芙蓉の人〜富士山頂の妻

芙蓉の人〜富士山頂の妻』(ふようのひと ふじさんちょうのつま)は、新田次郎の小説、並びにそれを原作としたテレビドラマの作品である。

明治25年(1892年)、日本気象予報を正確に把握するために、富士山の山頂に観測所を設置しようと、野中到は富士山に登頂し、冬の寒さに耐えながら気象観測に力を尽くす。この物語は到と、彼と行動を共にした夫人・千代子との夫婦愛と、気象観測に情熱を注いだ人生を描いたものである。

概要[編集]

『太陽』(平凡社1970年(昭和40年)1月号から1971年(昭和41年)3月号まで連載。1971年、文藝春秋より刊行。1975年に文春文庫に収める。

書誌[編集]

  • 『芙蓉の人』文藝春秋、1971年。
  • 『芙蓉の人』文藝春秋〈文春文庫〉、1975年。
  • 『新田次郎全集 第5巻 芙蓉の人・モルゲンロート』新潮社、1975年。
  • 『芙蓉の人 新装版』文藝春秋〈文春文庫〉、2014年6月。ISBN 978-4-16-790122-6

テレビドラマ[編集]

1973年版[編集]

1973年1月24日、同年1月31日NHK総合テレビジョンで放送。全2回。

出演[編集]

スタッフ[編集]

1977年版[編集]

1977年12月5日から1978年1月30日までに東京12ch(現・テレビ東京)で放送。全9回。

出演[編集]

スタッフ[編集]

1982年版[編集]

1982年4月1日に前編が、2日に後編が、NHK総合テレビジョン「少年ドラマシリーズ」の作品として放送。全2回

出演[編集]

スタッフ[編集]

2014年版[編集]

2014年7月26日から毎週土曜21:00 - 22:00、全6回「土曜ドラマ」にて放送。

観測小屋のセットの撮影は食品用の冷凍倉庫内に実物の史料を基に外観まで再現したうえでマイナス10度の環境下で行われており、積もった雪や俳優の吐く息の白さは本物である。 また到の登山シーンは実際に富士山の山腹でロケが行われた。

出演[編集]

ゲスト[編集]

スタッフ[編集]

放送日程[編集]

各話 放送日 サブタイトル 演出
第1話 2014年07月26日 初恋の石
第2話 2014年08月02日 ふもとの嘘
第3話 2014年08月16日 天空の笑顔
第4話 2014年08月23日 生きて
第5話 2014年08月30日 極限の誓い
最終話 2014年09月06日 運命のかけら
平均視聴率 6.4%[1](視聴率は関東地区、ビデオリサーチ社調べ)
  • ※特記事項
    • 第1話は通常の再放送(7月28日未明=27日深夜)に加え、特別に8月2日未明=1日深夜の0:10-1:10に再放送が行われた。
    • 8月9日は『思い出のメロディー』他夏季特別番組のため休止
    • 8月23日は『NHKプロ野球・巨人対中日』放送のため、21:30-22:30放送予定

脚注[編集]

  1. ^ 「発表! 第82回ドラマアカデミー賞」『ザテレビジョン関西版』第20巻46号(2014年11月21日号)、KADOKAWA、10頁。 

参考文献[編集]

関係作品[編集]

外部リンク[編集]

NHK 土曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
55歳からのハローライフ
(2014.6.14 - 2014.7.12)
芙蓉の人〜富士山頂の妻
(2014.7.26 - 2014.9.6)
ボーダーライン
(2014.10.4 - 2014.11.1)