私を野球につれてって (映画)

私を野球につれてって
Take Me Out to the Ball Game
監督 バスビー・バークレー
脚本 ハリー・トゥージェンド
ジョージ・ウェルズ
ジーン・ケリー
スタンリー・ドーネン
製作 アーサー・フリード
出演者 フランク・シナトラ
ジーン・ケリー
エスター・ウィリアムズ
ベティ・ギャレット
音楽 アドルフ・ドイチュ
撮影 ジョージ・J・フォルシー英語版
編集 ブランチ・シュウェル英語版
配給 メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
公開 アメリカ合衆国の旗 1949年4月
上映時間 93分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 4,000,000ドル
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私を野球につれてって』(Take Me Out to the Ball Game)は、1949年アメリカ合衆国ミュージカル映画である。93分、テクニカラー、スタンダードサイズ(1.37:1)。主演:ジーン・ケリーフランク・シナトラ

タイトルと題材は、アメリカにおける野球についての愛唱歌『私を野球に連れてって』(Take Me Out to the Ball Game)に由来する。

映画はイギリスでも公開され好評を受けた。日本では劇場未公開で、のちに家庭用ビデオグラムとしてパブリックドメインDVDが発売された。その際、販売元ごとに邦題の表記ゆれが生じた。本項目名は2001年発売のワーナー・ホーム・ビデオ版(DL65119)に基づくが、オルスタック版(2005年 PBDS-0001)では『私を野球にれてって!』、ファーストトレーディング版(2006年 FRT-091)では『私を野球にれてって』のタイトル表記で販売されている。

ストーリー[編集]

私を野球に連れてって』が作られた1908年。架空のプロ野球チーム「ウルブズ」の選手、エディ・オブライエン(ジーン・ケリー)とデニス・ライアン(フランク・シナトラ)の2人は、シーズンオフの間は舞台芸人でもある。

チームに新しい女性オーナー、K.C.ヒギンズ(エスター・ウィリアムズ)が来る。そのうち、デニスとエディは同時に彼女に惹かれ、2人の悩みの種が増える。また、デニスは熱烈的なファン、シャーリー・デルウイン(ベティ・ギャレット)に追い回される。

その後、彼らは、相手チームに巨額の賭け金を投じているギャングたちと戦うことになる。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替(パブリックドメインDVD[どれ?]に収録)

スタッフ[編集]

製作[編集]

エスター・ウィリアムズは、本作の脚本家であり振付師でもあるスターのジーン・ケリーとの映画撮影を快く過ごしていなかった。彼女の自叙伝では本作に関して「本当に惨めだった」と書かれた。ウィリアムズ自身によれば、野球チームの女性オーナー役は当初、ジュディ・ガーランドが予定されていたが、薬物乱用問題のため自身が代役となったと主張している[1]フランク・シナトラ演じるデニス・ライアン役も当初は実際のプロ野球選手であるレオ・ドローチャーの起用が予定されていた[2]

またウィリアムズは、ケリーとスタンリー・ドーネンが彼女を軽視した扱いをし、彼女の費用で悪ふざけをしたとも主張している。ジーン・ケリーが5フィート7インチであったのに対し、ウィリアムズは5フィート10インチで彼より高く、ケリーは身長差が不快だったのだとも主張している[要出典]

監督のバスビー・バークレーは当初、『水着の女王』などの「水中レビュー映画」のスターであったウィリアムズのために水中レビューシーンを計画したが、ケリーによって拒絶された[要出典]

評価[編集]

『私を野球につれてって』は約4,000,000ドルを稼ぎ、興業的には成功といえる成績を収めた。

おおむね肯定的な論評を受けたが、一部の評論家[誰?]は「キャストに対し実力以上のよさを感じた一方で、映画は『一貫したスタイルとテンポ』が不足している」と評価した[3]

受賞歴[編集]

1950年、ハリー・トゥージェンドとジョージ・ウェルズ第2回英語版全米脚本家組合賞最優秀ミュージカル作品賞英語版にノミネートされた。しかし賞は本作の4か月後に公開されたミュージカル映画『踊る大紐育』のベティ・コムデンアドルフ・グリーンが受賞した。『踊る大紐育』は同じくメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)製作・配給で、アーサー・フリードプロデュースであり、本作と同じくジーン・ケリーフランク・シナトラベティ・ギャレットジュールス・マンシンが出演している。

脚注[編集]

  1. ^ Williams, Esther (1999). Million Dollar Mermaid. Harcourt Brace. ISBN 0-15-601135-2 
  2. ^ Take Me Out to the Ball Game at Allmovie.com
  3. ^ Crowther, Bosley (1949年3月10日). “Frank Sinatra and Gene Kelly in 'Take Me Out to the Ball Game'”. New York Times. http://movies.nytimes.com/movie/review?res=9B06E2D61F38E23BBC4852DFB5668382659EDE 2008年5月19日閲覧。 

外部リンク[編集]