蒼い肖像

蒼い肖像
エルトン・ジョンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1976年3月
トロント、イースタンサウンド
ジャンル ロック
時間
レーベル ロケット・レコード(イギリス)
MCAレコード(アメリカ)
プロデュース ガス・ダッジョン
チャート最高順位
  • 3位(イギリス)
  • 3位(アメリカ)
エルトン・ジョン アルバム 年表
ヒア・アンド・ゼア
(1976年)
蒼い肖像
(1976年)
グレイテスト・ヒッツ Vol.2
(1977年)
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蒼い肖像 (Blue Moves)は、1976年に発表されたエルトン・ジョンのアルバム。

解説[編集]

アナログ二枚組のコンセプト・アルバムとして発売された。自身が立ち上げたレーベル「ロケット・レコード」からの第一作となる。

静謐な印象を与える作品で、これをエルトンの契機とみるファンや評論家も多い。派手なポップスターとしての活動に疲れ果てたエルトンは、この後休息期間を取ることになる。また作詞家バーニーとのコンビもこの作品で一旦終わりとなった。

美しいバラード「トゥナイト」や切々と歌い上げる「悲しみのバラード」などバンドサウンドを排した曲が印象的だが、「ちっぽけな町」などのロックナンバーも挟まれている。ダンスナンバー「バイト・ユア・リップ」のフェードアウトで終わるアルバム。完全にジャズという珍しい楽曲「アイドル」もある。

現在はCD二枚組だが、当初CD盤が発売された際は一枚もので、8、10、12曲目が未収録だった。そのため再発CDには「完全版」と書かれていた。

収録曲[編集]

  1. 序曲 - "Your Starter For":インストゥルメンタル
  2. トゥナイト - "Tonight"
  3. ちっぽけな町 - "One Horse Town"
  4. カメレオン - "Chameleon"
  5. ブギー・ピルグリム - "Boogie Pilgrim"
  6. かごの小鳥(エディット・ピアフに捧げる歌) - "Cage The Songbird"
  7. クレージー・ウォーター - "Crazy Water"
  8. ショルダー・ホルスター - "Shoulder Holster"
  9. 悲しみのバラード - "Sorry Seems To Be The Hardest Word"
  10. アウト・オブ・ザ・ブルー - "Out Of The Blue":インストゥルメンタル
  11. 17才と20才の頃 - "Between Seventeen And Twenty"
  12. 大きな瞳の陽気な娘 - "The Wide Eyed And Laughing"
  13. ある男の終曲 - "Someone's Final Song"
  14. 愛しのシュラー - "Where's The Shoorah?"
  15. 神はいるの - "If There's A God In Heaven(What's He Waiting For?)"
  16. アイドル - "Idol"
  17. 架空のテレビ番組主題歌 - "Theme From A Non-Existent TV Series":インストゥルメンタル
  18. バイト・ユア・リップ - "Bite Your Lip(Get Up And Dance!)"
  • 作詞 バーニー・トーピン 
  • 作曲 エルトン・ジョン、6,15:エルトン&デイビー・ジョンストン、3:エルトン&ジェイムズ・ニュートン・ハワード、5,11:エルトン&デイビー・ジョンストン&カレブ・クェイ、12:エルトン&デイビー・ジョンストン&ジェイムズ・ニュートン・ハワード&カレブ・クェイ、1:カレブ・クェイ

参加ミュージシャン[編集]

  • エルトン・ジョン - Vocal, Piano, Harmonium:14曲目
  • デイビー・ジョンストン - Acoustic Guitar:6曲目, Electric Guitar:3,7,10,15曲目, Slide Guitar:18曲目, Mandolin:1曲目, Dulcimer:6曲目, Sitar:12,15曲目
  • カレブ・クェイ - Acoustic Guitar:1,4,6,17曲目, 6 & 12 Strings Acoustic Guitar:12曲目, Electric Guitar:3,4,7,10,11,15,18曲目, Slide Guitar:5曲目
  • ケニー・パッサレリ - Bass:1,3,4,5,7〜12,15〜18曲目
  • ロジャー・ポープ - Drums:1,3〜5,7,8,10〜12,15〜18曲目
  • ジェイムズ・ニュートン・ハワード - Synthesizer:1,3,6,10,12,13,17曲目, Electric Piano:3,9,13,17曲目, Organ:5,11,15曲目, Mellotron:6曲目, Clarinet:7曲目, Orchestra Arrangement & Conductor:,2,18曲目, Accordion & Strings Arrangement:9曲目
  • レイ・クーパー - Glockenspiel:1,17曲目, Marimba:1,17曲目, Gong:3,18曲目, Tambourine:3,5,7,8,11,15曲目, Vibe:3,4,9曲目, Tubular Bell:3曲目, Shaker:4,6,11曲目, Triangle:6曲目, Finger Cymbal:6曲目, Bell Tree:6曲目, Conga:7,11,15曲目, Rototom:12曲目

  • ポール・バックマスター - Orchestra Arrangement & Conductor:3,15曲目
  • ロンドン・シンフォニー・オーケストラ:2曲目
  • マーティン・フォード・オーケストラ:3,15曲目
    • マイケル・ホロウィッツ (Micheal Hurwitz) - Cello Solo:3曲目
  • ジーン・ペイジ交響楽団 (The Gene Page Strings):18曲目
  • ブレッカー・ブラザーズ - Horn Section:5,8,16曲目
  • Backing Vocal
    • ブルース・ジョンストン - Backing Vocal:4,7,13曲目, Vocal Arrangement:4,13曲目
    • カート・ベッチャー (Curt Becher) - Backing Vocal:4,7,13曲目, Vocal Arrangement:13曲目
    • ダリル・ドラゴン - Vocal Arrangement:7曲目
    • トニー・テニール、ジョン・ジョイス (Jon Joyce)、シンディ・バレン (Cindy Bullens)、ロン・ヒックリン (Ron Hicklin)、ジーン・モフォード (Gene Morford):4,7,13曲目
    • The Cornerstone Institutional Baptist & Southern Californian Choir:5,14,18曲目
    • デヴィッド・クロスビーグラハム・ナッシュ:6,12曲目

製作[編集]

  • ガス・ダッジョン - Producer
  • ジョン・リード (John Reid) - Management & Engineer
  • ジョン・スチュワート (John Stewart) - Engineer
  • ジョン・クランダー (John Kurlander) - Engineer(EMI Studio, Abbey Road, London):2,3,15曲目
  • ガス・ダッジョン&アール・マンキー (Earl Mankey) - Engineer(Brother Studio, Santa Monica, California):4,6,7,12,13曲目
  • マーク・ハウレット (Mark Howlett) - Engineer(Sunset Sound Recorders, Los Angels):5,8,9,14,16,18曲目
  • デヴィッド・コスタ (David Costa) - Art Direction
  • デヴィッド・ラーカム - Co-ordinator
  • デヴィッド・ナッター - Photo
  • パトリック・プロッカー (Patrick Procktor) - Cover Painting "The Guardian Readers"