血まみれの日曜日

血まみれの日曜日
ジョン・アンド・ヨーコプラスティック・オノ・バンド・ウィズ・エレファンツ・メモリー・プラス・インビジブル・ストリングスの楽曲
収録アルバムサムタイム・イン・ニューヨーク・シティ
リリースアメリカ合衆国の旗1972年6月12日
イギリスの旗1972年9月15日
録音1971年11月1972年3月
ジャンルロック
時間5:00
レーベルアップルEMIEMIミュージック・ジャパン
作詞者ジョン・レノンオノ・ヨーコ
作曲者ジョン・レノン、オノ・ヨーコ
プロデュースジョン・レノン、オノ・ヨーコ、フィル・スペクター

『血まみれの日曜日』 (ちまみれのにちようび、Sunday Bloody Sunday) は、ジョン・レノン1972年オノ・ヨーコと共同名義[注釈 1]で発表した、生前唯一の2枚組アルバムサムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』の収録曲である。

解説[編集]

経緯[編集]

1919年、当時イギリス領だったアイルランド島で、民族主義者らが武装蜂起してアイルランド共和国の建国を宣言したことがきっかけに、アイルランド独立戦争(英愛戦争)が勃発した。1921年12月に休戦協定が結ばれ、アイルランド自由国が誕生したが、アルスター地方の大半はイギリス領北アイルランドとなり、北アイルランド問題が発生した。

1970年代初頭、アルスター地方ではイギリスからの独立を目指すテロが日常茶飯事となっていた。1972年1月30日、北アイルランドのロンドンデリー市で、市民権行進に参加した非武装の市民が英国軍の発砲を受けて13人が犠牲になった「血の日曜日事件」が起こった。

レノンはこの事件に憤り、本曲と「ザ・ラック・オブ・ジ・アイリッシュ」をオノと共作して、アイルランドの紛争問題を全世界に告発した[注釈 2]

楽曲の概要[編集]

イギリスの主な民族はイングランドを中心に居住するゲルマン民族系のイングランド人アングロ・サクソン人)、ケルト系のスコットランド人アイルランド人ウェールズ人である。歌詞の一節でレノンはイギリスを罵倒しており、本曲はアングロ・サクソン人に与したケルト民族をも痛罵した作品だといえる。

脚注[編集]

出典[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 正式には「ジョン・アンド・ヨーコ/プラスティック・オノ・バンド・ウィズ・エレファンツ・メモリー・プラス・インビジブル・ストリングス」(英語: John & Yoko/Plastic Ono Band with Elephant's Memory plus Invisible Strings)という名義だった。
  2. ^ U2の「ブラディ・サンデー」(1983年)も同事件をテーマにして書かれた楽曲である。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]