鹿児島情報高等学校

鹿児島情報高等学校
地図北緯31度31分39秒 東経130度31分19秒 / 北緯31.5275度 東経130.521944度 / 31.5275; 130.521944座標: 北緯31度31分39秒 東経130度31分19秒 / 北緯31.5275度 東経130.521944度 / 31.5275; 130.521944
過去の名称
  • 鹿児島電波工業高等学校
  • 鹿児島電子工業高等学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人原田学園
校訓 誠実
勤勉
責任
礼儀
友愛
設立年月日 1960年4月1日
創立記念日 10月30日
創立者 原田幸孝
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 e-プレップ科
プレップ科
普通科
マルチメディア科
情報システム科
情報処理科
自動車工学科
メカトロニクス科
学科内専門コース

情報システム科

  • 情報特進コース
  • 情報システムコース
専攻科 2級自動車整備士養成学科
学期 3学期制
学校コード D146310000082 ウィキデータを編集
高校コード 46507A
所在地 891-0141 ウィキデータを編集
鹿児島県鹿児島市谷山中央二丁目4118番地
外部リンク 公式ウェブサイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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鹿児島情報高等学校(かごしまじょうほうこうとうがっこう 英語: Kagoshima Jōhō High School)は、鹿児島県鹿児島市谷山中央二丁目にある私立高等学校である。略称は『鹿情報』、『情報』。通称として旧校名である『電波』、『電子』とも呼称されることがある。設置者は学校法人原田学園

e-プレップ科は2004年度(平成16年度)から2006年度(平成18年)まで文部科学省SELHiスーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール)事業に指定されていた[1][2]

概要[編集]

情報系高校としては、全国で3校目に設置され、私立では国内初の情報高等学校である。1960年(昭和35年)開校当時は鹿児島電波工業高等学校であり、その後1963年(昭和38年)に鹿児島電子工業高等学校となり、1991年(平成3年)に現在の名称である鹿児島情報高等学校となった。また設置者である学校法人原田学園の本部も校内に所在している。

応用情報技術者試験(旧ソフトウェア開発技術者試験)をはじめとした資格取得を重視し、コンピュータ教育に特に力を入れる。また近年では大学進学に力を入れるため、2004年(平成16年)にe-プレップ科、2005年(平成17年度)には普通科、プレップ科の創設など、普通科系の学科の創設を行った。それに伴い、二学期に行われていた文化祭を一学期に移行するなど、行事を見直している。

主に生徒は鹿児島市の谷山地区の中学校を中心として、その他の地域にスクールバスが複数コースにて運行されることにより薩摩川内市日置市指宿市南さつま市姶良郡及び霧島市方面といった地区の中学校や、大隅半島及び、離島から入学してくる生徒もいる。

スクールバスの走らない地域は、JR谷山駅谷山電停が至近にあるため、電車を利用する。離島出身者は最新設備の整ったで生活する。又は鹿児島市内で下宿している生徒もいる。垂水市鹿屋市在住の生徒は、毎朝、鹿児島港鴨池港から出航している、桜島フェリー垂水フェリーを利用して通学する生徒もいる。

沿革[編集]

略歴[編集]

1955年に原田幸孝が南九州無線通信電話専門学校(のちの鹿児島工業短期大学)を設立し、同年10月28日には、各種学校として認可された。1959年学校法人原田学園が認可される。翌年1960年には当校の前身となる鹿児島電波工業高等学校を設立。電気通信科を開設し、翌年には電気科を増設した。

1963年には鹿児島電波工業高等学校を鹿児島電子工業高等学校と改名し[3]、機械科を増設し、電気通信科を電子科と改めた。1968年に自動車科を設置し、1970年に情報技術科を増設。1986年に電子機械科を増設し、機械科の募集を停止した。

1991年に現在の鹿児島情報高等学校に改め、電子科・情報技術科・電気科を廃止し、情報電子科、情報システム科、情報処理科に再編、自動車科を自動車工学科に改める。1993年には電子機械科をロボット工学科と改めた。1998年に医療福祉科を設置。2001年にはマルチメディア科を増設し、2004年にはe-プレップ科を増設し、当校初の普通科系学科が設置された。

2005年には情報電子科とロボット工学科を合併し、メカトロニクス科に再編し、プレップ科(普通科系特進)と普通科を設置し、2008年には専攻科として2年課程の自動車専攻科(2級自動車整備士養成学科)が設置された[4]

年表[編集]

  • 1960年(昭和35年)4月1日 - 鹿児島電波工業高等学校として開校[3]
  • 1961年(昭和36年)4月1日 - 電気科を設置する。
  • 1963年(昭和38年)4月1日 - 鹿児島電子工業高等学校に改称[3]
  • 1968年(昭和43年)4月1日 - 自動車科を設置する。
  • 1986年(昭和61年)4月1日 - 電子機械科設置。
  • 1991年(平成3年)4月1日 - 鹿児島情報高等学校に改称。
  • 2000年(平成12年)10月28日 - 新校舎落成。
  • 2008年(平成20年)4月1日 - 専攻科として自動車専攻科(2級自動車整備士養成学科)が設置される[4]
  • 2017年(平成29年)4月25日 - 生徒の氏名・住所・電話番号・奨学金の貸与状況などの個人情報1355人分が学校外部に流出し、インターネットサイトに掲載されていたことが判明した。[5]

学科[編集]

学科はすべて全日制であり、普通科系3学科、工業系3学科(情報システム科については特進コース及びシステムコースが設置されている)、商業系1学科、専攻科が1学科設置されている。

普通科系[編集]

工業系[編集]

  • マルチメディア科 - 2001年(平成13年)に創設される。[6]
  • 情報システム科
    • 情報系特進コース
    • 情報システムコース
  • 自動車工学科 - 2年修了時に3級自動車整備士試験(シャシ・ジーゼル・ガソリン)を実技試験免除にて受験ができる。
  • メカトロニクス科

商業系[編集]

専攻科[編集]

2008年新設。専攻科修了時に2級自動車整備士試験を実技試験免除にて受験できる。
  • 2級自動車整備士養成学科

廃止もしくは学科再編された学科[編集]

  • ロボット工学科 [7]
  • 情報電子科学科 [8]
  • 情報電子科学科マルチメディアコース [9]

部活動・同好会[編集]

部活動においては吹奏楽部が全日本吹奏楽コンクール全国大会へ九州代表校として出場、2年連続で銀賞を受賞し[10] 、2010年10月31日に行われた第58回全日本吹奏楽コンクールでは金賞を受賞し[11]、2011年は三出制度(「全日本吹奏楽コンクール#規定」を参照)により出場できず、2012年11月1日に行われた第60回全日本吹奏楽コンクールでは第58回大会に続き金賞を受賞した。[12]。指揮は福岡工業大学附属城東高等学校で数多く全国大会出場を果たしている屋比久勲(やびくいさお)が担当していた。 近年では、2022年・2023年に第67回九州吹奏楽コンクール、第68回九州吹奏楽コンクールに出場するなど実績を伸ばしている。 また、柔道部は団体としては2011年全国高等学校総合体育大会の九州大会において準優勝し [13]、個人では2011年世界ジュニア柔道選手権大会において竪山将が66kg以下級において金メダルを獲得した[14][15]

スポーツ系[編集]

  • 柔道部
  • 弓道部
  • 剣道部
  • ソフトテニス部
  • 野球部
  • サッカー部
  • 陸上競技部
  • 男女バレーボール部
  • 水泳部
  • 卓球部
  • ラグビー部
  • バスケットボール部


文化・科学系[編集]

  • 吹奏楽部
  • 美術部
  • 放送部
  • 図書部
  • 自動車部
  • ワープロ部
  • メカトロ部
  • MMC(マルチメディア・クリエーション)部
  • 電気部
  • IT競技部
  • 新聞部
  • JS・WAOH(Joho Spirit/Soul We Are One Heart)
  • 書道部
  • 演劇部
  • 囲碁将棋部
  • 軽音楽部
  • ダンス部
  • 家庭部
  • 英語演習部
  • 英語ディベート部
  • 簿記
  • 硬式テニス
  • バドミントン

同好会[編集]

  • 漫画・アニメ研究会
  • 園芸同好会
  • ボランティア同好会
  • eスポーツ同好会

スクールバス[編集]

学校によるスクールバスが8路線設置されている。

  • 南さつま線(笠沙始発伊作経由)
  • 枕崎線(坊津始発川辺経由)
  • 南九州線(枕崎別府始発知覧経由)
  • 溝辺線(溝辺始発蒲生・吉田・吉野経由)
  • 郡山線(入来峠始発西伊敷玉里団地紫原経由)
  • 伊集院線(日置市伊集院町麦生田始発武岡経由)
  • 日置線(日置市日吉町始発鹿児島市松元町経由)
  • アリーナ線(鹿児島アリーナ始発鹿児島市田上・紫原経由)

[編集]

へき地出身者の生徒の為に、学寮がある。
  • 男子寮…名称:プルミエール(1階〜3階は専攻科校舎・実習棟、4階以上が男子寮)
  • 女子寮…名称:ソレイユ
寮希望者が定員から溢れた場合は、学校近くの下宿を学校から斡旋が受けられる。

不祥事[編集]

  • 2017年(平成29年)4月25日 - 生徒の氏名・住所・電話番号・奨学金の貸与状況などの個人情報1,355人分が学校外部に流出し、インターネットサイトに掲載されていたことが判明した[5]

関連人物[編集]

卒業生
教員

交通アクセス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「模擬国連」公開授業のご案内 の一部より引用 鹿児島情報高等学校HP 2011年2月27日閲覧。
  2. ^ SELHi運営指導委員会 - 鹿児島情報高等学校公式ブログ2006年7月7日付 2011年2月27日閲覧。
  3. ^ a b c 『谷山市史』 - 谷山市 p.704
  4. ^ a b 学科紹介 - カリキュラム - 鹿児島情報高等学校自動車専攻科HP 2011年3月10日閲覧。
  5. ^ a b 高校で1300人の個人情報流出 - NHK鹿児島NEWS WEB 2017年4月25日閲覧。
  6. ^ 以前は情報電子科のマルチメディアコースであった。
  7. ^ メカトロニクス科に再編。再編される以前は鹿児島県内唯一の学科であった。
  8. ^ メカトロニクス科に再編。
  9. ^ 情報電子科にあったコースであり、その後独立して、マルチメディア科となり、廃止される。
  10. ^ 吹奏楽部 全国大会「銀賞受賞」 - 鹿児島情報高等学校HP 2011年2月27日閲覧。
  11. ^ 全日本吹奏楽コンクール金賞受賞 !! / 原田学園鹿児島情報高校 - 鹿児島情報高等学校HP 2010年11月3日閲覧
  12. ^ 鹿児島情報が「金」 - 朝日新聞デジタル 2012年11月6日閲覧。
  13. ^ 柔道部 九州総体 堂々の「準優勝!」 - 鹿児島情報高等学校 2011年11月23日閲覧。
  14. ^ 日本勢、世界ジュニアで4階級制覇 - SANSPO(サンケイスポーツ) 2011年11月23日閲覧。
  15. ^ 【金メダル】柔道世界ジュニア選手権【おめでとう!】 - 鹿児島情報高等学校 2011年11月23日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]