造園業

造園業(ぞうえんぎょう、造苑業)は、造園空間を設計、監督、施工する業種のことである。造園工事業 (ぞうえんこうじぎょう、Landscape contractor[1])として建設業法に規定された建設業の一業種で、500万円以上の造園工事を請け負う企業を営業するには、国土交通大臣または都道府県知事に届け出て許可を得ることが必要であり、造園施工管理技士または造園技能士の資格をもつ技術者がいることが許可要件の一つになっている。

建設業の許可[編集]

事業種目と許可業種[編集]

認証取得[編集]

  • 品質マネジメントシステム - ISO9001
  • 環境マネジメントシステム - ISO14001

造園業に関する職業訓練[編集]

造園業に関する職業訓練は、樹木の管理(整姿・剪定移植など)、竹垣施工、飛石など施工、レンガ施工など、造園業に必要な知識と技術の習得を目指す訓練を実施する。 学科は造園概論(歴史様式)、病理、土・肥料材料、設計・製図CAD操作などを講義し、実技は造園実習、庭園管理実習、農業機械使用法などの訓練を実施している。職業訓練施設によって程度はあるが、造園用機械・工具類の取扱、庭園の基本的な設計・施工・管理作業を通して、技能検定試験の2級程度の知識と技能の修得をベースとして、造園施工つくばい燈篭など添景物の据付け、庭木の植栽および整枝せん定、造園施工設計図の書き方(造園製図)など造園施工を主とする技術を習得する)と造園管理(生垣の刈り込みおよび庭木の整枝せん定の方法、薬剤の取り扱いと病害虫防除方法、庭木の植栽および施肥など庭園などの維持管理を主とする技術を習得するコースで、庭園管理に関する知識と造園用の機械・器工具使用法などを実践的に実施しながらその技能を習得)の能力開発を行っている。

造園業に関する職業訓練施設は、以下のものがある。

関連団体[編集]

日本造園建設業協会[編集]

一般社団法人日本造園建設業協会(Japan Landscape Contractors Association 略称:日造協)は造園工事業を営む全国各地の企業で構成する団体。本部は東京都文京区にある。47都道府県に支部がある。1965年、任意団体として日本造園緑地組合連合会が設立。1971年に建設省から社団法人許可され社団法人日本造園建設業協会に改称。1972年に建設業法第27条の33により建設大臣に届出。2012年に一般社団法人となる。

日本造園組合連合会[編集]

一般社団法人日本造園組合連合会(Japan federation of landscape contractors, 略称:造園連)は全国各地にある造園組合の連合組織として、1974年に設立。本部は東京都千代田区にある。現在日本で最大規模の造園業者団体となっている。2004年には浜名湖花博への出展庭園がパシフィックフローラ大賞最高賞を受賞している。

その他[編集]

おもな造園会社[編集]

主な造園業の一覧

脚注[編集]

  1. ^ 『造園用語辞典』東京農業大学造園科学科編、彰国社、1985/1996 ISBN 9784395100057
  2. ^ 湧井史郎「造園建設業における民需の現状と展望」『ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌』第58巻第2号、日本造園学会、1994年12月、158-165頁、doi:10.5632/jila.58.158ISSN 13408984NAID 110004305873 

参考文献[編集]

関連項目[編集]