車雨燦

車 雨燦(チャ・ウチャン)
2013年の車雨燦
基本情報
国籍 大韓民国の旗 大韓民国
出身地 全羅北道群山市
生年月日 (1987-05-31) 1987年5月31日(36歳)
身長
体重
185 cm
80 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2006年 2次ドラフト1巡目
初出場 2006年4月9日
最終出場 2021年7月5日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 大韓民国の旗大韓民国
五輪 2021年
WBC 2013年2017年
プレミア12 2015年2019年
獲得メダル
大韓民国の旗 韓国
男子野球
アジア競技大会
2014 野球
WBSCプレミア12
2015
2019

車 雨燦(チャ・ウチャン、朝鮮語: 차우찬1987年5月31日 - )は、大韓民国全羅北道群山市出身の元プロ野球選手投手)。

経歴[編集]

三星時代[編集]

群山商業高等学校朝鮮語版から速球派左腕として三星ライオンズに入団。三星は左の先発投手が層が薄く、将来性もあったため、球団側の期待も多かった。

数年間キャリアを積み、2009年4月25日起亜戦でプロ発先発し、7回1失点と好投。6月2日にはネクセン戦では念願のプロ初勝利。以降は本人の逃げ腰気味の投球もあり調子を落とす。

2010年は、従来の制球難と逃げの投球をなんとか克服。6月27日のネクセン戦で先発投手として初勝利し、7月18日LG戦では初完封。監督推薦で7月24日オールスターに出場し、優秀投手賞を受賞した。首位のSKを2位で猛追していた三星は、梁埈赫の引退試合になった9月19日にも好投したが、SKのエース金廣鉉の前に打線が沈黙し惜敗。結果的に10勝2敗、勝率においては0.833で柳賢振の0.800を抜いてシーズン勝率1位タイトルを挙げた。また、LG戦には防御率0.28、2完封と得意とした。

2011年は前年より投球内容は落ちたが、先発ローテーションを守り2年連続2ケタ勝利を記録し、韓国シリーズでも2勝をあげるなど優勝に貢献した。

2012年は自身初の開幕投手をつとめたがノックアウトされてしまい、不振から立ち直れなかった。

2013年はシーズン開幕前の3月に開催された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表に選出された[1]。同大会では、1次ラウンドのオランダ戦の7回裏3番手で登板し、ロジャー・バーナディーナにタイムリーを打たれ、1アウトも取れず降板した。

2014年は9月に開催された仁川アジア競技大会の野球韓国代表に選出された。同大会では韓国が優勝したため兵役免除の恩恵を受けることになった。

2015年は193個で初の個人タイトルとなる最多奪三振を受賞した。オフの10月7日に第1回WBSCプレミア12韓国代表選手28名に選出された[2]。同大会では5試合にリリーフ登板し、韓国代表の優勝に貢献した。

2016年オフに初のフリーエージェント(FA)となった。

LG時代[編集]

2017年からLGツインズへ移籍した。彼の補償選手には李承鉉が選ばれた。

シーズン開幕前の3月に開催された第4回WBC韓国代表に選出された。同大会では1次ラウンドに3試合登板した。

2019年オフの11月に開催された第2回WBSCプレミア12韓国代表に選出された。

2020年オフに2度目のFAとなり、2021年よりLGと契約期間2年で再契約した[3]

しかし2022年は故障のリハビリで1試合も一軍で登板できず、同年限りでLGから自由契約となった。

ロッテ時代[編集]

2023年からロッテ・ジャイアンツと契約した[4]

ロッテ移籍後も慢性的な肩の痛みが回復せず、2023年6月10日、フューチャースリーグSSGランダース戦で登板、1回1被安打無四球2奪三振を記録[5]。ロッテでは一軍での登板がないまま同年8月17日、現役引退を発表、8月18日、任意解除となりロッテを退団した。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]

年度 チーム 平均自責点 試合 完投 完封 勝利 敗戦 セーブ ホールド 勝率 打者 投球回 被安打 被本塁打 四球 死球 奪三振 失点 自責点
2006 三星 3.86 9 0 0 0 0 0 0 - 38 7 10 0 4 1 9 4 3
2007 6.11 23 0 0 0 0 0 0 - 116 28 27 7 7 0 17 20 19
2008 4.17 25 0 0 0 0 1 2 - 166 36.2 35 3 23 1 28 20 17
2009 6.09 42 0 0 6 9 0 1 0.400 516 109.1 129 17 76 6 97 80 74
2010 2.14 37 2 1 10 2 0 2 0.833 528 126.1 106 5 51 5 112 35 30
2011 3.69 24 0 0 10 6 0 0 0.625 650 148.2 156 22 62 3 114 75 61
2012 6.02 26 0 0 6 7 0 2 0.462 377 83.2 83 11 48 1 52 59 56
2013 3.26 43 0 0 10 7 0 3 0.588 518 121.1 100 6 67 6 111 48 44
2014 5.60 69 0 0 3 4 0 21 0,429 375 82 86 9 42 2 79 57 51
2015 4.79 31 0 0 13 7 0 1 0,650 743 173 160 28 74 5 194 98 92
2016 4.73 24 1 0 12 6 0 0 0.667 671 152.1 168 16 65 8 120 87 80
2017 LG 3.43 28 0 0 10 7 0 0 0.588 732 175.1 171 20 38 7 157 75 67
2018 6.09 29 1 0 12 10 0 0 0.545 762 170 177 27 79 10 136 119 115
2019 4.12 29 0 0 13 8 0 0 0.619 730 168.1 181 16 59 5 124 87 77
2020 5.34 13 0 0 5 5 0 0 0.500 287 64 71 8 28 2 51 39 38
2021 5.24 5 0 0 2 1 0 0 0.667 99 22.3 16 2 13 3 12 14 13
2022 一軍出場なし
通算 17シーズン 4.51 457 4 1 112 79 1 32 0.586 7308 1668.3 1676 197 736 65 1413 917 837
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号[編集]

  • 55 (2006年 - 2007年)
  • 23 (2008年 - 2022年)
  • 47 (2023年)

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 2013 Tournament Roster The official site of World Baseball Classic (英語) 2015年10月22日閲覧
  2. ^ 2015 프리미어12 국가대표팀 최종 엔트리 명단 발표 The official site of Korea Baseball Organisation (朝鮮語) (2015年10月10日) 2015年10月21日閲覧
  3. ^ https://sports.news.naver.com/news.nhn?oid=477&aid=0000284022
  4. ^ https://www.donga.com/news/Sports/article/all/20221201/116797723/1
  5. ^ https://v.daum.net/v/Wia2MArqAH

外部リンク[編集]