裏設定

裏設定(うらせってい)とは、小説映画漫画などの創作物において、作品上語られない設定のことである。

多くは、作者が創作の過程で準備したが結果的にストーリー上で描かなかったことや、単なる遊び心で決めた事柄である。例えば、以下のようなものがある。

  • 登場人物(身長、体重、3サイズなど)の詳細な設定。
  • 世界観や、作品上存在する国家、組織に関する細かい設定。
  • 作品に登場する生物(魔物、怪獣など)の生態や解剖図。

小説、漫画などでは後書きやページの余白などを使い、読者の質問に答える形式で裏設定が明かされる場合がある。

映画においては、登場人物に一見して奇異だったり、前後のつじつまが合わないような言動をさせ、その理由を裏設定とする(作中では描かない)ことがある。映画には上映時間の制限があり、作中ですべての事柄についての言及が難しいためでもある。また「映画館のみで販売されるパンフレットに掲載」「映画本編のDVDに付属する特典に収録」「別に発売されるメイキングDVDやノベライズ小説に記載」などの方法で、裏設定を公にする場合もある。

作品の表に出ないだけあって、物語上重要ではない場合が多く、知らなくても作品の理解に影響を及ぼすことは少ない。しかし、熱心なファンからすると作品をより深く理解できるため、人気作品の場合は裏設定も含めた「設定資料集」などの設定のみを集めた書籍で、発売・発表される場合もある。

その他[編集]

パチスロ裏モノに搭載される、ノーマル機に存在しない設定のことも「裏設定」と呼ぶことがある。

関連項目[編集]