交戦した。ルフィとエースがそれぞれ旅に出る際、二人から感謝の言葉を言われていたことに感動し、陰ながら号泣していた。
- 頂上戦争終結後、フーシャ村に一時帰還したガープの前に現れ「なぜエースを助けなかったのか」と問い詰め、哀しみと怒りのまま殴り倒した。マキノに止められ、「ガープさんが一番辛いに決まっている」と諭されだが、「一番辛いのはルフィ」と返す。また、「ルフィがこの先どんな海賊になろうと、自分はルフィの味方」と改めて決意している。兄を喪ったルフィの心痛を想い、空を仰いで声援を送った。新世界編では、麦わらの一味の完全復活を喜び、報道記事を切り抜いて集めている。また、マキノの酒場で村民とも親しくしている模様。サボが生きていることを知ってからは、彼の動向に一喜一憂している。
- ドグラ
- 声 - 粗忽屋東品川店
- ダダンの子分。土偶のような風貌の小柄な男。言葉に「ないですか→ニーっすか」「行ってた→行っティた」など、特徴的ななまりが入る。誕生日は12月19日[4]。
- 12年前、サボが天竜人に砲撃された現場を一部始終目撃し、ルフィ達に報告した。
- マグラ
- 声 - 粗忽屋
- ダダンの子分。口髭を生やした大男。口癖は「まーまー」。誕生日は10月30日[4]。
- ナグリ
- 声 - 稲葉実
- アニメオリジナルキャラクター。12年前、グレイ・ターミナルに住んでいた老人。元ナグリ海賊団船長。武器は槌。覇王色の覇気の持ち主。
- かつてロジャー海賊団との戦いで敗れ、仲間と離ればなれになった。負けた自分たちを見逃してくれたことから、ロジャーへの恨みはない。再び海に出て仲間たちを探すべく海賊船を作っている最中にルフィ達と出会い、海賊の修業をつけた。その後、海賊船を完成させ、ルフィ達の大虎との勝負を見届けた後、エースと再戦の約束をして海へ旅立って行った。
シェルズタウン[編集]
- リカ
- 声 - 宇和川恵美(2話 - 69話、エピソードオブ東の海、実写ドラマ版)、鎌田梢(TVSP4、291話 - 303話)
- シェルズタウンの少女。気が強い性格。おにぎりに塩ではなく砂糖を入れるなど甘い味付けの料理が特徴的[注 40]。誕生日は6月18日(おにぎりの日)[39]。
- 町に放し飼いにされていたヘルメッポの狼に襲われそうになった所をゾロに助けられ、海軍に捕まったゾロにおにぎりを届けに行った。ルフィたちの活躍によりモーガンが失脚した後は、海軍支部で働き始めたコビーと仲良くなり、ヘルメッポとも和解した。後に彼らが海軍本部に異動になった時、別れの挨拶もできなかった事から、知らせに来た海兵を責め立て号泣した。
- 新世界編では、海軍基地の給仕見習いになっており、彼女の作る甘口カレーは大人気だという[57]。
- リリカ[53]
- 声 - 疋田由香里(2話 - 69話、実写ドラマ版)、進藤尚美(291話)
- リカの母親。誕生日は11月15日[58]。
- モーガンに怯え、ゾロやルフィにも関わらないようリカに言いつけていた。モーガンの支配が終わった後はルフィたちに食事をご馳走した。
- ソーロ[53]
- ヘルメッポが飼っていた狼。町に放し飼いにされ、町民に多大な迷惑をかけていたという。リカを襲った際、ゾロに斬られた。誕生日は11月11日[55]。
シモツキ村[編集]
- 霜月 くいな(しもつき くいな)[59]
- 声 - 豊嶋真千子
- ゾロの同門の少女剣士。年齢はゾロより少し上。霜月コウ三郎の孫[60]。故人。
- シモツキ村出身[55]。11歳没[55]。誕生日は9月17日(くいな→917)[61]。身長150cm[55]。おとめ座[55]。血液型S型[55]。好物は牛乳、卵焼き[55]。
- 少年期の時点で道場の大人よりも強かったゾロが、生涯で一度も勝てないほど卓越した実力を持っていた(通算成績はくいなの2001戦全勝)。しかし、女には体力と体格に限界があるという理由で剣士としての将来を悲観しており、ゾロにもいずれは追い越されると考えていた。
- ある夜、その悩みをゾロに打ち明け、ゾロと「どちらが早く世界一の剣豪になるか競争する」という約束を交わすが、その翌日に階段から落ちて死去。このことにより、ゾロの「世界一の剣豪になる」という野望は親友の遺志ともなった。ゾロの「和道一文字」は彼女の形見である。
- 名前の由来は鳥のクイナ[62]。
- 霜月 コウシロウ(しもつき コウシロウ)[59]
- 声 - 石塚運昇(19話 - 221話、『エピソードオブ東の海』)→乃村健次(1030話 - )
- シモツキ村の剣術道場「一心道場」[54]の師匠。くいなの父で、霜月コウ三郎の息子[60]。
- 「東の海」出身[55]。49歳→51歳[55]。誕生日は5月4日[55]。身長184cm[55]。おうし座[55]。血液型S型[55]。好物は道場の縁側で食べるスイカ[55]。
- 眼鏡をかけた穏やかな男性。くいなの死後、ゾロの決意を受け止め形見の「和道一文字」をゾロに託した。少年時代のゾロの師匠で、彼が教えた剣士としての「志」は、ゾロがMr.1に勝利する鍵となった。ゾロが名を馳せたことで道場生の子供たちが海賊や三刀流、新世界編では隻眼にまで憧れだしたことには困り気味だが、ゾロを想う気持ちは変わっていない。
- 霜月 コウ三郎(しもつき コウざぶろう)
- 声 - 関輝雄
- ワノ国出身の侍・刀鍛冶。「和道一文字」と「閻魔」を作った刀工であり剣豪[60]。コウシロウの父親で、くいなの祖父[60]。故人。
- 眉毛の繋がった老人。刀は人を殺すための「人斬り包丁」であり、より多くの命を奪えるように刀を作るのが刀鍛冶という考えを持っている。シモツキ村では、いつも海岸で釣りをしていた。ゾロからは「村のジジー」と呼ばれていた。
- 55年前にワノ国を違法出国し、大冒険の末に「東の海」のある土地に上陸。そこで山賊から人々を守ったり、剣術の指南をするなどして定住し、「シモツキ村」を作った[60]。幼少期のゾロと面識があり、彼に「スナッチ」の掛け声や刀の性格などを教えており、自身が打った刀を譲った。
- ゾロはコウ三郎について、彼が亡くなった時にくいなの祖父であることを知ったが、名前やワノ国の侍だったことなどは知らなかった。ワノ国編で飛徹から話を聞き、キングとの戦いの最中に村のジジーがコウ三郎であったことを理解した。
- ロロノア・ピンゾロ[59]
- ゾロの父方の祖父。村の剣士。
- 霜月 フリコ(しもつき フリコ)[59]
- 霜月牛マルの姉。ゾロの父方の祖母。コウ三郎と共にワノ国を出国し、ロロノア・ピンゾロと結ばれた。
- ロロノア・アラシ[59]
- ピンゾロの息子で、ゾロの父親。現在は故人で、海賊との戦いで死亡している。
- テラ[59]
- ゾロの母親。盗賊の娘。現在は故人で、病死している。
オレンジの町[編集]
- ブードル
- 声 - 八奈見乗児、岩崎ひろし(実写ドラマ版)
- オレンジの町の町長。
- オレンジの町出身[55]。73歳→75歳[55]。誕生日は1月16日(「い」ぬが「お」ブード「ル」→116)[39]。身長172cm[55]。やぎ座[55]。血液型F型[55]。好物はサーモン[55]。
- 犬顔が特徴の老人。かつて住んでいた町を海賊に滅ぼされ、42年前にただの荒れ地だった土地を、町民たちと協力し、長い年月をかけて現在の立派な港町に発展させた。店に残ったシュシュには餌を与え続けていた。町民や町を宝と想っており、町民からの信頼も厚いが、町のために向こう見ずな行動をとることもある。口癖は「さながら」。
- バギー海賊団の襲来に心を痛ませていた。最初は我慢していたものの、ペットフード店を燃やされたシュシュの無念と、その無念を無関係であるルフィが晴らしたことに感化され、単身バギーに挑もうとしたが、ルフィに制止される形で失神させられた。ルフィがバギーを倒すと、自分たちを救ってくれたことに涙を流しながら感謝の意を表し、ルフィたちの船出を見送った。
- シュシュ
- 声 - 新千恵子
- オレンジの町のペットフード店「PET FOOD」[54]の番犬。
- 12歳→14歳(人間で言うと78歳)[55]。誕生日は11月22日(ワンワン→11、ニャンニャン→22)[39]。体高40cm[55]。さそり座[63][注 41]。好物はドッグフード[55]。
- 亡くなった主人ホッカーの跡を継ぎ、ペットフード店を守っていた[注 42]。
- バギー海賊団が町を占領しても避難せず店に残っていたところを、バギー達から逃げてきたルフィ達と出会い、ルフィの檻の鍵を飲みこんでしまう。その後、モージとリッチーに店を全焼させられてしまったが、仇をとってくれたルフィに感謝を示し、戦いが終わった後、町民たちに悪党と誤解されたルフィ達を庇った。
- 新世界編では、店は巨大ペットフードショップにまで発展しており、噴水には麦わら帽子を被りボロボロになったペットフードをくわえたシュシュの像が建てられている。
- ホッカー[53]
- 声 - 川津泰彦
- オレンジの町のペットフード店「PET FOOD」の店長であり、ブードルの親友。誕生日は5月17日[58]。
- 12年ほど前に店を開きシュシュと一緒に営業をしていたが、ルフィがオレンジの町に来る3か月前に病気で入院し、亡くなった。
- ポロ[53]
- オレンジの町の本屋の主人[53]。誕生日は5月11日[58]。
- 町に残ったブードルに代わり、避難する町民の統率を取った。ブードルを深く信頼している。
珍獣の島[編集]
- ガイモン
- 声 - 大平透
- 珍獣の島に住む元海賊。
- 「東の海」出身[14]。43歳→45歳[14]。誕生日は8月5日[14]。身長130cm[14]。しし座[14]。血液型X型[14]。好物は珍獣島で採れるメロン[14]。
- 森の番人を自称する、宝箱にはまった男。宝箱にはまって以来、髪を切れなくなったため、巨大なアフロヘアーになっている。本人いわく「長年の運動不足により宝箱に体がミラクルフィット」してしまっており、体は抜けず無理に壊そうとすれば体がイカレてしまうとのこと。その為宝箱から出る事を完全に諦めている。その容姿からルフィには「タワシのおっさん」と呼ばれる。海賊時代の船は「マチナ・ハレルヤ号」[14]。
- 22年前[64]、仲間と共に宝の地図をもとに無人島へ上陸。岩山の頂上で宝箱を発見したが落下してしまい、偶然下にあった空の宝箱にはまり気絶し、そのまま島に取り残されてしまった。以降、宝への未練から島に残り、宝や珍獣目当てに上陸してくる海賊を「森の裁き」と称して銃で撃退していた。
- 島にやって来たルフィたちにも攻撃を仕掛けたが、紆余曲折を経て親しくなる。20年守り続けた宝箱が空だったことを教えられ、ルフィから仲間に誘われるが、長年の友である島の珍獣たちを守るため誘いを断り、島に残った[注 43]。表紙連載『バギー一味冒険記』では、島に墜落したバギーと親しくなった。
- サーファンクル
- 新世界編で、島に住み着いていた樽入り女。ガイモンと仲良くなっている。
シロップ村[編集]
- カヤ
- 声 - 國府田マリ子 / 演 - セレスト・ルーツ
- 村のはずれで暮らす資産家の娘[注 44]。
- シロップ村出身[58]。17歳→19歳[58]。誕生日は8月24日(カ「ヤ女」医)[44]。身長169cm[58]。おとめ座[58]。血液型F型[58]。好物は魚介類[58]。
- ウソップの親友の少女。髪型は金髪のセミロング。体は弱いが芯は強い。
- 多くの執事に囲まれ不自由なく暮らしていたが、ルフィ達が上陸する1年前に両親を病気で亡くし、その精神的な苦痛から体を壊して自身も病気がちになっていた。そのことを聞いて家に来たウソップにホラ話を聞かされ、彼の話に付き合う内に次第に元気を取り戻していった。3年間経歴を隠し、執事として仕えていたクラハドール(キャプテン・クロ)に財産目当てで命を狙われたが、ウソップたちの活躍で救われた。事件解決後、ルフィたちにゴーイングメリー号を譲りウソップの船出を見送った[注 45]。
- 現在は医者を目指して勉強中であり、ウソップ自警団と共にウソップの活躍を喜んでいる。
- メリー
- 声 - 土門仁
- カヤの屋敷の執事。ゴーイングメリー号の設計者。
- 羊に似た顔の男性。執事たちの中でも、カヤから特に信頼されており、メリー自身も忠誠心が高い。22年前にメリー号の設計図を作った[64]。ウソップが毎朝ウソを叫ぶようになった経緯を知っている。当初はウソップに対して厳しい態度が目立ったが、クラハドールの件で認めるようになった。誕生日は1月22日[14]。
- クラハドールの正体とカヤ暗殺計画を明かしたウソップの話を信じず追い払ったものの、その夜、本性を表したクラハドールに斬られ、重傷を負う。その後無事に回復し、ルフィ達にゴーイング・メリー号を譲った。
- ウソップ海賊団
- ウソップをリーダーとする「ウソップ海賊団」の団員だった、シロップ村の少年たち。にんじん、ピーマン、たまねぎの3人。全員がウソップを慕っている。
- 5年前に結成。 クロネコ海賊団との戦いでは、カヤの命を狙うジャンゴに懸命に立ち向かった。クロネコ海賊団撃退後、旅立ちを決意したウソップによって解散する。以降「ウソップ自警団」を名乗り、カヤを警護したり、ウソップの後を継いで毎朝シロップ村で「海賊が来たぞ」とウソを叫ぶようになる。表紙連載『ジャンゴのダンス天国』では、3人でジャンゴをシロップ村から叩き出した。エニエス・ロビー崩壊後、そげキングの手配書が出回った時は長鼻で正体がウソップと見抜いていた。
- 新世界編では、かなり背が伸びている。ドレスローザ編後、ウソップがそげキングではなく本人として賞金首になったことには、泣きながら感動していた。
- にんじん
- 声 - 吉竹範子(9話 - 17話)→福井美樹(TVSP4)→日比愛子(291話 - )
- シロップ村出身[58]。9歳→11歳[58]。誕生日は2月2日[58]。身長127cm[58]。みずがめ座[58]。血液型X型[58]。好物はニンジンジュース[58]。
- 3人の中で一番のしっかり者。前髪で目元が隠れている。野望は酒場の経営。ウソップのお節介な部分に好感を持っている。
- ピーマン
- 声 - 寺田はるひ(9話 - 17話)→川庄美雪(TVSP4、291話 - )
- シロップ村出身[58]。9歳→11歳[58]。誕生日は4月9日[58]。身長120cm[58]。おひつじ座[58]。血液型XF型[58]。好物はピーマンの肉詰め[58]。
- 3人の中で一番の熱血漢で、率先して行動を起こすことが多い。野望は大工の棟梁。ウソップの仕切り屋な部分に好感を持っている。
- たまねぎ
- 声 - 大本眞基子
- シロップ村出身[58]。9歳→11歳[58]。誕生日は4月10日[58]。身長124cm[58]。おひつじ座[58]。血液型S型[58]。好物はオニオンリングフライ[58]。
- 3人の中で一番の情報通で、どこかに消えては大騒ぎで戻ってくることが多い。眼鏡をかけている。野望は小説家。ウソップのホラ拭きな部分に好感を持っている。
- バンキーナ[53]
- ウソップの母親。故人。誕生日は12月17日[14]。
- 息子と同じ黒髪と、長い鼻が特徴的。ヤソップと結婚したことを誇りに思っている。ヤソップが旅立ってからまもなくして病気で寝たきりになり、幼いウソップが彼女を元気づけるためについた初めての嘘を聞いて、息を引き取った。母の死をきっかけに、ウソップは毎朝「海賊が来たぞ」と叫ぶようになった。
- モーニン[53]
- シロップ村の村長[53]。毎朝ウソップが騒ぐことを時報代わりにして、仕事をする習慣をつけている。誕生日は10月15日[14]。
- 門番
- カヤの屋敷を守る、門番派遣会社「テッスル」の社員[53]。誕生日は7月1日[14]。
バラティエ[編集]
コック[編集]
- ゼフ
- 声 - 矢田耕司(20話 - 324話)→樋浦勉(794話 - ) / 演 - クレイグ・フェアブラス
- 海上レストラン「バラティエ」オーナー兼料理長。元クック海賊団船長。
- 「東の海」出身[58]。65歳→67歳[58]。誕生日は4月2日[4]。身長189cm[58]。おひつじ座[58]。血液型XF型[58]。好物は激辛チキンウィング[58]。
- サンジに料理と足技を叩き込んだ男。口ひげを三つ編みにまとめた「よさ毛」[66]と、頂点が見えないほどの長さを誇る「晴天割コック帽」[67]が特徴。部下はおろか客にも一切容赦のない攻撃的な性格だが、コックたちからの尊敬は深い。過去の経験から海の上で食料を失う恐怖を知っているため、空腹の者がいればどれほどの悪党であろうと食料を分け与える。そのため、海賊時代も財宝などを強奪しても食料に手を出す事は許さなかった。何でも蹴りでしつける質だが、男は女を蹴ってはならないという信条[注 46]から、バラティエには一人も女性コックを置いていない。この信条は、サンジの騎士道へと受け継がれている。
- 海賊時代は、戦闘において一切手を使わなかった蹴り技の達人であり、相手の返り血を浴びた靴が赤く染まったことから「赫足のゼフ」と恐れられた。その脚力は岩盤を砕き、鋼鉄にも足型を残せるほどであった。現在は右足が義足だが、脚蹴りの鋭さはいまだ健在であり、蹴りの風圧で大きな炎を消すこともできる。
- かつて「偉大なる航路」を一年航海し、無傷で帰還した。その直後である11年前、襲撃した客船オービット号で、自分と同じ「オールブルーを見つける」という夢を持つサンジと出会う。そのとき嵐に襲われ、船から落ちたサンジを助けるため海に飛び込み、サンジとともに人のいない孤島に打ち上げられる。そしてサンジに残された食料を全て与え、ゼフ自身は自分の片足を食べて命をつないだ[注 47]。
- 海賊時代から飢餓の状態に何度もあったため「海にレストランがあればいい」と常々考えており、遭難から助かったことを契機に海賊を辞め、遭難した時に持っていた財宝を元手に「バラティエ」を建てた。その後、料理はもちろん、パティやカルネなどの荒くれ者が集う「戦うコックさん」が名物のレストランとして繁盛していく[注 48]。サンジとは互いに素直になれず、常に喧嘩が絶えなかったが、自分に恩義を感じるあまりに夢を抑えるサンジの心を見抜いていた。
- バラティエに餓死寸前でたどり着いたクリークたちに対し、サンジ以外のコックが拒否する中で食料を分け与えたが、「偉大なる航路」での航海を記した日誌を渡せという要求は、仲間との誇りを尊重し拒否した。クリーク敗走後、不器用ながらも仲間と共にサンジに旅立ちを促し、涙ながらに別れを遂げた。
- パティ
- 声 - 稲田徹
- 海上レストラン「バラティエ」コック。
- 「東の海」出身[58]。27歳→29歳[58]。誕生日は3月12日[58]。身長204cm[58]。うお座[58]。血液型X型[58]。好物はプリン[58]。
- ねじり鉢巻をした、板前風の男[注 49]。コック歴十数年のベテランで、デザートが得意。過去に何度も乱闘騒ぎを起こし解雇されており、訪ねた店は三百軒に上る。そうした中でゼフの噂を聞きつけ、バラティエのコックとなった。乱闘や料理も自由なバラティエを気に入っており、これが店を襲う海賊たちに立ち向かう原動力ともなっている[注 50]。元々チンピラだったため口が悪く、愛想よく接してはいるが相手を侮辱するような言葉を使う、独特の接客方法が特徴[注 51]。柄は悪いがコックとしての誇りは強い。サンジとは腐れ縁で、彼の料理の腕前は純粋に認めているものの、客に対する考え方でたびたび対立していた。
- サンジにはカルネとの二人掛かりでもまるで歯が立たないが、並の海賊なら簡単に倒せる腕っ節の持ち主。武器は巨大なフォーク。海老の形をした大砲「食あたり砲弾(しょくあたりミートボール)」も使う。
- エニエス・ロビー編にてサンジが賞金首になると、奇妙な似顔絵が描かれた彼の手配書を面白がり、来客用のプレゼントとしてバラティエで配っていた。新世界編では、坊主頭から髪を伸ばし、バラティエに連結するデザート艦「シスターアンコー」の責任者になっている。
- 名前の由来は菓子職人「パティシエ」[66]。
- カルネ
- 声 - 里内信夫
- 海上レストラン「バラティエ」コック。
- 「東の海」出身[58]。32歳→34歳[58]。誕生日は2月9日[58]。身長171cm[58]。みずがめ座[58]。血液型S型[58]。好物はローストビーフ[58]。
- 丸サングラスをかけた男。パティのチンピラ時代からの相棒コックで、パティと共に「極道コンビ」と呼ばれている。肉料理が得意。パティ同様、並みの海賊なら簡単に倒せる実力の持ち主。武器は巨大なナイフ。
- 新世界編では、バラティエに連結する鉄板焼艦「ナスガシラ号」の責任者になっている。ナスガシラ号はサンジの手配書の似顔絵を模しており、ドレスローザ編後にサンジの写真が新しくなったことには憤慨していた。
- 名前の由来はスペイン語で肉を意味する「カルネ」[66]。
利用客[編集]
- ムーディ[53]
- 声 - 西川宏美、内海安希子(実写ドラマ版)
- フルボディと共にバラティエを訪れた女性。誕生日は11月17日[14]。
- モッツェルおじさん[53]
- バラティエで食事をしていた食通の客。誕生日は9月7日[14]。
- ロクサーヌ
- バラティエの常連客で、サンジとは顔なじみである女性[53]。誕生日は1月23日[14]。
- バッチー
- フルボディ大尉がサンジを陥れるため、スープに入れたハエ。誕生日は7月1日。
ココヤシ村[編集]
- ベルメール
- 声 - 日髙のり子
- ナミとノジコの養母。元海兵。故人。
- ココヤシ村出身[14]。30歳没。誕生日は12月3日(みかんの日)[44]。身長186cm[14]。いて座[14]。血液型S型[14]。好物はみかん[14]。
- 独特の刈り上げたヘアスタイル(作者曰く「女の度胸」)[67]が特徴の女性。勝ち気であっけらかんとした性格で、少々大人気ない一面があるが[注 52]、娘達やみかんの為なら悪党にも躊躇せず立ち向かう勇敢な性格。いつも煙草を咥えていた。ゲンゾウとは長い付き合いで、彼曰く「小さい頃は村でも有名な悪ガキだった」という。
- 19年前、戦場で瀕死の状態に陥り生きる気力を失いかけた時に、戦争孤児のナミとノジコに遭遇。ナミの無邪気な笑顔に気力を取り戻し、2人を連れ故郷のココヤシ村に帰還する[注 53]。周囲の反対を押し切り2人を引き取ると、軍を退役してみかん畑を切り盛りしていた。気候の良さから、どこでもみかんが買えたため繁盛しなかったが、少ない資産で2人を育てた。2人との血の繋がりが無いことに負い目を感じていたが、最後まで母親としてまっとうに生きようとしていた。10年前のアーロン一味の襲撃の際、アーロンから貢ぎ金を要求されるも全財産が家族全員分に足りず[注 54]、自分の分の金を払い、ナミとノジコの2人を逃がすことを薦められたがそれを拒否し、全財産を娘2人の分として自分の命を差し出し、2人の身代わりとしてアーロンに射殺された。
- 新世界編では、墓が質素な木造から丈夫な石造のものへと作り替えられている。
- 名前の由来はフランス語で義母を意味する「belle-mère」[69]。
- ノジコ
- 声 - 山崎和佳奈、吉竹範子(ゲーム「グラバト! RUSH」) / 演 - チオマ・ウメアラ
- ナミの義姉。
- ココヤシ村出身[14]。20歳→22歳。誕生日は7月25日(ノジコ)[44]。身長170cm[14]。しし座[14]。血液型S型[14]。好物はみかん[14]。
- ナミと共にベルメールに育てられた戦災孤児。ナミやベルメールとの血の繋がりはないが、2人を実の家族のように想っている。褐色肌と青色のショートヘア(新世界編ではロングヘア)が特徴の美女。ナミ同様強気な性格で、厳しさと優しさを併せ持つ。
- アーロン一味時代のナミにとっては心を許せる数少ない存在であり、ナミの辛い心情を少しでも共有しようと自らも左肩に刺青を入れるなど、ナミの孤独な戦いを影ながら支えていた。ナミを追いココヤシ村にやってきたルフィたちに村を出るよう告げ、ナミの過去を話した。ルフィたちとアーロン一味の戦いでは、海軍に銃撃され腹部を負傷した状態でありながらも、アーロンによって海に沈められたルフィの救出に協力した。ナミが村を発つ際、ブレスレットを譲った[70][注 55]。
- 現在はベルメールの遺志を継いで、みかん畑を世話している。新世界編では、「belle-mère's みかん」というブランドを立ち上げ、好評を得ている[14]。
- 名前の由来は鳥のノジコ[62]。
- ゲンゾウ
- 声 - 塩屋浩三
- ココヤシ村の駐在。
- ココヤシ村出身[14]。46歳→48歳[14]。誕生日は6月17日[14]。身長173cm[14]。ふたご座[14]。血液型F型[14]。好物は生ハムメロン[14]。
- ナミやノジコとは幼い頃からの付き合いで、2人にとっては父親代わりとも言える存在。ベルメールとも幼少の頃からの長い付き合い。帽子に玩具の風車をつけている。これは赤ん坊のナミが泣きじゃくった時、風車をつけたら笑ってくれたため。ナミやノジコには「ゲンさん」、ルフィには「風車のおっさん」と呼ばれている。10年前にクロオビから受けた傷跡が、今も全身に残っている。
- ナミがアーロン一味に加入した際、ノジコからナミの本心を知る。以降、ナミに余計な負担をかけないため、あえて知らぬフリをしていた。
- アーロンパーク編で、武器の所持がアーロンにばれて殺されそうになったが、ウソップの介入で免れた。アーロンに買収された海軍大佐ネズミによってナミの8年間の苦労が徒労に終わってしまったことに憤慨し、村人全員でアーロンパークに殴りこもうとしたが、ヨサクとジョニーに止められた。村の解放後、ベルメールの墓前でルフィに「ナミの笑顔を奪うようなことがあったら殺しに行く」と約束し、ナミを託した。ナミがルフィの仲間として笑顔を取り戻したことから、旅立ちの日、長年トレードマークとなっていた風車をベルメールの墓に飾った。
- エニエス・ロビー崩壊後、ナミが賞金首になり手配書の写真のセクシーさから、賞金稼ぎよりも求婚者が集まってしまうと海軍に抗議の電話をしていた[注 56]。
- Dr.ナコー[53]
- 声 - 麻生智久
- ココヤシ村の医者。誕生日は7月1日(Dr.ナ(7)コー(1))[11]。
- 村の解放後、ナミの肩にあったアーロン一味の刺青を消し、みかんと風車の刺青(それぞれベルメールとゲンゾウの象徴)を新しく彫った。ゾロがミホークから受けた傷の治療も行った。
- テル[71]
- ココヤシ村の大工。ゴーイングメリー号の女部屋に、小さいバーを作った。
- チャボ
- 声 - 小松里賀
- ココヤシ村の隣町「ゴサの町」の少年。誕生日は6月14日[72]。
- 町がアーロンに潰され、父親を失った。父の仇を討つためアーロンパークに乗り込もうとしたが、敵うわけがないとナミに一蹴された。その後、ノジコにも復讐をやめて母の元へ帰るよう説得された。
- 新世界編では、ノジコと共にベルメールのみかん畑の世話をしている。
- ヨサク、ジョニー
- 声 - 徳山靖彦(ヨサク)、高塚正也(ジョニー)
- 賞金稼ぎユニット。坊主頭でヘッドギアを付けているのがヨサク、黒髪でサングラスをかけているのがジョニー。共に「東の海」出身[14]。
- ヨサクは24歳→26歳[14]。誕生日は11月10日(ゾロの誕生日(11月11日)と紙一重)[49]。身長185cm[14]。さそり座[14]。血液型F型[14]。好物はモヤシいため[14]。
- ジョニーは23歳→25歳[14]。誕生日は11月12日(ゾロの誕生日(11月11日)と紙一重)[49]。身長186cm[14]。さそり座[14]。血液型F型[14]。好物はポテトチップス[14]。
- ヨサクはルフィに鼻割り箸の宴会芸を伝授した。ジョニーの口癖は「紙一重」で、相手の実力が圧倒的に上でも「紙一重」と言い張る。ユニット歴は長く、賞金稼ぎ時代のゾロと行動を共にしていたこともあるため、二人ともゾロを「兄貴」と呼び慕っている[注 57]。基本的に勝てると踏んだ勝負以外を避けるため、海軍からは「小物狙い」と評されているが、時には2人の名前を聞いてビビる海賊もいるという。単純で喧嘩っ早く実力はそれほど高くないが、人情には厚い。二人とも、鞘無しの片刃の剣「菜斬り刀」[54]を武器にしている。船は「バウンティ丸」[14]。
- バラティエ近海で麦わらの一味と出会い、ヨサクが壊血病にかかっていた所をナミに救われる。一味を「兄貴」「姉貴」と呼び慕うようになり、海のコックを求める一味をバラティエに案内した。ジョニーは、ナミを追うためウソップ達と共に先にバラティエを離れる[注 58]。ココヤシ村では、ナミの行動や態度を見てアーロンに殺されると判断してナミと見切りをつけた。しかし林の中で真実を知って、彼女の詫びとしてアーロンパークに乗り込んだが敗北。「もはやアーロンたちを倒せるのはルフィの兄貴達しかいない」と乗り込もうとした村人たちを門の前で引き止める。ゾロとはっちゃんの戦いでは、ゾロに刀を貸した。アーロンパーク崩壊後、ルフィたちと別れた。
- 新世界編では、ココヤシ村近海で漁師になっている。
ローグタウン[編集]
- いっぽんマツ
- 声 - 平野正人
- ローグタウンの創業200年の老舗の武器屋「ARMS SHOP」[54]の店主。
- ローグタウン出身[14]。38歳→40歳[14]。誕生日は1月31日[14]。身長157cm[14]。みずがめ座[14]。血液型X型[14]。好物は一本うどん[14]。
- 客であれば悪党でも歓迎しており、スモーカーが赴任して悪党が減ったことで客足が落ちたことを不満に思っている。基本的に客に対しては愛想よくふるまうが、高い買い物をしないと分かると途端に態度を変えるなど商売にはがめつい。恐妻家。
- ゾロの持つ刀が「和道一文字」だと見抜き、安く買い叩こうとしたが、たしぎにより企みがバレて失敗。ゾロが妖刀「三代鬼徹」を欲しがると、「もし不幸があったら、売った自分が殺したようで縁起悪い」と一旦断るが、ゾロの胆力と運の強さを見たことで彼に惚れ込み、鬼徹に加えて、家宝である「雪走」を譲り渡した。
- その後もゾロの活躍を喜んでおり、新世界編ではゾロの手配書の写真を家に飾っている。
- いっぽんウメ[73]
- いっぽんマツの妻。夫を尻に敷いている。誕生日は12月1日[73]。
- ハンガー[53]
- ローグタウンの高級ブティック「ROBECCA HANBERG」[54]の店員。誕生日は9月23日[73]。
- ハンガーのような髪型をした男性。口癖は「- で!」。ナミが店を訪れるが、好みに合わなかったため一着も買ってもらえなかった。
- サピー[53]
- ローグタウンの魚屋「THE Fisherman King uotome」[54]の店主兼漁師。人間と魚人のハーフ[53]。誕生日は3月22日[73]。
- 後頭部に背ビレが生えている男性。エレファントホンマグロを一本釣りし、サンジが丸ごと買い取った。
- ユウ[53]
- ローグ第2小学校の1年生[53]。誕生日は7月19日[73]。
- 父親に買ってもらった3段アイスをスモーカーの脚にぶつけてしまったが、スモーカーから詫びとして5段アイスを買うようにとお金をもらった。
- ダディ・マスターソン
- 声 - 古谷徹
- 小説・アニメオリジナルキャラクター。東の海最強の銃使いと言われる賞金稼ぎ。異名は「子連れのダディ」。
- 娘のキャロル(声 - 吉田古奈美)を溺愛している。元海軍少尉で「海軍一の狙撃手」だったが、赤髪海賊団のヤソップとの決闘に敗れたことで海軍を辞め、賞金稼ぎとなった。海軍ではスモーカーと同期。ローグタウンでヤソップの息子・ウソップと対決し、彼の「誇り」を認めた。ウソップが現在使用しているゴーグル(「北の海」の最新モデル)はこの時の戦利品である。
- 父子共に、小説の挿絵とアニメとではデザインが大きく変わっている。
- ラウル
- 声 - 矢田耕司
- アニメオリジナルキャラクター。バー「ゴールド・ロジャー」の主人。「偉大なる航路」に入る前のロジャーと言葉を交わしている。
- カルメン
- 声 - 百々麻子
- アニメオリジナルキャラクター。東の海で多くのコックを打ち負かしてきた女料理人。物事を大げさに言ったりしたりするのが好き。異名は「炎のカルメン」。
- 幼いころに客船で見たサンジにライバル心を抱き、サンジに料理で勝負を仕掛けた。サンジに敗北したが潔く退き、将来の再戦を申し込んだ。
- レオ、ホセ
- 声 - 高戸靖広、服巻浩司
- アニメオリジナルキャラクター。カルメンの弟子達。カルメンを称えている。
- エド[74]
- 声 - 増谷康紀
- ネス[75]
- 声 - 大場真人
テキーラウルフ[編集]
- 署長[7]
- 声 - 楠見尚己
- テキーラウルフの強制収容所の署長。くまによって飛ばされてきたロビンを捕え、テキーラウルフの成り立ちについて説明した。
- ソラン
- 声 - 名塚佳織
- アニメオリジナルキャラクター。テキーラウルフで働かされていた奴隷。金髪の少女で、「3333」と書かれた作業服を着用している。
- 好奇心旺盛で外の世界に憧れており、世界中を旅する絵描きになるのが夢。倒れた他の奴隷を気遣うなど性格は優しく、行動力もあり自分を助けてくれて特別収監塔に幽閉されたロビンを心配し、チョコレートを届けて御礼をしたいと忍び込もうとさえした。
- ロビンを発見して匿い、ロビンから様々な旅の話を聞く内に親しくなる。その後、ロビンと共に革命軍に解放される。別れの際にはロビンの似顔絵をプレゼントし、再会を約束した。
フラウス王国[編集]
西の海(ウエストブルー)[編集]
イリシア王国[編集]
- タラッサ・ルーカス[53]
- イリシア王国国王(8年前)。誕生日は7月27日(政治を考える日)[11]。
- 8年前の世界会議で革命家ドラゴンの危険性を述べるが、ワポルに一蹴された。
- セーザ[10]
- イリシア王国国王[10]。国民からは絶大な支持を得ている[10]。
オハラ[編集]
- クローバー
- 声 - 北村弘一(275話 - 278話)→稲葉実(1042話 - )
- オハラ図書館館長。世界的な考古学の権威。故人。
- オハラ出身[76]。85歳没[76]。誕生日は4月8日[4]。身長172cm[76]。おひつじ座[76]。血液型X型[76]。好物ははちみつ、ビターチョコレート[76]。
- オルビアとは旧知の仲で、彼女の事情を知る故に周囲から迫害されていたロビンにも偏見無く接しており、幼いロビンに「考古学者」の称号を与えた。他の考古学者たちと命懸けで「歴史の本文」の研究をしていたが、危険性を熟知していたため、ロビンを関わらせようとはしなかった。Dr.ベガパンクや、ドラゴンとも面識があった。
- 「空白の100年」に執着しており、かつては世界中の文献を求める冒険家だった。その過程で海軍からの逮捕・投獄を10回も繰り返し、世界一有名な考古学者となる。クローバーに感銘を受けた学者たちが集まったことで、オハラは考古学の聖地となった。
- 五老星に「歴史の本文」の存在理由の仮説を語るが、スパンダインに銃撃される。バスターコールの際は、最期まで書物を守ろうと全知の樹に残り、死亡した。
- ニコ・オルビア
- 声 - 山口由里子[注 59]
- ロビンの母親。故人。懸賞金7900万ベリー[76]。
- オハラ出身[76]。33歳没[76]。誕生日は2月6日[4]。身長186cm[76]。みずがめ座[76]。血液型S型[76]。好物はコーヒー、シュガートースト[76]。
- ロビンとよく似た顔立ちで、白いロングヘアーの女性。
- 先人達の遺志を継いで「空白の100年」の謎を解くため、幼いロビンを残し、海に出ていた。海軍に捕まるが、サウロの助けを得て脱走し、故郷オハラに戻る。サウロにロビンを託すと、最期まで全知の樹に残り、ロビンを思いながら死亡した。
- ロジ
- 声 - 上村典子
- ロビンの叔母(オルビアの弟の妻)。
- ロビンと同い年の娘ミズイラ[4]がいる。オルビアが海に出た後、夫オラン[4](声 - 高塚正也)がロビンを引き取ってから一緒に暮らしていた。ロビンを忌み嫌っており、一家全員で彼女に冷たく接していた。
- リント、ゼイディー、グラム、ハック、ロシュ、ブッシリ、ホチャ[78]
- 声 - 埴岡由紀子(リント)、高塚正也(ゼイディー)、鎌田梢(グラム)、大場真人(ロシュ)
- オハラの学者たち。
花ノ国[編集]
- ラーメン[13]
- 声 - 増谷康紀[79]
- 花ノ国国王。中華風の服装をした男性で、長い口ひげを生やし、丸い眼鏡をかけ、頭に龍の刺青がある。
- ある国と戦争状態が続いており、ドレスローザから敵国に流れる武器の密輸を潰すため、八宝水軍(サイ・ブー・チンジャオ)を派遣した。ドンキホーテファミリーが壊滅したことで、戦争が終結。その後、帰還したサイを護衛に連れて、「世界会議」に出席する。
- ウホリシア
- 声 - 斉藤貴美子
- 二宝水軍棟梁チチリシア[80]の娘。サイの許嫁。
- 目元の涼しげな髪のキレイな女性だが、ゴリラのような顔つきで[21]、筋肉質な体格をしている。既婚者で、すでに25人もの夫がいる。チンジャオがサイと政略結婚させて十宝水軍とすることを考えていたが、サイが八宝水軍棟梁を正式に受け継いだ際に、結婚話は破棄された。
- 表紙連載『押し掛け麦わら大船団物語』では、結婚の日取りを決めるためサイを出迎えたが、サイから結婚を断られ、怒りでサイを殴り倒した。
バリウッド王国[編集]
南の海(サウスブルー)[編集]
トリノ王国 / バテリラ / 悪ブラックドラム王国 / ロシュワン王国 / サンバ王国 / ソルベ王国 /その他(南の海)
トリノ王国[編集]
- シャンバ[4]
- 声 - 平野正人
- トリノ王国の住人。誕生日は11月8日[81]。
- 巨大鳥と争っていたが、トリノ王国に飛ばされたチョッパーの仲裁で、鳥達と和解する。チョッパーとも親しくなり、国を案内した。チョッパーのことを狸と勘違いしており、「タヌキチ」と呼んでいる。
バテリラ[編集]
- ポートガス・D・ルージュ
- 声 - 皆口裕子
- 海賊王ロジャーの妻で、エースの母親。故人。
- エースと同じく、顔にそばかすがある女性。誕生日は6月10日[4]。
- ロジャーの血縁を絶やそうとする海軍の目を欺くため、彼の子を20か月もの間胎内に宿し続け、ロジャーの処刑から1年3か月後にエースを産んだ直後、力尽き死亡した。なお、エースという名前はロジャーが既に決めており、子供が女だった場合は「アン」と名付ける予定であったという。
悪ブラックドラム王国[編集]
- ワポル
- 声 - 島田敏
- ドラム王国国王→ブリキング海賊団船長→ワポル財閥会長→悪ブラックドラム王国国王。異名は「ブリキのワポル」。
- 「偉大なる航路」ドラム王国出身[72]。27歳→29歳[43]。誕生日は8月9日[4]。身長207cm[72]。しし座[72]。血液型X型[72]。好物は焼いた家(ウェルダン)[72]。
- 身勝手かつ卑劣な愚帝。国にあるものは全て自分のものと認識しているが、行政は側近のチェスやクロマーリモに頼りきっている。ブリキを組み込んだ肉体に、ホワイトウォーキー(毛カバ)の毛皮を纏う。胴体が極端に大きい体格だが、自身を食べることでスリムな体格になることが可能。ホワイトウォーキーのロブソンに乗って移動することが多い。ルフィからの呼び名は「邪魔口」[注 60]。口癖は「カバ - 」。笑い声は「まっはっはっは」。
- 超人系悪魔の実「バクバクの実」の能力者。いかなる物も食べることができ、非人間的な雑食この上ない食事をする。その日の内に食べた物を取り込んで自分の体の一部にしたり、食べた物を合体させたりできる「バクバク食」が真の能力。雪原での身を隠した戦闘を得意とする。ドラム島一の狂暴な動物・ラパーンの大群を無傷で倒す高い戦闘能力を持つ。身体をブリキで改造しているためか、首を切断されてもブリキで修復すれば元通りになることができる。
- 甘やかされて育ったためわがままな性格で、王位に就く前から父親である先代国王を悩ませていた。若くして王の座に就いたが、独裁者として権力を振りかざし、国王お抱え以外の医者を国外追放する「医者狩り」などの悪政を敷き、恐怖で国民を支配していた[注 61]。その過程で、ヒルルクを罠にはめ自害に追いやった。8年前の「世界会議」では、身勝手な態度をアラバスタ国王ネフェルタリ・コブラから叱責され、その腹いせとして父に同行していた幼いビビを張り倒した[注 62]。
- 黒ひげ海賊団の襲撃の際、国のことを一切考えず、一部の部下だけを連れ真っ先に逃げ出した。ドラム王国を探す航海中に麦わらの一味と遭遇し、メリー号の一部を食ったことでルフィを怒らせ吹き飛ばされた。数カ月ぶりにドラム王国に帰国すると、反抗した元部下のドルトンを返り討ちにする。ドラム城に辿り着くと再び王位に就こうとしたがチョッパーとルフィに抵抗され、最後はルフィに遥か遠くに吹き飛ばされた。
- その後、表紙連載『ワポルの雑食バンザイ』では放浪の貧乏生活を強いられるが、ガラクタを合成した玩具が大ヒットする。そこから新合金「ワポメタル」が発見されたことで、玩具屋が「ワポル財閥」に発展するほどの大金持ちになり[注 63]、ミス・ユニバースと結婚した。
- 新世界編では、世界貴族認定「悪ブラックドラム王国」国王の座に就いている。「世界会議」参加のため訪れた聖地マリージョアで、ドルトンやビビと再会。祖国の王となったドルトンを引きずりおろそうと悪巧みしている。会議中、コブラ殺害の現場とイムの姿を偶然目撃してしまい、自分も命を狙われる恐怖で逃走する中で偶然ビビと合流。エイギス王国の船に密航してマリージョアを脱出し、情報提供と引き換えに、ビビと共に世界経済新聞本社に転がり込む。
- 技一覧
- 雪国名物「雪化粧」
- 雪山の白い風景に溶け込んでの不意打ち攻撃。チェスやクロマーリモも使用する。
- バクバク食(ショック)
- 食べた物を自分の体に取り込む。
- ワポルハウス
- 食べた家と合体する。
- ベロ大砲(キャノン)
- 食べた大砲を口の中に出現させる。
- バクバク工場(ファクトリー)
- 食べたものを組み合わせたり改良したりする。
- ロイヤルドラムクラウン7連散弾(ショット)ブリキング大砲(キャノン)
- ドラム王国最終兵器。ルフィに追い詰められた際に使おうとしたが、発射口に雪鳥が巣を作っていたため、不発に終わった。
- キンデレラ
- 声 - 藤井ゆきよ
- 悪ブラックドラム王国王妃。ワポルの妻。
- かなりの美人だが、高慢な性格。ワポルに対する愛はなく、金しか見ていない[82]。笑い声は「コシコシコシ」「タマノコシコシコシ」。誕生日は1月20日(玉の輿の日)[11]。
- 短期集中表紙連載『ワポルの雑食バンザイ』で「ミス・ユニバース」として初登場。「世界会議」参加のため、ワポルと共に聖地マリージョアを訪れる。
- ハコワン[4]
- ワポルのペットの犬。頭にオモチャが組み合わされている。
ロシュワン王国[編集]
- ビール6世
- 声 - 後藤光祐
- ロシュワン王国国王。防寒着に身を包んだ男性。
- マトリョーサカ、マトリョースカ、マトリョーセカ、マトリョーソカ[10]
- ロシュワン王国の王女姉妹[10]。通称マトリョー姫。マトリョーシカ人形のような外見をしている。長女はおっとりした性格で、次女はしっかり者、三女は無自覚のうっかり者で、四女はちゃっかり者[10]。
サンバ王国[編集]
ソルベ王国[編集]
- ブルドッグ
- ソルベ王国国王。
- ベコリの前に国王を務めており、くまが王になってからは教会に住む彼の代わりに、補佐役として王宮で国の運営を行っていた。彼が国を治めていた頃の国民達は、貧しいが心は豊かでいられたという。現在は国王に復帰している模様。
- コニー
- ソルベ王国王太后。ブルドッグの母。
- ボニーとよく似た顔立ちの老婆。幼少期のボニーを可愛がっていた。世界会議編では、ボニーが彼女に変装してマリ―ジョアへ侵入した。
- ベコリ
- ソルベ王国元国王。
- 国内では血も涙もない悪政を敷いていた一方で、天竜人には媚びを売って近付こうとしていた。「天上金」の上納を第一に考えており、老人が多く上納金の少ないソルベ王国の南部を邪険に扱っていたことで国民からの評判は最悪だった。
- 30年前にソルベ王国の国王に就任。22年前に天上金の額を抑えるため王国南部を切り捨てようとするも、「自勇軍」の介入によって失敗する。6年前にはゴア王国に倣って南部に火を放つが、バーソロミュー・くまの反逆によって王位を追われた。村を燃やした「暴君」くまに王位を奪われたと偽り、海軍を引き連れて国に戻ろうとしたが、くまに全て沈められた。
- クラップ
- ソルベ王国南部に住んでいた牧師。くまの父親。バッカニア族。故人。
- くま同様大柄な体格をしている。43年前、バッカニア族であることを政府に知られ、一家全員で奴隷にされてしまう。強制労働を課せられ妻を喪い、落ち込むくまにバッカニア族に伝わる「太陽の神ニカ」について教えている最中、「うるさい」という理由だけで天竜人に射殺された。
その他(南の海)[編集]
北の海(ノースブルー)[編集]
ルブニール王国 / フレバンス / ホワイトランド王国 / ドイル王国 / スワロー島
ルブニール王国[編集]
- モンブラン・ノーランド
- 声 - 大塚芳忠
- 400年前のルブニール王国探検船提督。モンブラン・クリケットの先祖。
- 「北の海」ルブニール王国出身[84]。39歳没[84]。誕生日は10月9日[4]。身長220cm[84]。てんびん座[84]。血液型S型[84]。好物はモンブラン、カボチャのケーキ[84]。
- 北の海の民話「うそつきノーランド」のモデルとなった人物。嘘か本当か分からないような度重なる困難を乗り越えてきた冒険家であり、植物学者でもある。胸にバツ印の傷があり、子孫のクリケットと同様頭に栗がついている。豪快ながらも、道徳的かつ礼儀正しい性格で、部下や国の者から慕われていた。海中で巨大な魚を仕留めたり、カルガラと互角に剣を交えるなど戦闘もかなりの腕前。
- 約400年前、遠方の地ジャヤを訪れた際、疫病「樹熱」を食い止めるため生贄を捧げるシャンディアの儀式を許せず、乱入する。儀式を強行するカルガラに殺されそうになるが、彼を必死に説得し、村を救ったことで親友となる。後日、島を調査し樹熱に犯された木々を切り倒すが、その木々はシャンディアの先祖の魂が宿るとされる神木であったため、カルガラから絶交されてしまう。出航の日、切り倒した理由を知ったカルガラと和解し、再会の約束をして島を去る。5年後、国王を連れ再びジャヤを訪れるが、すでに「突き上げる海流」によって島の半分は無くなっていた。財宝目当てだった国王が激怒したために、ノーランドは虚言の罪で捕らえられ、国民から「うそつき」と罵倒されながら無念のうちに処刑された[注 65]。これにより、彼の一族は国を追われた上に嘘つきの烙印を押されることになるが、類いまれなる正直者であった彼を憎む者は一族では一人もいなかったという[注 66]。
- かつてグリーンビットにも訪れており、当時悪い人間に島を荒らされていたトンタッタ族を助けた。彼らからはヒーローとして讃えられ、国には銅像が建てられている。またトンタッタ族からカボチャの作り方を学び、それを後にジャヤの人々に教えている[85]。
- Dr.ホンナー[86]
- 声 - 落合弘治(187話 - 189話)、谷昌樹(エピソードオブ空島)
- ノーランドの部下。
- ノーランドの航海に船医として同行し、ジャヤで蔓延していた「樹熱」の騒動では村人の治療にあたった。後日、身縒木を切り倒してしまったことを疑問に思うムースに事情を説明し、これによりカルガラたちへの誤解が解けた。ノーランドの2度目のジャヤへの航海には、国王の意向で彼をはじめ元々の部下は同行を許されず、ノーランドの処刑には必死に抵抗していた。
- アルユータヤン五世[87]
- 声 - 菊池正美(エピソードオブ空島)
- 400年前のルブニール王国国王。
- ノーランドを同行させジャヤを目指すも、黄金を手に入れられなかったことに怒り、ノーランドに虚言の罪を着せ、処刑した。
フレバンス[編集]
- ラミ
- 声 - 植田佳奈
- トラファルガー・ローの妹。珀鉛病に侵され苦しんでいた。入院していた病院を襲撃され死亡した。
- ローの父
- 声 - 真殿光昭
- 本名不明。フレバンス一の名医と言われ、幼いころのローに医術を教えた。自身も珀鉛病に侵されながら治療法を探していたが、敵の兵士の襲撃を受け、妻(声 - 鹿野優以)と共に死亡した。
- シスター
- 声 - 皆口裕子
- フレバンスに住むシスター。本名不明。ローに、子供だけは逃がしてくれる兵士が見つかったから共に逃げるように勧めるが、直後に他の子供達と共に殺害された。
ホワイトランド王国[編集]
ドイル王国[編集]
スワロー島[編集]
- ヴォルフ
- 『ONE PIECE novel LAW』の登場人物。スワロー島に住む自称・天才発明家[88]。
- オールバックの白髪、赤いサンバイザー、アロハシャツに短パン、足元にはサンダルといった、冬が長いスワロー島には似つかわしくない格好をした老人。家には様々な発明品があるが、実用には程遠い欠陥品も多い[注 67]。発明品には必ず名前を付けているが、ネーミングセンスはあまり良くない。家の裏にビニールハウスを作り、自身の発明品で野菜の温室栽培をしている。若い頃は数えきれない戦いを経験したらしく、腕っぷしが強く体はタフで、銃の腕もいい。世界中を旅した経験からかなりの情報通で、悪魔の実にも詳しい[89]。ギブ&テイクが信念で、必要以上に慣れ合うことは拒むが、困っている者を見過ごしたりはしない。プレジャータウンの人々からは慕われており、町に住むことを勧められているが、本人は今の生活が気に入っており、町の中だと満足に実験ができないと拒否している[89]。ローからは「ガラクタ屋」と呼ばれる。歳は60歳くらい。血液型X型。
- 若い頃は息子アルトゥール・バッカの暴走に頭を悩ませており、バッカが海賊になると、彼を近くで監視するためバッカ率いる海賊団の一員として海に出た[注 68]。海に出て多くの経験を積めば、バッカがいい方向に変わるかもしれないと期待していたが、思惑は外れバッカの残虐性はさらに増していき、30年前にバッカがプレジャータウンを壊滅させたことで息子の更生を諦め、親子の縁を切った。以来、罪滅ぼしのため町外れで暮らすようになった[90]。その後、かつてキャプテン・ラドガが島に遺した財宝を見つけ、島の復興と潜水艦の建造に使用した[91]。
- 13年前、町の近くの洞窟で倒れていたローを保護し、やりたいことが見つかるまで自分の家で暮らすことを許し、後にベポやシャチとペンギンも家に置くことになる[88]。2か月後、ローたちを町に連れて行きそれぞれに仕事を与え、シャチとペンギンを虐待していたシャチの叔父の悪事を暴いた。それからしばらくたった頃、電動式ハングライダーの飛行実験に失敗し瀕死の重傷を負ったが、ローのオペオペの実の能力による手術で一命を取り留める。意識が戻るとローにオペオペの実の不老手術について話し、今後自分の能力を「他人」に教えるなと忠告した[89]。
- ロー達との共同生活から3年後、バッカが再び町に現れるとロー達と協力し、バッカに操られた人々を助けるため、自身が発明した潜水艦で奇襲を仕掛ける[90]。ローたちの協力でバッカを撃退し、海軍に引き渡す。後日、海賊になる決意を固めたローたちに潜水艦を譲り、彼らの旅立ちを見送った[91][注 69]。
- ラッド
- 『ONE PIECE novel LAW』の登場人物。スワロー島「プレジャータウン」の駐在[89]。
- 赤い制服を着て、腰に刀を差した男性。ヴォルフが掴んだ証拠を基にシャチの叔父夫婦の家を家宅捜索し、二人を逮捕した[89]。
偉大なる航路(グランドライン)[編集]
双子岬 / ウイスキーピーク / リトルガーデン / サクラ王国(旧・ドラム王国) / アラバスタ王国 / モックタウン(ジャヤ島) / ロングリングロングランド / ウォーターセブン / プッチ / スリラーバーク / シャボンディ諸島 / バルジモア(からくり島) / カマバッカ王国(モモイロ島) / ボーイン列島 / クライガナ島 / ハラヘッターニャ(ナマクラ島) / テーナ・ゲーナ王国(剣山島) / ルルシア王国 / エイギス王国
双子岬[編集]
- クロッカス
- 声 - 納谷悟朗(62話 - 381話)→天田益男(959話 - )
- 双子岬の灯台守。元ロジャー海賊団船医。
- 「偉大なる航路」出身[72]。71歳→73歳。誕生日は6月4日[72][注 70]。身長203cm[72]。ふたご座。血液型XF型[72][注 71]。好物は大王イカ焼き[72]。
- 花のような髪型が特徴の眼鏡をかけた老人。基本的には真面目な性格だが、真顔でシュールなジョークを言うことがある。かつては海で一番の評判を得た医師で、不治の病にかかったロジャーの苦しみを和らげることができる唯一の医者であった。大王イカを一撃で仕留めたり、ラブーンの体内を本体の健康に悪影響なしに改造するなど、多種多様な技術の持ち主である。武器は銛。「見聞色の覇気」の使い手[72]。
- 52年前にルンバー海賊団から預かったクジラ・ラブーンの世話をし続けている。28年前、ロジャー海賊団に頼まれ船医となり、「偉大なる航路」制覇に同行し世界の秘密を知った。船に乗ったのは、行方不明のルンバー海賊団を探すという目的もあった[注 72]。船員として航海したのは3年間のみであったが、副船長のレイリーからは「紛れもなく我々の仲間」と言われている。
- 麦わら一味に「偉大なる航路」の仕組みについて話し、「赤い土の大陸」に頭をぶつけ続けていたラブーンを止めてくれた礼として「記録指針」を提供した。ルフィを「何とも不思議な空気を持つ男」と評し、自分たちが待ち望んだ海賊達なのだろうかとロジャーに問いかけていた。
- 名前の由来は花のクロッカス[92]。
- ラブーン
- 双子岬に棲む巨大なクジラ。
- 「西の海」出身[72]。51歳→53歳[72]。誕生日は9月16日[4]。全長400m[93][72]。体重7600t[93]。おとめ座[72]。血液型XF型[72]。好物は大王イカ[72]。
- 本来「西の海」にしか生息しない「アイランドクジラ」という種のクジラ。幼い頃は小舟程度だったが、現在は山のような大きさとなっている。あまりの大きさに外からの治療が困難になったため、体内から治療できるようクロッカスにより改造されており、ひどく暴れるときは体内にある鎮静剤で抑えられている。頭突きを繰り返したことで頭には無数の傷跡ができている。その大きさから食料として狙われることもある[注 73]。人語を理解できる。
- 52年前、群れからはぐれたときにルンバー海賊団に遭遇し、彼らの航海についていくようになる。「偉大なる航路」での航海を危険視され一度は置いていかれたが、彼らを追いかけて「偉大なる航路」に入る。双子岬で、ルンバー海賊団と懇意になったクロッカスに預けられ、仲間の帰還を待ち続けるようになる。クロッカスから「ルンバー海賊団は偉大なる航路から逃げ出した」と聞かされても耳を貸さず、「赤い土の大陸」に向かって吠え、頭突きを繰り返すようになる。ルフィと「偉大なる航路」一周後に再戦する約束を交わし、頭に麦わらの一味のマークを描かれたことで、頭突きをやめた。
- 元ルンバー海賊団のブルックは、航海に失敗してラブーンに50年間逢えなかったことを負い目に感じていたが、現在は麦わらの一味の一員として「偉大なる航路」を一周してラブーンとの再会の約束を果たそうとしている。ブルックが一味に加入して以後は、新世界編以降を含め上機嫌でいることが多くなった。
- 『ONE PIECE magazine Vol.2』の「怪物図鑑」によれば、息継ぎのための噴気孔近辺に鉄製の扉があり、中に入ると鉄板で囲まれた細い通路が存在する[93]。内部には電気も通っている[93]。
ウイスキーピーク[編集]
- Mr.9、ミス・マンデー
- 詳細は「バロックワークス#フロンティアエージェント」を参照
リトルガーデン[編集]
- ドリー&ブロギー
- 元巨兵海賊団の2人の頭。約100年前から決闘を続けている。詳細は「海賊 (ONE PIECE)#ドリー」および「海賊 (ONE PIECE)#ブロギー」を参照
サクラ王国(旧・ドラム王国)[編集]
- ワポル
- 元ドラム王国国王。現在は悪ブラックドラム王国国王。詳細は「#ワポル」を参照
- チェス、クロマーリモ
- ワポルの部下たち。詳細は「海賊 (ONE PIECE)#ブリキング海賊団」を参照
- ドルトン
- 声 - 小野健一
- ドラム島民間護衛団団長→サクラ王国国王。元ドラム王国守備隊長。
- ドラム王国出身[72]。33歳→35歳[72]。誕生日は6月10日[4]。身長218cm[72]。ふたご座[72]。血液型X型[72]。好物は栗ご飯[94]。
- 国を想う気持ちが強く、実直で真面目な性格をしており、民衆からの信頼も厚い。何か質問されると、どうでもいい情報を付け加える癖がある[注 74]。国王となって以降もドラム城ではなくふもとの村「ビッグホーン」に住んでいる。ルフィからのあだ名は「どんぐりのおっさん」。
- 動物系悪魔の実「ウシウシの実 モデル"野牛(バイソン)"」の能力者。高い脚力と豪腕が特徴。能力の影響で若干気性が荒くなるが、修練で気性をコントロールしている[95]。
- ドラム王国先代国王の時代から国に仕えており、ワポルの代には守備隊長を務めていた。先代国王とは正反対のワポルの悪政に反感を抱きつつも、いつかは真っ当な王になってくれると信じ見届けていた。8年前の「世界会議」で、10歳にして国を想いワポルの嫌がらせに耐える強い心を持つビビの姿に感銘を受けたことで、ドラム王国の将来を不安視するようになる。7年前、ヒルルクの死を嘲笑ったワポルに遂に反旗を翻すも、敗北し投獄される。ドラム島編の数か月前に黒ひげ海賊団が襲撃した際は国を守るため命懸けで戦い、ワポルが国を捨て逃げた後は、国民のまとめ役を務め復興を主導していた。
- ドラム島編では国に上陸したルフィに対しては当初敵対的な態度を取っていたが、ワポルの名前を耳にすると一変し、協力的な態度となる。帰国したワポルに立ち塞がりかつての部下を圧倒するが、国民想いの性格をチェスにつけこまれて民間人に放たれた矢を受け、さらにラパーンが起こした雪崩に巻き込まれてしまう。イッシー20の治療によって冷凍状態から回復すると、重症の身を押してワポルと刺し違える覚悟でドラム城に向かう。ルフィとチョッパーによってワポル達が倒されたことを知ると、「ドラム王国はきっと生まれ変わる」と感謝した。
- ルフィ達が旅立った後、選挙によって「サクラ王国」の国王となった。世界会議編ではマリージョアでビビと再会し、レベッカらとはルフィの話で盛り上がる[注 75]。ビビに冷やかしを入れるワポルを牽制し、その後もワポルを警戒している。
- 技一覧
- フィドル突撃(フィドルバンフ)
- 人獣型で繰り出す突進技。
- Dr.ヒルルク
- 声 - 牛山茂
- かつてドラム王国に住んでいたヤブ医者。チョッパーの名付け親で、チョッパーに医者としての心を教えた人物。故人。
- ドラム王国出身[注 76]。68歳没[72]。誕生日は1月12日(いしゃ=「1」「4+8=12」)[97]。身長213cm[72]。やぎ座[72]。血液型F型[72]。好物は大根の桜漬け[72]。
- 手術や調合もろくに出来ないなど医術の腕は皆無だが、誰よりも気高い医者の心を持つ。ドラム王国の鼻つまみ者だったが、国を救おうとする強い信念はドルトンやイッシー20にも大きな影響を与えている。笑い声は「エッエッエッエッ」。
- 元は西の国の大泥棒で、心臓に重い病を抱えあらゆる名医を尋ね回ったが、全く治すことができなかった。死を宣告され荒れていたが、ある山で見渡す限り広がる桜を見たことで心からの感動し、奇跡的に病が治った。この体験から「この世に治せない病気はない」と確信し、桜の花びらをちりばめた海賊旗を部屋の壁に飾るようになった。そして、ドラム国民の心の病を治すため降り積もる雪を染色して桜の花を再現する研究を30年にわたって行っていた。
- 8年前、人間に襲われ重傷を負っていたチョッパーを保護した。自身が病に身体を蝕まれていたことから、チョッパーが再び仲間を失い絶望しないようにと、彼の怪我を治した後、一度は彼を拒絶する。自分の病を知ったチョッパーが万能薬と信じていた毒キノコ「アミウダケ」をボロボロになりながらも採ってきた姿を見て、彼の純粋な思いを受け入れ、アミウダケで作った毒薬を恩に報いるためにあえて服用した。イッシー20全員が病にかかったという噂(実際にはワポルが仕掛けた罠)を聞くと、くれはを訪ねて雪を染める塵を託し、自分の代わりに桜を咲かせることと、チョッパーに医学を教えることを頼み込んだ。そのままイッシー20の治療のためにドラム城へ向かい、真相を知らされても病人がいなかったことに安堵し、笑いながら爆薬を飲んで自ら命を絶った。
- ヒルルクの海賊旗[注 77]は後にサクラ王国の国旗に採用され、彼の研究は国名の由来になっている。
- Dr.くれは
- 声 - 野沢雅子
- 130歳を超える老女医であり、チョッパーの第2の師。愛称は「ドクトリーヌ」[72]。
- ドラム王国出身[72]。139歳→141歳。誕生日は9月8日[72]。身長188cm[72]。おとめ座[72]。血液型S型[72]。好物は酒と梅干[72]。
- 「マスターオブ医者」と称されるほどの医術の持ち主だが[注 78]、患者に莫大な報酬を請求するため[注 79]、人々からは「魔女」と呼ばれ恐れられている。かつてはギャスタの町のはずれにある大木に住んでいたが、ワポルが逃亡してからはドラム城に住んでいる。明朗快活でスタイルが良く、年齢を全く感じさせずサンジに負けず劣らずの蹴りを見舞う。彼女の前で「ばあさん」や「ババア」などと年寄り扱いする言葉は御法度で、耳にすると不機嫌になり包丁[注 80]を投げつけて大暴れする。口が悪く荒っぽいが、義理堅いところもある。笑い声は「ヒーヒッヒッヒ」。口癖は「ハッピーかい?」「若さの秘訣かい?」。病気を「ハッピー」と呼ぶが、これは「病気でない時がいかにハッピーなのかが良くわかるから」らしい[62]。若さの秘訣はハッピーでいること[98]。「Dの意志」について何か知っている模様。
- ワポルの医者狩りから逃れた、唯一の生き残り。8年前、余命わずかだったヒルルクからチョッパーを託され、息子のように思って医者としての技術を叩き込んだ。
- ドラムロックをよじ登り、ドラム城に辿り着いたルフィ達を治療した。チョッパーが麦わらの一味に入る際、「湿っぽいのは嫌い」と表面上は多数の武器を投げながら追い立てたが、彼らが下山に使ったソリに医療道具入りリュックを忍ばせ、ヒルルクの“桜”を再現させて涙を流しながら見送った。
- 新世界編では、医療センター「イッシー100(ワンハンドレッド)」を立ち上げている。世界会議編では、船医としてドルトンに同行する[注 81]。
- イッシー20(トゥエンティ)
- 声 - 田中大文など
- ワポルお抱えの20人の医師団。医療大国ドラムの精鋭。
- ワポルの権力に屈していたことで国民からは反感を買われていたが、ヒルルクの死に様を目の当たりにしてからは良心の呵責に苛まれ、密かに民のための医療を目指していた。雪崩に巻き込まれ生き埋めになったことで冷凍状態となったドルトンを見つけると、自分たちの意志で彼を治療した。
- ワポル失脚後は、くれはと共に人数を100人に拡大し、サクラ王国の医療を支えている[76]。
- ネギ熊まりあ[62]
- 声 - 吉竹範子(80話)、日比愛子(292話)
- ビッグホーンに住む、ネギを買ってきた主婦[62]。得意料理はネギケーキ[62]。43歳→45歳[62]。誕生日は11月14日[99]。ルフィとウソップにハイキングベアと間違えられて一礼された。
- タマチビ
- 声 - 吉竹範子
- ココアウィードに住む少年。「STOOL」という店の息子。足に炎症を起こし、Dr.くれはの治療を受けた。誕生日は6月17日[99]。
- ドラム王国先代国王
- ワポルの父親。本名不明。故人。
- 生前は、ワポルを甘やかしすぎていることをドルトンから指摘されており、本人もそれを悩みの種だと語っていた[64]。
アラバスタ王国[編集]
モックタウン(ジャヤ島)[編集]
- テリー[53]
- 酒場「Pub and pies」の店主の両腕に刺青をした中年男性。店での乱闘は嫌うがコックではない為、料理が不味いと言われても気にしない。
- スペクトルさん[53]
- トロピカルホテルの従業員。「フェイントフェイント」のトリッキーな動きが特徴的。
- ジョボ[4]
- ベラミーにルフィの懸賞金額1億ベリーを伝えた酒飲み。ベラミーに逃げるように勧めるも相手にされなかった。
ロングリングロングランド[編集]
- トンジット
- 声 - 龍田直樹
- 島から島へ移住を繰り返す遊牧民。
- ロングリングロングランド出身[76]。61歳→63歳[76]。誕生日は10月2日[4]。身長118cm[76]。てんびん座[76]。血液型F型[76]。好物はミルク[76]。
- のんびりとした性格の小柄な老人。ルフィからは「竹馬のオッサン」と呼ばれていた。愛馬は首の長い白い牝馬「ウ〜〜〜〜〜〜マ」のシェリー。
- 島の長い竹を使い世界一高い竹馬に挑戦したが、竹馬が成長しすぎて降りられなくなり、行方不明扱いされて仲間に置いて行かれてしまった。以後10年間竹馬の上で過ごし、同じように背の高い木に生えた果物で食いつなぎ、たまたまルフィが竹馬を割ったことで降りることができた。麦わらの一味がフォクシー海賊団とのデービーバックファイトに勝利した後、青雉の力で凍った海を渡り仲間のもとへ向かった[注 82]。新世界編では仲間と合流し、2人の孫と過ごしている。
- リットント
- 声 - 阪口大助、日比愛子(幼少期)
- アニメオリジナルキャラクター。トンジットの孫で、穴掘りの世界チャンピオン。
- トンジットに会うために穴掘りを始めたが、いつの間にか世界一の穴掘り男になることが目標になった。巨大モグラ「モ〜〜〜〜〜〜グラ」に乗って穴掘りの自己記録を更新しようとしている途中で偶然トンジットがいる島に到達し、再会を喜んだ。訛りが入った口調で話す。
ウォーターセブン[編集]
プッチ[編集]
- マルミエータ[100]
- 美食の町プッチの市長ビミネの一人娘。世間知らずで何にでも興味を示す。
- アクア・ラグナの被害を聞きつけて救援物資を届けに来た際、海水パンツを剥ぎ取られたままで町を疾走するフランキーを目撃し、双眼鏡で追い回していた。
- ヤメナハーレ[100]
- マルミエータの執事。
スリラーバーク[編集]
シャボンディ諸島[編集]
- シルバーズ・レイリー
- 声 - 曽我部和恭(8話[101][注 83])→園部啓一(394話 - )
- シャボンディ諸島のコーティング職人。元ロジャー海賊団副船長。異名は「海賊王の右腕」「冥王」[注 84]。
- 76歳→78歳[22]。誕生日は5月13日(「冥」=May=5月、「王」=キング=トランプの13)[19]。身長188cm[5]。おうし座[5]。血液型XF型[5]。好物は煮豆[5]。
- 長い白髪(若い頃は金髪)と口髭が特徴で、眼鏡をかけた老人。ロジャーが海に出た時からの相棒であり、誰もが一度はその名を耳にし、様々な本に載っているという生きる伝説。現在は海賊を引退してシャボンディ諸島に身を潜め、通称「レイさん」として船のコーティングを請け負っている。未だに賞金首であり、目撃情報は海軍や世界政府にも届いているが、世を騒がすような事はしていない模様。また海軍としても捕らえる際に多大な戦力が必要になることから、手が出せずにいる。ギャンブル好きで、シャッキーによれば「一度飛び出すと長く帰らない」とのこと。シャンクスが麦わら帽子を託したルフィに、かねてから会いたがっていた。
- 武器は剣。「覇王色の覇気」をはじめ、全ての覇気を扱うことができる。老いたことで、若いころより力が衰えていることを自覚してはいるが、それでも海軍本部大将黄猿と互角の剣戟を繰り広げたり、「凪の帯」を泳いで渡り、途中で海王類を仕留めるなど、驚異的な実力を持つ。
- 若いころに家を焼かれて、盗んだ船の上で船上生活を送っていたが、その船を見掛けたロジャーに出会い、「旅をするにはいい船」と興味を抱いたロジャーに強引に海に誘われた。以後、ロジャー海賊団の副船長として「偉大なる航路」制覇を成し遂げ、彼の解散命令を受けるまで行動を共にした。20年以上前に、海で遭難したところを子供の頃のはっちゃんに助けてもらい、それ以来彼がタイヨウの海賊団に入るまで親しくしていた。15年前には、天竜人の奴隷から解放されて路頭に迷っていたゴルゴン三姉妹を見つけ、ニョン婆・シャッキーと協力して彼女らを保護した。
- 初登場はシャボンディ諸島編だが、実際には東の海編のバギーの回想シーンで既に登場している[注 85]。奴隷のふりをして「人間屋」に潜入し、店の有り金を盗もうとしていた時に偶然ルフィと遭遇、商品にされていたケイミーを解放した。ルフィ達と共に「人間屋」から脱出した後、ロジャーにまつわる重要な秘話をルフィ達に語った。なお、「ひとつなぎの大秘宝」や「Dの意志」「空白の100年」の真相についても知っているが、あくまでも自分の力で確認したいというルフィやロビンの希望を尊重し、この場では全てを語らなかった。黄猿襲来時には、ルフィ達に助太刀した。ルフィ達が、バーソロミュー・くまによって世界各地に弾き飛ばされた後、くまからルフィが飛ばされた方角の情報を得た。頂上戦争時は、シャボンディ諸島からロジャーの長年のライバルだった白ひげの死を涙ながら見届けた。
- 頂上戦争終戦後、女ヶ島でルフィと再会。仲間との再会を望むルフィを諭し、ルフィの「16点鐘」の行動に協力した後、無人島ルスカイナでルフィに覇気の修行をつけた[注 86]。1年半で基礎を教え終わり、ルフィより半年先にシャボンディ諸島に帰る。その半年後、再集結した麦わらの一味の船出を見送った。
- 七武海制度の撤廃後、海軍と黒ひげ海賊団の襲撃を受けたハンコックの救援に向かい、石化を解くことを条件に撤退させた。
- シャクヤク
- 声 - 鶴ひろみ(392話 - 518話)→浅野真澄(870話 - )
- 13番GRにある「シャッキー'S ぼったくりBAR」の店主。愛称は「シャッキー」。先々代アマゾン・リリー皇帝。元九蛇海賊団船長。
- 「偉大なる航路」出身[5]。62歳→64歳[5]。誕生日は5月8日[4]。身長186cm[5]。おうし座[5]。血液型X型[5]。好物はウイスキー[5]。
- 華奢な体格で年齢を感じさせない若々しい容姿の女性。40年以上も前に海賊稼業から足を洗い[注 87]、かつて、ガープにも追いかけられたという。現在はレイリーと共に暮らしている。飲み代を踏み倒そうとした客を半殺しにするなど、腕っ節はかなり強い。情報通を自負し、高い懸賞金の割に民間人へ危害を加えないルフィたちを気に入っている。また女の勘が鋭く、ハンコックがルフィに惚れて匿っていることを見抜いていた。ルフィを「モンキーちゃん」と呼ぶ。
- 女ヶ島を襲撃してきた海軍と黒ひげ海賊団が撤退した後、アマゾン・リリーを再訪する。
- ディスコ
- 声 - 増谷康紀
- 人間オークションの司会者。
- 軽快な口調でオークションを進行する、通称「歩くスーパーバザール」。裏ではサクラを使って値を吊り上げ、卑劣な商法を行っている。ケイミーに暴力をふるい侮辱するなど、短気で差別的な男。誕生日は6月12日[4]。
- シャボンディ諸島編で、会場内に乱入した麦わらの一味によって天竜人を巻き込んだ騒ぎが起き、オーナーのドフラミンゴに助力を仰いだが、人身売買に見切りをつけたドフラミンゴに一蹴された。新世界編では、オークション会場跡地で落ちぶれている。
- アントニオ[5]
- 声 - 沼田祐介
- シャボンディ諸島の名産品「偉大なる航路饅頭」を売っている店主。誕生日は1月21日[5]。
- ミノルバ、カイリケン[4]
- 声 - 平井啓二、藤本たかひろ
- シャボンディ諸島の賞金稼ぎ。ルフィたちを襲ったが、返り討ちにされた。誕生日はミノルバが2月18日、カイリケンが1月24日[5]。
- マリィ
- 声 - 小松里歌
- シャボンディ諸島のナース。ジュディと婚約していたが、チャルロス聖に第13夫人として連れて行かれた。シャボンディ諸島出身[28]。誕生日は11月2日[28]。
- ジュディ[4]
- 声 - 岡本寛志
- マリィの婚約者。チャルロス聖に抵抗したため銃撃され、通りかかったゾロによって病院に連れて行かれた。誕生日は11月2日[28]。
- マリン
- 22番GRの人間屋で売られている自称人魚。シャボンディ諸島出身[28]。誕生日は10月17日[28]。
- パシア
- 人間オークションに売られていた踊り子の美女。「南の海」出身[28]。誕生日は2月21日[28]。
- ハンフリー[4]
- 声 - 高塚正也
- シャボンディ諸島の酒場の店主。2年間の修行を終えて戻ってきたナミに、海軍本部が新世界に移転したことを教えた。
人攫い屋[編集]
賞金首や珍しい種族をさらい、人間オークションに引き渡して売り上げを得ることを職業としている。シャボンディ諸島に多くのチームがいる。
- デュバル
- 声 - 関俊彦
- 人攫いチーム「トビウオライダーズ」(後の「人生バラ色ライダーズ」)のヘッド。
- 「偉大なる航路」出身[5]。22歳→24歳[64][注 88]。誕生日は8月11日[4]。身長470cm[5]。しし座[5]。血液型S型[5]。好物は豚足[5]。
- 登場初期は鉄仮面で顔を隠していた大男で、興奮すると訛りがむき出しになる。素顔は、海軍が描いたサンジの手配書の下手な似顔絵とそっくりである(唯一の違いは、眉毛の巻き方が逆になっていること)。戦闘時には、サソリの毒が先端に塗られた銛を専用銃にセットして発射する。シャボンディ諸島で救出に協力した縁から、はっちゃんやケイミーとの仲は良好な様子。大海賊時代が始まって間もない頃に生まれたため、呪われた赤子と呼ばれていた[64]。
- 元は片田舎でしがないマフィアをやっていたが、指名手配されたサンジと間違われて海軍や賞金稼ぎに追われるハメになり、顔を隠すため仮面を被り「鉄仮面のデュバル」と呼ばれるようなる。また、背中に逃げ傷を負ったことなどから、サンジと麦わらの一味を逆恨みし続けていた。
- 人攫い稼業を続ける中、因縁の麦わらの一味と遭遇。積年の恨みを晴らそうとサンジと交戦するが、「整形ショット」を受け敗北する。だが、骨格が変わりかなりの美形となり、性格も無駄にテンションが高くポジティブなナルシストになったことで、以降サンジを人生の恩人と慕うようになる。ケイミーが攫われた時に、チーム名を「人生バラ色ライダーズ」と改め、人攫い稼業を廃業。部下を率いて、麦わらの一味に協力した。
- その後は無人となったサウザンドサニー号の護衛を主任務にしながら、ルフィたちの帰りを待っていたが、海賊や海軍との激戦により、大ケガを負い1年でリタイアした。1年経過した現在でも療養中だが、本人はそのことを「名誉の負傷」と誇りに思っており、悔いはないらしい。
- トビウオライダーズ
- マフィア時代からのデュバルの部下達。5分も空を飛べる大型のトビウオによる奇襲を得意とする。
- 高額な医療費を見返りに、猛スピードで相手の船に突撃する「ゼロファイト」や、鉄の網で相手を海中で引き回す「海中引き回しの刑」などの攻撃手段がある。
- 整形後のデュバルによって「人生バラ色ライダーズ」に改名された。かけ声はしっくり来るのを考えており、デュバルの呼び方は言うたびに微妙に変わっている。
- ピーターマン
- 声 - 高戸靖広
- 人攫いチーム「ハウンドペッツ」のボス。名前の通りピーター・パンのような外見をしている。誕生日は1月4日[4]。
- 8番GRにアジトがある。部下にケイミーを攫わせ、人間オークションに売りつけた。その後、デュバル達に完膚なきまでに成敗された。
- コーヒーモンキーズ
- 声 - 森岳志
- 人攫いチーム。リーダーは孫悟空のような外見をしている。結成日は11月14日[28]。
- 爆睡中の巨人族の海賊スタンセンを捕らえて売ったが、その後ケイミーが連れて来られたため巨人族が目玉商品にならず、酒を飲みながらウソップ達に愚痴をこぼし、ピーターマンの情報を与えた。マリンフォード頂上戦争の後、無人となったサウザンドサニー号を海軍に売り飛ばそうとしたが、デュバルに呆気なく撃退された。
バルジモア(からくり島)[編集]
- キットン[7]
- 声 - 日比愛子
- 未来国バルジモアの住人。
- サイボーグ犬のタロイモを飼っている。老人(声 - 佐藤正治)と共にフランキーを発見し、街で治療を受けさせた。
- その後、紆余曲折ありながらフランキーを「おじさん」と呼んで慕い、コーラの蓄えをしながらフランキーの改造を支援。新世界編では彼の活躍を喜んでいる。
カマバッカ王国(モモイロ島)[編集]
- エンポリオ・イワンコフ
- 詳細は「#エンポリオ・イワンコフ」を参照
- イナズマ
- 詳細は「#イナズマ」を参照
- ティバニー[4]
- 声 - 川津泰彦、前田愛(女姿)
- カマバッカ王国の住人。アニメでの名前は「エリザベス」。サンジに強い恋心を抱いている。誕生日は6月19日[105]。
- キャロライン
- 声 - 岩崎ひろし
- アニメオリジナルキャラクター。カマバッカ王国女王代理にして、ニューカマー拳法師範代理。代理と言えどその強さは凄まじく、サンジと決闘して彼に乙女心を植え付けた。女王のイワンコフを尊敬している。その後、サンジのバイタルレシピ争奪戦に参加した。アニメオリジナルキャラだが、スピンオフ『食戟のサンジ』にも登場している。
ボーイン列島[編集]
- ヘラクレスン
- 声 - 西凜太朗
- おいはぎの森「グリンストン」に住む植物学者[106]。
- 「南の海」出身[106]。49歳→51歳[106]。誕生日は5月10日[4]。身長214cm[106]。おうし座[106]。血液型F型[106]。好物はラーメン[106]。
- ヘラクレスオオカブトのような鎧と仮面を身に付けた男。語尾に「ん」を付ける独特の口調で話す[注 89]。繰り返し脱出しようとしては死の危機に瀕するウソップを幾度となく助けてくれるなど、面倒見が良い性格で、おだてに弱い。
- 28年前、植物学者として航海に出る[106]。25年前にボーイン列島に辿り着き、翌年には仲間を失うが、その後も研究を続ける[106]。
- ウソップがくまによってボーイン列島に飛ばされた際に彼を保護し、森の危険な生物から助けた。その後、本物の海の戦士になりたいと修行を望むウソップに自身の武器の秘密を教える等して、2年間の修行をつける事になる。2年後、ウソップをシャボンディ諸島まで送り届け、巨大なカブトムシなどの巨大昆虫を操り、海軍の追撃を妨害した。その後、ボーイン列島には戻らず、どこかに向かっている。
クライガナ島[編集]
- ジュラキュール・ミホーク
- 詳細は「王下七武海#ジュラキュール・ミホーク」を参照
- ペローナ
- 詳細は「スリラーバーク#ペローナ」を参照
ハラヘッターニャ(ナマクラ島)[編集]
テーナ・ゲーナ王国(剣山島)[編集]
- サンクリン[4]
- 声 - 大場真人
- ハラヘッターニャの住人を攫っていた手長族のリーダー格。
- 一度はブルックに敗れ、改心するフリをしてブルックを攫い、見世物にした。ブルックがギターを弾き始めてからは、彼を利用して金儲けを企んだ。2年後はブルックのマネージャーとなっていたが、シャボンディ諸島にて彼から引退の話を告げられた事に激怒し、海軍に通報するが逃げられてしまった。ドレスローザ編後、シャボンディ諸島で麦わらの一味を取り上げた新聞を破って、暴れていた。
ルルシア王国[編集]
- セキ[12]
- 声 - 高塚正也
- ルルシア王国国王[107]。
- 即位したのは近年だが、評判は悪い[10]。彼が王となって以降、国民の生活は苦しくなっている[107]。世界会議から帰還後、革命を起こした国民によって投獄される。
- コマネ
- 声 - 佐々木愛
- ルルシア王国王女。世界会議でマリージョアに向かう途中、海賊に捕まるが、コビーとヘルメッポの部隊に救出された。解放されると、海賊を痛めつけた。世界会議から帰還後、革命を起こした国民によって投獄される。
- モーダ
- 声 - 佐藤聡美
- ルルシア王国に住むミルク売りの少女。父キュージ[4]と母コーダ[4]は海軍のコックである。誕生日は6月1日[4]。
- 表紙連載『エースの黒ひげ大捜査線』で初登場。川流しにあったエースを助け出し、彼にミルクを宣伝する手紙を海軍G-2支部のコーミル中将へ届けてもらった。これにより、それまで苦すぎて海兵から不評だった支部のコーヒーはまろやかになった。
- 世界会議編では、革命軍の助けによって、国を襲撃した桃ひげ海賊団を住民の一人として撃退する。世界会議閉幕後、サボや他の一部の住民と共に国を脱出し、カマバッカ王国に逃れ革命軍に入隊する。
エイギス王国[編集]
リュウグウ王国(魚人島)[編集]
竜宮城[編集]
- ネプチューン
- 声 - 稲葉実
- リュウグウ王国国王。シーラカンスの人魚。異名は「海神ネプチューン」。
- 魚人島出身[26]。70歳[26]。誕生日は7月3日[4]。身長12.2m[26]。かに座[26]。血液型X型[26]。好物は海藻サラダ[26]。
- 並の人魚をはるかに上回る巨体で、毛深くもじゃもじゃのひげを蓄えている。語尾に「じゃもん」と付ける。かつては「海の大騎士」と呼ばれたほどの戦士だが、現在は歳のせいでよくギックリ腰になる。人間への輸血を禁ずる法を破ったジンベエを「古い法律に意味はない」と咎めないなど、柔軟な考えを持つ。武器は三叉槍。人魚柔術(マーマンコンバット)の使い手。島で唯一、クジラと会話することができる。魚人島をナワバリとしていた海賊白ひげとは、若き日に友情の酒を酌み交わした仲である。
- 26年前、先代国王の死により王位に就く。その数か月後、魚人島に立ち寄ったロジャー海賊団と出会っている。当時はまだ結婚しておらず、オトヒメの政治デモには否定的だった。かつては戦士として魚人島に攻め入ってきた人間を幾人も討ち取ったため、妻の活動を手伝う資格はないと考え、長年見守っていた。
- 愛娘しらほしの愛鮫メガロが助けられたことで、麦わらの一味を竜宮城に招待する。一味が魚人島に災いをもたらすとマダム・シャーリーが予言したために、ひとまず一味を捕縛しようとするが、逆に拘束される。その後、ホーディ・ジョーンズが竜宮城に攻め入ったためゾロたちに一旦解放されるも、ホーディに捕らえられる。ギョンコルド広場で王子たちと共に処刑されそうになるが、ルフィたちの手で解放された。クーデター終結後、ホーディやデッケンらを幽閉し、新魚人海賊団の残党を軍の管理下に置き、魚人街を閉鎖させた。
- 世界会議編では、子供らを連れマリージョアへ向かい、会議に参加する。しらほしが天竜人チャルロス聖に捕まりそうになると、人間との共存を諦め、立ちはだかったルッチに殴りかかろうとしたが、寸前でミョスガルド聖によってしらほしが解放されたことで踏み止まった。世界会議閉幕後、ガープの護衛を受けリュウグウ王国に帰還し、アラバスタ王国の王族に起こった事件を知らされる。
- 技一覧
- ウルトラマリン
- 「人魚柔術」による技。海水を掴み巨大な海流を作る。
- オトヒメ
- 声 - 根谷美智子
- リュウグウ王国王妃。金魚の人魚。故人。
- 魚人島出身[26]。36歳没[26]。誕生日は1月10日[4]。身長224cm[26]。やぎ座[26]。血液型S型[26]。好物は海藻マリネ[26]。
- 生まれつき強い「見聞色の覇気」を持ち、人の心の声を聞くことができる。それ故に、人を救いたいという気持ちが人一倍強い。脆弱な体[注 90]に鞭打ち、自己犠牲を厭わず他者を助ける「愛の人」であり、国民からは親しまれていた。
- 人間との共存を目指し、街頭演説などを行い、リュウグウ王国を地上に移すべく島民から署名を募っていた[注 91]。10年前、魚人島に漂着した天竜人ミョスガルド聖を誠意をもって治療し、地上まで同行することで、「人間との交友を後押しする」という天竜人の書状を手に入れるに至る。しかしその矢先、ギョンコルド広場で彼女を疎んじるホーディの凶弾に倒れ、息子達と最後の約束を交わして息絶えた。
- フカボシ
- 声 - 伊藤健太郎
- リュウグウ王国第一王子。ネプチューン家三兄弟長男。フカザメの人魚。
- 魚人島出身[26]。24歳[26]。誕生日は2月4日[4]。身長604cm[26]。みずがめ座[26]。血液型S型[26]。好物はアワビのステーキ[26]。
- 巨大な海獣を圧倒するほどの実力を持ち、弟のリュウボシ・マンボシと合わせ「ネプチューン軍三強」と称されている。武器は三叉槍。必殺技は人魚具術「光陰流水槍(こういんりゅうすいそう)」。人魚柔術「ウルトラマリン」も使える。誠実かつ義理堅い性格で、国民からの信頼も厚い。父や妹ほどではないが、弟たちと並びルフィの倍以上ある巨体。ルフィからは「兄ほし」と呼ばれる。
- 10年前、母・オトヒメ王妃に弟達と共に「立派な戦士になり妹のことを守る」と誓う。以後亡き母の願いを引き継ぎ、10年かけて多くの署名を集めた。
- 魚人島編で、麦わらの一味を城へ招待するため人魚の入り江を訪れるが、人魚達が一味を匿ったため、行き違いになる。麦わらの一味が竜宮城を占拠した際、ジンベエから預かった伝言をゾロに伝えた。水車の町で、オトヒメの写真への踏み絵を強いていたドスンを拘束。新魚人海賊団に捕えられた父・ネプチューンを救い出すため、ギョンコルド広場に三兄弟で乗り込むが、E・Sを飲んだ幹部達に敗れ、拘束されてしまう。その後、ルフィ達の手で解放され、ホーディ討伐と方舟「ノア」の落下阻止のため、三兄弟でルフィを援護した。
- 世界会議編では、父や弟妹達とマリージョアを訪れる。パンゲア城に続く歩道「トラベレーター」には、嫌な気配を感じ取っていた。
- リュウボシ
- 声 - 沼田祐介
- リュウグウ王国第二王子。ネプチューン家三兄弟次男。リュウグウノツカイの人魚。
- 魚人島出身[26]。23歳[26]。誕生日は6月24日[4]。身長544cm[26]。かに座[26]。血液型S型[26]。好物はモズクのスープ[26]。
- 語尾に音階を付けて喋る[注 92]。武器は二振りのサーベル。必殺技は「竜宮楼門(りゅうぐうろうもん)」。
- マンボシ
- 声 - 田中一成(528話 - 573話)→間宮康弘(777話 - )
- リュウグウ王国第三王子。ネプチューン家三兄弟三男。アカマンボウの人魚。
- 魚人島出身[26]。20歳[26]。誕生日は3月30日[4]。身長473cm[26]。おひつじ座[26]。血液型S型[26]。好物は海牛のミルク[26]。
- 陽気な性格で、「アッカマンボ」と振りをつけて踊るのが癖[注 92]。戦闘時には険しい顔つきになる。武器はロングソード。必殺技は「七珍万宝(しっちんばんぽう)」。
- しらほし
- 声 - ゆかな
- リュウグウ王国王女。ネプチューン家長女で末っ子。巨魚ビッグキスの人魚。
- 魚人島出身[26]。16歳。誕生日は4月4日(「し」らほ「し」)[108]。身長11.87m[26]。おひつじ座[26]。血液型X型[26]。好物は海蒲萄のパスタ[26]。
- 「人魚姫」と称される、絶世の美少女[注 93]。父のネプチューンほどの巨体。ピンク色の長い髪をたい焼き[61]の髪留めで留めている。長い軟禁生活を強いられていたため、性格は臆病かつ泣き虫だが、素直で優しく芯が強い献身的な性格。お世辞が苦手で、思ったことをはっきり口にしてしまう[注 94]。誰に対しても「様」付けで呼び、丁寧な口調で話す。島民からは「しらほし姫」と呼ばれている。ルフィからは当初「弱虫」と呼ばれていたが、後に「よわほし」と呼ばれる。
- 数百年に一人生まれるという「海王類と会話ができる伝説の人魚」であり、古代兵器「ポセイドン」の名を継ぐ存在。人を救おうとすれば幾千もの命を救えるが、悪意を持ってその力を使えば世界を海に沈めてしまえるとまで言われている。しらほし本人は、この力の脅威を自覚していない。
- 10年前、天竜人ミョスガルド聖漂流時の騒動で、初めて海王類と会話できる力を発現させる。しかし、長年この力に目をつけていたバンダー・デッケン九世の執拗な求婚を受けるようになり、彼の能力による攻撃から逃れるため、硬殻塔での軟禁生活を強いられることになった。母・オトヒメの死から数年後、暗殺犯が人間ではなくホーディであることを愛鮫のメガロから知ったが、「犯人を決して憎んではいけない」という母との約束のため、一人胸の奥に仕舞い込んでいた。
- 塔の中に入ってきたルフィを当初は自分を狙った刺客と勘違いしたが、デッケンの斧から救われたことで信頼するようになる。ルフィから外に出ようという誘いを受け、メガロの口の中に隠れて硬殻塔から脱出。サンゴが丘でデッケンに迫られ直接求婚されるが、「タイプじゃないんです」と断った。海の森で念願であった母の墓参りを済ませると、捕えられた父を救出すべくルフィたちと共にギョンコルド広場に乗りこむ。デッケンが飛ばした方舟「ノア」を島から逸らすため、自ら囮となる中で「ポセイドン」の力が覚醒し、海王類の協力でノアを止めた。クーデター終結後の宴中、自身の秘密を知ったカリブーに攫われそうになるが、ルフィに助けられた。ルフィたちが旅立つ際、いつか一緒に地上を散歩することを約束した。
- 新世界編では、外に出ることを怖がりながらも、兄達からの誘いを受け「世界会議」が開かれるマリージョアに同行。自分と同じくルフィと縁があるビビやレベッカやマンシェリーとは、すぐに仲良くなった。その後、チャルロス聖に捕らえられそうになったが、かつて母オトヒメによって改心したミョスガルド聖に助けられた。再びチャルロス聖に攫われそうになるも、サイとレオに助けられた。
- 作者はハンコックと共にデザインが難しかったキャラクターに挙げている。またしらほしのような困りまゆげの美女はあまり描いたことがなかったという[109]。
- 右大臣
- 声 - 江川央生
- リュウグウ王国右大臣。タツノオトシゴの人魚。
- 魚人島出身[26]。55歳[26]。誕生日は4月5日[4]。身長313cm[26]。おひつじ座[26]。血液型XF型[26]。好物はシジミピザ[26]。
- ネプチューン軍の指揮や硬殻塔の管轄を担っており、宝物庫と玉手箱の鍵を預かっている。
- 10年前、玉手箱の中身を盗まれたことで、次に盗まれたことを考えて、箱に大量の爆弾を仕掛けた[注 95]。魚人島編では竜宮城を脱出した後、ギョバリーヒルズで海獣に敗れる。その後、ギョンコルド広場で麦わらの一味を援護した。クーデター終結後、玉手箱がルフィからビッグ・マムへと渡ってしまい、爆弾のことをルフィ達に教えようとしたが、ビッグ・マムに目をつけられ落ち込むウソップ達の姿から、教えることができなかった。
- 左大臣
- 声 - 田中亮一
- リュウグウ王国左大臣。ナマズの人魚。
- 魚人島出身[26]。62歳[26]。誕生日は7月2日[4]。身長435cm[26]。かに座[26]。血液型X型[26]。好物はホタテサンド[26]。
- 長年ネプチューンに仕えている魚人島一の知恵者。口癖は「かなわんわー」。
- ルフィ達が魚人島を旅立つ際、ナミに新世界用の「記録指針」を提供した。
- ネプチューン軍
- リュウグウ王国の軍隊。右大臣が指揮し、王族や竜宮城を守護する。タツノオトシゴのような装備を身につけている。かつてジンベエやアラディン、ホーディ・ジョーンズが所属していた。
- アンモナイツ
- リュウグウ王国国境警備隊。アンモナイトを模した装備を身につけている。
市民(リュウグウ王国)[編集]
- はっちゃん[注 96]
- 声 - 森川智之
- アーロン一味幹部→たこ焼き屋店主。タコの魚人。異名は「六刀流のハチ」。懸賞金800万ベリー[26]。
- 魚人街出身[26]。36歳→38歳[26]。誕生日は8月8日[4]。身長220cm[26]。しし座[26]。血液型S型[26]。好物はたこ焼き、たこ焼き煎餅[26]。
- 6本の腕と吸盤を持ち、口からタコスミを吐くことができる。性格は明るく温厚で、どこか抜けた所もある。人間に対しては比較的友好的で[注 97]、アーロンの野望に加担していたことには罪の意識を持っていた。ナミからも「(アーロンとの関わりが無ければ)無害な奴」と、さほど悪い印象は抱かれていない。アーロンなどの仲間からは「ハチ」と呼ばれる。額にタイヨウの海賊団の刺青がある。口癖は「にゅっ」。
- 1本300kgの重さを持つ剣6本を艶かしい軟体で扱う「六刀流」の剣士で、本人曰く「魚人島で1人(ヒョウゾウ)を除けばNo.1の剣豪」。
- 20年以上前の子供の頃に、海で遭難したレイリーを助けたことがきっかけで、以後レイリーやシャッキーと親しい関係にある。若い頃からアーロン一味に所属し、15年前にフィッシャー・タイガー率いるタイヨウの海賊団に加わる。ジンベエの七武海加盟により釈放されたアーロンが独立を宣言すると、アーロンに従ってタイヨウの海賊団を脱退した。
- アーロンパークでの麦わらの一味との戦いでは、ゾロと戦う。ミホークから受けた傷に苦しむゾロを追い詰めるが、不屈の闘志により六刀を全て破壊され、「龍巻き」を食らい敗北する。その後目を覚まし、海底に沈んだルフィの救助を試みるノジコたちに襲い掛かろうとしたが、ゾロから受けた傷口が開き、再び倒れた。
- アーロン一味崩壊後、海軍に捕まるが脱獄。表紙連載『はっちゃんの海底散歩』における大冒険の末、人魚のケイミー・ヒトデのパッパグと出会う。昔フラれてしまったオクトパ子には再度フラれてしまったが、幼少時代からの夢であった念願のたこ焼き屋「たこやき8(エイト)」を開いた[注 98]。
- シャボンディ諸島近海で人攫い屋のマクロ達に捕まっていたが、ルフィ達によって解放される。シャボンディ諸島では人攫い屋に誘拐されたケイミーを救出するため、ルフィ達と共にオークション会場に乗り込むも、チャルロス聖に銃撃されてしまった。頂上戦争から約1年後、海軍からサウザンドサニー号を守る戦いで重傷を負い、療養のため魚人島に帰郷した。
- 魚人島編では、ホーディを止めるため説得に向かうが、デッケンによって返り討ちに遭う。重傷を負いながらも魚人島まで逃げ切って麦わらの一味と再会し、海の森でホーディの企みを話す。クーデター終結後、ホーディを止めてくれたことに感謝し、魚人島を去るルフィ達を見送った。
- 初期設定ではタコではなくイカの人魚「メイプル・リード」という名の八刀流の女剣士だった[69]。
- 技一覧
- たこはちブラック
- 口から視界を奪う蛸墨を吐く。
- たこはちブラック オン・ザ・ロック
- 口の吸盤で吸いつけた壁を叩きつける。
- 蛸三連真剣白刃取り(タコさんれんしんけんしらはどり)
- 6本の腕を使った真剣白刃取り。
- たこはち吸盤(たこはちナンバーナイン)
- 吸盤で壁や柱に張り付く。
- タコ焼きパンチ
- 6本の腕でパンチを繰り出す。
- 蛸足奇剣(たこあしきけん)
- 6本の剣を使った乱舞。
- 六刀流 タコツボの構え
- 6本の剣の刃が外を向くようにして切っ先を合わせた構え。
- 新春蛸開け体壊(しんしゅんたこあげたいかい)
- 「タコツボの構え」の状態で相手の防御を崩した後、頭突きを食らわす。
- 六刀流奥義・六刀の円舞曲(ろくとうのワルツ)
- 相手を高く放り投げ、落ちて来るところに6本の剣を回転させ切り刻む。
- ケイミー
- 声 - 池澤春菜
- デザイナー志望のタコ焼き屋店員→マーメイドカフェのウェイトレス。キッシンググーラミーの人魚。
- 魚人島出身[5]。16歳→18歳[5]。誕生日は11月3日(「K」=11、「ミー」=3)[103]。身長197cm[5]。さそり座[5]。血液型X型[5]。好物はワカメブリュレ[5]。
- 純真な性格だが極度の天然で、人に騙されやすい[注 99]。事あるごとにびっくりし、驚いた拍子に目玉が飛び出て舌が波打つなど、表情が大きく崩れる。人の名前には「ちん」を付けて呼ぶ。はっちゃんに好意を持っている。
- 表紙連載『はっちゃんの海底散歩』で初登場。海イノシシに喰われ、吐き出されたところではっちゃんと出会う。一旦は伝説のタコ焼きのタレと交換条件でマクロ一味に売り飛ばされるが、後の成り行きではっちゃんに助け出される。その後、はっちゃん達とタコ焼き屋を始めた。
- シャボンディ諸島近海で、海兎に喰われて消化されそうになった所をルフィに助けられる。その後、シャボンディ諸島で人攫い屋に誘拐され、人間屋でチャルロスに買い取られそうになったが、レイリーによって解放された。
- 2年後、魚人島で麦わらの一味と再会し、人魚の入り江やマーメイドカフェに案内した。竜宮城がホーディ達によって襲われた際には、ナミを連れて脱出し、海の森まで連れて行った。その後は、重傷を負ったはっちゃんの看病にあたった。
- パッパグ
- 声 - 塩屋浩三
- 魚人島で流行のブランド「クリミナルブランド社」[注 100]社長兼デザイナー。
- 魚人島・ギョバリーヒルズ出身[5]。31歳→33歳[5]。誕生日は9月21日[103]。身長50cm[5]。おとめ座[5]。血液型XF型[5]。好物はケイミーがくれるハマグリ[5]。
- ケイミーのペットであり、デザイナーとしての師匠でもあるヒトデ。かなりの大金持ちで、魚人島の一等地「ギョバリーヒルズ」に、1階が店舗となっている豪邸を構えている。子供の頃に自分はヒトだと思い込んでいたため、その勢いで人語が話せる。
- 表紙連載『はっちゃんの海底散歩』で初登場。ケイミーと同じく、シャボンディ諸島近海でルフィに助けられ、その後のシャボンディ諸島でも行動を共にした。2年後、魚人島で麦わらの一味と再会。魚人島の情勢や、バンダー・デッケンにまつわる昔話を説明する。その後、ホーディ達に捕らえられたゾロ達の救出に協力した。
- シャーリー
- 声 - 朴璐美
- マーメイドカフェ店長。アオザメの人魚。アーロンの母親違いの妹[111]。通称「マダム・シャーリー」。
- 魚人街出身。29歳[111]。誕生日は9月9日[4]。身長520cm[26]。おとめ座[26]。血液型XF型[26]。好物はバラジャム入りの紅茶[26]。
- 優雅な振る舞いで人魚達を束ねる女性。ルフィたちの数倍ほどある体格。水晶玉を使う占い師で、未来予知ができることで有名[注 101]。しかし、本人は占いについて「不吉な事が当たる」としてあまりよく思っておらず、ネプチューンも国中が彼女の予言に振り回されると気にかけていた。魚人街出身だが、アーロンやホーディと違って、人間に対する悪い印象は持っていない。
- 魚人島編でルフィと会った後、「ルフィによって魚人島が滅ぼされる」と予言する。ギョンコルド広場ではホーディに警告するが受け入れられず、逆上した彼の攻撃を受けた。クーデター終結後、自ら水晶玉を割り、今後占いをしないと決意した。
- マーメイドカフェ・ダンサーズ[108]
- マーメイドカフェの女性ダンサーたち。その踊りの美しさは、作者曰くサンジが命を落としかねないレベル。以下の5人はその中でもトップスター。
- イシリー
- 声 - 鹿野優以
- イシダイの人魚[108]。
- 黒髪とそばかすが特徴。人懐っこい性格で、出会ったばかりのサンジ達ともすぐに親しくなった。誕生日は5月4日[4]。
- フカボシたちからサンジを隠そうとした際、サンジを抱き寄せたため、鼻血による出血多量でサンジが倒れてしまった。閉じ込められていたカリブーの入った樽を開けてしまい、フィヨンセらと同様に誘拐されたが、後に解放された。
- カイレン[108]
- カレイの人魚。やや面長な顔つきをしている。
- ヒラメラ[108]
- 声 - 吉川未来
- ヒラメの人魚。ピンク色のツインテールが特徴。
- セイラ[108]
- キンチャクダイの人魚。海賊のワイルドさを気に入っている。
- メロ[108]
- キスの人魚。青いロングヘアーで、頭に花飾りをつけている。
- イチカ、ニカ、サンカ、ヨンカ、ヨンカツー
- 声 - 鈴木真仁
- メダカの人魚の五つ子。ケイミーの友達。泳ぎが速く、情報通。
- デン
- 声 - 島田敏
- 船大工兼、海の森研究者。船大工トムの弟。オオカミウオの人魚。
- 魚人島出身[26]。62歳[26]。誕生日は10月10日[4]。身長435cm[26]。てんびん座[26]。血液型X型[26]。好物は三つ葉とアサリの炊き込みご飯[26]。
- 姿形で区別をしない、朗らかな性格の男性。兄同様に口癖は「ドンと」。ココロとは手紙のやりとりをしており、フランキーの事やトムの事件も聞かされていた。
- フランキーからの依頼で、新世界へ旅立つサニー号のコーティングを請け負った。
- オクトパ子
- タコの女魚人。はっちゃんの思い人。
- 表紙連載「はっちゃんの海底散歩」で初登場。ギョバリーヒルズ育ちのセレブで、王子と結婚するのが夢[56]。誕生日は8月5日[4]。
- ルリス[4]
- マーメイドカフェ店員の人魚。シュノーケルをおしゃれでつけている。
- ソラ[4]
- マーメイドカフェ店員の人魚。貝殻の下着をつけている。
- アデル[4]
- ダンサーの人魚。高い鼻と髪型が特徴。
- フィヨンセ[4]
- イシリー達と共に、カリブーに誘拐された人魚。
- ジュナン[4]
- 声 - 宮崎寛務
- クリミナルブランド社のショップ店員。魚人。
- パパニール[4]
- 声 - 宮崎寛務
- 16年前、オトヒメ王妃によって改心した魚人の強盗。
- マリア・ナポレ
- 声 - 森公美子
- 魚人島の誇る海底一のディーバ。人魚。動乱後の宴会で、歌声を披露した。
- トガレ、ゴータン、ルカ、ガーシァ、メバリー
- 声 - 松原大典(トガレ)、藤本たかひろ(ゴータン)、川庄美雪(ルカ)、服巻浩司(ガーシァ)、宮崎寛務(メバリー)
- トガレを除き、アニメオリジナルキャラクター。オトヒメの意志に賛同する署名を書いたことで、ホーディに敵とみなされた住民たち。
新世界[編集]
パンクハザード / ドレスローザ / トンタッタ王国(グリーンビット) / プロデンス王国 / モガロ王国 / モコモ公国(ゾウ) / トットランド / エルバフ / ワノ国
パンクハザード[編集]
- シーザー・クラウン
- 声 - 中尾隆聖
- 元海軍科学班の科学者。懸賞金3億ベリー。
- 「偉大なる航路」出身[81]。55歳[63][注 102]。誕生日は4月9日(「シ」ノ「ク」ニ)[112]。身長309cm[81]。おひつじ座[81]。血液型X型[81]。好物はブドウ糖、ガスパチョ[81]。
- 両側に「GAS」と書かれたローブ状の白衣を身に纏い、頭に2本の羊の角を付けた男。自身のイニシャルである「CC」が刻まれた黒い手袋を嵌めている。大量殺戮兵器製造の第一人者であるマッドサイエンティストで、部下や誘拐した子供達を平然と研究の実験台にする冷酷非道な性格[注 103]。一方で、彼らの前では誠実で情け深い性格を演じていた[注 104]。ルフィ達に捕まって以降は、ローに抜き取られた心臓を握られていることから非道な行為は控えており、コミカルな一面が増えている。世界で唯一「SAD」を製造できる人物であり、人造悪魔の実「SMILE」を製造しているドフラミンゴと協力関係にある。四皇ビッグ・マムからは人体の巨大化の研究依頼を受けているが、研究は成功しておらず、ドフラミンゴの後ろ盾があることから調子に乗って研究費を騙し取っていた[注 105]。部下からは「M(マスター)」と呼ばれている。笑い声は「シュロロロロ」。
- 自然系悪魔の実「ガスガスの実」の能力者。自身の体をガスに変化させたり、可燃性ガスや毒ガスを放出したりできる。一定範囲の空気を操り酸素を奪うことで、相手を酸欠状態に陥らせることも可能。ガスの力で空を飛ぶこともできる。初登場時は全身をガス状にしていた。
- かつては「MADS」に所属しており、当時から非人道的な研究を行っていた。「MADS」解体後は、引き続きDr.ベガパンクの同僚で、海軍科学班のNo.2であったが、その非道な性格からベガパンクとは常に対立していた。4年前、ベガパンクから科学班追放を言い渡されたことに逆上し、パンクハザードで化学兵器暴発事故を起こす。一度は政府に捕まるが監獄船から脱走し、1年後に島に戻り、事故で下半身不随になった囚人達に足を与え、部下とする。人体巨大化の実験台として新世界各地から子供たちを誘拐し、彼らが施設から逃げないよう毎日覚醒剤「NHC10」入りのキャンディを与え、薬物依存にさせていた。数か月前から、ローを島に滞在させ、彼の能力で部下に動物の足を与えた。
- パンクハザード編で、新世界各地の仲買人に映像を流し、麦わらの一味や海軍G-5を実験台に、毒ガス「シノクニ」の公開実験を行う。ルフィたちが研究所内に侵入すると、シノクニを所内に流し込み、彼らの抹殺を図る。シノクニを纏ってルフィと対峙するが、部下を蔑ろにしたことでルフィの怒りを買い、渾身の一撃を食らって研究所外に吹き飛ばされる。救援に来たバッファローやベビー5と逃走を図るも、ウソップに海楼石の錠で捕縛された。その後、ドフラミンゴとの取引のためロー達によって、グリーンビットに連行される。しかし、ドフラミンゴの七武海脱退報道が誤報と判明したため、ローの手で再びナミたちに預けられ、さらに自分を狙うビッグ・マム海賊団の海賊船が出現したため、そのまま「ゾウ」に向かう。
- ゾウ編ではサンジ達に脅され、国中に充満していた自身が開発した毒ガス「KORO」を中和し、その後のミンク族の救護活動にも不本意ながら協力した[注 106]。ルフィ達がゾウに上陸する2日前、ビッグ・マムに遣わされたベッジによって、サンジと共にホールケーキアイランドに連れて行かれた。
- ホールケーキアイランド編では、ビッグ・マムとペロスペローに「巨人薬」の完成を迫られる。その後、監視を引き受けたベッジによって解放されるが、ベッジが心臓を手にしたため、ビッグ・マム暗殺計画に嫌々協力することになり、ルフィ達とも手を組むことになる[注 107]。結婚式当日、ビッグ・マムの咆哮で自身が開発した毒ガス弾「KXランチャー」を破壊され、計画は失敗するが、ジェルマの援護とホールケーキ城の崩壊により、会場からの脱出に成功。そこでベッジから心臓を返され、ルフィ達と別れた。
- その後、逃げ損ねて城内に潜んでいたが、表紙連載『ジェルマ66のあゝ無感情海遊記』にて、ジェルマ達と遭遇し、彼らと共に脱出する。逃れたジェルマ王国にてジャッジと一触即発になるも、ベガパンクへの対抗心から和解し新たに「NEO MADS」を結成する。
- 技一覧
- ガスローブ
- 毒ガスを相手の体に纏わりつかせる。
- ガスタネット
- カスタネットのような道具で自身のガスに点火し、爆発を起こす。ペットのスマイリーを巻き込むことで、さらなる大爆発となる。
- 燃焼系ミオークGAS
- マッチでガスに引火させ、周囲を燃やす。
- 無空世界(カラクニ)
- 一定範囲の空気から酸素を抜き、相手を窒息させる。
- 青炎剣(ブルーソード)
- 手に持った柄から酸素を完全燃焼した青い炎の刀身を出し、周囲を斬り裂くと同時に炎上させる。
- ガスティーユ
- 鉄をも溶かす威力を持つ巨大な炎を、口からガスバーナーのように放つ。
- RO・KO(ロ・コ)
- 円を作った両手から毒ガス「KORO」の中和ガスを放出する。
- 幻覚ガス
- 吸った者に幻覚を見せるガスを放出する。
- モネ
- シーザーの秘書。ドンキホーテファミリー幹部。詳細は「王下七武海#モネ」を参照
- スマイリー
- シーザーのペットである巨大なスライム。
- パンクハザード出身[81]。4歳[81]。誕生日は7月18日(光化学スモッグの日)[11]。全長150m[81]。かに座[81]。好物はシーザーのキャンディ[81]。
- 動物系悪魔の実「サラサラの実 モデル"アホロートル"」を食べたゲル状有毒ガス。触れただけでその猛毒が体に回る上、火をつけると爆発するという性質を持つ。自らを飛ばして分身を作ったり、遠くに移動したりできる。
- 元々は、4年前の事故で使われた毒ガス爆弾「H2Sガス」。パンクハザードの囚人を猛毒で苦しめたが、この時は「毒をくらった者たちが、弱りながらも安全な場所へ避難できた」という欠点が残ってしまった。そのためシーザーによって新たな効力を追加され、殺戮兵器「シノクニ」へと変化した。シノクニは、触れたものの体に灰のように纏わりつき、全身を麻痺させ死に至らしめる。犠牲者の体は固まって仮死状態となり、自力での脱出は不可能だが、死に至るまで半日かかるため毒が回る前に殻を割れば救出できる。
- 茶ひげ
- 声 - 徳山靖彦(490話)→田中一成(511話)→菅原正志(583話 - )
- 茶ひげ海賊団船長→ケンタウロス巡回部隊のボス。本名はチャドロス・ヒゲリゲス[81]。懸賞金8006万ベリー。
- 「偉大なる航路」出身[81]。43歳→45歳[81]。誕生日は2月3日[4]。身長691cm[81]。みずがめ座[81]。血液型S型[81]。好物は馬肉[81]。
- 茶色い髪と髭を三つ編みにした大男。新世界編ではワニのケンタウロス。笑い声は「ウオッホッホ」。海賊時代の船の名は「チャルルマルテル号」[81]。
- 初登場時は海賊船長。頂上戦争後、白ひげの縄張りだった新世界のフードヴァルテン島を支配下に置くが、しばらく後に乗り込んできたホーキンス海賊団に一味を壊滅させられ、自身も両足を失う。命からがら逃げ出してパンクハザードにたどり着き、シーザーによって命を救われ、部下になる。さらにローの能力でワニの下半身を与えられ、「ケンタウロス巡回(パトロール)部隊」のボスとなる。
- パンクハザードの中心の湖でルフィたちを襲うが、返り討ちにされ、研究所までの運搬役にさせられる。その後シーザーに見捨てられ、COOLブラザーズの攻撃を受ける。騙されている自分の部下達にシーザーの本性を伝えるため、研究所に乗り込むが信じてもらえず、シーザーに止めを刺されそうになったが、ルフィに助けられる。シーザー敗北後、治療を受けるため海軍に自首した。
- ロック&スコッチ
- 声 - 木下浩之(ロック)、咲野俊介(スコッチ)
- シーザーに雇われている二人組の殺し屋。謎の巨人族[81]。通称「イエティCOOL BROTHERS(イエティクールブラザーズ)」。異名は「雪山の殺し屋」。懸賞金2000万ベリー(二人共)[81]。
- 「偉大なる航路」の雪国出身[81]。25歳。誕生日は12月11日(国際山岳デー)[11]。身長42.5m[81]。いて座[81]。血液型S型RH-[81]。好物はロックがウイスキーと焼き鳥、スコッチがスコッチとスコッチエッグ[81]。
- 全身が毛で覆われた巨大な獣人。殺しの依頼は報酬と引き換えに必ず遂行する。ガスマスクのようなものを付けている方がスコッチで、付けていない方がロック。大きな足跡と低い声が特徴。決して姿を現さず、顔部分は常に影に覆われている。パンツ一丁の姿で、服は着ていない。武器はライフル銃で、その大きさ故に威力は大砲に値する。毒ガス弾や、一瞬で相手を酔っ払わせ眠らせる「KYPガス弾」も使用する。
- 元は海軍に捕まりパンクハザードに送られた囚人で、4年前の化学兵器暴発事故の後にシーザーの部下となった[81]。
- シーザーに麦わらの一味の抹殺を依頼され、茶ひげを始末し、ナミ(体はフランキー)をさらう。その後、助けに来たルフィ、フランキー(体はチョッパー)と交戦。ロックは二人に敗れ、逃げたスコッチもローに倒された。
- スムージ、フェン・ボック、チャッペ
- 声 - 福原耕平(スムージ)、藤本たかひろ(フェン・ボック)、竹本英史(チャッペ)
- シーザーの部下たち。元囚人。ローの能力で、下半身が動物のものになっている。異名はそれぞれ「鉄筋のスムージ」「瓢箪フェン・ボック」「縄引きのチャッペ」。
- ルン
- 声 - 高塚正也
- シーザーの部下で、研究所B棟門番。蜘蛛のケンタウロス。元海賊。異名は「マチェーテのルン」。R棟に向かうルフィの前に立ちふさがるが、あっさり倒された。
- ドラゴン十三號(ドラゴンじゅうさんごう)
- パンクハザードの護衛。Dr.ベガパンクが造り出した人工生物。詳細は「ONE PIECEの用語一覧#竜」を参照
- モチャ
- 声 - 神田朱未
- 新世界各地から誘拐され、パンクハザードに連れてこられた子供たちの一人[注 108]。
- 新世界出身[81]。9歳[81]。誕生日は6月28日[81]。身長692cm[81]。かに座[81]。血液型S型[81]。好物はモカチョコレート、おもち[81]。
- 「人の巨大化」の実験台にされており、巨人族の子供並みの体格になっている[注 109]。覚醒剤「NHC10」入りのキャンディを毎日与えられ、重度の薬物依存に陥っている。覚醒剤が切れかかると、禁断症状により、巨人族並みの腕力で大暴れする。
- ビスケットルームに迷い込んだナミたちに助けを求め、外に連れ出される。シーザーによって研究所に連れ戻されるが、ナミやウソップの言葉を思い出し正気に戻る。チョッパーからキャンディやシーザーの真実を教えられ、研究所から脱出するため、彼に協力する。禁断症状を起こしてキャンディを食べようとする子供たちを守るため、全てのキャンディを口にし倒れてしまうが、チョッパーたちの奮闘により救われる。シーザー敗北後、治療を受けるため海軍に預けられた。エッグヘッド編では、G-14支部に滞在しており、治療の効果で体がやや縮んでいる。
- シンド、ドラン、ウズ、コンブ、アリー、ビヨ
- 声 - 松井菜桜子(シンド)、日比愛子(ドラン)、西原久美子(ウズ)、牛田裕子(コンブ)、三上枝織(アリー)、川名真知子(ビヨ)
- モチャと同じく「ビスケットルーム」にいた子供たち。
- シンド、ドラン、ウズ、コンブの4人はモチャと同じ最初に連れてこられた世代で、巨人族の子供並みの体格になっている。アリーとビヨは、モチャたちほどではないが既に大人より大きな体格になっている。
- モチャと同じく一度はナミ達に連れ出されるが、シーザーによって連れ戻される。禁断症状を起こし、キャンディを遠ざけようとするチョッパーやモチャに襲い掛かったが、海軍G-5に取り押さえられ、鎮静剤を打たれたことで正気に戻る。シーザー敗北後、治療を受けるため海軍に預けられた。
- ギンコ