豊姫 (真田幸道正室)

豊姫(とよひめ、万治2年12月10日1660年1月22日) - 享保18年7月5日1733年8月14日))は、伊予宇和島藩伊達宗利の娘で、信濃松代藩真田幸道の正室。

経歴[編集]

万治2年12月10日、宇和島藩2代藩主伊達宗利の娘として江戸藩邸で生まれる。延宝元年(1673年)7月26日、真田幸道に嫁ぐ。

長野市松代町西条の恵明寺に霊屋がある。

逸話[編集]

豊姫が嫁いだ際、故郷を偲ぶ品としてアンズの種子を持参したのが、松代名産のアンズの始まりとする説がある。杏仁が咳止め薬として珍重され、松代藩は東条村(現在の長野市松代町東条)で栽培を始め、森村・倉科村・生萱村(以上は現在の千曲市の一部)・石川村(現在の長野市篠ノ井の一部)などへ苗木を配布し、栽培を奨励した。今日に至るまで生産が盛んになったと言われている(松代藩は1848年(嘉永元年)に杏仁の専売を開始)。

参考文献[編集]

  • 絵本『伊達宗利の娘 豊姫物語〜家と故郷つなぐ「あんず」の縁〜』(宇和島信用金庫 企画制作、2017年)

関連項目[編集]