臭化チオニル
臭化チオニル thionyl bromide | |
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Thionyl bromide | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 507-16-4 |
PubChem | 68176 |
ChemSpider | 61483 |
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特性 | |
化学式 | SOBr2 |
モル質量 | 207.87 g/mol |
外観 | 無色の液体 |
密度 | 2.688 g/mL、液体 |
融点 | –52°C |
沸点 | 68°C/40 mmHg |
水への溶解度 | 激しく反応し、分解 |
構造 | |
分子の形 | ピラミッド型の三方晶系 |
危険性 | |
主な危険性 | 水に鋭敏に反応 臭素および臭化水素の発生 |
Rフレーズ | 14-20/21-34 |
Sフレーズ | 26-36/37/39-45 |
引火点 | 不燃性 |
関連する物質 | |
関連物質 | 塩化チオニル フッ化チオニル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
臭化チオニル(しゅうかチオニル、英: thionyl bromide)は、化学式SOBr2で表される無機化合物。本物質のアナログである塩化チオニルより安定しており、幅広く使用される。強酸が弱酸に変換される特徴的反応により、塩化チオニルに臭化水素を作用させて得られる。
臭化チオニルは、α,β-不飽和カルボニル化合物の臭素化や、アルコールの臭化アルキルへの変換に用いられる。容易に加水分解し、二酸化硫黄と臭化水素を生じる。
安全性
[編集]加水分解により、有毒な臭化水素を生じる。また、アセトンとの反応により催涙性のあるガスを生じる。
参考文献
[編集]Mundy, B. P. "Thionyl Bromide" in Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis (Ed: L. Paquette) 2004, J. Wiley & Sons, New York.