meg (ジャズシンガー)

meg
別名 小林恵
生誕 (1977-04-24) 1977年4月24日(46歳)
出身地 秋田県大館市
ジャンル ジャズJ-POP[注釈 1]
職業
公式サイト meg OFFICIAL WEBSITE - ウェイバックマシン(2018年9月30日アーカイブ分)

meg(メグ、1977年4月24日 - )は、日本の女性ジャズシンガー。以前は小林 恵(こばやし めぐみ)の名でモデル女優として活動していた。身長164cm、血液型はA型。小林恵の時代にはA-team(1996年の同社設立以前は、母体にあたるカワサキエージェンシー)に所属していた。

秋田県大館市で生まれ、小学生くらいから[1]神奈川県横浜市で育つ[2][3]日出女子学園高等学校卒業。

来歴[編集]

小林恵時代[編集]

中学生時代、雑誌『プチセブン』の専属モデル(1990年 - 1992年)として表紙に毎号登場し、同誌の看板モデルとして人気を得る。CMにも多数出演。高校入学後は女優としてデビューし、平成モスラシリーズでの主演や、多数の人気ドラマへの出演など、10代のころはアイドル女優として活躍し、CDデビューも果たしている。

1990年代後半にはモスラ三部作の主演者として「東宝の正月映画」(東宝のメイン邦画番線で1月1日時点に上映されている作品)出演者のトップクレジットに3年連続で表記された。女優としては山口百恵(東宝配給、ホリプロ製作、日活撮影所使用)以来、東宝自社制作(東宝グループの直接制作作品で東宝撮影所使用)作品では史上初めてとなる。[独自研究?]

モスラ』では製作発表時、ロラ役での出演と発表されたが、モル役の宝生舞が病気のために降板したため、実際の作品ではモル役での起用となった[4]。役の変更から撮影までは1週間しかなかったという[4]

映画はディズニー作品とアクション映画を愛好している[4]。読書はエッセイや詩集を好んでいる[4]。歌手活動を始めた16歳のころから作詩も行うようになった[4]

平成モスラシリーズで共演した山口紗弥加は、小林についてしっかりしていて頼りがいがあり[5]、本当の姉のように安心していられたと述べている[6]。小林は、役での関係性を掘り下げるため空き時間などで山口へ積極的に話しかけることを心がけていたという[7]。『モスラ3』では、山口に代わり出演した建みさとに対しても、初参加でもベストな環境で芝居ができるようスタッフとともに作り上げていった[8]

meg時代[編集]

友人からプレゼントされた[1]エラ・フィッツジェラルドの「Night And Day」を聴き、衝撃を受けジャズに興味を抱くようになる[3][9]丸山繁雄に師事し、歌唱力と表現力を身につける一方で、銀座や渋谷でライブ活動を始める[9]。2006年4月に「ヤクルトビューティエンス」(ヤクルト)のCMにオリジナル楽曲「Where I Want To Be」が起用され、同年11月にはアレンジャーに守屋純子三木俊雄のビッグバンドとのコラボレーションしたデビューアルバム『Grace』をユニバーサルクラシックス&ジャズからリリースする[9]

2007年11月にリリースしたマキシシングル「クリスマス ローズ (Christmas Rose)」は、作詞に湯川れい子、作曲に押尾コータロー、編曲に大島ミチルを迎え、幅広い世代の支持を得ており[9]、いくつかのテレビ番組の月刊エンディング曲としても採用された。岩手県花巻市立田瀬中学校は2008年3月で廃校となったが、2008年3月15日に開催された最後の卒業式では卒業生3人、在校生4人による『Christmas Rose』の斉唱が行われた[10]。式に先立つ2月にはmeg自身が生徒への合唱指導を行い、当日は式典にも出席している[10]

2010年には映画『行きずりの街』の主題歌に「再愛 〜Love you again〜」が起用され注目を集めた[2]

ジャズ業界は日本においては閉鎖的なマーケットであり、クラブミュージックへの転向、サンプリング手法を用いた「ジャズ風」な楽曲も多いが、megは真正面からジャズを歌う点が評価されている[11]。また、「実力を兼ね備えた美Jazzシンガー[3][12]、「現代の日本ジャズ・シーンを担うシンガーの一人」[1]と評価する向きもある。

2020年の4月より、コロナ禍によりコンサート活動などの自粛が余儀なくされたことをきっかけに、17Liveでのオンライン配信を開始。本業であるジャズの歌唱はもとより、ポップスやアニソンなど幅広いジャンルの歌を披露している。また、ジャズシンガー・元女優という肩書きからは想像できないユーモラスなキャラクターが配信中のトークにも活かされており、女優時代の昔話やプライベートな話など、毎回の配信で盛り上がりを見せている。

2021年以降、自粛解除の流れとともに、リアルでの活動も再開し、現在ではリアル・オンラインを両立したハイブリッドな活動を展開している。

2023年には映画『HOSHI 35/ホシクズ』(2023年10月21日公開)への出演が決定し、17年ぶりのお芝居の世界への「一時帰国」(本人談)を果たした。

趣味は「真夜中のドライブ」で、特技は縦列駐車とインタビューでは答えている[1]。なお、一部コンテンツには特技欄に料理と記載されているが、本人曰く誤植でありどのような経緯で記載されたのかは不明とのこと。料理の腕前については「愛のエプロン」への出演歴があることから、その記載が誤植であることの裏付けとなっている。

出演(小林恵)[編集]

テレビドラマ[編集]

CM[編集]

バラエティ[編集]

映画[編集]

ディスコグラフィー(小林恵)[編集]

シングル

アルバム

写真集(小林恵)[編集]

ディスコグラフィー(meg)[編集]

シングル[編集]

発売日 タイトル 発売元
2007年11月28日 クリスマス ローズ NAYUTAWAVE RECORDS
2008年10月10日 Christmas Rose / Like a Christmas Rose ギャンビット
2010年12月8日 最愛 〜Love you again〜 エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ
2011年11月30日 Love Witch ギャンビット
2014年6月25日 かせげ!ジャリンコヒーロー / サヨナラマタイツカ[注釈 3][注釈 4] NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
2014年10月29日 サヨナラマタイツカ / Thank you Mama ギャンビット
2016年2月24日 U belong to me / Don't leave me[注釈 5] アルテメイト
2017年6月7日 Jacarandaの花のように ギャンビット

アルバム[編集]

発売日 タイトル 発売元
2006年11月22日 Grace ユニバーサルミュージック クラシック
2008年9月3日 Serpent ギャンビット
2009年10月14日 LUCK&PLUCK ギャンビット
2012年3月21日 Little Waltz[注釈 6] フィフティ・ファイヴ・レコード
2014年11月26日 Produced by Masato Honda TMS JAZZ[注釈 7][注釈 8] アルテメイト
2015年2月25日 meglution[注釈 9] ギャンビット
2016年12月7日 Origin Best ギャンビット
2017年7月26日 Quicker Than The Eye ギャンビット

DVD[編集]

発売日 タイトル 発売元
2008年10月1日 meg Live at Motion Blue yokohama ギャンビット

タイアップ[編集]

曲名 タイアップ
Where I Want To Be CM「ヤクルトビューティエンス」
Christmas Rose テレビ神奈川1230アッと!!ハマランチョ』2007年12月エンディングテーマ
CM「秋田テレビフラワーネット」「めんこいテレビフラワーネット」
TBS噂の!東京マガジン』2008年10月、11月エンディングテーマ
Bright Star CM「みずほ証券[3]
再愛 〜Love you again〜 映画「行きずりの街」主題歌
Love Witch CM「エスプリライン スピードラーニング」[15]
Moon River 映画「RIVER」主題歌[15]
サヨナラマタイツカ テレビ東京BS JAPAN系アニメ『ヒーローバンク』エンディングテーマ
ニッポン放送新発見!アニめぐ』エンディングテーマ
ニンテンドー3DSヒーローバンク2」挿入歌
Believe in love (meg with SWEEP) 映画『さよなら歌舞伎町』主題歌
Let's get ridiculous 映画『呪怨 -ザ・ファイナル-』挿入歌
Autumnal rain ドラマ『JKは雪女』エンディングテーマ
U belong to me feat.オーサカ=モノレール 日本テレビ系アニメ『ルパン三世』海外版オープングテーマ
Jacarandaの花のように ドラマ『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』挿入歌
時の雨 映画『彼女の人生は間違いじゃない』主題歌

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b c 小林恵時代。
  2. ^ テレビ東京系列放送のDisney Time(ディズニータイム)とは異なる。
  3. ^ 「かせげ!ジャリンコヒーロー」は角田信朗が歌唱。megは「サヨナラマタイツカ」のみ。
  4. ^ ジャケット画はテレビアニメ『ヒーローバンク』。
  5. ^ ジャケット画はモンキー・パンチによる『ルパン三世』。
  6. ^ ロン・カータープロデュース[1]
  7. ^ トムス・エンタテインメント製作アニメのアニメソングのカバーアルバム
  8. ^ featuring TOKYO BRASS STYLE、編曲:本田雅人
  9. ^ Sweepプロデュース。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e Yasuo Fukuda. “サマージャズ初出演!"美"と"パワー"のみなもとは? meg”. 日本ポピュラー音楽協会. 2016年8月1日閲覧。
  2. ^ a b meg(Jazz / Singer)”. CDジャーナル. 2016年8月1日閲覧。
  3. ^ a b c d すみだ・ストリート・ジャズ・フェスティバル 出演プレイヤー(2010年)”. 2016年8月1日閲覧。
  4. ^ a b c d e 東宝SF特撮映画シリーズ11 1996, pp. 64–66, 「インタビュー 小林恵」
  5. ^ 東宝SF特撮映画シリーズ11 1996, pp. 67–69, 「インタビュー 山口紗弥加」
  6. ^ 東宝SF特撮映画シリーズ12 1997, pp. 66–67, 「インタビュー 山口紗弥加」
  7. ^ 東宝SF特撮映画シリーズ12 1997, pp. 64–66, 「インタビュー 小林恵」
  8. ^ 東宝SF特撮映画シリーズ13 1998, pp. 65–67, 「インタビュー 小林恵」
  9. ^ a b c d 竹部吉晃 (2008年9月19日). “「ジャズと一緒にいると楽しくなれる」を念頭に選曲しました”. MUSICSHELF(金羊社). 2016年8月1日閲覧。
  10. ^ a b 但木汎 (2008年3月19日). “小さな中学校の卒業式”. 2016年8月1日閲覧。、他スポーツニッポン2008年2月21日、産経ニュース『【特報 追う】「閉校」7中学生、春夢み歌う ジャズ歌手と紡ぐ思い出』2008年2月29日で確認。
  11. ^ meg 2ndアルバムを引っさげた全国ツアーの幕開け”. MUSICSHELF(金羊社) (2008年8月28日). 2016年8月1日閲覧。
  12. ^ 中塚武が、“美Jazzシンガー”megをプロデュース”. OKMusic (2009年10月14日). 2016年8月1日閲覧。
  13. ^ 脚本データベース/日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム
  14. ^ 「HOSHI 35」小林恵が17年ぶりに映画出演、同窓会のような趣旨に賛同”. 映画ナタリー (2023年7月5日). 2023年7月5日閲覧。
  15. ^ a b meg 「Love Witch」”. Billboard JAPAN. 2016年8月1日閲覧。

参考文献[編集]

  • 東宝SF特撮映画シリーズ(東宝
    • 『モスラ』東宝〈東宝SF特撮映画シリーズVOL.11〉、1996年12月21日。ISBN 4-924609-66-8 
    • 『モスラ2 海底の大決戦』東宝〈東宝SF特撮映画シリーズVOL.12〉、1997年12月3日。ISBN 4-924609-69-2 
    • 『モスラ3 キングギドラ来襲』東宝〈東宝SF特撮映画シリーズVOL.13〉、1998年12月12日。ISBN 4-924609-74-9 

外部リンク[編集]