F&C

エフアンドシー株式会社
F&C Co.,Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
169-0075
東京都新宿区高田馬場4-8-4
ORAGAビル9F
北緯35度42分49.0秒 東経139度42分11.9秒 / 北緯35.713611度 東経139.703306度 / 35.713611; 139.703306座標: 北緯35度42分49.0秒 東経139度42分11.9秒 / 北緯35.713611度 東経139.703306度 / 35.713611; 139.703306
設立 1997年3月31日
業種 情報・通信業
法人番号 8011101032535 ウィキデータを編集
事業内容 パーソナルコンピュータ(Windows)用ゲームソフト企画、開発、販売
資本金 1000万円
外部リンク https://fandc.co.jp/
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F&C(エフアンドシー株式会社、: F&C Co., Ltd.)は、東京都新宿区に本社を置くゲームソフト制作会社で、勃興期から存在する老舗メーカーの1つである。

会社法人としては、1997年(平成9年)3月31日に設立。一般には「IDES」(株式会社アイデス)より社名(商号)を変更したと認識されているが、実際は別法人として設立し、同社が所有していたブランドを含む事業及び従業員を継承している。

沿革[編集]

  • 1987年(昭和62年) - 株式会社ジャストから有限会社キララが独立し、ブランドフェアリーテールを設立。デビュー作は『ふぇありぃてぃる』[1]
  • 1988年(昭和63年) - 有限会社キララの一部のスタッフが独立し、株式会社エルフを設立。
  • 1989年(平成元年) - 有限会社キララが株式会社ジャストと共同でカクテル・ソフトを設立。ブランド名の由来は、両社のいいところを混ぜ合わせる(カクテルする)ことから。
  • 1991年(平成3年)11月25日 - 沙織事件で摘発される。同年、有限会社キララから有限会社アイデス(IDES)に社名変更。
  • 1992年(平成4年) - 音楽製作部門を、有限会社ミューズとして分社化。
  • 1995年(平成7年) - 有限会社アイデス(IDES)が株式会社になる。
  • 1996年(平成8年) - ミューズと決裂し、同社の音楽を使えなくなる。新たな音楽製作会社として有限会社ドアーズ(現:タイレルラボラトリー)を設立。
  • 1997年(平成9年)5月1日 - 社名を株式会社アイデス(IDES)から株式会社エフアンドシー(F&C)に変更(事業の継承)。社名の由来はフェアリーテールとカクテル・ソフトの頭文字から。
  • 1999年(平成11年)6月 - 社名を冠したF&Cブランドの初作品「FCN」(通信対戦ゲーム)を発売。
  • 2001年(平成13年) - 組織再編と分社化を行い(#関連会社を参照)、FC01〜03の3つのレーベルを中心とした体制となった。基幹ブランドであるフェアリーテールは外注作品中心のブランドとして存続したが、もう一方のカクテル・ソフトは活動休止となった。この再編における系列分布は以下の通りである。
    このうちFC03は2002年(平成14年)に独立して有限会社ドリーム・ソフトを設立し、2004年(平成16年)にブランド名を新会社の社名に合わせ「DreamSoft」に変更した。
  • 2004年(平成16年) - カクテル・ソフトが活動再開し、再開第1作となる『天空のシンフォニア』発売。☆画野朗らFC01の一部スタッフが独立し、有限会社CUFFSを設立。
  • 2006年(平成18年) - DreamSoftが活動休止。その一部スタッフが独立し、合資会社スカイ・フィッシュを設立。
  • 2009年(平成21年) - 本社オフィスを移転(東京都新宿区高田馬場2-8-3 佐々木ビル2F)。
  • 2018年(平成30年) - 本社オフィスを移転(東京都新宿区高田馬場4-8-4 ORAGAビル9F)。

特徴[編集]

F&Cカード[編集]

2000年から2006年の間、F&C作品の初回版によく付属していたプリペイドカードで、関連会社のRPAが運営する「きゃろっとアイランド」内の有料コンテンツが利用できた。

F&Cカードは、2000年に株式会社インターナショナルサイエンティフィックのライセンスを受けて発行を開始した[2]。インターナショナルサイエンティフィックは、1999年にインターネット上のコンテンツへの課金システムに関するビジネスモデル特許を取得したことで話題になった会社である(ちなみに2012年時点ではインターネット関連事業からは撤退し、健康用品の販売業を営んでいる)。

ブランド一覧[編集]

  • フェアリーテール - 1987年〜
    • フェアリーテール/X指定 - 1991年
    • RED-ZONE(レッドゾーン) - 1993年〜2001年(休止)、2006年(再開後、再休止)、2008年(再再開)〜
    • HARDCOVER(ハードカバー) - 1994年〜2000年(その後F&C HARDCOVERへ)
    • 花月組 - 2002年〜2003年
    • 月星組 - 2003年
    • フェアリーテール team PANDA - 2005年
    • FAIRYTALE ETHIX - 2006年〜
  • カクテル・ソフト - 1989年〜2002年(休止)、2004年(再開)〜
  • サンタ・フェ - 1991年〜1993年
  • FMC - 1994年〜1995年
  • F&C - 1999年〜2001年、2003年
    • F&C FC01 - 2001年〜
    • F&C FC02 - 2001年〜
    • F&C FC03 - 2001年〜2004年(その後DreamSoftへ)
    • F&C HARDCOVER - 2005年〜
  • DreamSoft - 2004年〜2006年(休止)

作品一覧[編集]

ここでは、主に組織改編以降に発売された作品のみを掲載している(F&Cブランド及びFMC等は除く)。組織改編以前の作品はフェアリーテール及びカクテル・ソフトの項を参照のこと。

F&C[編集]

F&C

F&C・FC01[編集]

F&C・FC02[編集]

F&C・FC03・DreamSoft[編集]

DreamSoftは、2006年の「エーテルの砂時計 〜ANGEL TIME〜」発表後、活動を休止している。

F&C・FC03
DreamSoft

F&C HARDCOVER[編集]

  • 2000年2月25日 - ECHO
  • 2005年1月28日 - L'Heure Bleue 〜ルール・ブルー〜
  • 2006年4月28日 - 紅蓮に染まる銀のロザリオ

フェアリーテール[編集]

2001年の組織改編以前のタイトルについてはフェアリーテールを参照。

フェアリーテール
  • 2001年2月23日 - Lipstick ADV.4(リップスティックアドベンチャー4)
  • 2001年6月22日 - 時の森の物語 〜TEAR〜
  • 2002年2月8日 - ひまわりの咲くまち
    • 2003年3月28日 - F&C DVD COLLECTION vol.2 ひまわりの咲くまち
  • 2002年8月30日 - いたずら姫
  • 2002年9月27日 - 羊たちの憂鬱 〜コンクリートに映る影〜
  • 2003年11月28日 - Hello Good-bye! 〜男ともだち女ともだち〜
  • 2005年2月25日 - アルゴノーツ
  • 2012年8月31日 - ドラゴンズレイド
  • 2012年11月30日 - ミダラーナ 巨乳戦記
  • 2013年4月26日 - ドラゴンズレイド2 催眠魔法と巨乳娘
  • 2013年8月9日 - 信長の欲とボウ
  • 2013年11月8日 - ドラゴンズレイド3 ドラゴンメイドと姫の帰還
  • 2014年4月11日 - 学園・オブ・ザ・デッド
  • 2014年9月26日 - 信長の欲とボウ 淫乳記
  • 2015年5月1日 - 大人の痴漢電車倶楽部
  • 2016年7月29日 - なつえっち ~めいといなかのなつやすみ~
  • 2018年3月23日 - なつえっち2 ~ふたごといなかのなつやすみ~
    • 2020年10月30日 - なつえっち~ホリデーパック~(なつえっちとなつえっち2を同梱したドラマCD付きの廉価版)
  • 2019年2月28日 - ねとられ姫
  • 2019年3月29日 - 妖怪ゑッチ ~エチチな鬼だよう~
フェアリーテール花月組
フェアリーテール月星組
フェアリーテール(team PANDA
FAIRYTALE ETHIX
  • 2006年12月8日 - donor[ドナー]
  • 2007年6月29日 - 蔵の中はキケンがいっぱい!?

RED-ZONE(レッドゾーン)[編集]

2001年の組織改編以前のタイトルについてはフェアリーテール (ブランド)#RED-ZONE(レッドゾーン)を参照。

RED-ZONEは、2度活動を休止している。1度目は2001年の「研究日誌」発表後である。その後2006年に再開し「ナオ 〜女囚凌辱房〜」を発表後に再休止した。2008年に再再開したが、低価格でパッケージ版とダウンロード版を併用する路線に転向し、株式会社シャルラクプラスから販売している。開発元は尻娘魂道場である。

  • 2001年3月30日 - 亜紀子&香奈子 絶叫ダブルパッケージ(通信販売専用)
  • 2001年7月6日 - 研究日誌
  • 2006年2月24日 - ナオ 〜女囚凌辱房〜
  • 2008年10月24日 - おさわり痴漢列車
  • 2008年11月28日 - マジカル熟女・神荻葉子
  • 2009年4月24日 - お姉ちゃんチェ〜ンジ
  • 2009年5月29日 - おしかけ☆パニック
  • 2009年7月3日 - ボクの貞操を奪わないでっ!!
  • 2009年8月14日 - 土御門先生と××なヒ・ミ・ツ
  • 2009年9月18日 - 妹こうかん!
  • 2009年9月25日 - 廃部計画
  • 2009年10月23日 - とりつき 〜彼女が悪魔で悪魔が彼女〜
  • 2010年1月15日 - でびる・メイクラヴ
  • 2010年2月26日 - 娼囚令嬢
  • 2010年5月14日 - ひめごとアンバランス こころとカラダのえっちなカンケイ?!
  • 2015年1月30日 - 万引娘桃色性裁 万引きした幼な妻に生ハメ中出し!!
  • 2015年3月27日 - 万引娘桃色性裁 万引きしたJKにザー汁指導!!
  • 2015年5月29日 - 万引娘桃色性裁 万引きした妹に鬼畜お仕置き!!
  • 2016年5月27日 - 村祀り桃色紀行 おのごろ村の淫祀り、生贄になった少女
  • 2016年9月30日 - 村祀り桃色紀行 さかざ村の淫祀り、汚された巫女姉妹
  • 2016年12月22日 - 村祀り桃色紀行 おのごろ村の淫祀り2
  • 2017年12月22日 - ヤリチンの俺が女になったらヤリマンだった件
  • 2018年5月25日 - 兄嫁催眠アプリ堕ち ~欲求不満の兄嫁に催眠アプリを使ったら立派な肉便器になりました~

*日付はパッケージ版販売日

カクテル・ソフト[編集]

2001年の組織改編以前のタイトルについてはカクテル・ソフトを参照。

カクテル・ソフトは2002年の「univ 〜愛・おまたせっ〜」の発表後、一時活動を休止し、2004年に再開している。

サンタ・フェ[編集]

[3]

  • 1992年1月 - ディスク美少女大図鑑
  • 1992年2月 - 101回目のアプローチショット
  • 1993年2月5日 - 美少女オーディション 〜アイドルを探せ〜

FMC[編集]

[3]

主要な制作スタッフ[編集]

  • プロデューサー
    • 藤井純生(ふじい すみお) - 不死井と広報誌では名乗っている
  • ディレクター
    • 弥七

元スタッフ・ 関係者[編集]

輩出したクリエイターの多さから西のTGL専門学校、東のF&C専門学校と呼ばれている。

  • プロデューサー
    • 新海昇 - 創業者。
    • 井出健介 - 元株式会社アイデス代表。
    • 金杉はじめ(かなすぎはじめ) - 退社後DIVAを立ち上げたが、その後アダルトゲーム業界とは距離を置く。
    • 笹岡洋光
    • 稲村竜一 - 製作集団Division ZEROに所属するが、現在は退社。
    • 古川克郎 - 有限会社CUFFS取締役。
    • ひろもりさかな(別PN:弘森魚) - Dream Soft解散後、SkyFish代表へ。
    • 瑞原奈緒 - Parasol代表。
  • シナリオ
    • 宮村優(みやむら ゆう) - Canvasシリーズのシナリオライターとして有名。現在フリー。
    • 田所広成(たどころ ひろなり) - 電撃ナースシリーズのライターとして有名。後にストーンヘッズ(PIL、Jam)代表、アナログファクトリー代表を務める。2018年12月逝去。
    • トノイケダイスケ - 後、CUFFSへ。
    • 春菜ななこ(はるな ななこ) - 後、The Lotusへ。
    • 蛭田昌人(ひるた まさと) - 後にエルフ代表取締役を務める。
    • 素浪人(すろうにん) - Dream Soft解散後、SkyFishへ。
    • 石川洋一(いしかわ よういち) - 殺しのドレス2,LipstickADV2,3 ロマンスは剣の輝きシリーズ他のシナリオライターとして有名。
  • 原画・グラフィック
    • 江森美沙樹(えもり みさき、別PN:えもりん) - シルバーバレットへ。
    • 満月○
    • ひなた睦月(ひなた むつき) - 2008年2月29日に退社、フリーへ。
    • あ(本名:矢野尾雅俊) - 退社、現在非業界人。
    • てくてく
    • ☆画野朗(がやろう) - 後にCUFFSへ。
    • 香月☆一(こうづき はじめ) - 後にLeaf東京開発室を経てフリーへ。
    • CHARM(ちゃーむ、別PN:鷲見努) - Leaf東京開発室長へ。
    • 中村毅(なかむら たけし、別PN:NAK村) - Leaf東京開発室へ。
    • みつみ美里(みつみ みさと) - Leaf東京開発室へ。
    • 甘露樹(あまづゆ たつき) - 後にLeaf東京開発室へ。
    • ばんろっほ - Leaf東京開発室を経てま〜まれぇどへ。
    • 武内よしみ(たけうち よしみ) - Leaf東京開発室を経てま〜まれぇどへ。
    • ちこたむ - 後にフリー。
    • 橋本タカシ(はしもと たかし) - 後にCUFFSの姉妹ブランドSphereへ。
    • 蔓木鋼音 - Dream Soft解散後、SkyFishの設立に参加・合流へ。
    • 珈琲貴族 - 後に有限会社グングニルへ。
    • 松本規之
  • プログラマー
    • KENJI - BLACK PACKAGE 代表。
    • ほりりん - 後に、CUFFSへ。
  • その他
    • 高向慎也 - 尻娘魂道場代表。
    • 糸瀬法隆 - 有限会社works ID代表。
    • ないずみみとみ - 後に北川由貴と改名、オーガストへ移籍。

関連会社[編集]

F&Cは2001年の組織改編以降、積極的に分社化を推進したため、関連会社は多岐にわたる。

ゲーム製作関連
  • FC01株式会社 - F&C FC01ブランドのゲーム製作。
  • FC02株式会社 - F&C FC02ブランドのゲーム製作。
  • 有限会社ドリームソフト - F&C FC03、DreamSoftブランドのゲーム製作。現在は休眠状態。
  • 花月組有限会社 - フェアリーテール・花月組ブランドのゲーム製作。
  • 月星組株式会社 - フェアリーテール・月星組ブランドのゲーム製作。
  • ヘッドクォーター株式会社(HQ) - 製作進行統括。
  • FC-G株式会社 - グラフィック関連人材のマネジメント事業会社。
  • 株式会社PIACCI - コンシューマーブランド『Piacci』のゲーム製作・発売。GN Softwareの作品の発売を担当。
その他の事業関連
  • 株式会社シャルラクプラス - ソフトの販売。イベント運営等。
  • アールピーエー株式会社(RPA) - F&C作品の通信販売等。
  • 有限会社ニュース - 成人向けゲーム全般の通信販売。

脚注[編集]

  1. ^ エフアンドシー(feat. デュプリン) (2020年5月1日). “Twitter /@FANDC_Staff”. 2020年5月1日閲覧。
  2. ^ シャルラク、時限課金システムにより“おたく向け”コンテンツ販売INTERNET Watch、2000年6月30日
  3. ^ a b Bi_List - 美少女ゲームの20世紀(2008年1月5日時点のアーカイブ

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]