Jam9

Jam9
別名 Jam-9(2003年3月13日 - 2010年6月22日
出身地 日本の旗 日本 静岡県浜松市
ジャンル
活動期間 2003年 -
レーベル
事務所 united music (? - )
公式サイト jam9.jp
メンバー

Jam9(ジャムナイン)は、日本音楽ユニット

メンバー[編集]

[1][2][3][4]

名前 生年月日 出身地 担当 在籍期間 備考
イシノユウキ (1984-03-11) 1984年3月11日(40歳) 日本の旗 日本 静岡県浜松市 リードボーカル
ギター
2003年3月13日 - Giz'Moの弟。旧芸名はPRINCE.YK(? - 2016年1月)。
Giz'Mo(ギズモ) (1981-03-19) 1981年3月19日(43歳) 日本の旗 日本 静岡県浜松市 ラップ
ボーカル
ベース
リーダー。イシノユウキの兄。
MOCKY(モッキー) (1979-08-09) 1979年8月9日(44歳) 日本の旗 日本 静岡県小笠郡浜岡町(現御前崎市 DJ 救急救命士資格所持[1]

経歴[編集]

逆境[編集]

メンバー達は学生時代は上手く行かず、勉強やスポーツで大した結果を残す事ができなかったといい、結成後の他県での初ライブ時にライブハウスの入口にユニット名の後ろに「静岡)」と書かれていたのを見てとても感動し、自分達が初めて故郷の名前を背負って競い合う事に使命感とプライドが芽生えた瞬間だったという[5]

結成前はdeep-slap(イシノユウキがギターでGiz'Moがベースの4人組ミクスチャー・ハードロックバンド)にてGiz'Mo・イシノユウキ兄弟が活動していたが、他2名が脱退。Giz'Moが仕事先にて休憩中に、脱退の連絡を受けた電話を切った3秒後に仕事先の新人として入ってきた人物がDJとして活動していたMOCKYであり、3人で音楽ユニットを組むことになり、2003年3月13日に静岡県浜松市にてJam-9を結成[6][7]

結成前のMOCKYはインストやダンスミュージックが好きなジャンルであったが、王道J-POPには触れておらず、Jam-9結成を機に王道J-POPやヒップホップの楽曲に多く触れるようになる[6]。当初はギター・ベース・DJのユニットとして活動していた[6]。メンバーはJam-9結成を「転換期」と呼び、元々活動していたバンドとは違い、全てが新しい挑戦であったという[7]。楽曲制作に関してはコンピューターで音楽制作を行うDTMを新たに導入し、テクニカルな部分を排除し、飾った表現よりもメロディと言葉を志向した[6][7]。色々な要素を楽曲に詰め込むのではなく、メンバーそれぞれの持ち味に特化した要素を入れて制作していき、ギターやベースといった楽器音源よりも先進的なDTM音源を積極的に取り入れていくなど攻め気の姿勢で行動を起こしていった[6][7]

デビューの話があったが、中止になったことがあるなど多くの逆境があった[6][7]。Giz'Mo・イシノユウキ兄弟は同派遣会社に登録しており、イシノユウキは派遣先のハローワークの整理券配布、Giz'Moは派遣先工場にて仕事していたが、2008年のリーマン・ショックによって派遣会社が倒産寸前になって仕事がなくなったことにより派遣切りの逆境に遭い、無職になる[1][7][8]。イシノユウキは整理券配布の仕事に苦しんでいたり未来へ不安を感じて諦めかけていたが、イシノユウキの仕事先のハローワークにリーマン・ショックによる職探しのために訪れていた失職者の前向きな姿に励まされたことで割り切り、更にJam-9の楽曲を高評価していたドリーミュージック関係者より制作者としてドリーミュージックに1年間トライアル所属することを誘われ、「やっぱり曲だけは他の人たちに劣ってない物が作れてるんだ」と思い、ドリーミュージックにトライアル所属する[6][7]。東京に住まないと音楽活動は難しいという事を他者から散々言われていたり[5]、予算の関係によりライブハウス等にてライブを行う事はできなかったが、逆風にめげずに浜松の人々に支えられながら毎日ストリートライブを開催するなど、無職の状態でも攻め気の姿勢を崩さずに精力的に活動を行なっていった[6][7][8]

躍進[編集]

向かい風に面しながら強気にアクションを起こし続けたことにより知名度が広がり、逆風が追い風に変わり始め、転機が訪れた。2009年8月26日リリースのシングル『ROOKIE PLAYERS』収録曲『衝動 ~beleave myself〜』が清水エスパルスの『2009 The DARBY~真夏の衝動~』主題歌に起用されたことで知名度が広がる。2010年1月27日リリースのAZUYOU & I (feat. LOVE LOVE LOVE)』収録曲『YOU & I (feat. LOVE LOVE LOVE)』の作曲に参加。

ユニット名からハイフンを除外したJam9名義で、ドリーミュージックより2010年6月23日リリースのシングル『家族』でメジャー・デビュー[9]。『家族』がヒットし、9放送局とタイアップを結ぶ[10]

清水エスパルス 公式アーティストであり、2015年まで企画主題歌、2016年よりシーズン主題歌に起用され続けており、2011年7月20日リリースのアルバム『絆』収録曲の力強い応援歌『42.195』は2011年にホーム試合BGM曲に起用されている。

2011年に浜松市より「浜松市やらまいか大使」を委嘱される[11]。2012年12月4-11日に静岡県の人権週間メッセンジャーに起用される[12]。2013年リリースのシングル『LINK!!』収録曲『LINK!!』が10月に鈴与グループのCM曲に起用される。2014年に『VISIT47』(キャンピングカーで全国47都道府県を巡るライブツアー)を開催。2015年より静岡トヨペットのCMに楽曲を起用され続けている。

イシノユウキが2016年リリースのアルバム『THE GOLDEN HITS 1984-2016』、Giz'MoがGiz'Mo from Jam9名義で2020年6月23日リリースのシングル『anyday anytime』、MOCKYがDJ MOCKY名義で2021年3月31日のシングル『DORAYAKI』でソロデビュー。また2021年からJam9 sound design名義としても活動開始。

制作者としても活躍しており、2012年10月3日リリースのE-girlsへの提供シングル『Follow Me』はオリコンチャート シングルランキング2位を記録。2015年9月16日リリースのAAAへの提供曲『愛してるのに、愛せない』は第57回日本レコード大賞 優秀作品賞を受賞。

2022年11月9日リリースのKing & Princeへの提供曲『彩り』はオリコンチャート 週間・月間ランキング1位、Billboard Japan Hot 100 1位を記録し、Jam9最大の記録となった

華原朋美剛力彩芽倖田來未Dream乃木坂46遊助やK-POPのKARA2PMTWICEへも楽曲を提供している。

発言[編集]

イシノユウキは2023年7月14日にラジオにて、逆境に面しながらも積極的に活動を行なった事について「多くの人が難しいと感じることだからこそやる価値があると思い、自分たちを信じ続けてたことが、今につながっていると言います。一番大切なのは本気であることで、本気でやっていれば、振り向いてくれる人、一緒に目標を叶えようとしてくれる人が集まってくれる。これは、どんな仕事でも、そして都会でも地方でも変わらない」と語っている[5]

作品[編集]

シングル[編集]

総:総合、イ:インディーズ、メ:メジャー、配:配信限定。
No. タイトル リリース日 収録曲 規格品番 備考
1 1 ROOKIE PLAYERS 2009年8月26日 FOCD-0002 Jam-9名義。
2 1 家族 2010年6月23日 MUCD-5173 オリコンチャート最高130位。
3 2 初雪 2010年10月27日 MUCD-5179

MUCD-5179W

オリコンチャート最高199位。
4 3 チャイム~俺たちの絆~ 2011年1月29日 MUCD-5181 オリコンチャート最高133位。
5 4 花束~幸せにしたくて~ 2011年4月27日 MUCD-5185 オリコンチャート最高122位。
6 1 花火 2012年7月18日
7 2 糸しきひと 2012年12月4日
8 3 LINK!! 2013年
9 4 ハシリダセ 2015年5月27日
10 5 巡会歌 (feat. MIKU from CLEEM) 2015年6月24日
11 6 ONE -we’re SHIMIZU S-PULSE- 2015年7月29日
12 7 breath 2015年8月26日
13 8 日本平 2018年3月21日
14 9 C.R.A.Z.Y (feat. MIKU from CLEEM) 2018年4月18日
15 10 ヒカリ 2018年5月16日
16 11 Are You Ready? 2019年 YouTube。
17 12 Radio Spectrum 2021年5月26日
18・19 13・14 BORDER 2021年6月2日
PENETRATE (feat. CLEEM MIKU)
20 15 arise 2021年9月22日
21 16 Merry Christmas 2021年12月22日
22 17 深海 2022年3月30日
23 18 STRONG WILL 2023年2月15日
24 19 About Time 2023年3月22日
25 20 a day in my life 2023年6月21日

アルバム[編集]

総:総合、イ:インディーズ、メ:メジャー、配:配信限定。
No. タイトル リリース日 収録曲 規格品番 備考
1 1 [MFJ-9] 2004年8月4日 DDCZ-1060 Jam-9名義。
2 2 2ND ANNIVERSARY 2005年3月16日 DDCZ-1109 Jam-9名義。
3 3 sound supply 2006年8月9日 DDCZ-1320 Jam-9名義。
4 4 FANTAREAL 2008年3月26日 DDCZ-1510 Jam-9名義。
5 1 2011年7月20日 MUCD-1249

MUCD-8019

オリコンチャート最高77位。
6 2 Band Songs Best 2014年4月4日 BTUM-0005
7 3 Lounge Songs Best 2014年8月24日 DXD-1021
8 4 INDUSTRUST 2015年1月1日 MUCD-1312
9 5 SKETCH 2016年3月23日 MUCD-1347 オリコンチャート最高198位。
10 6 Dream on! Dream up! 2018年6月20日 MUCD-1411
11 7 REACTED 2019年6月19日 MUCD-1428
12 8 LAYERED 2023年7月1日 BTUM-0044 ライブ会場限定発売。

ベスト・アルバム[編集]

総:総合、イ:インディーズ、メ:メジャー、配:配信限定。
No. タイトル リリース日 収録曲 規格品番 備考
1 1 Jam9 All Songs Best 2013年2月27日 MUCD-1273 オリコンチャート最高120位。

オムニバス[編集]

タイトル リリース日 収録曲 規格品番 備考
united rumble 2005 summer round 2005年7月20日 DDCZ-1141
united rumble 2006 summer round 2006年7月19日 DDCZ-1308
united rumble 2008 round.2 2008年1月9日 DDCZ-1494
アイのうた3 2009年12月16日 UICZ-8064
ぜんぶ恋がかなう歌 ~歌詞伝説~ 2011年1月26日 BVCL-170
アイのうた5 2012年12月5日 UICZ-8106

Jam9 sound design[編集]

アルバム[編集]

総:総合、イ:インディーズ、メ:メジャー、配:配信限定。
No. タイトル リリース日 収録曲 規格品番 備考
1 1 WINTERY SIGH 2021年12月24日

ソロ[編集]

イシノユウキ[編集]

アルバム[編集]
総:総合、イ:インディーズ、メ:メジャー、配:配信限定。
No. タイトル リリース日 収録曲 備考
1 1 THE GOLDEN HITS 1984-2016 2016年

Giz'Mo[編集]

シングル[編集]
総:総合、イ:インディーズ、メ:メジャー、配:配信限定。
No. タイトル リリース日 収録曲 備考
1 1 STOP ASIAN HATE 2021年5月21日 Giz'Mo from Jam9名義。
2 2 Favy 2021年8月25日 Giz'Mo from Jam9名義。
3 3 ハレル -feat. neiro- 2022年2月9日 Giz'Mo from Jam9名義。
アルバム[編集]
総:総合、イ:インディーズ、メ:メジャー、配:配信限定。
No. タイトル リリース日 収録曲 備考
1 1 anyday anytime 2020年6月23日 Giz'Mo from Jam9名義。

MOCKY[編集]

シングル[編集]
総:総合、イ:インディーズ、メ:メジャー、配:配信限定。
No. タイトル リリース日 収録曲 備考
1 1 DORAYAKI 2021年3月31日 DJ MOCKY名義。
2 2 UMEBOSHI 2021年5月14日 DJ MOCKY名義。
3 3 TAKOYAKI 2021年9月15日 DJ MOCKY名義。
4 4 TONKATSU 2021年10月13日 DJ MOCKY名義。
5 5 Never More -feat. CLEEM MIKU- 2021年11月17日 DJ MOCKY名義。
6 6 Ringing Dong -feat. Giz'Mo from Jam9- 2021年12月1日 DJ MOCKY名義。
7 7 GET IT BACK -feat. Yanagi Ao- 2021年12月15日 DJ MOCKY名義。
8 8 Mirror -feat. Yuki Ishino from Jam9- 2022年1月12日 DJ MOCKY名義。
9 9 CASTILLA 2022年2月16日 DJ MOCKY名義。
10 10 MACARON 2022年2月23日 DJ MOCKY名義。
20 20 TAIYAKI 2022年3月2日 DJ MOCKY名義。
21 21 COFFEE 2022年3月9日 DJ MOCKY名義。

ボックスセット[編集]

CD-BOX[編集]

No. タイトル リリース日 収録曲 備考
1 birth!!「10YEARS HISTORY BOX」 2017年5月20日 全70曲 5枚組。

映像[編集]

No. タイトル リリース日 収録曲 備考
1 ツアーファイナル合宿in三ケ日青年の家 2019年 DVD。
2 ACTCITY MAIN HALL -BACK STAGE MOVIE- DVD。
3 Jam9 TOUR 2018-2019 DREAM ON!! DREAM UP!! -THE FINAL- ACTCITY HAMAMATSU MAIN HALL 2020年6月23日 DVD。

タイアップ[編集]

参加[編集]

提供[編集]

出演[編集]

テレビ[編集]

ラジオ[編集]

コンサート[編集]

受賞[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c Jam9の新着ニュース・新曲・ライブ・チケット情報 | BARKS”. web.archive.org (2021年11月24日). 2022年10月4日閲覧。
  2. ^ Giz'Mo■音楽の力■ | GREE”. web.archive.org (2018年7月28日). 2022年10月4日閲覧。
  3. ^ 御前崎出身 Jam9・MOCKYさん誕生日おめでとう!│東海から日本を元気に! ~メンターを志すアラフォー日記~”. web.archive.org (2018年9月6日). 2022年10月4日閲覧。
  4. ^ [mixi☆PRINCE.YK HAPPY BIRTHDAY☆ - Jam9(ジャムナイン) | mixiコミュニティ]”. web.archive.org (2018年7月28日). 2022年10月4日閲覧。
  5. ^ a b c 地域密着型のミュージシャン「Jam9」。 vo イシノユウキさんが語る静岡を拠点に活動する理由とは!? | トピックス”. TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~. 2023年7月16日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h 歌ネットインタビュー:「Jam9」スペシャルインタビュー - 歌ネット”. web.archive.org (2021年11月17日). 2022年10月4日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h Jam9、ニュー・アルバム配信開始& インタヴュー掲載 - OTOTOY”. web.archive.org (2021年11月22日). 2022年10月4日閲覧。
  8. ^ a b 作家としても大活躍中の静岡県浜松市在住のJam9平成24年度静岡県「人権週間」のメッセンジャーに決定! | うたまっぷNEWS”. web.archive.org (2021年11月22日). 2022年10月4日閲覧。
  9. ^ ギャルママモデルの日菜あこ、息子・彪冴君とともにPV初出演 | BARKS”. web.archive.org (2021年11月22日). 2022年10月4日閲覧。
  10. ^ 地元静岡で話題沸騰中の “泣き虫ヤンキーのせつなヒップホップ”Jam9がいよいよデビュー! | うたまっぷNEWS”. web.archive.org (2021年11月22日). 2022年10月4日閲覧。
  11. ^ 地元浜松市の親善大使「浜松市やらまいか大使」に就任決定!! | ドリーミュージック”. web.archive.org (2022年10月4日). 2022年10月4日閲覧。
  12. ^ 【NEWS】平成24年度 静岡県 「人権週間」のメッセンジャーに決定! | ドリーミュージック”. web.archive.org (2021年8月13日). 2022年10月4日閲覧。

外部リンク[編集]