黄道傾斜角

黄道傾斜角（こうどうけいしゃかく）とは、地球の赤道と黄道がなす角のことである。地球の赤道傾斜角と同義で、値も同じである。

一般には約23度26分（23.4度）と表記されることが多いが、年々値が変わるものであるから、正確に表示するためには年（場合によっては月日）を指定することが望ましい。国際天文学連合（IAU）は2000年1月1日12:00（UT）における値を、23度26分21.406秒=84381.406秒（誤差は±0.001秒）としている^[1]。この数値は2006年のIAU総会で承認されたものである。これを基準とすると、2000年からの変化は次の近似式により計算できる。

黄道傾斜角（秒による表示）${\displaystyle =84381.406-46.836769*T-0.00059*T^{2}+0.001813*T^{3}}$

※注：-46.836769秒の値は、^[2]による。

ここで

• ${\displaystyle T}$は元期J2000.0、すなわち西暦2000年1月1日12:00（UT）からのユリウス世紀（正確には36525日=3155760000秒）による経過数値である。2000年1月1日より前なら、マイナス値となる。
• 2050年1月1日であれば、${\displaystyle T}$=0.5
• 1950年1月1日であれば、${\displaystyle T}$=-0.5

出典[編集]

1. ^ [1]の項番22、Mean obliquity of the ecliptic at J2000 「ε0」の欄
2. ^ [2]の項番23、Rates of precession（TDB） at J2000·0 Rate of change in obliquity

関連項目[編集]

• 赤道傾斜角
• 軌道傾斜角