蔵書印

標題紙裏(画像の右側)の上部中央に蔵書印が捺された『官報目次総覧』1巻[* 1]

蔵書印(ぞうしょいん)とは、所有者や所蔵者が書画に捺して所有・所蔵を宣言するための、およびその印影のこと[1][2][3][4][5][6]。本の最初か最後のページに捺されることがある[7]:51-52。図書を所蔵する寺社大名藩校による文庫図書館、個人の蔵書家、貸本屋などが捺す[6]宋代中国を発祥とし、明代以降に使用が広がり、日本で様々な形態に発展した[8][9]:4。印としては、官印(公文書で官吏が使った印)の次に多くみられる[10]:79蔵書印記蔵印所蔵印収蔵印図書印伝領印、鑑蔵印[* 2]もほぼ同義[1][2][13]書籍商が商品に捺した印(扱印)や、借り手が借りた本に捺した印も蔵書印に準じるものとして扱われる場合がある[14][* 3]

様々な蔵書印の印影を集めた印譜蔵書印譜という[1]。印影のみを掲載するものからそれぞれの使用者の略歴や捺された本の書誌情報などを解説したものまである。

蔵書印が東洋で発達したのに対し、紙片に同様の機能をもたせた蔵書票西洋で発達した。このため、両者は対置されることがある[12][15]

蔵書印の歴史[編集]

中国での発祥[編集]

漢代までの中国では、蔵書印を含む紙への印に先立つものとして、封泥への印が盛んに行われた[10]:70-73[16]。荷物を縛った紐にかぶせた粘土を封泥というが、これに印を捺して、発送者の身分を示すとともに配達中に改竄があったときそれと分かるようにしたものである[10]:70-73。用いられた印は役割としては官印や公印と呼ばれる種類のもので、特定の官職などにだけ使用が許された、権力の裏付けの伴う、公的な認証のための印だった[10]:70-73

収蔵物への印として確認されているもののなかでは、唐代太宗の「貞観」印、玄宗の「開元」印が最古と言われる[1][2][17]。この頃に見られる蔵印の古例は、基本的に宮廷が鑑蔵した書画に用いられたものである[17]

蔵書印が本格的に始まったのは宋代中国とみなされている[17]。宋代の中国では、印刷技術の普及、出版の発達、書画鑑賞の文化の発展に伴って、紙の上の書画に捺すものとしての印章が大きく発達した[10]:70-73図書の鑑蔵を示すものとして最古級の印はこの時代のもので、王涯[* 4]の「永存珍秘」印、梁秀の「收閲古書」印、太祖文帝の「秘閣図書」印などとされる[17]

の時代になってからは、さらに蔵書印が広まった。私的に使われることも多くなり、それ自体が趣味や賞玩の対象ともなった[8][10]:70-73[19]:111

日本での発達[編集]

光明皇后が『杜家立成雑書要略[* 5]に捺した蔵書印のひとつ(8世紀)。印文は「積善藤家」[* 6]

蔵書印は中国から日本朝鮮、および漢字文化圏に含まれるその他の東アジアの国々に伝来した[8][21]。特に、日本での蔵書印の広まりは、中世以降、中国から宋元版の書物が盛んに輸入されたことと並行している[8]。所蔵者を示す意味で使われた印としては、8世紀正倉院宝物、光明皇后直筆の『杜家立成雑書要略[* 5]に捺された、光明皇后の「積善藤家」と「内家私印」の印が[8][9]:11-13[19]:111、蔵書専用の印としては『金剛場陀羅尼経[* 7]に捺された「法隆寺一切経」印が[9]:11-13[19]:111日本最古だと考えられる[* 8]。「図書寮印」、『文館詞林』の巻末の「冷然院印」「嵳峩院印」(嵯峨院印)[* 9]なども日本の上代の蔵書印の古例として知られる[1][23]

奈良時代以降、平安時代頃までの書物では、上記のような蔵書印の使用例もあるものの、所蔵の事実は印ではなく識語として筆で書かれたものが多く見られる[24]:66-67。この時代の蔵書印は、寺社経典への印のみが確認されている[24][* 10]

文庫が盛んになった鎌倉時代になって、日本における蔵書印の使用が本格的に行われはじめたと考えられる[19]:312金澤文庫印は文庫印のさきがけとされる[9]:72。この頃の文庫印としてはほかに、足利学校の「野之國學」印[8]、寺社の蔵書印としては高山寺の「高山寺」印[24]:66-67などもよく知られる[1][25]

書物が庶民に広まり読書人口が増えた江戸時代以降には、様々な形態の蔵書印が見られる[3]大名藩校は堂々とした印をつくり[1][2]国学者をはじめとする個人の蔵書家は独自の意匠印文を用いた[9]:40。趣味性の高い蔵書印が盛んになったのは、「江雲渭樹」印[* 11]、「道春」印など数十個の蔵書印を使い分けたという林羅山が起こりであるとも言われる[5][19]:314。小説本には貸本屋の蔵書印が多く見られる[6]。蔵書印譜が編纂されるようになったのもこの頃からである[3]

近代以降[編集]

書籍館[* 12]で明治5年(1872年)8月の設立時から明治8年4月まで用いられた蔵書印[27][28]。印文は「書籍館印」[26]:172

蔵書印は本来、漢籍和装本に対して使われるものだったが、近代になって流通の増えた洋装本にも同様に捺された[8]

近代の図書館では、簡易なゴム印を蔵書印としたり[29]、蔵書印の使用をやめてバーコードのついたタグなどに館名を記してその機能を持たせる場合がある[6][30]。日付を入れて、受入印の機能を兼ねさせる場合も多い[31]。 しかし、古典籍などの貴重書にはそのような事務的な印はふさわしくなく、意匠の整った伝統的な蔵書印がふさわしいという意見もあり、図書館においても蔵書印文化は完全にすたれてしまったわけではない[30][32]

蔵書印の形態[編集]

印の色
朱色(朱印)がもっとも多く、次に墨色黒印、墨印)が多い[9]:78,80[33]。朱は経年劣化による褪色をしにくいため実用的にも優れ、見た目の上でも墨と紙の色によく調和するためよく使われた[9]:76-79,80-82[34]。一方、本来は朱は高貴な色、公的な行事のための色とされ私用に使うべきではないとされていたことから、黒も用いられた[9]:76-79,82の影響を受けた室町時代の日本では、華美さを避けて黒印が使われる傾向が強まったといわれる[9]:79桃山時代以降には顔料精製技法の発展を受けて、岩本活東子の「家在縁山東書会待賈堂」印や「美織屋文庫」印[* 13]のような藍色の印、浜松校「克明館蔵書」印[* 14]のような青色の蔵書印も出現した[9]:79-80。ほかに梔子色[33]などがある[4][35]。近代の図書館においては書物の原状を保存する観点から、浮き出し印や空押し印(エンボッシング)を使うことがある[8][9]:100[30]
印文
所有者の名前のあとに「蔵書」「蔵」「架蔵」「図書」「之印」「文庫」などの語句を加える印文が多い[4][8]。特に、図書館の蔵書印はこのような定型的な印文をとる[15]。居住地や出身地などの地名を加えたものも、特に中国の印にはよく見られる[7]:50-51。個人の蔵書家の印には、詩句や和歌、利用者や後世の人々へのメッセージを記したものなど、様々な印文の遊印が見られる[10]:70-73[36]
書体
文字は一般の印章と同じく秦の八体にはじまる中国の古書体による漢字を基本とするが、より新しい楷書行書草書連綿体平仮名なども用いられ[9]:70、まれにラテン文字も見られる[8][* 15])。特に国学者のものには、平仮名片仮名万葉仮名神代文字を用いたものが多く見られる[9]:40
印の形と大きさ
文を枠(郭)で囲う様式が一般的[37]。郭の形は古印では正方形がほとんどだが、円形もある[9]:70-71。平安時代以降は、短冊形の郭、二重郭なども使われるようになった[9]:72。その他には、型、楕円形菱形瓢箪型、型のものも見られる[4]。大きさは15cm角程度の大きなものから、6mm角程度の小さなものまである[8]図書館では見逃されないように大型の印を用いることが多い[15]
印材
印材としては、など様々なものが使われる[3]。奈良時代、平安時代のものは金属が多い[3]。近代の図書館では木印や水牛印が多く、より安価なゴム印も用いられる[29]
捺印位置

蔵書印が本の上で捺される位置としては、表紙見返し(表紙の裏面)、遊紙(表紙の次に入れられることのある白紙)、巻頭、巻末などがある[9]:91-92[10]:79[29]和漢書においては巻頭付近が多く、なかでも巻頭紙にある書名の下または上の余白、欄の上部、欄外余白がよく使われる[9]:92-95[32]。洋装本の場合、基本的に標題紙の表か裏、もしくは遊紙に捺す[9]:98[15][29]。巻末の余白に捺されることもあり[5]、その場合はしばしば余白の中央に捺される[7]:51-52。本の紙面に直接捺すのが基本だが、紙片に捺して蔵書票として貼りつけることもある[3]

多数の人の手を経た書物の場合、書名の下の欄内で、最初の所蔵者の印を一番下として順に上に向けて積み上げていく[7]:51-52[38]か、もしくは書名の直下から下に向けて続けていくことが通例となっている[7]:51-52。同一所蔵者が位置をずらして1冊に複数の印を捺すこともあり、たとえば乾隆帝は、『快雪時晴帖』[* 16]など愛蔵した書画に10以上の印を捺した[17][39]

本文にかからず、旧蔵印と重ならないように捺すのがよいとされる[32]

蔵書印の役割と用法[編集]

所蔵者の明示

押捺された品を帯出したり譲り受けた人にもともとの所蔵場所・所蔵者を知らせ、その品の散逸を防ぐことが蔵書印の主な機能である[5][6][43]。このため、蔵書印が捺されるのは単なる蔵書ではなく貸し出すことを前提とする蔵書であることが多い[44]

鑑定眼に定評のある旧蔵者が示されていれば、その書物が善本であること、内容の信憑性が高いこと[24]:62[45]のあかしにもなりうる。また、著名人の所有物であることを示す蔵書印の存在によって、捺された本の収集品としての価値が高まることもある[7]:53-54[46]:220[47]

蔵書印は所有者が変わるたびに加えられていくため、書誌学においてはその図書・書画の遍歴を解明するための手がかりのひとつとして使われる[1][5][38][48]。本来は所有者自身が固有の印を捺印するものとされるが、記録や整理のために後世の人間が過去の所有者の名の印を捺す場合[7]:44-49、伝来を偽り貴重なものであるかのように見せかけて販売するために捺す場合[1]、親子代々同じ蔵書印を共有する場合[48]、借用した本に借り手が捺した印[7]:44-49などもあり、容易に実際の旧蔵者が同定できるとは限らない。そのため、持ち主が知られていない印と本も多く残っている[48]

借り手や後代の所有者への注意
所蔵者の署名とともに、貸し出し中の取り扱いを注意する文、返却を催促する文や、死後のその書物の取り扱いを指示した文などが加えられた蔵書印もしばしば見られる[2][7]:44-49[9]:32。この種類の蔵書印としてよく知られているものに、
  • 「コノフミヲカリテミムヒトアラムニハ ヨミハテテトクカヘシタマヘヤ」と刻まれた伴信友の印[* 17]
  • 「勿折角勿巻脳勿以墨汚勿令鼠噛勿唾幅掲」(角を折るなかれ、脳を巻くなかれ、墨を以て汚すなかれ、鼠をして噛ましむるなかれ、幅に唾して掲るなかれ)[49]と刻まれた青柳文蔵の印[2][37][50]
  • 「またがしはいや 阿べ喜任」(「又貸しは嫌」)と刻まれた阿部櫟斎の印[2][7]:48-49
  • 「我死ナハウリテ黄金ニカヘナヽムオヤノ物トテ虫尓ハマスナ 長澤伴雄藏書記」(「我死なば、売りて黄金に換えななむ。親の物とて虫に喰ますな」)と刻まれた長沢伴雄の印[2][7]:48-49
などがある。
芸術的価値と美観
愛書家をはじめとする個人の蔵書印のなかには、所有者を明らかにするという実用性を超え、その書物への愛着を表現するために意匠や印文に工夫を凝らして作られたものがある[1][5]。雅な蔵書印はそれ自体が芸術的価値を生んだり[15]、本の美しさを引き立てたりすることがあるとされる[51]。逆に、無思慮な蔵書印は本を汚すことにつながりかねない。そうしないための注意点としては、本の装丁と調和のとれた意匠の印を選ぶこと、無闇に複数の印や大きすぎる印を捺さないことなどが挙げられる[7]:137[46]:
印の使い分け

蔵書印には、蔵書への捺印専用に作られたものと、他の目的の印が流用されたものとがある[3][24][52]。流用される印としては認印落款印がある[7]:43-44

同一の所蔵者が複数の蔵書印を持ち、対象書籍の種類や大きさなどによって使い分けることもよく行われる[3]

図書館における用法
図書館は、利用者にとって借りた本と私物との区別がつきやすいようにするためと、盗難にあった際に発見されやすくするために[* 18]、館名を入れた蔵書印を捺す[29]。新しく蔵書とする本には、登録と同時に蔵書印を捺し、廃棄などのため除籍する際には取り消し線などで印を無効にする[53]:214,231。図書館蔵書での蔵書印は、利用者に私物と図書館の蔵書とを混同されないようにすることが目的であり、しばしば大型の目立つ印が標題紙奥付に捺される[15][29]
蔵書印の偽造
名家の旧蔵品であると判断されると本の商品価値が上がることなどから、偽の蔵書印が捺された本がある[1][7]:53-54。たとえば、金澤文庫印には偽印と鑑定された例が多くある[44]

蔵書印に似ているもの[編集]

蔵書印に似ているものとして、製作者による落款印、受け入れ日付などを記した受入印、紙片として貼られる蔵書票などがある。以下、それぞれの概略とともに蔵書印との共通点、差異などを示す。

鑑蔵印
所蔵者を示して書籍に捺されるのが蔵書印であるのに対して、書画に捺されるのが鑑蔵印である[11]。所蔵者ではない人が、鑑定または鑑賞をしたという宣言のために捺す印も鑑蔵印に含まれる[17]。書籍への印と書画への印を区別せず合わせて蔵書印、蔵印、収蔵印ということもある。
受入印
図書館において、受入印(または登録印)は受け入れ年月日、本の登録番号などを記載することで本の管理を効果的に行うために捺される[29][31]。一方、蔵書印は利用者に本の所属先が分かるようにするために用いられる。このように区別はあるものの両者の役割はかなり重複する[55]。実際には業務効率化のため、館名と受け入れ年月日とを併記し、蔵書印と受入印を合わせた印に一本化する図書館も多い[31][53]:88-89
落款印蔵版印魁星印
落款印、蔵版印、魁星印はいずれも作者出版者によって本または作品に捺される。一方、蔵書印は本の所有者に帰属する[4]
蔵書票
蔵書票は本の所有者を表示するための紙片であり、蔵書印と似た機能を果たす。蔵書票が紙片として貼り付けられるのに対して、蔵書印は本の紙面に直接捺される。蔵書票は西洋で発達し、蔵書印は東洋で発達した[5][21]。蔵書印を捺した紙片が蔵書票として貼られることもある[3]
識語伝領記
識語[52]、伝領記[13]は、古典籍の奥書などにおいて、印記ではなく筆記で所有や伝来の事実を書き残したものである。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 印文は「東京大學圖書」(東京大学図書)。
  2. ^ 鑑蔵印は蔵書印と区別されることもある。書籍に捺される蔵書印に対して書画・絵画に捺される印を鑑蔵印と区別して呼んだり[11]、書籍と書画に捺されたもの両方を合わせて鑑蔵印と呼んだり[12]する。
  3. ^ 古籍商による蔵書印の例として、達摩屋五一厳松堂が用いた印がある[14]。達摩屋五一の印のひとつ「待賈堂」印が 九州大学蔵書印データベース URLID 395 に収録されている。
  4. ^ 王涯は宰相などを歴任した唐の人物[18]
  5. ^ a b 宮内庁 正倉院宝物検索 に収録。
  6. ^ 易経「坤卦」にある「積善之家必有餘慶」(積善の家必ず余慶あり)に藤原家を表す「藤家」を合わせて構成されている[20]
  7. ^ 金剛場陀羅尼経 - 文化遺産オンライン文化庁)に掲載。右下に「法隆寺一切経」の黒印が見える。
  8. ^ これらは蔵書印との見解が主流だが、荻野三七彥による異論もある。荻野は、「法隆寺一切経」は経典を整理するための目印としての役割が強く、「積善藤家」「内家私印」は不自然に斜めに捺されているため紙の継ぎ目を留める役割が強いと考え、どちらについても純粋な蔵書印とみなすことに懐疑的である[22]
  9. ^ 古典籍総合データベース 文館詞林. 巻第452 / 許敬宗ほか撰 に収録。
  10. ^ 寺社で古くから蔵書印の使用例があるのは、同じく書物をかかえていたキリスト教僧院で古くから蔵書票の使用例があるのと同様である[15]
  11. ^ 国文学研究資料館蔵書印データベース 蔵書印ID「03162」に収録。
  12. ^ 日本で最初の近代的図書館とされる。東京書籍館浅草文庫の前身[26]:172。詳細は帝国図書館を参照。
  13. ^ 国文学研究資料館蔵書印データベース においてクエリ「美織屋文庫」で閲覧可能。
  14. ^ 九州大学蔵書印データベース URLID 646 に収録。
  15. ^ 例として、紀州藩兵学校の「和歌山藩 図書 KERLEGSCHULE」(原文ママ)という印文の楕円印がある[9]:45
  16. ^ 國立故宮博物院 セレクション に王羲之『快雪時晴帖』として掲載。
  17. ^ a b 印文は、両側の「コノフミヲカリテミムヒトアラムニハ」「ヨミハテテトクカヘシタマヘヤ」と中央の「若狭酒井家々人伴氏蔵本」。前者は「この文を/借りて見む人/あらむには/読み果てて疾く/返し給へや」と、読み終わったあとすみやかに返却するよう借り手に呼びかける和歌である[40][41]。「ミムヒト」(見む人)ではなく「ヨムヒト」(読む人)とも[2][42]
  18. ^ 蔵書印は偽造されたり隠滅されたり標題紙ごと剥ぎ取られたりする危険性がある[53]:88-89ため、盗難検出の効果は限定的である。そのため、蔵書印とは別に見つけにくい位置に小さな印(隠し印、伏せ印)を付与する場合もある[6][31][54]が、手間がかかるためあまり使われなくなった[31][53]:88-89

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k 水田紀久 著「蔵書印」、井上宗雄ほか 編『日本古典籍書誌学辞典』岩波書店、1999年3月、352頁。ISBN 4-00-080092-2NCID BA40352550 
  2. ^ a b c d e f g h i j k 水田紀久 著「蔵書印」、市古貞次野間光辰 編『日本古典文学大辞典』 4巻、岩波書店、1984年7月、23頁。ISBN 4-00-080061-2NCID BN00217799 
  3. ^ a b c d e f g h i 川瀬一馬「蔵書印」『日本書誌学用語辞典』雄松堂書店、1982年10月、174-175頁。ISBN 484190283XNCID BN01045575 
  4. ^ a b c d e 堀川貴司書誌学入門―古典籍を見る・知る・読む勉誠出版、2010年3月29日、96-99頁。ISBN 978-4585200017NCID BB0168562Xhttp://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=20001 
  5. ^ a b c d e f g 渡辺守邦 著「蔵書印」、大曾根章介ほか 編『日本古典文学大事典』明治書院、1998年6月、735-736頁。ISBN 4-625-40074-0NCID BA3624027X 
  6. ^ a b c d e f 図書館用語辞典編集委員会 編「蔵書印」『最新図書館用語大辞典』柏書房、2004年4月、292頁。ISBN 4-7601-2489-6NCID BA66761282 
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n 長澤規矩也 著、長澤規矩也先生喜壽記念會 編『書誌隨想』 6巻、汲古書院〈長澤規矩也著作集〉、1984年3月。 NCID BN00019988 
  8. ^ a b c d e f g h i j k 小野則秋「蔵書印」『日本歴史大辞典』 6巻(新装増補改訂)、河出書房新社、1979年11月、243頁。ISBN 4309609066NCID BN0078658X全国書誌番号:20220862 
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 小野則秋『日本の蔵書印』(複製)臨川書店、1977年6月(原著1954年)。ISBN 465300028XNCID BN00658648全国書誌番号:77009413 
  10. ^ a b c d e f g h 湯浅邦弘『墨の道:印の宇宙』大阪大学出版会、2008年12月。ISBN 9784872592429NCID BA88337454 
  11. ^ a b 皆川完一 著「署名と捺印」、樺山紘一 編『コミュニケーション』弘文堂〈歴史学事典 15〉、2008年6月、358頁。ISBN 9784335210457NCID BA85939825 
  12. ^ a b 和歌山県立博物館 (2012年1月14日). “コラム「持ち主を示すハンコ」”. 和歌山県立博物館ニュース. 2012年4月23日閲覧。
  13. ^ a b 山本信吉古典籍が語る:書物の文化史八木書店、2004年11月、141頁。ISBN 4840600449NCID BA69756165https://books.google.co.jp/books?id=A06Fx9IyULsC&pg=PA141&redir_esc=y&hl=ja 
  14. ^ a b 渡辺守邦「別冊〈蔵書印〉」『國史大辭典』 8巻、吉川弘文館、1987年10月。ISBN 4642005080NCID BN00117433全国書誌番号:4642005080 
  15. ^ a b c d e f g 紀田順一郎「66 蔵書印 印章の歴史とともに」『本の情報事典』(新)平凡社、1991年1月、92頁。ISBN 4785200472NCID BN05898274全国書誌番号:92007467 
  16. ^ 味墨山房「明清名家刻印彙存」『』第183号、芸術新聞社、8頁、2006年11月。 
  17. ^ a b c d e f 新関欽哉『東西印章史』東京堂出版、1995年6月、196-202頁。ISBN 4490202687NCID BN12846918 
  18. ^ 市村瓚次郎滝川亀太郎甘露の變」『支那史』 4巻、吉川半七、1892年、43-44頁。全国書誌番号:40014708https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/775352/84 
  19. ^ a b c d e f 吉木文平『印章綜説』技報堂、1971年。 NCID BN04212017全国書誌番号:75041185 
  20. ^ 林陸朗「積善藤家」『光明皇后』吉川弘文館〈人物叢書 79〉、1961年12月、1-2頁。ISBN 4840600449NCID BN01890317全国書誌番号:62001036 
  21. ^ a b Peter F Kornicki英語版 (1998). “Ownership” (英語). The book in Japan: a cultural history from the beginnings to the nineteenth century. Handbuch der Orientalistik., Fünfte Abteilung,, Japan ;, 7. Bd.. Brill. pp. 398-406. ISBN 9004101950. NCID BA36141518. OCLC 37675786. https://books.google.co.jp/books?id=tomscJO8ny8C&pg=PA398&redir_esc=y&hl=ja 
  22. ^ 荻野三七彥『印章』吉川弘文館〈日本歴史叢書 13〉、1966年5月、111-128頁。 NCID BN05674856全国書誌番号:66004732 
  23. ^ 木内武男「蔵書印」『國史大辭典』 8巻、吉川弘文館、1987年10月、548頁。ISBN 4642005080NCID BN00117433全国書誌番号:4642005080 
  24. ^ a b c d e 川瀬一馬『日本書誌學概説』(増訂)講談社、1972年5月、358頁。 NCID BN01053019全国書誌番号:74005106 
  25. ^ 伊木壽一『日本古文書学』(増訂)雄山閣出版、1976年、170-173頁。 NCID BN02792572 
  26. ^ a b 朝倉治彦(解説) 著、国立国会図書館 編『国立国会図書館蔵蔵書印譜』臨川書店、1985年2月。ISBN 4653008884NCID BN00682245 
  27. ^ 国立国会図書館. “第128回常設展示 印の継承譜 ―国立国会図書館の印と印影― 国立国会図書館蔵書印”. 本の万華鏡. 2012年4月14日閲覧。
  28. ^ 国立国会図書館「蔵書印昔と今 書籍館時代」『国立国会図書館月報』110号、1970年5月、1頁。 NCID AN00356017 
  29. ^ a b c d e f g 沓掛伊佐吉『図書の受入・保管・払出』日本図書館協会〈図書館の仕事 7〉、1967年11月、102-107頁。 NCID BN01025250全国書誌番号:67005774 
  30. ^ a b c 林靖一六三 蔵書印」『圖書の受入から配列まで:學校・圖書館・諸官公署・會社』大阪屋号書店、1933年9月、242-256頁。 NCID BN06205169全国書誌番号:47012632https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1145167/133 
  31. ^ a b c d e 前園主計ほか 著、北嶋武彦 編『図書館資料論』東京書籍〈現代図書館学講座 2〉、1993年9月、149-151頁。ISBN 4487714028NCID BN01582086全国書誌番号:84011065 
  32. ^ a b c 石原明「古医書の保存と整理についての私見」『医学図書館』第19巻、医学図書館協会、219-222頁、1972年。doi:10.7142/igakutoshokan.19.219ISSN 0445-2429NCID AN00013553 
  33. ^ a b 中野三敏『書誌学談義:江戸の板本』岩波書店、1995年12月、263-265頁。ISBN 400002955XNCID BN13647542 
  34. ^ 国立国会図書館. “蔵書印はなぜ朱色なのか”. 蔵書印の世界 電子展示会. 2012年4月19日閲覧。
  35. ^ 武田勝藏「藏書印殊に文庫印」『史学』第1巻、第3号、三田史学会、440-456頁、1922年5月。ISSN 0386-9334NAID 110007471849https://ci.nii.ac.jp/naid/110007471849 
  36. ^ 市島春城八四 蔵書印小話」『春城随筆』大阪屋号書店、1923年、213-215頁。全国書誌番号:43048959https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1021724/117 
  37. ^ a b 相島宏 著「蔵書印あれこれ ―主に国立国会図書館所蔵本から―」、国立国会図書館 編『人と蔵書と蔵書印 ―国立国会図書館所蔵本から』雄松堂出版、2002年10月、321-324頁。ISBN 4841903070NCID BA5972251X 
  38. ^ a b 相島宏「電子展示会「蔵書印の世界」の魅力」『日本古書通信』第891号、14頁、2003年10月。 NAID 40005952648 
  39. ^ 徳富蘇峰蔵書印」『蘇峰隨筆』 1巻、民友社、1925年9月、186-188頁。 NCID BN09151474全国書誌番号:43048859https://books.google.co.jp/books?id=mP7WqjCa3jsC&pg=PA57&redir_esc=y&hl=ja 
  40. ^ 幸田成友「蔵書印」『書誌学の話』青裳堂書店〈日本書誌学体系 7〉、1979年6月30日(原著1948年11月)。 
  41. ^ 国立国会図書館. “伴信友”. 蔵書印の世界 電子展示会. 2012年5月2日閲覧。
  42. ^ 本居宣長記念館. “国学者の蔵書印・蔵書票”. 2012年4月21日閲覧。
  43. ^ 八木福次郎「蔵書印と蔵書票」『新編 古本屋の手帖』出版ニュース社、2008年10月1日、112-116頁。ISBN 9784582766530NCID BA87541477 
  44. ^ a b 石井良助『はん』學生社、1964年3月、77頁。 NCID BN01748826 
  45. ^ 廣庭基介・長友千代治『日本書誌学を学ぶ人のために』世界思想社、1998年5月、191頁。ISBN 4790707105NCID BA35788987 
  46. ^ a b 市島春城『市島春城古書談叢』雄山閣出版、1978年8月、219-227頁。 NCID BN01565098 
  47. ^ 長沢規矩也『古書のはなし:書誌学入門』(訂正第2刷)冨山房、1977年2月、147-148頁。 NCID BN01877669 
  48. ^ a b c 橋口侯之介『和本入門:千年生きる書物の世界』平凡社、2005年10月、199頁。ISBN 9784582832921NCID BA74018640 
  49. ^ 宮城県図書館 (2006年12月). “宮城県図書館だより「ことばのうみ」第23号”. 2012年5月2日閲覧。
  50. ^ 丸山季夫 著「本は大切に」、丸山季夫遺稿集刊行会 編『國學史上の人々』丸山隆(たんちょう社制作)、1979年7月(原著1955年7月)、359-362頁。 NCID BN0262874X 
  51. ^ 高橋智『書誌学のすすめ:中国の愛書文化に学ぶ』東方書店〈東方選書 40〉、2010年9月、67-68頁。ISBN 9784497210142NCID BB03413970 
  52. ^ a b 柴田光彦 著「書誌」、市古貞次野間光辰 編『日本古典文学大辞典』 3巻、岩波書店、1984年4月、427-428頁。ISBN 4-00-080063-9NCID BN00217799 
  53. ^ a b c d 宮沢厚雄『図書館情報資源概論』理想社、2010年7月。ISBN 9784650010909NCID BB02694375 
  54. ^ 全日本印章業組合連合会. “趣味で使う印章”. 2012年4月15日閲覧。
  55. ^ 宮原賢吾「蔵書印か? 受入印か」『図書館雑誌』第65巻、第1号、日本図書館協会、1970年1月。ISSN 03854000NAID 40002719989 

関連文献[編集]

索引
  • 国文学研究資料館文献資料部 編「既刊蔵書印譜索引稿(印文篇)」『調査研究報告』第1号、国文学研究資料館、52-134頁、1980年。ISSN 02890410NCID BA37124172 
  • 「既刊蔵書印譜索引稿(人名篇)」『調査研究報告』第2号、153-234頁、1981年。 
  • 「既刊蔵書印影索引稿(印文篇)」『調査研究報告』第3号、49-184頁、1982年。 NCID BA47943544 
  • 「既刊蔵書印影索引稿(人名篇)」『調査研究報告』第4号、109-234頁、1983年。 
文献案内
展示
  • 草薙金四郎 編『香川県蔵書印影展示目録解説:讃岐の文庫について』香川県立図書館、1958年。 NCID BA4998311X 
  • 国文学研究資料館整理閲覧部参考室 編『蔵書印展:国文学研究資料館特別展示図録』国文学研究資料館、1984年。ISBN 487592013XNCID BN00630784 
  • 国立国会図書館展示委員会 編『本のなかの小さな宇宙:蔵書票と蔵書印』国立国会図書館、1994年8月。 NCID BN12191943 
一般の蔵書印譜
所蔵機関の蔵書印譜
旧蔵者ごとの蔵書印譜
  • 中井義幸 編『鴎外印譜』青裳堂書店〈日本書誌学大系 58〉、1988年6月。 NCID BN02705975 
  • 秋山高志 編『水戸の藏書印』青裳堂書店〈日本書誌学大系 62〉、1990年4月。 NCID BN04794513 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

蔵書印データベース
蔵書印の解説