許されざる結婚

許されざる結婚
The Virgin Heiress
著者 エラリイ・クイーン
発行日 1939年
ジャンル 推理小説
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
形態 文学作品
前作 ハートの4
次作 災厄の町
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許されざる結婚[1]』(ゆるされざるけっこん、The Virgin Heiress は、1939年に発表されたエラリイ・クイーンの長編推理小説。原題は『ドラゴンの歯』(The Dragon's Teeth)で、のちに改題された。

内容[編集]

エラリーとボー・ランメルという青年は、共同で探偵事務所を開設した。依頼人となった億万長者のコール氏は、相続者は未婚の血縁女性に限るという内容の遺言書を残し、数日後、自らが所有するヨット上で不可解な死を遂げた。彼の財産を相続する姪、ケリーとマーゴが発見されたが、次々と怪事件がおこる。

主な登場人物[編集]

  • ボー・ランメル - 元弁護士の青年。エラリーと探偵社をはじめる。
  • エラリー・クイーン - 主人公の名探偵。
  • チャドマス・コール - 億万長者。
  • ケリー - コール氏の姪。
  • マーゴ - 同じくコール氏の姪。
  • ヴァイ(ヴァイオレット) - ケリーの女友達。
  • モニカ・コール・ショーン - ケリーの母。

特徴[編集]

エラリー・クイーンの長編では、最もユーモア色が濃い作品。クイーン2人の分業体制が、日本で不明確な時期には、「悲劇四部作とは違う書き手ではないか」という説もあった[2]

特記事項[編集]

  • 原題の『ドラゴンの歯』(The Dragon's Teeth)には、トリックやプロットのネタばれが含まれている[3]

日本語訳書[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 直訳『処女の跡取り娘』を改題(角川書店)
  2. ^ 『処女の跡取り娘』 (角川文庫)解説など。
  3. ^ 「ドラゴンの歯」には「内輪の揉め事」の意味がある。