螢川

螢川』(ほたるがわ)は、宮本輝小説1978年に第78回芥川賞を受賞した作品である。『文芸展望』1977年10月号初出、『泥の河』を併録して1978年筑摩書房より刊行された。

『泥の河』、『道頓堀川』とともに「川三部作」をなす作品である。富山県を舞台にしており、螢川はいたち川を指す。1987年に映画化された。

父と友の死に遭い、恋を経験する思春期の少年の姿と、彼の目に映る大人の世界を、詩情豊かに描く。

映画[編集]

1987年2月21日に公開。の飛び交う場面を大規模な特殊撮影で表現し、それまでの抑制のきいた演出から一転、大量の螢が舞うクライマックスシーンを描き高い評価を受けた。ちなみにそのクライマックスシーンで特殊効果を担当したのが、円谷英二の最後の弟子で光学合成の匠、川北紘一である。文部省選定作品。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]