藤津亮太

藤津 亮太(ふじつ りょうた、1968年12月21日[1] - )は、日本アニメーション評論家[1]フリーライター

略歴・人物[編集]

  • 静岡県藤枝市出身[1]静岡県立藤枝東高等学校名古屋大学理学部分子生物学科卒業。
  • 静岡新聞記者SPA!編集者を経て[2]、フリーのライターとなる。アニメーションに対する深い造詣をもち、扶桑社より刊行された『アニメ評論家宣言』をはじめ、アニメ・漫画の専門雑誌にてコラムを多数執筆。カルチャーセンターにてアニメに関する講座も行っている[3]。大学時代は理学部分子生物学科で合唱サークルの文集を執筆、製作していた経験が生業の元となっている[2]
  • ニコニコチャンネルでは「アニメの門チャンネル」を解説。毎月一つのテーマを取り上げて生放送とブロマガの公開を行っている。
  • 2010年より、NHKラジオ第1でアニメを題材にしたトーク番組『渋谷アニメランド』がレギュラー放送になるに当たり、そのパーソナリティーとして冨田明宏(アニメ・音楽評論家)と隔週交代で担当。主にアニメーションクリエーターへのインタビューを行っていた。
  • 藤津亮太はペンネームで本名は難読である[4]

著作権侵害騒動[編集]

2016年読売新聞に掲載された映画『シン・ゴジラ』の評論コラムを、2ちゃんねるの記者[5]が、全文コピーしてスレッドを立て、そのURLをtwitterにツイートした。藤津が読売新聞社の知財部に報告すると、DMCAが著作権侵害と判定。当該ツイートは不可視化処分にされた。当該記者からは「Webに公開された情報は利用者全員の共有資産です[6][7][8]。そんなに見られて恥ずかしい文章ならパスワードをかけて会員限定記事にして下さい」と言われる。これらの騒動は、藤津のツイッターアカウント[9]や弁護士ドットコム[10]、NEWSポストセブン編集者のコラム[11]などに掲載された。

著作[編集]

単著[編集]

  • アニメ「評論家」宣言(扶桑社、2003年/ちくま文庫(増補版)、2022年) ISBN 978-4480438201
  • チャンネルはいつもアニメ――ゼロ年代アニメ時評(NTT出版、2010年) ISBN 978-4757142534
  • ぼくらがアニメを見る理由――2010年代アニメ時評(フィルムアート社、2019年) ISBN 978-4845918362
  • アニメと戦争(日本評論社、2021年) ISBN 978-4535587533
  • アニメの輪郭――主題・作家・手法をめぐって(青土社、2021年) ISBN 978-4791774173

編纂[編集]

出演[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 渋谷アニメランド公式サイト - プロフィール
  2. ^ a b アニメ評論家・藤津亮太が語る“インタビューの極意” 質問や事前準備も「シミュレーションが大事」”. アニメ!アニメ!. 2019年8月17日閲覧。
  3. ^ 「天気の子」“あえて間違う”というフィクションでしか描けない逆説的な正しさ【藤津亮太のアニメの門V 第49回】”. アニメ!アニメ!. 2019年8月17日閲覧。
  4. ^ fujitsuryotaの2013年5月23日のツイート- X(旧Twitter)
  5. ^ ニュースメディアから無許可で記事をコピーして2ちゃんねるのニュース系掲示板内にスレッドを立てるボランティアスタッフのこと
  6. ^ 当該記者はフェアユースだと主張
  7. ^ ニライカナイφ★ 47歳の春が来た♪★25”. 5ch.net. 2021年4月30日閲覧。
  8. ^ フェアユースポリシー”. twitter.com. 2022年5月31日閲覧。
  9. ^ 執筆記事が2ちゃねるに全文転載され、そのURLを「2ちゃんねる掲示板の記者」 @niraikanai07 がtwitterで拡散していた件。”. 藤津亮太@fujitsuryota. 2016年9月9日閲覧。
  10. ^ ウェブの公開情報は「共有資産」と主張、 2ちゃんねる「全文コピペ」の著作権問題”. https://www.bengo4.com/.+2016年9月15日閲覧。
  11. ^ 著作権異議申し立てに逆ギレするネットの異常事態”. https://www.news-postseven.com/.+2016年9月26日閲覧。

外部リンク[編集]