計量政治学
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計量政治学(けいりょうせいじがく)とは、政治学の一分野。行動科学的政治学の影響を受け、政治現象の数量データ分析によるアプローチが広がっていった。
計量政治学の始祖はウィリアム・ペティの『政治算術』と言われる[要出典]。1970年代、政治学に合理主義的政治理論が登場し、経済学的・数理的な研究手法が採られるようになった[1]。1980年代に入ると、アメリカの政治学研究において、数理統計モデルが研究を席巻した[1]。この頃、日本にも計量政治学が流入した[1]。2000年代に入ると、数理統計モデルへの批判も行われている[1]。
数理政治学が「ある政治現象のメカニズムを数理モデルによって明らかにして、仮説を提示する」ものであるのに対して、計量政治学は「数理政治学の仮説を数量データを用いて検証する」ものである[1]。
計量政治学は、何らかの数値化が可能な分野については有効だが、政治現象の多くが数値化できないため、研究対象が限られる[1]。また、その研究成果についても、それほど新しい発見がないとみなされている[1]。
出典
[編集]関連項目
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