音別町

おんべつちょう
音別町

音別町旗

音別町章
廃止日 2005年10月11日
廃止理由 新設合併
釧路市、阿寒町音別町釧路市
現在の自治体 釧路市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道 釧路支庁
白糠郡
市町村コード 01669-1
面積 401.40 km2
総人口 1,997
(住民基本台帳、2016年3月末)
隣接自治体 白糠郡白糠町
十勝郡浦幌町
町の木 ナナカマド
町の花 エゾリンドウ
音別町役場
所在地 088-0192
北海道白糠郡音別町本町1丁目40
座標 北緯42度53分23秒 東経143度55分53秒 / 北緯42.8898度 東経143.9313度 / 42.8898; 143.9313座標: 北緯42度53分23秒 東経143度55分53秒 / 北緯42.8898度 東経143.9313度 / 42.8898; 143.9313
北海道内における音別町の位置
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音別町(おんべつちょう)は、北海道釧路支庁管内の白糠郡に存在した町。

町の形がミロのビーナスに似ている事から、「北のビーナス」としての町おこしが進められていた。

2005年平成17年)10月に釧路市及び阿寒町合併し、改めて釧路市が発足した。釧路市の飛び地となる。元の町役場は釧路市役所音別町行政センターになった。

町名の由来[編集]

アイヌ語の「オムペッ[1]」(川尻・塞がる・川)から。に由来するとされる[2]

このほか、アットゥシ用の繊維を作るためハルニレオヒョウニレ樹皮を水に浸して解したことによる、「オンペッ[3]」(発酵する・川)に由来するとする説もある[2]

地理[編集]

釧路支庁西部に位置する。距離は釧路市から西に約45km、帯広市から東に約75 km。町南部は太平洋に面し、人口も沿岸部に集中。北部は丘陵・山岳。

  • 河川 音別川
  • 湖沼 馬主来沼(ぱしゅくる)

隣接していた自治体[編集]

歴史[編集]

  • 14世紀頃 この地に先住民によるコタンが形成され、アイヌ民族による統治がはじまる[4]
  • 1800年和人(江戸幕府)による開発[4]
  • 1903年 鉄道開設。これ以降移住者が増加する[4]
  • 1915年大正4年) 白糠村(現白糠町戸長役場から分立する。尺別村戸長役場が開設される。
  • 1919年(大正8年) 白糠郡尺別村(しゃくべつむら)となる。
  • 1922年(大正11年) 白糠郡音別村に名称を変更する。
  • 1959年昭和34年) 町制施行して、白糠郡音別町となる。
  • 2005年平成17年) 釧路市、阿寒郡阿寒町及び白糠郡音別町が合併して、改めて釧路市が発足する。

人口[編集]

かつては1万人以上の人口を擁していたが、釧路市に合併する直前の人口は2760人となり、2015年11月に2000人を割り込み、2016年3月末の人口は1997人(1082世帯)となった。2016年3月末時点で居住人口が1人以上20人未満の孤立地区は、12地区(音別町音別、尺別、直別停車場通、馬主来、あけぼの等)。居住人口がゼロの無人地区は21地区(音別町音別原野北、上音別、カラマンベツ、サトンベツ、尺別原野、尺別原野西、タンネナイ、チャンベツ、チャンベツ右岸、直別裏通、シベツ川右岸、浪若、ヌプキベツ、ヌプキベツ原野基線、ヌプキベツ原野西、馬主来原野、ホロオンベツ、ムリ、ムリ原野第2基線、ムリ原野西)である[5][6]

経済[編集]

産業[編集]

  • 大塚製薬工場大塚食品の釧路工場が置かれ、大塚グループの企業城下街。綺麗な水を利用して、輸液・注射薬・清涼飲料などを生産している。
  • エコパワーJP(本社 釧路市白金町)の太陽光発電所(敷地面積1,190,000㎡)が置かれている。
  • 大商硝子釧路工場

かつては雄別炭礦の尺別炭礦が栄えたが、現在は閉山している。

姉妹都市・提携都市[編集]

国内[編集]

教育[編集]

  • 中学校
    • 音別
  • 小学校
    • 音別
  • 幼稚園・保育園・認定こども園
    • 音別

かつて存在していた教育機関

交通[編集]

空港[編集]

鉄道[編集]

直別駅、尺別駅は2019年3月のダイヤ改正で廃止となっている。

廃止路線[編集]

町内に雄別炭礦尺別鉄道線(尺別駅 - 尺別炭山駅10.8 km)があったが1970年4月廃止された。

バス[編集]

特急すずらん号【帯広 - 釧路間】(くしろバス十勝バス共同運行)は、釧路市との合併後の2011年に廃止。

道路[編集]

一般国道

都道府県道

林道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

観光[編集]

  • 市街街路灯
  • パシクル沼(馬主来沼)
  • 憩いの森キャンプ場

出身有名人[編集]

脚注[編集]

  1. ^ アイヌ語ラテン翻字: omu-pet
  2. ^ a b アイヌ語地名リスト オニシベ〜キタ P31-40P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月19日閲覧。
  3. ^ アイヌ語ラテン翻字: on-pet
  4. ^ a b c 釧路総合振興局『釧路総合振興局管内市町村行財政概要平成28年度版』(レポート)北海道、2017年3月31日、6頁。 2017年5月8日閲覧。釧路市項参照。
  5. ^ 合併10年、地元選出者引退へ 音別知る市議いなくなる 2015年4月16日 北海道新聞 北海道新聞社 2016年5月1日閲覧
  6. ^ 平成28年釧路市住民基本台帳人口 2016年4月 釧路市企画課統計担当 2016年5月1日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]