NIGHT OF FIRE

NIGHT OF FIRE(ナイト・オブ・ファイヤー)は、アーティスト名「NIKO」名義にてリリースされたユーロビートである。「NIKO」は2人おり、一人はジャケットイメージ(スキンヘッド)でもう一人が主に歌う。日本1997年10月22日エイベックスから発売された「SUPER EUROBEAT VOL.82」に初めて収録。当初はイタリアのDELTAレーベルからリリースされたが、現在はこの楽曲の制作者であるBratt Sinclaire自身が運営しているレーベルである、SinclaireStyleレーベルが本楽曲に関する権利を所有している。

概要[編集]

パラパラブーム最大の引き立て役、かつBratt Sinclaire最大のヒット曲である。SUPER EUROBEAT VOL.82発売直後は特別大きな反応は無かった[1]が、SMAP木村拓哉が、自身の番組で使用した[2]ことがきっかけで、知名度が急上昇し、第3次ユーロビートブーム及びパラパラブームを引き起こす引き金となり、ブレイクを果たす。

これ以降、SEBの末尾0番台(アニバーサリー盤)をはじめとしたノンストップ盤CDにおいて、必ずと言っていいほど使用される定番曲となる。

アニメ『頭文字D』では、First Stage第23話「雨のダウンヒルバトル」での、レッドサンズ中村賢太S14シルビア)vs藤原拓海ハチロク)のバトルBGMとして起用。頭文字D ARCADE STAGEではVer.2と7 AA Xにプレイ時のBGMとして収録されている。

2005年初頭には、本作を使用した長州小力のパラパラ(通称ド真ん中パラパラ)が話題となり、同年8月に発売されたSUPER EUROBEAT VOL.160の付属DVDにその映像が収録された。

本作品のヴォーカリストはMaurizio De Jorio 。

実際にCD等に収録されている楽曲の歌い手と、ステージでの歌い手は別人とされている。当初はDELTA専属(当時)のステージパフォーマー兼ヴォーカリストのEdoardo Alrenghiが起用されていたものの、契約締結の際にエイベックス側が完成度に不満を示した事から、ヴォーカリストを変更し録り直したのが理由[3]である。Maurizio De Jorioはステージパフォーマーとしての契約は交わしていないため、2000年に日本で開催されたイベント「avex summer paradise 2000」にはEdoardo AlrenghiがNIKOとして参加した。

12インチレコード版[編集]

1999年リリース、カタログナンバーはDELTA1049。収録内容は以下に記載。

  • A面:Extended Mix
  • B面1:Bonus Track
  • B面2:F.M.Version
  • B面3:Playback Version

日本語カバー版[編集]

派生版[編集]

  • NIGHT OF FIRE (FOR CHRISTMAS MIX)
  • NIGHT OF FIRE (HYPER MIX)
  • NIGHT OF FIRE (NEW GENERATION MIX)
  • NIGHT OF FIRE 2004
  • NIGHT OF FIRE (Y&Co. Remix)
  • Komb - NIGHT OF FIRE[4]

BGMとして起用されたゲーム[編集]

BGMとして起用されたTVCM[編集]

収録されたCD[編集]

2014年8月20日に発売された「SUPER EUROBEAT VOL.230」他、多数。

なお、初出の1997年10月22日発売の「SUPER EUROBEAT VOL.82」以降、CDではノンストップやEDIT版(曲が短く編集された状態。SEB VOL.82や、「頭文字D」のアルバム各種に収録されていたもの[6]が、これに該当する)ばかりが収録され、EXTENDED VERSION(曲にカットなどの編集・アレンジがなされておらず、本来の楽曲の全てを聴くことができる、レーベルが制作したオリジナルの状態)ではなかなか収録されなかったが、2007年1月31日に発売された「SUPER EUROBEAT Vol.174」(Disc2)にて、CDでは初めてとなる、EXTENDED VERSIONでの収録が実現した。

その他[編集]

ユーロビートの名曲が、ロックをはじめ、テクノやバラードなどにアレンジされて発表されるケースもある。

この「NIGHT OF FIRE」もハードなギターサウンドを取り入れたハイパーテクノにアレンジされたことがあり、同時期にシリーズとして発売されたコンピレーション・アルバム『SUPER DANCE FREAK VOL.78』に収録されている[7]

JR東日本硬式野球部が試合(都市対抗野球大会など)に出場した際、応援団が「JRファイヤー」と題し、チャンステーマの応援歌として使用している。

脚注・出典[編集]

  1. ^ ただし、リリース後初のリクエストカウントダウン(SUPER EUROBEAT VOL.90)では男性部門1位を獲得しており、第3次ブーム勃発以前からユーロビート愛好家の間では人気曲であった。
  2. ^ SMAPの木村拓哉は、番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ)において「バッキー木村」(名前は同番組でナレーターを担当している声優バッキー木場のパロディ)のコーナーにて、バックダンサーにパラパラダンサーを起用し、披露した。なお、同番組においては同曲は「バッキーのテーマ」として使用された。
  3. ^ SUPER EUROBEAT VOL.161解説書他。
  4. ^ 25年の時を超え『SUPER EUROBEAT』の名曲リヴァイヴァル! 現代のエレクトロニック・サウンドにアレンジされた高速ダンス・ミュージック!”. エイベックス・ポータル - avex portal. 2022年8月28日閲覧。
  5. ^ ただし、本家「Dance Dance Revolution」シリーズには一度も収録されていない。
  6. ^ 「頭文字D」のアルバム各種に収録されたバージョンは、SEB VOL.82収録のものよりは長いものの、曲の最後の部分が早くフェードアウトし、EXTENDED VERSIONより短くなっている。
  7. ^ 他にもハイパーテクノにアレンジされたユーロビートの名曲は、VOL.66に収録された「NO ONE SLEEP IN TOKYO (ROCK THE GROOVE MIX) / COOL MF」、VOL.81に収録された「BOOM BOOM FIRE (HYPER BOOM VERSION) / D.ESSEX」

関連項目[編集]