(たが)は、など結物の部材を固定するための輪をいう。

概要[編集]

ヨーロッパで用いられている伝統的な洋樽では、箍にセイヨウハシバミヘーゼルナッツ)の枝が用いられている[1]

北部パキスタンのシムシャール村の博物館に収蔵されているバター製造用桶の箍には、乾燥していないセイヨウネズの枝が用いられ、加工時に乾燥して縮むことで引き締まる[1]

日本の伝統的な桶や樽の箍には、たが、たが、真鍮たがなどがある[2]。江戸時代には、箍屋(たがや)という桶の箍を修理する専門の職人がいた[3]

画像[編集]

慣用句[編集]

  • 箍が緩む
  • 箍を外す

脚注[編集]

  1. ^ a b 石村 眞一「桶・樽の出現と製作技術に関する進化」『技術と文明』第20巻第1号、日本産業技術史学会、2016年、41-58頁。 
  2. ^ 秋田杉桶樽”. 大館市. 2024年1月28日閲覧。
  3. ^ 特別区議会議員講演会 江戸時代の清掃事情”. 公益財団法人特別区協議会. 2024年1月28日閲覧。

関連項目[編集]