蘭川

蘭川
蘭川 2006年6月撮影
田島橋から妻籠宿方面を望む
水系 一級水系 木曽川
種別 一級河川
延長 12.042[1][2] km
流域面積 72.0 km²
水源 大平峠(長野県)
水源の標高 1,358 m
河口・合流先 木曽川(長野県)
流域 長野県
地図
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蘭川(あららぎがわ)は、木曽川水系一級河川長野県木曽郡南木曽町を流れる。木曽川本川に合流する1次 支川[3][4]

地理[編集]

蘭川・概略図
J000s
大平峠
AffluentR
長者畑川
jbkoku
国道256号(本谷大橋)
AffluentL
鍋割川
AffluentL
南沢川
Weir
妻籠堰堤
AffluentR
額付川
AffluentR
押手沢
jbken
長野県道7号(妻籠大橋)
AffluentL
男埵川
WeirDrainLStart
蘭川取水堰堤(細野沢へ給水)
jbippan
尾又橋
jbkoku
国道256号
AffluentL
細野沢
jbkoku
国道256号(吾妻橋)
j009
木曽川

木曽山脈の南端である長野県木曽郡南木曽町吾妻東部と飯田市との境付近にある大平峠から流れ出た本谷川に周辺の谷川が集まって蘭川となり、南木曽町吾妻西部の国道256号の吾妻橋付近で木曽川に合流する[2]。河川延長は12.042キロメートル[2]

上流では木曽山脈を横断する渓谷を流れながら長者畑川鍋割川などと合流する[2]。蘭集落が位置する南沢川が合流する付近より上流では、渓谷に過去の洪水の勢いを窺わせる巨大な岩が点在する[2]。下流では男埵川などと合流するが、男埵川には旧中山道の自然遊歩道が整備され、樽滝などの景勝地や史跡も多く存在する[2]

流域には国有林が多いが、流域では江戸時代から木細工が盛んであったこともあり、蘭川上流部では伐採が進んでおり美林は少ない[2]

歴史[編集]

蘭川下流部の東岸には中山道の42番目の宿場妻籠宿があった[2]。妻籠宿から男埵川に沿いに南下すると馬籠峠があり、妻籠宿は馬籠峠越えの宿場町として栄えた。また妻籠宿のやや上流、男埵川沿いには大妻籠の集落があり、ここでも宿泊が可能だった。

主な支流[編集]

主な橋[編集]

全区間を並行する国道256号は吾妻橋・本谷大橋などが架かる。

脚注[編集]

  1. ^ 長野県. “河川の概況”. 2022年10月12日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 蘭川【あららぎがわ】”. 角川日本地名大辞典 オンライン版. 2022年12月7日閲覧。
  3. ^ 国土交通省中部地方整備局. “河川コード台帳(河川コード表編)” (PDF). 2022年12月7日閲覧。
  4. ^ 国土交通省中部地方整備局. “河川コード台帳(河川模式図編)” (PDF). 2022年12月7日閲覧。