西川 (越後平野)

西川
水系 一級水系 信濃川
種別 一級河川
延長 44.5 km
平均流量 -- m³/s
河口・合流先 信濃川新潟市
流域 新潟県
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地図
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西川(にしかわ)は、新潟県越後平野を流れる河川である。信濃川の支流のひとつであり、旧西蒲原郡域を縦貫する。かつて西信濃川とも呼ばれていた[1]

概要[編集]

新川に架かる西川の水路橋(西区高山/西区槇尾、北緯37度51分08.6秒 東経138度56分26.8秒

中世から農業用水として整備されたために、沿線はかなり手が加えられたといわれている[2]。また、河川舟運にも利用され、西蒲原において重要な役割を持っていた。

元々は現在よりも多くの河川と上流部で合流しており、破堤・洪水をしばしば生んでいたが、大河津分水開通により島崎川[3]樋曽山隧道開通により矢川と絶縁した[1]

水位が周囲の土地よりも高い天井川となっている区間があり、下流の新潟市西区では新川と立体交差をする。

歴史[編集]

舟運[編集]

近世には、西川沿いの村々の年貢米などを新潟町に運ぶ「蒲原船道(かんばらふなどう)」(新潟船道、西川船道とも)の舟運が発達し[4][5]地蔵堂吉田和納曽根など沿線のまちが賑わった。

明治期には川汽船の航路が開設され、信濃川・西川経由で新潟−巻ー吉田間を結んでいた[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b 鷲尾貞一、「信濃川改修と西蒲原の水利の変遷」 『農業土木学会誌』 1982年 50巻 7号 p.577-580,a1, doi:10.11408/jjsidre1965.50.7_577
  2. ^ a b 瀬古龍雄、「新潟県における川汽船の発達 : 第一報 西川丸について」 『交通史研究』 1989年 22巻 p.1-14, doi:10.20712/kotsushi.22.0_1
  3. ^ 郷本川水系河川整備基本方針”. 新潟県土木部 河川管理課. 2019年9月14日閲覧。
  4. ^ 絵図が語る古町誕生 4.日本海有数の賑わい交流拠点への発展 新潟ふるまち
  5. ^ 81万人の港町・新潟 記録集 pp.8-9 (PDF) 新潟市

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

河川整備
歴史

座標: 北緯37度53分30.3秒 東経139度0分39.5秒 / 北緯37.891750度 東経139.010972度 / 37.891750; 139.010972