695病院

695病院(695びょういん)
地図
情報
正式名称 695병원
所在地
位置 北緯39度08分28秒 東経125度44分58秒 / 北緯39.14111度 東経125.74944度 / 39.14111; 125.74944 (695病院(695びょういん))座標: 北緯39度08分28秒 東経125度44分58秒 / 北緯39.14111度 東経125.74944度 / 39.14111; 125.74944 (695病院(695びょういん))
PJ 医療機関
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695病院(695びょういん、695병원)は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)平壌直轄市にある病院

概要[編集]

北朝鮮工作員を養成する金正日政治軍事大学(別名、人民軍695軍部隊)の構内にある病院[1]。大学敷地の北端に立地し、食堂に隣接している[1]

2002年9月17日小泉純一郎首相の北朝鮮訪問に際し、北朝鮮側は拉致被害者の「5名生存、8名死亡」を発表した[2][3]。このとき金正日北朝鮮による日本人拉致事件を「特殊機関の一部の妄動主義、英雄主義者の仕業」であり[4]、「祖国統一事業のために日本語教師が必要だった」として小泉首相に対し公式に謝罪し[5]、「そのうち8人は死亡し、5人とその家族は帰したから、すでに問題は解決した」と主張している[6][注釈 1]。しかし、これについては横田めぐみの死亡とされる年月日以降に彼女を見たという目撃証言が複数あったため、「救う会」(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)では3日後の同年9月20日に「8人死亡」は虚偽であるとの緊急声明文(9月19日付)を発表した[7]

同年10月2日、拉致被害者の死因や現況について北朝鮮側の説明がなされたが、このとき横田めぐみ以外の7名の「死亡確認書」を出したのが、この695病院であった[1][8]。しかし、死亡場所や時間がそれぞれ全然違うのに死亡を確認した医療機関が横田以外すべて同じ695病院であることも不自然で、695病院発行の死亡確認書にも改竄の痕跡や誤記があるところから、日本では、北朝鮮側の死亡情報が虚偽ではないかと考えられるようになった[6]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 金正日が一連の日本人拉致に関して「処罰した」と説明した2名は労働党35号室(朝鮮労働党対外情報調査部)の所属であった[1]

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 荒木和博『拉致 異常な国家の本質』勉誠出版、2005年2月。ISBN 4-585-05322-0 
  • 安明進 著、金燦 訳『北朝鮮拉致工作員』徳間書店徳間文庫〉、2000年3月。ISBN 978-4198912857 
  • 安明進 著、太刀川正樹 訳『新証言・拉致』廣済堂出版、2005年4月。ISBN 4-331-51088-3 
  • 西岡力『金正日が仕掛けた「対日大謀略」拉致の真実』徳間書店、2002年10月。ISBN 4-7505-9703-1 
  • 西岡力、趙甲濟『金賢姫からの手紙』草思社、2009年5月。ISBN 978-4-7942-1709-7 
  • 『横田めぐみは生きている 安明進が暴いた日本人拉致の陰謀』講談社〈講談社MOOK〉、2003年4月。ISBN 4-06-179395-0 

関連項目[編集]