若者たちの神々

若者たちの神々』(わかものたちのかみがみ)とは、朝日ジャーナル誌(朝日新聞社)が1984年から1985年にかけて連載したインタビュー集である。インタビュワーは編集長の筑紫哲也。幅広いインタビューにより当時の文化的な断面を記録している。

背景と概要[編集]

朝日ジャーナル誌は若い世代をターゲットとした硬派の左翼系論壇誌であり、1960年代から1970年代には多数の読者を集めていたが、全学連などの学生運動が収束し政治の時代の終わるとともに発行部数の長期低落傾向が続いていた。

この危機を打開するため、誌面一新のために1984年4月13日号から始められた企画である。連載当時の若者たちが支持する人物、人気を集めている者、カリスマと呼ばれている人たちと対談し、その気分や考えを探ろうとした。下敷きは、同誌上で行われた“現代の偶像”シリーズ。

対談を申し込む基準のひとつは対談者(筑紫哲也)より年下であること。また、実現した対談イコール企画者が臨んだ対談の全て ではない、として、申し込んだが“攻略に失敗”した人もいたと記述している(たとえば大友克洋を挙げている)。

対談した神々たち[編集]

いわゆる新進気鋭の「文化人」が多数を占め、スポーツ選手や政治家などは避けられている。21世紀的に捉えると、オピニオンリーダーインフルエンサーと呼ばれるような人々が選ばれていると言える。

以下は単行本に収録された対談者たち。連載時に掲載された対談者で単行本には収録されていない人物もいる(村上春樹など)。

(※肩書き、誕生地は対談集の記載より。)

書籍[編集]

関連書籍[編集]

  • 『現代の偶像』 朝日ジャーナル編 朝日新聞社 1969年 ASIN B000J9HIHK (A・カミュ、宇野弘蔵、エフトゥシェンコ、大江健三郎、大島渚、小田実、カーマイケル、川端康成、グラムシ、ゲバラ、ゴダール、サルトル、ジョーン・バエズ、チョムスキー、トインビー、ドゴール、ビートルズ、フランツ・ファノン、ベルイマン、ホー・チ・ミン、ポール・ニザン、マクルーハン、マルクーゼ、マルコムX、丸山真男、三島由紀夫、ムニャチコ、メイラー、毛沢東、リースマン、レヴィ=ストロース、吉本隆明)

関連項目[編集]