KTMコミューター

KTMコミューター
クラス83電車
基本情報
マレーシアの旗 マレーシア
所在地 クアラルンプールセランゴール州ヌグリ・スンビラン州ペラ州ペナン州ケダ州
種類 通勤鉄道
開業 1995年8月
所有者 マレー鉄道
運営者 KTMコミューター
路線諸元
路線距離 211 km
軌間 1000 mm
電化方式 交流25000V
最高速度 120 km/h
テンプレートを表示
駅・施設・接続路線(クアラルンプール近郊)
KBHFa
タンジュン・マリム
HST
クアラ・クブ・バル
HST
ラサ
HST
バタン・カリ
HST
スレンダ
HST
ラワン
HST
クアン
HST
スンガイ・ブロー
HST
クポン・セントラル
HST
クポン
HST
スガンブ
STR KBHFa
バトゥ・ケーブス
STR HST
タマン・ワーユ
STR HST
カンポン・バトゥ
STR HST
バトゥ・クントンメン
STR HST
スントゥル
BS2l BS2r
DST
バトゥ分岐点
HST
プトラ
uLSTR STR
BLq
バンダラヤ<>バンク・ヌガラ to Sogo & Jln TAR
uLSTR STR
 APL 
uLSTR STR
 KJL 
BLq BLq
パサール・セニ<>クアラルンプール
uSTR FLUG STR uLSTR
 KML 
BLq
KLセントラル
uLSTR STR STR STR
 KJL 
LSTR LSTR STR
 KTL   KEL 
DST
ポート・クラン分岐点
BS2+l BS2+r
HST STR
アンカサプリ
HST STR
パンタイ・ダラム
HST STR
プタリン
HST STR
ジャラン・テンプラー
HST STR
カンポン・ダト・ハルン
HST STR
スリ・スティア
HST STR
スティア・ジャヤ
HST STR
スバン・ジャヤ to Subang Parade & Carefour
STR+l ABZgr STR
KHSTe STR STR
ターミナル・スカイパーク英語版 10 min by taxi to Subang Airport
HST STR
バトゥ・ティガ
HST STR
シャー・アラム
HST STR
パダン・ジャワ
HST STR
ブキッ・バダク
HST STR
クラン
HST STR
トゥルッ・プライ
HST STR
トゥルッ・ガドン
HST STR
カンポン・ラジャ・ウダ
HST STR
ジャラン・カスタム
KHSTe STR
ポート・クラン Jeti Pulau Ketam to Sea Cruise Terminal, Pulau Ketam, Tanjung Balai, Dumai
HST
ミッド・バレー to Mid Valley Megamall & The Garden
HST
スプテ
HST
サラッ・スラタン
LSTR STR
 KTL 
uLSTR STR STR
 APL 
バンダル・タシッ・スラタン
uLSTR STR STR
 APL 
LSTR STR
 KTL 
HST
スルダン to The Mines
HST
カジャン
HST
UKM
HST
バンギ
HST
バタン・ブナール
HST
ニライ Bus to KLIA & LCCT
HST
ラブ
HST
チロイ
HST
スレンバン to Terminal One & Seremban Parade
HST
スナワン
HST
スンガイ・ガドゥ
HST
ルンバウ
KHSTe
タンピン

KTMコミューターマレー語KTM Komuter)とは、マレー鉄道のうち、クアラルンプール近郊とバターワース近郊での近距離旅客輸送に特化した電車運行サービスである。運行区間は全線複線電化されている。

マレーシアの各都市間を結ぶ長距離旅客輸送サービスはKTMインターシティと呼ばれる。

概要[編集]

クアラルンプール近郊の鉄道歴史は、港に物資を輸送するため1886年にクアラルンプール - スンガイ・クラン間が開通したことにはじまる。その後、順次路線を延伸し、1905年までにはバトゥ・ケーブス支線を含んで現在の路線が完成している。一時期は気動車も導入されたが、モータリゼーションの影響で道路輸送におされ、鉄道はすたれていった。

1980年代になると、クアラルンプール近郊も慢性的な道路混雑が発生してきたため、マレーシア政府はクアラルンプール近郊の交通事情改善を検討し始めた。この中で、LRTモノレールなどの建設とともにマレー鉄道の活用が検討され、既存路線を電化複線化をし電車を導入、さらには駅間隔の短縮のため新駅を設置することにより、鉄道の近代化を図り、高速大量輸送を実現しようとした。1995年8月に最初のKTMコミューターが運行を開始した。

KTMコミューター運行のために新たに建設された新線はなく、現在も運行区間拡大のため既存路線の電化複線化ならびに新駅建設を進めている。したがって、KTMインターシティや貨物列車と線路を共用している。

KTMコミューターは、クアラルンプール近郊で「ラワン - タンジュン・マリム路線」、「ラワン - スレンバン路線」、「バトゥ・ケーブス - ポート・クラン路線」の3ルートが運行されていたが、2015年12月に「ラワン - タンジュン・マリム路線」はそのままに、残り2路線が「バトゥ・ケーブス - スレンバン路線」、「ラワン - ポート・クラン路線」へと再編された。なお、「ラワン - タンジュン・マリム路線」は、路線図上「ラワン - スレンバン路線」の延伸のように見えるが、運行系統が別で直通列車は設定されておらず運転間隔も異なっているため別のルート名が付いていた。さらに2016年7月、「ラワン - タンジュン・マリム路線」が「ラワン - ポート・クラン路線」に編入された。

2015年10月、スレンバン駅-グマス駅間が「南区間」としてコミューターサービスを開始したが、2016年7月にスレンバン駅-タンピン駅間に短縮した上で、「バトゥ・ケーブス - スレンバン路線」に編入された。

一方、2015年9月、「北区間」として「グルン - カムンティン路線」(バターワース駅経由)が開業。その後の延伸を経て、現在は「バターワース - パダン・ブサール路線」と「ブキッ・ムルタジャム - パダン・ルンガス路線」となっている。

使用される車両は3両、もしくは6両固定編成の電車であるが、ラッシュ時には2編成6両で運行される列車もある。編成中央の車両1両(3両編成)、もしくは2両(6両編成)は女性専用車となっている。日本の西日本旅客鉄道(JR西日本)のように、終日の設定である。

運賃体系はKTMインターシティとは別になっており、同じ区間でも異なっている(必ずしも、どちらが高額かは言えない)。また、クアラルンプール近郊の路線ではTouch 'n Goが全区間・全駅で使用できる。

現在、1日当たり約10万人が利用しており、利用客は年々増加している。特に最近5 - 6年は、年10%以上の伸びを示している。

運行区間[編集]

スカイパークリンク線 スルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港と中心部を結ぶ
ポート・クラン線の車両

運行区間として、以下の5つのルートがある。

なお、「ルート名」は、運行区間の起点・終点の駅名を付けているにすぎず、将来運行区間に変更があった場合には、ルート名の変更が予想される。

番号 ルート名 運行区間 距離
(km)
停車駅数 運転間隔
1
スレンバン線
(スレンバンやスンガイ・ガドゥ止まりの列車もあり)
バトゥ・ケーブス
|(バトゥ・ケーブス支線)
バトゥ分岐点
|(ウエスト・コースト線)
タンピン
135 26 15 - 45分
2
ポート・クラン線
(多くがスンガイ・ボロー - ポート・クラン間での運行)
タンジュン・マリム
|(ウエスト・コースト線)
ポート・クラン分岐点
|(ポート・クラン支線)
ポート・クラン
126 33 15分-1時間半
10
スカイパークリンク線
(限定運行)
KLセントラル
|
ターミナルスカイパーク駅
24 3 30分
バターワース - パダン・ブサール線 バター・ワース
|(ウェスト・コースト線)
パダン・ブサール
157.8 13 1-2時間
ブキッ・ムルタジャム - パダン・ルンガス線
(1日2本だけバターワースまでの直通電車あり)
ブキッ・ムルタジャム
|(ウェスト・コースト線)
パダン・ルンガス
113.8 8 1-2時間半

歴史[編集]

ラワン - タンジュン・マリム路線[編集]

ラワン - スレンバン路線[編集]

バトゥ・ケーブス - ポート・クラン路線[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]