GNU Common Lisp
開発元 | GNUプロジェクト |
---|---|
最新版 | 2.7.1 / 2025年4月11日[1] |
リポジトリ | |
対応OS | Unix系、Microsoft Windows |
種別 | インタプリタ、コンパイラ |
ライセンス | LGPLv2[2] |
公式サイト | www |
GNU Common Lisp (GCL) は、GNUプロジェクトによるCommon Lispコンパイラである。Kyoto Common Lispは直接の先祖にあたる。処理系は、Common LispのコードからCのコードを生成し、次にCコンパイラを呼び出すことでネイティブのオブジェクトコードを生成する。
GCLは、大規模プロジェクトにおいて実装言語としての採用の実績がある。代表的なものには、Maxima、AXIOM、HOL88、ACL2等の数式処理システムや自動定理証明器などがある。GCLは、11種の計算機アーキテクチャ上のLinux、FreeBSD、Solaris、macOS、Microsoft Windows等のOS上で稼動する。
GCLは長らく1984年版のCommon Lispの旧仕様に準拠していたが、バージョン2.7.1でANSI Common Lisp規格の大規模なテスト(ansi-test)を全てパスし[3]、ANSI Common Lisp準拠といえる処理系の一つとなった。
ANSI規格準拠モードで起動するには
GCL_ANSI=1 gcl
等、環境変数GCL_ANSIに任意の値を設定して起動する。
関連
[編集]- CLISP – GNUプロジェクトによる別のCommon Lisp処理系
脚注
[編集]- ^ “GCL – an implementation of Common Lisp”. GNU Project (2023年1月13日). 2024年4月29日閲覧。
- ^ “GNU Common Lisp”. Free Software Directory. Free Software Foundation (2014年10月28日). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “GCL 2.7.1 RELEASE NOTE”. GNU Project (2025年4月11日). 2025年4月29日閲覧。