米寿

玄関に貼られた米寿を祝う手形三重県尾鷲市須賀利町
近畿地方に広く見られた風習であるが、多くの地域では既に失われている[1]

米寿べいじゅは、数え年の88歳のこと。また、その祝い。賀の祝いのひとつ。米寿という名は、「」の字を分解すると「八十八」になることに由来する。米の祝いよねのいわいとも言われる[2]

概説[編集]

かつては、還暦(60歳)、古稀(70歳)、喜寿(77歳)の次に行われる最後の長寿の祝いとされた。卒寿(90歳)、白寿(99歳)はその後に加えられた祝いであった。

江戸時代以降は、親類縁者を招き、長寿と家門の繁栄を喜ぶ祝宴が催されるようになった。その際、参会者にの斗掻(に盛った穀物を平らに均すために用いる短い棒)や火吹き竹を贈る習俗があった[2]

沖縄県では一般にトーカチ祝いと呼ばれるが、「トーカチ」とは斗掻のことである。宮古島では、現在も参会者に斗掻を贈る習俗が残っている[3]

脚注[編集]

関連項目[編集]