2009年ビクトリア州森林火災

2009年ビクトリア州森林火災(2009ねんビクトリアしゅうしんりんかさい)は、2009年2月7日から3月14日にかけて、オーストラリア・ビクトリア州を中心に同時多発的に発生した大規模な山火事である[1][2][3]。
この火災では、4,500km²以上が焼失し、173人が死亡、400人以上が負傷した[4]。現地では、Black Saturday bushfires(暗黒の土曜日)とも呼ばれる。
概要
[編集]火災発生直前のビクトリア州は、極度の少雨と高温により非常に乾燥した状態となっていた[5]。
そこに発生した火災(落雷や放火が原因とも言われるが詳細は不明[6][7])は、折からの強風にあおられ瞬く間に延焼、1000棟を超える住宅が焼失した[8][5][9][10]。
オーストラリアでは、1983年にも73人が死亡する大規模な森林火災が発生している(1983年オーストラリア森林火災)が、2009年の被害はこれを上回った[5]。
ギャラリー
[編集]- 2月8日には急速に範囲が拡大している。
- 10日時点での火点。
- 住宅に迫る火災(ビクトリア州ベンディゴ・2月7日)
脚注
[編集]- ^ 「豪の山火事 死者65人、600棟焼失 鎮火にまだ数日」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年2月8日。オリジナルの2009年2月12日時点におけるアーカイブ。2025年5月2日閲覧。
- ^ 「オーストラリア:森林火災 コアラ生きてたんだね」『毎日新聞』毎日新聞社、2009年2月13日。オリジナルの2009年2月16日時点におけるアーカイブ。2025年5月2日閲覧。
- ^ 「豪州山火事、死者200人に」『朝日新聞』朝日新聞社、2009年2月18日。オリジナルの2009年2月21日時点におけるアーカイブ。2025年5月2日閲覧。
- ^ 「豪火災の死者173人 完全鎮火に3週間の可能性」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年2月10日。オリジナルの2009年2月11日時点におけるアーカイブ。2025年5月2日閲覧。
- ^ a b c 「豪山火事の死者130人に 熱波と乾燥が拍車、過去最大の被害」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年2月9日。オリジナルの2009年2月12日時点におけるアーカイブ。2025年5月2日閲覧。
- ^ 「豪州の山火事 死者230人超 年6万件…半数が放火の疑い」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年2月10日。オリジナルの2009年2月13日時点におけるアーカイブ。2025年5月2日閲覧。
- ^ 「放火殺人で男を起訴 豪大規模火災の一部」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年2月13日。オリジナルの2009年2月16日時点におけるアーカイブ。2025年5月2日閲覧。
- ^ 「豪州の森林火災、死者は84人に 過去最悪、30万ヘクタール被害」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年2月8日。オリジナルの2009年2月12日時点におけるアーカイブ。2025年5月2日閲覧。
- ^ 「火の壁と炎の雨 声震わせ「地獄」語る 豪の山火事 (1/2ページ)」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年2月9日。オリジナルの2009年2月12日時点におけるアーカイブ。2025年5月2日閲覧。
- ^ 「火の壁と炎の雨 声震わせ「地獄」語る 豪の山火事 (2/2ページ)」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年2月9日。オリジナルの2009年2月14日時点におけるアーカイブ。2025年5月2日閲覧。