FairlyLife

FairlyLife
ゲーム
ゲームジャンル 重力無限大! 全力どたばたミラクルラブコメADV
対応機種 Windows 2000/XP/Vista
発売元 HOOK
メディア DVD-ROM
発売日 2008年10月10日
レイティング 18禁
キャラクター名設定 不可
エンディング数 7
セーブファイル数 100
画面サイズ 800×600
キャラクターボイス 主人公以外
漫画
原作・原案など HOOK
作画 森崎くるみ
出版社 角川書店
掲載誌 月刊コンプエース
発表号 2008年11月号 - 2009年1月号
発表期間 2008年9月26日 - 2008年11月26日
話数 全3話
その他 単行本化は未定
テンプレート - ノート

FairlyLife』(フェアリー・ライフ)は2008年10月10日HOOKから発売されたアダルトゲーム

HOOKの7作目であり、第4作の『Like Life』と同様、萌え擬人化を題材とした恋愛アドベンチャーゲーム。主要なヒロインの数は5人。タイトルのFairlyLifeには「平等な命」「公平な生活」といった意味がある。なお、発売日の10月10日は「萌えの日」である。

概要[編集]

角川書店漫画雑誌月刊コンプエース」2008年11月号から2009年1月号まで森崎くるみによる漫画化作品も連載されていた。

登場キャラクターの中で特に人気があるのはメインヒロインの「高岡未来」とサブヒロインの「頼子」の二人であり、この二人を題材としたファンディスクが後に制作された。二人は本作のビジュアルファンブックの表紙イラストにもなっている。

2008年12月末開催の「コミックマーケット75」では、未来(みく)を題材としたミニミニファンディスク『みくりまくり』付き描き下ろしテレカが販売され、2009年1月23日には一般店頭販売も開始された。その一年後、2009年12月末開催の「コミックマーケット77」では頼子(よりこ)を題材としたミニミニファンディスク『よりこりまくり。』付き描き下ろしテレカが販売された。

2010年2月25日にはGN SoftwareよりPlayStation Portable版『FairlyLife MiracleDays』(フェアリー・ライフ ミラクル・デイズ)が発売。

なお、擬人化という点でLikeLifeと共通しているが続編ではなく『同じ世界を舞台とした別作品』であり、時系列に差がある。唯一関わりがあるのは、あさがおの元々所属していた組織だけであり、互いの登場人物同士の面識は全くない。よって、LikeLifeをプレイしていなくても問題はない。

あらすじ[編集]

都会に程近い閑静なベッドタウンである船見市にある「船見学園」に通うごく普通の生徒である少年「高岡晃範」は、幼馴染の「山南南」とその日の朝、いつものように登校していた。二人が学園に到着したとき、学内の体育館にすさまじい爆音が鳴り響いた。ニュースによると、コントロールが利かなくなった人工衛星が墜落したのだという。

墜落現場に向かった二人だったが、不思議なことにそこには衛星の破片らしきものがまるで見当たらない。代わりにそこで発見されたのは背中にロケットブースターを背負った謎の少女だった。「あさがお」と名乗るその少女は、自分こそが墜落した人工衛星だと主張する。彼女は晃範に会いたいがために人の姿になって宇宙から地上に降りてきたというのである。

その日を境に、晃範の周囲では携帯電話や冷蔵庫、ティッシュボックスといった様々なモノが「擬人化」し始める。


擬人化[編集]

モノが擬人化するときはそのモノの製造年などに関係なく、晃範と同い年くらいの女の子。LikeLife、FairlyLife共にモノが男に擬人化することは一切なく、必ずモノは女性である。このことはHOOK公式サイトのFairlyLifeのイントロにも記されている。体はあさがおや未来のように普通の人間の大きさで普通の人間と同じ機能を持つ場合と小冷やちりのように小さなマスコットタイプになる場合がある。なお、全てのモノは擬人化したモノ後もモノだった頃の機能を持っている。つまり、普通の人間の機能+モノの機能を持っている。ただし、モノだった頃の機能と必ずしも完全一致するとは限らない。また、モノに文字が書かれていた場合は擬人化した後も体のどこかにそのまま現れる。犬などの動物とも会話でき、擬人化していないモノともある程度会話が可能。歳は擬人化した後からとり始める(スタートは主人公と同い年くらい)。モノ同士でもそれぞれに個体差、個性、血液型やパーソナリティがある。製造年月日と関係なく、誕生日がある[1]。同じモノでも見た目もそれぞれ違う。食事は摂らなくても問題ないが、摂ることもできる。基本的にモノの時より長持ちし、人と同じくらいは生きられるようになる。なお、モノが擬人化する理由はLikeLifeでは有川あとり(正確には有川家の家系の人間)の力が関係している事が判明するが、FairlyLifeでは特に理由は明かされない[2]。また、LikeLifeではルートによっては最終的に擬人化が収束し、元のモノに戻ったが、FairlyLifeでは特にそのような事は起こらなかった。

登場人物[編集]

メインキャラクター[編集]

主要人物達(主人公とヒロイン達)はいずれも船見学園2年C組に所属するクラスメイト同士。

高岡 晃範(たかおか あきのり)
誕生日8月27日。A型。身長176cm。
この物語の主人公。「船見市」に位置する「船見学園」の2年生男子生徒。両親は共に科学者で研究所に滞在していることが多く、めったに家に帰ることがない。眼鏡をかけており真面目な性格の優等生。自室にはテレビが置かれているが、天気予報などを除いて放送番組を観ることはほとんどない。また、宇宙の話が好きで子供の頃は宇宙飛行士になることを目指しており、自室の天井からは太陽系惑星や宇宙ロケットの模型が吊るされている。南やあさがおといった一癖も双癖もある面々に振り回され苦労することが多く、いつも胃薬を持ち歩いている。
山南 南(やまなみ みなみ)
声:桃井穂美
誕生日10月3日。O型。身長158cm。88/58/87
晃範の幼馴染であるクラスメイトの女子生徒で船見学園の生徒会長でもある。晃範のことを「アッキー」と呼び、初対面の相手に彼を紹介するときも「高岡アッキー」と言ってしまうというかなりの変人。異常なまでに明るく、ポジティブ思考の持ち主で一般的な生徒会長のイメージとはかけ離れた性格であり、楽しいことが第一だと考えている。生徒会の活動中も悪ふざけをして話を脱線させるようなことが多い。しかし、なんだかんだと言って学内での人気は高い。いつも「いいよね! うん、決定♪」のようなノリで大事なことを決めてしまう勝手気ままな人物であり、晃範のことを本人の承諾なしに生徒会副会長に推薦し、あさがおが現れた翌日には正式に就任させ、その数日後には本来11月に行われるはずの学園文化祭を4月に実行することを提案してしまった。前々から晃範に明確な好意を示していて、健気な一面を見せることもある。楽しいことのほかに、オカルト超能力に関する話題も好き。父親は船見市の市長を務めている。
高岡 あさがお(たかおか あさがお)
声:木ノ下やや
誕生日7月14日。O型。身長140cm。74/52/80
船見学園の体育館に突如として現れた少女。その正体は晃範が子供の頃に彼の両親によって開発され打ち上げられた人工衛星「あさがお」。『LikeLife』のヒロインの一人・竜胆寺絆が会長を務める竜胆寺グループ系列の宇宙開発企業RAEL(ラエル、Rindouji Aerospace Engineering Laboratory)に所属していたが、数年前、主アンテナに故障が発生し、十分に観測を行えなくなっていた。しかし、自分がまだ地上で開発されている頃、研究所にやってきた晃範に「僕の平和を守って」と言われたことを思い出し、その後もずっと宇宙から彼のことを見守り続けていた。晃範に会いたいという気持ちが募った結果、気が付くと人の姿になって地上に降りていたのだという。その後、「高岡あさがお」として船見学園の生徒となり、晃範、南と同じクラスに転入する。
外見はほとんど人と変わらないが頭の左右両側にソーラーパネルのような2枚の板が付いている。晃範や彼の友人たちの平和を守ることが自分に課せられた使命だと感じており、困った人を見つけると放っておかずにすぐに飛んでゆく。健気で前向きな頑張り屋であるが、その気持ちが強過ぎるあまり、かえって晃範を困惑させてしまうことも。「レーザービーム」「ブースターパンチ」「ビームシールド」といった平和を守るための「48の必殺技」を使うことが出来る。
高岡 未来(たかおか みく)
声:北野妙
誕生日2月12日。A型。身長160cm。80/54/82
晃範が南とおそろいで購入していた高機能のワンセグ携帯電話。晃範は買ってから箱に入れたまま一度も使っていなかったが、生徒会副会長となったのを機にようやく持ち歩こうという気になった。うまく作動しなかったので一度購入店で修理してもらってから家に持ち帰った後、晃範が少し目を離している間に、あさがおと同様「擬人化」していた。頭の両側にアンテナと携帯ストラップが付いている。
性格は冷静沈着で、淡々とした口調であり何事も論理的に考えようとする頭の良い女の子。『LikeLife』のヒロインの一人で同じく携帯電話の擬人である高坂姫子と違ってワンセグ、カメラなど自分の携帯電話としての機能は完璧に使える。あさがおと同じように晃範たちのクラスに編入した後、計算・分析能力の高さを買われて生徒会の会計係に就任する。「未来」という名は晃範が付けたものである。名前の由来は「人型の携帯電話って未来的なイメージがあるから」。晃範に頼りにされるとフリーズすることがある。犬が苦手で、姿を見ると少し怯えてしまう。こっそり晃範の動画を撮り、何度も見ることに大きな幸せを感じている。ユーザーからの人気が高く、南やあさがおを抜いて今作の看板キャラクターとなっており、後に未来を取り上げたミニファンディスク『みくりまくり』も製作された。
沢渡 弓月(さわたり ゆづき)
声:細田なな
誕生日12月27日。A型。身長155cm。82/57/83
船見学園で学園祭が行われる前日に晃範たちのクラスに転入してきた少女。ほとんどテレビを観ることのない晃範も知っているほどの国民的アイドル。あまりの人気の高さゆえに生徒会が彼女の警護をすることになった。学園祭では晃範たち生徒会の出し物であるお化け屋敷に参加する。いつもにこやかで優しく、その人気に鼻をかける事も無いためにアイドルにありがちな悪い噂も無く、とても礼儀正しく皆に愛されているが、彼女は実は人間ではなく、擬人化した銅像である。
松田 直子(まつだ なおこ)
声:細田なな
誕生日12月27日。A型。身長155cm。82/57/83
本物の沢渡弓月。「沢渡弓月」は芸名であり、「松田直子」が本名。擬人のほうの弓月とは逆に気位が高く、キツい性格。人前では弓月と同じような清純派を装っている。擬人の弓月のことは「あんた」「あいつ」などと呼んでいる。
自分そっくりに作られた銅像がある日擬人化したのに驚き、騒ぎになることを恐れて二人で一緒に船見市に引っ越してきた。毎日のハードスケジュールのせいで船見学園に転入する初日に寝坊してしまったため、擬人の弓月を代わりに学園に向かわせる。その後も忙しさが続いたため、ずっと弓月に登校をさせていた。
弓月はそれなりに料理ができるが、直子は全くダメである。
見分け方は弓月が頭部に白のリボンを結んでおり、直子が黒のリボンを結んでいる。また、弓月の方が顔の表情と喋り方が柔らかい事である。他、直子の方が髪の色が若干濃い目。
五味 優(いつみ ゆう)
声:星咲イリア
誕生日2月23日。B型。身長142cm。83/55/84
あさがお、未来に続いて晃範たちのクラスに転入してきた少女(登場は弓月より早い)。何かと気が強く、転校初日にして船見学園生徒会に「敵対宣言」をした。両親は共に犬の調教師であり、自らも「グスタフ」という名の雄犬を連れたまま登校している。制服の袖に両腕を通さずマントのように肩から羽織っている。文化祭ではクラスの出し物である「犬耳喫茶」のウェイトレスをした。グスタフは犬掻きで泳ぐことができるが、優はカナズチで全く水泳ができない。しかし、水泳以外のスポーツはどれも得意。
以前は『LikeLife』の舞台である下総ノ宮町に暮らしており、とある理由から下総ノ宮と同じ擬人化現象が発生した船見市に両親、大学生の姉、グスタフと一緒に引っ越してきた。

サブキャラクター[編集]

小冷(おれい)
声:桜川未央
晃範の部屋にあるミニ冷蔵庫が擬人化した少女。あさがおや未来とは違い、2頭身でマスコットのようなキャラクター。晃範のことを「ヘタレ」呼ばわりするなど毒舌で飄々とした性格であり、晃範、南、未来、弓月のことをそれぞれ「あきぽん」「みなみん」「みくみく」「ゆづきち」と呼ぶ。
消し子mkII(けしこマークツー)
声:神月あおい
新入生の教室にある黒板消しが擬人化した少女。『LikeLife』の登場キャラクター「消し子」の2代目的な存在で担当声優も同じ。マスコットタイプ。あさがおの攻略ルートのみに登場する。
高岡 ちり(たかおか ちり)
声:草柳順子
高岡家にあった箱入りのティッシュペーパーが擬人化した少女。気弱でなよなよとした雰囲気を持つ。白いティッシュペーパーで体をドレスのように覆っている。マスコットタイプ。寝起きが悪く、朝早くはいつも眠たそうにしている。
ランタン様(らんたんさま)
声:歯粉崎みどり
南がもっていたカボチャのアクセサリーが擬人化した少女。「妾(わらわ)は神じゃ」など古風な言葉を使う。マスコットタイプ。
あゆみ
声:長谷川かのん
町の商店街にある募金箱が擬人化した少女。頭の上に「歩美の箱」と書かれた木箱を載せている。マスコットタイプ。
中里 結花子(なかざと ゆかこ)
声:大波こなみ
晃範の従姉。両親がほとんど家にいない晃範の保護者ということになっているが、家事の類は晃範に任せきりである。晃範の両親と同様科学者であり、あさがおの整備を担当しているが、マッドサイエンティストでもあり、晃範の脳髄を取り出したいと思っているらしい。結花子のために高岡家の一部は研究室になっており、様々な機械が置かれている。あさがおの開発にも関わっているためモデルロケットの資格を持っている。
有栖川 京華(ありすがわ きょうか)
声:静野ももか
晃範たちのクラスの担任である女性教師であり、生徒会顧問。生徒たちの悩みの相談役となるカウンセラーも務めているが、カウンセリングという名の「説教」により、かえって相手を精神的に追い詰めてしまうことがほとんど。生徒の中にはそのことにより病院送りになったものもいる。そのため彼女は「ラストカウンセラー」と呼ばれ恐れられている。自分のことを人工衛星や携帯電話だと主張するあさがおや未来のことをクラスの生徒たちのほとんどは素直に信じたが、有栖川はそれを受け入れず、彼女たちは精神病を患っているのだと思っている。学園祭時に南から蛇女の役を任されていた。理由はおそらく、カウンセリングが蛇のようにしつこいからだと推測される。また、学園祭時にカウンセリングの店を開いていたが午前中に他の教師らからすぐにやめるよう説得され閉じたことを不満に思っている。
真鶴 竜生(まなづる たつき)
声:柳沢降臨
船見学園風紀委員会の副委員長である3年生男子生徒。かつて行われた生徒会長選挙で南に敗北したことから生徒会をやたらと敵視しており、晃範が副会長となってからは主に彼に対してちょっかいを出すようになった。いわゆるナルシストであり、自分こそが学園の指導者にふさわしいと勝手に思い込んでいる。全ての女性は自分の元へ帰ってくるものだと信じ込んでいるが、女生徒からかなり嫌われており、罵声はすべて歓声に聞こえるらしい。なお、アダルトゲーム雑誌『BugBug』の2008年11月号には、かつて実施された南との生徒会長選挙の様子を描いた書き下ろしミニ小説『生徒会長爆誕!』が掲載された。
グスタフ(Gustav)
声:柳沢降臨
優が飼っている大型犬。雑種のオス。全身が黒い毛で覆われており、首には赤いスカーフが巻かれている。優の転校初日も彼女と共に学園にやってきたが、優が学園の駐輪場で派手に自転車をなぎ倒してしまい、それを直している間に先に教室にやってきてしまった。そのため、有栖川から間違えて転校生の優だと紹介されてしまい、晃範たちはあさがおや未来が擬人化したのと同じ原理で五味優という少女も雄犬の姿になってしまったのだと勘違いしてしまった。
あかね
声:?
グスタフの首に巻かれていた赤いスカーフが擬人化した少女。マスコットタイプでボーイッシュな口調。優の攻略ルートでのみ登場する。ランタン様とは仲が悪く、よく口喧嘩になる。優が下総ノ宮に住んでいたとき一度擬人化したが、ある日突然元のスカーフの姿に戻ってしまった。そのため優は船見市で擬人化現象が起きたことを知ると、あかねを再び擬人化させる方法を探るため、船見学園に転入するのを決意することになった。
マリア(Maria)
声:新堂真弓
グスタフが以前下総ノ宮で野良犬として暮らしていたときの知り合いだった雌犬。グスタフのExtra Scenarioのみに登場する。松本という名の女性に飼われており、彼女が船見市に引っ越すことになったため、一緒にやってきた。2009年4月1日には、擬人化したマリアを題材としたファンディスク『いぬりまくり』が2009年4月24日に発売されるというエイプリルフールネタがHOOK公式サイトに掲載された。
頼子(よりこ)
声:朝倉四季
生徒会室で4年間に渡って使われていたコピー機が擬人化した女性。会社で働くOLのような服を着ており、ストッキングも履いていて大人びているが、見た目は人間とまったく変わらなく、年齢的にも主人公と同じである。いつも優しく、進んでお茶を淹れてくれるなど、とても気が利く。ちょっとドジなところがチャームポイント。晃範から「これからも頼りにしている」という意味をこめて「頼子」と名づけられた。未来と共に晃範をサポートしており、頼りにされている。基本的に学園から出ようとしない出不精で外の世界の事をあまり知らない。生徒会で書記を務めている。正式な承認を得ていないので、風紀委員のリコール騒動でやり玉に挙げられたが、「元々生徒会の備品(所属)だったから」という少々強引な理由で通した。印刷の際、全て手書きで行っている。
なお、1回目の優勝者である未来を除いたキャラクターで行われた2回目の人気投票で圧勝し、ミニミニファンディスクである『よりこりまくり』の主役権を獲得している。
加奈子(かなこ)
声:藤森ゆき奈
昔誰かが学園に置き忘れた傘が擬人化した少女。頼子と同様に自覚が無いまま意識を持ち始め、持ち主がなかなか現れなかった事をきっかけに擬人化した。昔風の黒いセーラー服を着ている。いつも水に濡れており、肩にはてるてる坊主が乗っている。暗い性格で少し不気味な雰囲気があるが、口少ないながらもちゃんと話す事があり、心許した相手にはいろいろな表情を見せる。小冷、ちり、ランタン様たちと一緒に学園祭のお化け屋敷に参加した。
初登場時のキャラ紹介では「誰かの置き傘」と表示されるが、加奈子が擬人であることがプレイヤー以外に判明するのは優の攻略ルートのみである。「加奈子」というのは元々彼女の持ち主だった学園の女生徒の名。
自販子(じはんこ)
声:新堂真弓
町にあった自動販売機が擬人化した女性。露出度の高い服を着ている。胸に触った後、スカートの中に手を入れるとドリンクが取り出せるようになっている。
PSP版『LikeLife』『Like Life every hour』のショートストーリー特別編にもゲスト出演している。
曽我部 冬子(そがべ ふゆこ)
声:歯粉崎みどり(ゲーム)、あきやまかおる(ドラマCD)
風紀委員の委員長を務める3年生女子生徒。真鶴竜生とは同級生。大きな眼鏡をかけているのが特徴。竜生や他の風紀委員とは違い穏健派で晃範たち生徒会にも一定の理解を持っている。
電気屋の店員(でんきやのてんいん)
高坂電気店の店員。晃範の「人工衛星が女の子になったなんて誰も信じないだろうな」という呟きに「俺は信じるよ」と返す。見方によっては、『LikeLife』主人公の高坂和真に見えなくもない。
骨董店の経営者(こっとうてんのけいえいしゃ)
有川骨董店の女性経営者。ビジュアルファンブックによれば『LikeLife』のヒロイン、有川あとりが下総ノ宮から実家に戻ってきた後に経営しているらしい。
父兄A
南ルートで登場。電気屋の妻であり明るい性格。見方によっては、『LikeLife』のヒロイン、宮里結未に見えなくもない。
父兄B
南ルートで登場。口調がどことなく『LikeLife』のヒロイン、高坂姫子に似ている。
ある少年
小説版に登場。船見市に住む思春期に入ったばかりのまだ幼く可愛らしい少年で、名前も与えられていないキャラだが擬人化能力を持っているらしく、今回の擬人化騒動の原因とされ、あさがお・未来・弓月・頼子・加奈子等の実の親と言える存在でもある。オナニーを初体験中に性的興奮による情緒不安定によってあまりにも女性をイメージし過ぎて、まだ声変わりしていない声で喘ぎ声を発しながら未知の女性エネルギーを発生させ、射精精通)と共に射出された女性エネルギーが船見市及び「船見学園」だけではなく、他の町や宇宙まで飛び散ってしまい、エネルギーが乗り移って意識を持ってしまったモノは次々と擬人化してしまう。物語には僅かしか登場せず、擬人化したモノ達を産んだ役目を終えて、そのきっかけとなったオナニーの後始末をしながら、「大人になったぞ!」と喜ぶとそのまま物語中から姿を消す。

各話タイトル[編集]

このゲームでは序盤から第7話までの共通ルートをFor You Mode(フォーユーモード)、第8話以降の各ヒロイン別個別ルートをFor Me Mode(フォーミーモード)と呼ぶ。For Me Modeのいずれかのルートをクリアするとタイトル画面の「おまけモード」から番外編となるExtra Scenarioと、各ヒロイン別特別モードであるUltimate Status(アルティミットステイタス)が選択できるようになる。(詳細はゲーム公式サイトの「システム」欄を参照)

For You Mode[編集]

  • 第1話 晴れ時々人工衛星
  • 第2話 LikeLifeへようこそ!
  • 第3話 転入生はお犬様?
  • 第4話 学園祭 その1
  • 第5話 学園祭 その2
  • 第6話 大水泳大会
  • 第7話 生徒会の危機?

For Me Mode[編集]

For Me Modeの各エピソードは「おまけモード」の「シーン回想」で鑑賞できる。

南ルート
  • 第8話 炸裂! 超能力?
  • 第9話 南の決意
  • 第10話 またまたピンチ! 生徒会解散?
  • 第11話 南の意志
  • 第12話 幸せの場所
  • 第13話 楽しい未来の作り方
  • 第14話 団結!
  • 第15話 復活生徒会!
  • 第16話 幸せは続いていく
あさがおルート
  • 第8話 人工衛星
  • 第9話 デジタルコミュニケーション
  • 第10話 約束
  • 第11話 キミノタメニデキルコトI
  • 第12話 キミノタメニデキルコトII
  • 第13話 キミノタメニデキルコトIII
  • 第14話 フタリノタメニデキルコト
  • 第15話 Born Again Rocketeer
  • 第16話 over...
未来ルート
  • 第8話 生徒会主催写真コンテスト!
  • 第9話 勝利の報賞は……デート?
  • 第10話 生徒会のモノ達の休息
  • 第11話 溜息アンサンブル
  • 第12話 本当の私
  • 第13話 ヒトとモノの狭間で
  • 第14話 未来と一緒にいる時間
  • 第15話 ステップを踏みながら
  • 第16話 これからも続く日常
弓月・直子共通ルート
  • 第8話 入れ替わりカラオケ大会
  • 第9話 2人の学園生活
  • 第10話 驚天動地のハプニング
弓月ルート
  • 第11話 支え
  • 第12話 伝えたいこと
  • 第13話 これからも……
直子ルート
  • 第11話 ひとりぼっち
  • 第12話 立ち位置
  • 第13話 寄りかかれる場所
弓月&直子ルート
  • 第11話 仲違い
  • 第12話 あゆみより
  • 第13話 思い届くとき
  • 第14話 気持ちの向きさき
  • 第15話 かさねた手と手
  • 第16話 ふたりでできること
優ルート
  • 第8話 因縁スポーツ対決!
  • 第9話 グスタフの受難
  • 第10話 ある雨の日のさがしもの
  • 第11話 絆とスカーフ
  • 第12話 あかねの恋のレッスン
  • 第13話 休日の過ごし方
  • 第14話 あかね誘拐事件
  • 第15話 ラブ・コール
  • 第16話 恋の五番勝負
  • 第17話 フライング・ディスクドッグ!(PSP版のみ追加シナリオ)

Extra Scenario[編集]

加奈子編と頼子編にはHシーンがある。

加奈子編
  • 第1話 加奈子
  • 第2話 傘をさそう
頼子編
  • 第1話 他愛のなく、それでいて幸せな日のこと
  • 第2話 頼子さんの悩み
グスタフ編
  • グスタフな1日
曽我部編
  • その名は怪盗

スタッフ[編集]

購入特典[編集]

  • 初回特典:手当たり放題に心を癒されまくる大変ありがたいCD
  • 予約キャンペーン:生徒会ラジオ出張版! 前人未踏の2000回突破記念スーパーライブ(嘘)+光沢ポスター+特製モバイルクリーナー(未来)
  • ショップ特典
    • ソフマップ:描き下ろしテレカ(弓月)、ドラマCD「沢渡弓月編 手コキアイドル」
    • メッセサンオー:描き下ろしテレカ(未来)、ドラマCD「高岡未来編 未来のご奉仕いたします…♪」
    • げっちゅ屋:描き下ろしテレカ(優)、ドラマCD「五味優編 ワンワンスタイルで可愛がって……」
    • とらのあな:描き下ろしテレカ(あさがお)、ドラマCD「高岡あさがお編 あさがおのお尻日記」
    • メディオ!:描き下ろしテレカ(未来)、ドラマCD「山南南編 召しませわたし! 全裸でぬちょぬしょおいしいよ♪」
    • ラオックスアソビットシティ:描き下ろしテレカ(未来)
    • アニメイト:描き下ろしテレカ(未来)
    • グッドウィル:描き下ろしテレカ(優)
    • コムロード:描き下ろしテレカ(未来)
    • メロンブックス:描き下ろしテレカ(南)
    • ヨドバシカメラ:描き下ろしテレカ(優)

体験版[編集]

2008年9月19日から第5章の途中までがプレイ可能な体験版(キャラクター音声あり)が公式ウェブサイトよりダウンロード可能。10月1日には5人のヒロインのHシーンの一部が収録された「Hオンリー体験版」が公開された。また「TECH GIAN」2008年11月号付録のDVD-ROMに収録された体験版にはオリジナルストーリー『メキシコより愛を込めて』も収録されている。

関連商品[編集]

CD
  • FairlyLife The First Review "What are you doing?"(2008年5月30日発売)
  • Brilliant Moment(2008年8月9日発売)
  • ドラマCD 真夏のネバーランド大混戦! 〜大人になんてなりたくない〜(2008年8月17日発売)
  • FairlyLife オリジナルサウンドトラック(2009年2月25日発売)
小説版
画集
その他
  • 高岡未来 抱き枕カバー

漫画版[編集]

森崎くるみによる漫画版は「月刊コンプエース」の2008年11月号から2009年1月号まで全3話が連載された。単行本化はされていない。あさがおの攻略ルートをもとに構成されており、ゲームでは名前の判明していないRAEL社員の男性に「新村賢哉」という名が付けられていた。

脚注[編集]

  1. ^ 擬人化したモノの誕生日は少年が生み出した女性エネルギーが乗り移って意思を持ち始めた日とされ、その意思は擬人化前には普通の人間に関知されない。また、中には頼子や加奈子のように、自覚が無いまま意識を持ち始めたモノも存在する。ただし、マスコットタイプのモノ達は誕生日が存在しない。血液型はほとんどがA型であるが、これは産みの親とも言える少年の血液型が反映しているらしい。
  2. ^ ただし、ビジュアルファンブックに掲載されているスタッフ対談によれば、意思を持ったモノ自身の気持ちから擬人化したとされている。また、小説版ではモノが意思を持った理由として、に目覚めたばかりの少年が、初の自慰行為において性的興奮によって生み出した女性エネルギーが飛び散って、そのエネルギーが乗り移って意思を持って擬人化したモノ達が生まれたとされている。

外部リンク[編集]