靱テニスセンター

靱テニスセンター

靱テニスセンター(うつぼテニスセンター)は、大阪府大阪市西区靱本町靱公園西園に所在するテニスコートである。

本項では靱公園東園に所在する靱庭球場(うつぼていきゅうじょう)についても記述する。

靱テニスセンター・靱庭球場とも、2014年4月より靱テニス・マネージメントチーム(公益社団法人日本テニス事業協会(代表団体)、株式会社ITCによる共同事業体)が指定管理者として管理に当たっている。

ネーミングライツにより施設名称が2017年9月1日から「ITC靱テニスセンター」「ITC靱庭球場」に、2024年4月1日から「モリタテニスセンター靱」「モリタ庭球場靱」になっている。

概略[編集]

靱公園は1955年の開園であるが、開園に先駆けて1953年に大阪国際ローンテニスクラブのメインコートとして靱庭球場(アンツーカーコート10面)が東園に開設された。翌1954年には東西交互開催を原則としていた全日本テニス選手権の第29回大会が靱庭球場で初開催され、1983年の第58回大会まで「東の田園、西の靱」として知られた。なお、全日本テニス選手権は翌1984年から有明単独開催となった。

靱公園西園には開園以来靱蹴球場が設置されていたが、1997年第52回国民体育大会(なみはや国体)のテニス競技会場として再整備されることとなり、大阪市鶴見区へ新築移転する形で靱蹴球場は廃止され(後継施設は1997年開設の鶴見緑地球技場)、1995年に靱テニスセンター(ハードコート16面)が西園に開設された。

一方、靱公園東園は2006年の第14回世界バラ会議大阪大会開催を前に改修され、この改修によって、センターコート1面・一般コート9面の計10面だった靱庭球場はセンターコートがバラ園の一部となって姿を消し、一般コートも9面から4面へと規模を縮小されることとなった。

靱テニスセンターでは世界スーパージュニアテニス選手権大会など主要大会の多くも開かれており、2009年から2014年までジャパン女子オープンテニスも開催されていた。2020年東京オリンピックに向けて改修に入った有明に代わって、2018年には全日本テニス選手権の第93回大会が開催され、靱庭球場ではなく靱テニスセンターという違いはあるものの、35大会ぶりの靱開催となった。同じく2019年には東レ パン・パシフィック・オープン・テニストーナメントの第36回大会も開催され、女子シングルスで大坂なおみが優勝。1997年生まれで3歳からテニスを始めた大坂は2001年米国へ移住するまでの期間を大阪市で過ごしており、わずかな期間ではあるが靱テニスセンターで父や姉(大坂まり)と練習していた。2023年にはジャパン女子オープンテニスが6大会ぶりに靱で開催された。

テニス以外にも2011年よりビーチバレーJBVツアー・大阪オープンの会場として使用されている[1]

施設[編集]

  • 靱テニスセンター(ハードコート16面、靱公園西園)
    • センターコート1面(5000人収容)
    • サブセンターコート1面(500人収容)
    • 一般コート14面(ナイター設備8面あり)
  • 靱庭球場(アンツーカーコート4面、靱公園東園)
    • 一般コート4面

開催大会[編集]

アクセス[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]