第14空軍 (アメリカ軍)

第14空軍
活動期間1943年3月10日–2019年12月20日
国籍アメリカ合衆国
軍種アメリカ空軍
上級部隊空軍宇宙軍団
基地カリフォルニア州 ヴァンデンバーグ空軍基地

第14空軍 (Fourteenth Air Force) はかつて存在したアメリカ空軍空軍宇宙軍団 (AFSPC) に属する航空軍の1つ。同軍団の宇宙軍(軍種)への昇格に伴い、2019年12月20日をもって宇宙軍隷下の宇宙作戦軍団英語版に改編された。

司令部はカリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地に置かれていた。指揮系統では戦略軍 (STRATCOM) の作戦指揮下にあり、人工衛星の打ち上げ・運用やミサイルの早期警戒を行っていた。司令官職は中将をもって充てるポストとされており、2011年から司令官を務めたスーザン・J・ヘルムズ中将は、現在世界最長記録である8時間56分の宇宙遊泳を行った経験を持つ女性宇宙飛行士として知られる。

沿革[編集]

第二次世界大戦中にフライング・タイガースの後継である第23戦闘群を母体に設立された。CBI戦域に展開しており、中華民国軍との混成部隊もあった。1943年時点の司令部は昆明市に所在していた。

冷戦期には空軍予備役および空軍州兵の部隊であった。朝鮮戦争の頃はロビンス空軍基地を司令部としていた。1960年9月1日には編成解除された。

1966年1月20日に防空軍団の部隊として復帰編成された。この時点では防空部隊であったが、1968年7月1日にコロラドス・プリングスで、事実上の再編成を行い、宇宙関連機材の運用を行う部隊となった。名称も第14航空宇宙軍 (Fourteenth Aerospace Force) となった。ミサイルの早期警戒や宇宙空間の飛翔物体の監視を行っていた。これは1976年10月1日に編成解除される。

1976年10月8日に第14空軍(予備役)(Fourteenth Air Force (Reserve)) としてドビンス空軍予備役基地英語版で再編成される。これは空軍予備役の部隊であった。1985年に第14空軍 (Fourteenth Air Force) に再改称された。

1993年7月1日に空軍宇宙軍団の傘下で、再び宇宙空間関連の部隊として再編成された。1997年からはヴァンデンバーグ空軍基地に司令部を置いていた。

2019年12月20日、空軍宇宙軍団がアメリカ宇宙軍に改編されたことにより、同軍隷下の宇宙作戦軍団となった。

主要部隊[編集]