神尾真由子

神尾 真由子
生誕 (1986-06-12) 1986年6月12日(37歳)
出身地 日本の旗 日本大阪府豊中市
ジャンル クラシック音楽
職業 ヴァイオリニスト
担当楽器 ヴァイオリン

神尾 真由子(かみお まゆこ、1986年6月12日 - )は、大阪府豊中市出身の、日本の女性ヴァイオリニストチャイコフスキー国際コンクール2007年度優勝者。東京音楽大学教授[1]

人物・来歴[編集]

日本での幼少時代[編集]

4歳の時からヴァイオリンを始め、里屋智佳子小栗まち絵工藤千博蓮江久美子に師事。

1996年、第50回全日本学生音楽コンクール全国大会小学校の部において4年生で第1位を獲得し、1997年3月、オーチャードホールで、シャルル・デュトワ指揮スーパーサウンド・オーケストラ[2]ラロの『スペイン交響曲』の第5楽章を共演して10歳でソリストとしてデビューした。

初めての国際コンクール出場とアメリカ留学[編集]

1998年ユーディ・メニューイン国際コンクール・ジュニア部門で最年少の11歳で入賞した。

2000年ニューヨークへ留学し、アスペン音楽祭ジュリアード音楽院プレカレッジでドロシー・ディレイ川崎雅夫に師事。そして、54か国から422人が参加したヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディションで第1位を獲得。

2001年8月、サントリーから1727年ストラディヴァリウス(以前ヨーゼフ・ヨアヒムが所有、使用していたもの)を貸与されて弾き始めた。

帰国[編集]

2002年4月、日本に戻り、桐朋女子高等学校初の特待生となり、原田幸一郎に師事した。

2002年4月にはアリオン賞を受賞、2003年には第13回出光音楽賞を受賞。

また、18歳になる2004年にも国際コンクールに出場し、モンテ・カルロ・ヴァイオリン・マスターズで優勝、ダヴィッド・オイストラフ国際ヴァイオリン・コンクールで第1位を獲得した。

現在[編集]

20歳を迎えた2006年、第5回モントリオール国際音楽コンクールに出場したが、第5位にとどまった。

2007年6月には、4年に1度開催される若手演奏家の登竜門である、第13回チャイコフスキー国際コンクールヴァイオリン部門で優勝(ヴァイオリン部門での日本人の優勝は1990年の諏訪内晶子以来2人目)。

2008年、Sony BMG Masterworksと専属録音契約。アスペンのマネージメントにより演奏活動を行っている。また、チューリッヒ音楽院ザハール・ブロンに師事し、研鑽を積んでいる。

2009年6月、アスペンによりファンクラブが設立された。

2011年、拠点をニューヨークに移した。

2012年、約10年使用していた上記のストラディバリウスを返却、米国・ストラディバリ・ソサエティーから1735年製グァルネリ・デル・ジェスの貸与を受け、使用している。2017年5月より宗次コレクションから1731年製ストラディヴァリウス“ルビノフ”を貸与。

2013年7月8日、ロシア人ピアニストミロスラフ・クルティシェフと結婚し[3]、2015年3月に第1子を出産。

2019年4月、所属事務所をKAJIMOTOへ移籍し、拠点を日本へ戻す[4]

ディスコグラフィー[編集]

  • ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(2002年 2002年3月3日のライヴ録音 読売日本交響楽団制作の非売品CD)
  • PRIMO(2008年6月4日)
  • パガニーニ:24のカプリース(2009年6月3日)
  • ワックスマン、ショーソン、バッハ(2009年 録音は2006年2月 AMA VERLAG 626679)
  • チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(2010年10月27日)
  • ロマンティック・ソナタ~プレイズ・フランク、ブラームス、R.シュトラウス(2012年11月14日)
  • 愛のあいさつ&夢のあとに(2014年10月22日)
  • バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ全曲(2020年10月7日)

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 神尾 真由子”. researchmap.jp. researchmap.jp. 2023年6月19日閲覧。
  2. ^ モントリオール交響楽団NHK交響楽団新日本フィルハーモニー交響楽団京都市交響楽団の選抜団員による特別編成オーケストラ
  3. ^ バイオリニスト神尾真由子さん結婚 日刊スポーツ 2013年7月8日ら
  4. ^ 平成最後の4月より、以前より特任として勤務していた東京音楽大学に専任教授として迎えていただきました。”. www.facebook.com. www.facebook.com. 2023年6月19日閲覧。

外部リンク[編集]