西浦駅

西浦駅
トイレ併設の待合所
にしうら
NISHIURA
GN17 こどもの国 (1.6 km)
(1.2 km) 形原 GN19
Map
所在地 愛知県蒲郡市西浦町馬々48-1
北緯34度47分23.7秒 東経137度10分42.8秒 / 北緯34.789917度 東経137.178556度 / 34.789917; 137.178556座標: 北緯34度47分23.7秒 東経137度10分42.8秒 / 北緯34.789917度 東経137.178556度 / 34.789917; 137.178556
駅番号 GN  18 
所属事業者 名古屋鉄道
所属路線 蒲郡線
キロ程 10.5 km(吉良吉田起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
621人/日
-2020年-
開業年月日 1936年昭和11年)7月24日
備考 駅員無配置駅
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西浦駅(にしうらえき)は、愛知県蒲郡市西浦町にある名古屋鉄道蒲郡線。駅番号はGN18

本項ではかつて駅に併設されていた西浦車庫(にしうらしゃこ)についても記述する。

概要[編集]

蒲郡市の観光地「西浦温泉」への玄関口である。2005年平成17年)1月28日までは特急・急行が停車しており、かつては「三河湾」と掲げた当駅止まりの特急、「こどもの国」と掲げた当駅止まりの急行も運行されていた。

レジャーの多様化により、観光路線としての利用は減少し、利用者は通勤・通学客が多くを占める。昼間の列車は当駅で行き違いをする。

当駅ではmanacaが使用できない。

歴史[編集]

駅構造[編集]

1面2線島式ホームを持つ行違い可能な地上駅で、他に側線と保線車両の留置線がある[6]。ホームは4両編成対応。駅集中管理システム未導入の無人駅で、駅舎があった頃は内部に自動券売機が設置されていたが、駅舎解体前に撤去され、ホーム上にある乗車駅証明書発行機に代替された。

駅舎解体後、蒲郡市が約3600万円をかけてトイレ併設の待合所を駅舎跡地に建設した[5]。待合所の建設にあたり、蒲郡市は「がまごおり公共建築学生チャレンジコンペ2023」を開催[7]。全国の学生にデザインを募集した結果、横浜国立大学大学院の学生らによる案(「風透る屋根の下で」)が選ばれた[5]。待合所の支柱と登りは二重構造となっており、木漏れ日のような光を取り入れるため屋根の内側はルーバーになっている[5]

のりば
番線 路線 方向 行先
1 GN 蒲郡線 上り 吉良吉田ゆき[8]
2 下り 蒲郡ゆき[8]

配線図[編集]

西浦駅 構内配線略図

吉良吉田方面
西浦駅 構内配線略図
蒲郡方面
凡例
出典:[9]


利用状況[編集]

  • 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は944人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中229位、 西尾線・蒲郡線(23駅)中14位であった[10]
  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は1,724人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中182位、西尾線・蒲郡線(24駅)中7位であった[11]

一日平均の乗車人員および乗降人員の推移は以下の通りである。

一日平均乗車・乗降人員の推移
乗車人員乗降人員備考
総数定期
1936(昭和11)年度651297月24日開業[12]
1937(昭和12)年度202286[13]
1938(昭和13)年度122227[14]
1939(昭和14)年度158312[15]
1940(昭和15)年度226419[16]
1941(昭和16)年度
1942(昭和17)年度
1943(昭和18)年度
1944(昭和19)年度
1945(昭和20)年度
1946(昭和21)年度
1947(昭和22)年度
1948(昭和23)年度
1949(昭和24)年度*433*671期間は1949年5月 - 1950年4月末[17]
1950(昭和25)年度*619*1315期間は1949年11月 - 1950年10月末[18]
1951(昭和26)年度*633*1290[19]
1952(昭和27)年度5981217[20]
1953(昭和28)年度6261239[21]
1954(昭和29)年度7451482[22]
1955(昭和30)年度8651718[23]
1956(昭和31)年度8131618[24]
1957(昭和32)年度7671523[25]
1958(昭和33)年度
1959(昭和34)年度
1960(昭和35)年度
1961(昭和36)年度
1962(昭和37)年度
1963(昭和38)年度
1964(昭和39)年度
1965(昭和40)年度
1966(昭和41)年度
1967(昭和42)年度
1968(昭和43)年度
1969(昭和44)年度
1970(昭和45)年度
1971(昭和46)年度
1972(昭和47)年度
1973(昭和48)年度
1974(昭和49)年度
1975(昭和50)年度
1976(昭和51)年度
1977(昭和52)年度
1978(昭和53)年度1234769[26]
1979(昭和54)年度1266798[27]
1980(昭和55)年度1290828[28]
1981(昭和56)年度1266806[29]
1982(昭和57)年度1164755[30]
1983(昭和58)年度1085722[31]
1984(昭和59)年度1032683[32]
1985(昭和60)年度1020675[33]
1986(昭和61)年度1002646[34]
1987(昭和62)年度978657[35]
1988(昭和63)年度975661[36]
1989(平成元)年度972669[37]
1990(平成02)年度928641[38]
1991(平成03)年度924630[39]
1992(平成04)年度8655931724[40][11]
1993(平成05)年度870597[41]
1994(平成06)年度842568[42]
1995(平成07)年度773521[43]
1996(平成08)年度736488[44]
1997(平成09)年度680449[45]
1998(平成10)年度616416[46]
1999(平成11)年度566383[47]
2000(平成12)年度547373[48]
2001(平成13)年度524355[49]
2002(平成14)年度5353661068[50][51]
2003(平成15)年度5503821098[52][51]
2004(平成16)年度5233731041[53][54]
2005(平成17)年度5423851077[55][54]
2006(平成18)年度5514011097[56][54]
2007(平成19)年度5343901061[57][54]
2008(平成20)年度5313851066[58][54]
2009(平成21)年度4993671009[59][54]
2010(平成22)年度4983701007[60][61]
2011(平成23)年度938[61]
2012(平成24)年度933[61]
2013(平成25)年度944[61]
2014(平成26)年度893[61]
2015(平成27)年度890[61]
2016(平成28)年度867[61]
2017(平成29)年度853[61]
2018(平成30)年度840[61]
2019(令和元)年度776[62]
2020(令和02)年度621[63]

* 千人単位からの概算値

西浦車庫[編集]

駅構内にはかつて西浦車庫が置かれていた。当初、三河鳥羽駅 - 蒲郡駅間は非電化で開業したため、非電化区間で使用する蒸気機関車ガソリンカーを留置、整備する基地として駅開業と同時に開設した[1]

その後、1947年昭和22年)までに三河鳥羽駅 - 蒲郡駅間は全て電化され、非電化車両の整備を当駅で行う必要がなくなった事から、西浦車庫も廃止された[1]

西浦駅 構内配線略図(1943年)

三河鳥羽
方面
西浦駅 構内配線略図(1943年)
蒲郡
方面
凡例
出典:停車場配線略図 昭和18年4月1日調査[64]


駅周辺[編集]

バス路線[編集]

隣の駅[編集]

名古屋鉄道
GN 蒲郡線
こどもの国駅(GN17) - 西浦駅(GN18) - 形原駅(GN19)

脚注[編集]

  1. ^ a b c 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 下巻』アルファベータブックス、2019年、149頁。ISBN 978-4865988482 
  2. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、340頁。 
  3. ^ 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年、255頁。ISBN 978-4777013364 
  4. ^ ありがとう西浦駅舎 メモリアルイベント
  5. ^ a b c d 林大二朗 (2024年3月23日). “名鉄西浦駅舎跡地に待合所 蒲郡市が23日オープン”. 東愛知新聞. オリジナルの2024年3月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20240323090644/https://www.higashiaichi.co.jp/news/detail/12958 2024年3月23日閲覧。 
  6. ^ 川島令三『東海道ライン 全線・全駅・全配線』 第4巻 豊橋駅-名古屋エリア、講談社、2009年、70頁。ISBN 978-4-06-270014-6 
  7. ^ がまごおり公共建築学生チャレンジコンペ2023”. 蒲郡市 (2023年7月3日). 2024年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月23日閲覧。
  8. ^ a b 西浦(GN18)(にしうら) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  9. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 発行年:2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
  10. ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。 
  11. ^ a b 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。 
  12. ^ 愛知県統計書. 昭和11年 第1編』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  13. ^ 愛知県統計書. 昭和12年 第1編』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  14. ^ 愛知県統計書. 昭和13年 第1編』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  15. ^ 愛知県統計書. 昭和14年 第1編』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  16. ^ 愛知県統計書. 昭和15年 第1編 第1編 土地、戸口、其他』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  17. ^ 愛知県統計書. 昭和24年』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  18. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和27年刊行』、愛知県、1952年、330頁
  19. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和28年刊行』、愛知県、1953年、314頁
  20. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和29年刊行』、愛知県、1954年、333頁
  21. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和30年刊行』、愛知県、1955年、309頁
  22. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和31年刊行』、愛知県、1956年、307頁
  23. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和32年刊行』、愛知県、1957年、323頁
  24. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和33年刊行』、愛知県、1958年、339頁
  25. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和34年刊行』、愛知県、1959年、382頁
  26. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和55年刊』、愛知県、1980年、222頁
  27. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和56年刊』、愛知県、1981年、228頁
  28. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和57年刊』、愛知県、1982年、240頁
  29. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和58年刊』、愛知県、1983年、224頁
  30. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和59年刊』、愛知県、1984年、224頁
  31. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和60年刊』、愛知県、1985年、242頁
  32. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和61年刊』、愛知県、1986年、236頁
  33. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和62年刊』、愛知県、1987年、224頁
  34. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和63年刊』、愛知県、1988年、224頁
  35. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成元年刊』、愛知県、1989年、226頁
  36. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成2年刊』、愛知県、1990年、224頁
  37. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成3年刊』、愛知県、1991年、226頁
  38. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成4年刊』、愛知県、1992年、230頁
  39. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成5年刊』、愛知県、1993年、222頁
  40. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成6年度刊』、愛知県、1995年、222頁
  41. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成7年度刊』、愛知県、1996年、第10章 運輸・通信
  42. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成8年度刊』、愛知県、1997年、第10章 運輸・通信
  43. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成9年度刊』、愛知県、1998年、第10章 運輸・通信
  44. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成10年度刊』、愛知県、1999年、第10章 運輸・通信
  45. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成11年度刊』、愛知県、2000年、第10章 運輸・通信
  46. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成12年度刊』、愛知県、2001年、第10章 運輸・通信
  47. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成13年度刊』、愛知県、2002年、第10章 運輸・通信
  48. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成14年度刊』、愛知県、2003年、第10章 運輸・通信
  49. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成15年度刊』、愛知県、2004年、第10章 運輸・通信
  50. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成16年度刊』、愛知県、2005年、第10章 運輸・通信
  51. ^ a b 名鉄西尾・蒲郡線対策協議会 “第2回協議会 参考資料1”、2020年12月8日閲覧。
  52. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成17年度刊』、愛知県、2006年、第10章 運輸・通信
  53. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成18年度刊』、愛知県、2007年、第10章 運輸・通信
  54. ^ a b c d e f 名鉄西尾・蒲郡線対策協議会 “第8回協議会 その他資料(西尾・蒲郡線の概況)”、2020年12月8日閲覧。
  55. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成19年度刊』、愛知県、2008年、第10章 運輸・通信
  56. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成20年度刊』、愛知県、2009年、第10章 運輸・通信
  57. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成21年度刊』、愛知県、2010年、第10章 運輸・通信
  58. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成22年度刊』、愛知県、2011年、第10章 運輸・情報通信
  59. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成23年度刊』、愛知県、2012年、第10章 運輸・情報通信
  60. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成24年度刊』、愛知県、2013年、第10章 運輸・情報通信
  61. ^ a b c d e f g h i 名鉄西尾・蒲郡線対策協議会 “第22回協議会 配布資料”、2020年12月8日閲覧。
  62. ^ 名古屋鉄道 “令和元年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)”、2021年10月4日閲覧。
  63. ^ 名古屋鉄道 “令和2年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)”、2021年10月4日閲覧。
  64. ^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 上巻』アルファベータブックス、2019年、183頁。ISBN 978-4865988475 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]