Lady Generation 〜淑女の世代〜

Lady Generation 〜淑女の世代〜
篠原涼子スタジオ・アルバム
リリース
録音 tetsuya komuro sequence 1102st&1103st
Tokyu Fun
Baybridge Studio
Free Studio Tsukiji
Music Inn Yamanakako St
Smile Garage
Sound Valley
Studio Vincent
Sony Music Studio
ジャンル J-POP
時間
レーベル Epic/Sony Records
プロデュース 小室哲哉
久保こーじ
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1995年度年間45位(オリコン)
ゴールドディスク
  • ダブル・プラチナ(日本レコード協会
  • 篠原涼子 アルバム 年表
    RYOKO from Tokyo Performance Doll
    1993年
    Lady Generation
    〜淑女の世代〜

    1995年
    Sweets-Best of Ryoko Shinohara-
    1997年
    EANコード
    EAN 4988010155223(1995年・CD)
    EAN 4988010708368(1995年・MD)
    EAN 4582290393971(2013年・Blu-spec CD2)
    『Lady Generation 〜淑女の世代〜』収録のシングル
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    Lady Generation 〜淑女の世代〜』(レディ・ジェネレーション しゅくじょのせだい)は、篠原涼子の2枚目のオリジナルアルバム1995年8月21日Epic/Sony Recordsから発売された。

    解説[編集]

    音楽性[編集]

    • 企画段階では篠原の歌い方の幅広さ・今後の方向性に悩む所をみた小室が「大人ぶりたい子供」「30~40代の男性が歌っている篠原をそばに置きたくなる」歌詞のイメージを思い浮かべ、「これからの篠原はただ王道を狙うのではなく、『ジャズの様に即興性があり、瞬時にパワーを出す』という、もしかしたら外れるかもしれないけど、目茶苦茶当たるかもしれないギャンブルの様に、その場でしかできない瞬間芸みたいなライブ活動をしてほしい」というアドバイスを出した上で志向した[2]
    • 事前のアルバムの打ち合わせ・バックトラックのレコーディングは、小室とその周辺のスタッフがスケジュールのとれない篠原を敢えて抜く形で行い、篠原はアルバム用の新曲の歌入れの3日間だけに関わり、その期間で全て録り終えた[3]。周囲には「今までこんなに短時間でこなせた人はいない」と言われた。本作と同名のシングルから「with t.komuro」が外れ、小室やスタッフから「もう一人でも大丈夫だよ」と太鼓判を押された[4][5]
    • 久保こーじもノークレジットで作詞作業に関わっている[3]

    アートワーク[編集]

    • ジャケットのイメージは「実生活を持ってる女性像」を篠原に求め、「ドラマで表現したら『将来の夢を見る少女の話』ではなくて、『明日生きていくには今日どうするか』を考えているリアリスティックで生々しいキャラクター」をイメージし、アルバムの歌詞もそのテーマを基準にして書いた[6]
    • アルバムの写真では「『with t.komuro』が取れた後の将来」を意識して、髪を20cm切った篠原の写真を撮った[7]

    収録曲[編集]

    1. Sanctuary 〜淋しいだけじゃない〜 (R.Version)
      作詞:売野雅勇/作曲・編曲:小室哲哉
      東京パフォーマンスドールのアルバム『SEVEN ON SEVEN 〜Cha-DANCE Party Vol.7』(1993年)にて、穴井夕子とのデュオで歌われていた楽曲のソロバージョン。メロディーの一部が、同じく小室が作曲したH Jungle with tの「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント」(1995年)と類似している[8]
    2. Lady Generation (Original Mix)
      作詞・作曲・編曲:小室哲哉
      6thシングル
    3. 青空が降る少年
      作詞:売野雅勇/作曲・編曲:小室哲哉
      「恋しさと せつなさと 心強さと」が制作されるより前に完成していた[3]
      光栄のエデュテインメントソフト『EMIT』の主題歌。EMITで使用されていた曲[9]と、アルバムに収録された曲では、アレンジの一部が異なっている。
    4. もっと もっと…
      作詞・作曲:小室哲哉/編曲:小室哲哉、久保こーじ
      5thシングル
    5. だいじょうぶ
      作詞:前田たかひろ/作曲・編曲:久保こーじ
      当初は篠原が歌詞を付ける予定だった。ドラマの撮影の合間に曲を流して、森高千里の「ふるさとの空」を意識しながら「ふるさとの山・川・店」をテーマに1番目のサビまでの部分を埋めた。その次の日にマネージャーから前田による歌詞が出来上がったことを告げられ、落ち込んだ。しかし、サビの一部が偶然一致していたことに篠原は喜んだ[10]
    6. Summer Holiday
      作詞:前田たかひろ/作曲・編曲:小室哲哉
      篠原は「シングルのカップリングに使って欲しかった位に大好きな曲」と語っている[10]
    7. 夏の日
      作詞:小室哲哉/作曲・編曲:久保こーじ
      5thシングルのカップリング
    8. GooD LucK
      作詞・作曲・編曲:小室哲哉
      4thシングルのカップリング
    9. 恋しさと せつなさと 心強さと
      作詞・作曲・編曲:小室哲哉
      4thシングル
    10. にくらしいあなたへ
      作詞:篠原涼子、前田たかひろ/作曲・編曲:久保こーじ
      篠原が作詞に挑戦するが、普通に歌詞を書こうとしても思い浮かばなかったから、手紙を書くつもりで書いた[3]
      テーマは「お互いに想い合う男女がいて、男は女にそういう素振りを見せない。女はそれをすごく不安に感じ、憎らしいけどそれでも好き」という「日常を生きる平凡な男女のロマンチックな恋愛」を書いた[3]
      篠原は3パターン用意したが、「本作が一番手紙らしい」と選ばれた[10]
    11. Lady Generation (Latin Mix)
      ミキシングの仕上がりは、デモテープの時点のラテン調のアレンジを意識している[10]
    12. 恋しさと せつなさと 心強さと (Extended Mix)

    クレジット[編集]

    参加ミュージシャン[編集]

    スタッフ[編集]

    • Produced : 小室哲哉
    • Co-Produced : 久保こーじ
    • Direction, A&R : 菊地智敦
    • Directed : 清水彰彦
    • Mixed : 小室哲哉(#8,9), Pete & Steve Hammond(#2), 伊東俊郎(#4,7), 太田那東教(#1-3,5,6,10)
    • Remixed : 小室哲哉(#12), Pete & Steve Hammond(#11)
    • Engineer : 松村茂, ねもとなおき, 若公俊広, 太田那東教
    • Synthesizer Programming : 村上章久
    • Production Coordinated : きくちまさとし, しみずゆきお, おだじまかずよ
    • Art Direction, Design : 平野文子
    • Photographs : いいじまかおる
    • Executive Producer : 目黒育郎, まるやますすむ

    [11]

    リリース履歴[編集]

    No. 日付 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
    1 1995年8月21日 Epic/Sony Records CD
    MD
    ESCB-1552
    ESYB-7083
    1位
    2 2013年9月11日 ソニー・ミュージックダイレクト Blu-spec CD2 MHCL-30155 リマスタリング仕様

    脚注[編集]

    1. ^ 雑誌『GiRLPOP vol.21/1996』(ソニー・マガジンズ発行)インタビューより。
    2. ^ ソニー・マガジンズ刊「ピンぼけ」篠原涼子著p.206より。
    3. ^ a b c d e ダイヤモンド社刊『FM STATION』1995年8月28日号「INTERVIEW→篠原涼子 小室さんが“涼子もそろそろひとりでやったほうがいいんじゃないか?”って。私も今回、とてもいい機会だなと思って…」11P-13Pより。
    4. ^ 集英社刊「Myojo」1995年10月号付録「Young Song」88Pより。
    5. ^ 但しこれは契約書の内容が最初から「シングル3枚・アルバム1枚とそれに関連した活動のみ」だったという事情もある(光文社刊「FLASH」1995年12月19日号「独占・小室哲哉がいま全力を注ぐ“新恋人”を初公開!」9Pより)。
    6. ^ 小室哲哉『JOBS#1』インタビュー(Billboard JAPAN×RakutenMusic/楽天ブックス)』より。
    7. ^ 角川書店刊「CDでーた」1995年8月20日合併号「篠原涼子 新曲『Lady Generation』発表 経験から生まれた自信と可能性」pp.4-5より。
    8. ^ 【適当に】Cha-DANCE PARTY【寄せ集め】ニコニコ動画の1曲目
    9. ^ ”青空が降る少年”(”EMIT”主題歌)ニコニコ動画
    10. ^ a b c d ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』1995年9月号「篠原涼子 淑女の世代へ向けて」pp.90-91より。
    11. ^ CDに封入しているブックレット