3-キヌクリジニルベンジラート

3-キヌクリジニルベンジラート
識別情報
CAS登録番号 6581-06-2 ×
PubChem 23056
ChemSpider 21577 チェック
MeSH Quinuclidinyl+benzilate
ChEMBL CHEMBL12980 チェック
特性
化学式 C21H23NO3
モル質量 337.41 g/mol
外観 白色の固体
融点

164-167°C

沸点

320°C

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

3-キヌクリジニルベンジラート (3-Quinuclidinyl benzilate) は、BZガスとも称される無力化ガスの一種である[1][2]。名称のうち「ベンジラート」はベンジル酸エステルであることを示している。

常温では固体[2]であるため、ガスとして散布する時には溶媒に溶かして使用する。

日本では化学兵器禁止法の第一種指定物質になっている。

作用[編集]

人体への作用はアトロピンスコポラミンヒヨスチアミンと他のデリリアントに関連したグリコール酸の抗コリン作用によるものである。

末梢神経作用[2]
瞳孔散大、かすみ眼、口や皮膚の渇き、最初は心拍が速くなり、その後は正常もしくは遅くなる。
中枢神経作用[2]
幻覚、昏睡、物忘れ、混乱などさまざまな意識障害、運動失調症、失見当識

脚注[編集]