高橋健太郎 (バレーボール)

髙橋 健太郎
Kentarō Takahashi
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1995-02-08) 1995年2月8日(29歳)
出身地 日本の旗 山形県川西町[1]
ラテン文字 Kentarō Takahashi
身長 202cm
体重 93kg
血液型 A型[2]
選手情報
愛称 ケンタロウ
ポジション MB/OP
指高 260cm
利き手[2]
スパイク 361cm
ブロック 350cm[2]
獲得メダル
日本の旗 日本
ネーションズリーグ
2023 グダンスク 男子バレーボール
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髙橋 健太郎(たかはし けんたろう、1995年2月8日 - )は、日本バレーボール選手である[3]筑波大学卒業。日本代表[3]

来歴[編集]

山形県川西町出身[4]。川西町立第一中学校[5]時代は野球に打ち込みプロ野球選手を目指したが、の故障で断念[4][6]米沢中央高等学校入試時に高身長がバレーボール部顧問の目に留まった。全国私学バレーボール連盟会長であった同校校長の口添えもあり、バレーボール部へ入部した[4][6]

2012年に全日本ユース代表に選出され、アジアユース選手権に出場し[1][7]、銅メダル獲得に貢献した[1][8]

2014年4月、全日本メンバーに登録され[9]、東京オリンピックに向けた強化選手であるTeam COREのメンバーにも選出された[10]。同年のワールドリーグメンバーに登録された[11]

2015年2月に右膝の骨折により戦線を離脱したが[4]、4月に全日本男子の南部正司監督は期待の全日本若手ユニットである「NEXT4」の一員に指名した[6][12]。同年9月に開催されたワールドカップ開幕試合である対エジプト戦に途中出場し[3][13]、メジャー三大大会デビューを果たした。

2016年10月、Vプレミアリーグ東レアローズは髙橋の入部内定を発表した[14]

「NEXT4」の他の3人が代表で実績を残す中、怪我などもあり、3人ほどの輝きを見せれずにいた。それでも、自身の大きな目標である東京オリンピック出場をモチベーションとし練習に励んだ[15]

2021年、東京オリンピック代表メンバーから落選となった。それにより酷く落胆し、同年に開催されるアジア選手権の招集も辞退し、家族に引退するとまで告げた。しかし、妻に諭されて現役続行を決断した[15]

2021-22シーズン、先輩でブロックのスペシャリストである富松崇彰からブロックを指導されたこともあり[15]2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 MENでブロック賞、ベスト6、フェアプレー賞を受賞し、成長ぶりを結果としても残した[16]

2022年、ネーションズリーグでは、開幕前に新型コロナウイルスに感染し第1週の試合に出れない逆境があったが、復帰後はその逆境を跳ね返すような活躍を見せ、特にドイツ戦では6点のブロックポイントを獲得した。特に左手ワンハンドのブロックは話題になり、相手のセッターとミドルブロッカーの様子を見ての好判断が生んだプレーだった[15]。同年度のメインの国際大会である世界選手権を控え、高橋も代表メンバーに招集されたが、家庭の事情により辞退となり、世界選手権出場はならなかった[17]

2022-23シーズン、2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MENでブロック賞を受賞した[18][19]

2023-24シーズン、2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 MENではブロック賞とベスト6を受賞した。2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 MENをもって東レアローズを退団した[20]

人物[編集]

  • 東レアローズ同期の峯村雄大は、髙橋について、マシンガントークが凄いと評している[2]

球歴[編集]

受賞歴[編集]

所属チーム[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 米沢日報デジタル. “高橋健太郎選手、世界への挑戦”. 2015年8月30日閲覧。
  2. ^ a b c d 「東レアローズ」『2022-23V.LEAGUE公式プログラム チームの顔 2022年12月号』、日本文化出版、2022年12月、34頁、ASIN B0BHGDWTZD 
  3. ^ a b c 日本バレーボール協会. “全日本男子メンバー”. 2015年8月30日閲覧。
  4. ^ a b c d 『月刊バレーボール』2015年8月号 44-45ページ
  5. ^ 日本バレーボール協会. “Project CORE”. 2015年8月30日閲覧。
  6. ^ a b c sportsnavi. “NEXT4の目立ちたがり屋・高橋健太郎 未完の大器はオポジットとして大成なるか”. 2015年8月30日閲覧。
  7. ^ 日本バレーボール協会. “第9回アジアユース男子バレーボール選手権大会 - 全日本メンバー”. 2015年8月30日閲覧。
  8. ^ 日本バレーボール協会. “第9回アジアユース男子バレーボール選手権大会 - 試合結果”. 2015年8月30日閲覧。
  9. ^ 日本バレーボール協会. “2014年全日本男子”. 2014年4月15日閲覧。
  10. ^ 日本バレーボール協会. “指導方法策定、普及事業、有望選手発掘、選手強化の4つを柱とする『Project CORE』発表記者会見を開催!”. 2014年6月27日閲覧。
  11. ^ 日本バレーボール協会. “全日本メンバー”. 2015年8月30日閲覧。
  12. ^ nikkansports. “男子バレー石川ら「NEXT4」結成”. 2015年8月30日閲覧。
  13. ^ FIVB. “Match result”. 2015年9月8日閲覧。
  14. ^ 内定選手加入について”. 東レアローズ男子バレーボール部. 2016年11月8日閲覧。
  15. ^ a b c d 田中夕子「「もう全部終わった」失意の東京五輪落選を救った妻の言葉…“日本のミドル、なめんなよ” ブラン監督も絶賛する202cm高橋健太郎のブロック」『Sports Graphic Number』、文藝春秋、2022年7月13日、2022年9月9日閲覧 
  16. ^ サントリーサンバーズが2年連続9度目の優勝 2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 MEN V.FINAL STAGE結果・最終順位・個人賞”. Vリーグ機構 (2022年4月17日). 2022年4月18日閲覧。
  17. ^ “バレー男子世界選手権、日本代表14人発表 左足首負傷の石川祐希が復帰 高橋健太郎は離脱”. スポーツ報知. (2022年8月9日). https://hochi.news/articles/20220809-OHT1T51022.html 2022年9月9日閲覧。 
  18. ^ 【V1男子】ウルフドッグス名古屋、首位争いを制して2年連続優勝”. V.LEAGUE (2023年3月26日). 2023年4月14日閲覧。
  19. ^ “WD名古屋が2年連続V V1男子V・レギュラーラウンドの順位と個人賞の一部が決定”. 月バレ.com (日本文化出版). (2023年3月28日). https://www.getsuvolley.com/230328_v1_men 2023年4月14日閲覧。 
  20. ^ 退団選手について”. 東レアローズ (2024年3月29日). 2024年4月8日閲覧。

外部リンク[編集]