神奈川県の市町村章一覧

神奈川県の市町村章一覧(かながわけんのしちょうそんしょういちらん)は、神奈川県内の市町村に制定されている、あるいは制定されていた市町村章の一覧である。なお、一覧の順序は全国地方公共団体コード順による。廃止された市町村章は廃止日から順に掲載している。

市部[編集]

市章 由来 制定日 備考
横浜市 「ハマ」を意匠化し、櫛形にしたもの[1][2] 1909年6月5日[2][1]
川崎市 「川崎」の「川」と多摩川を象徴したもの[3][4] 1925年4月15日[3][4] 2004年12月17日にシンボルマークを制定する[4]
相模原市 三つの「サ」を表し、「ハラ」を図案化したもの[3][5] 1949年11月1日[3][5] 相模原町章として制定され、市制施行後に継承される
横須賀市 「ヨコ」を抱き合わせ、艦船羅針盤を表したもの[6][7] 1912年3月16日[7][6]
平塚市 「平」を図案化したもの[8][9] 1932年10月1日[9][8]
鎌倉市 ササリンドウをあしらったもの[3][10] 1952年11月3日[3][10] 2代目の市章である
藤沢市 「フジ」を図案化したもの[8][11] 1950年10月1日[11][8] 2代目の市章である
小田原市 波頭で梅花を表したもの[1][12] 1941年6月26日[1][13]
茅ヶ崎市 「チ」を円形に図案化したもの[3][14] 1957年10月1日[3][14] 2代目の市章である
逗子市 「逗」を図案化したもの[3][15] 1950年11月30日[3][15] 1938年に逗子町章として制定され、横須賀市に編入されたが、再分割され逗子町になった後も使用され、市制施行後に継承される[16]
三浦市 「み」を二匹のマグロと二本のダイコンで図案化したもの[8][17] 1956年1月20日[8][17]
秦野市 「ハダノ」を力強くして図案化したもの[8][18] 1958年1月1日[8][18]
厚木市 「あつぎ」とアユを合わせて図案化したもの[1][19] 1955年3月22日[1][19]
大和市 「大」を円形に図案化したもの[8][20] 1953年11月3日[8][20] 大和町章として制定され、市制施行後に継承される
伊勢原市 「イセ」を図案化したもの[1][21] 1957年9月1日[1][21] 伊勢原町章として制定され、市制施行後に継承される
海老名市 「エビナ」を図案化し、中央部に鳥を配したもの[1][22] 1950年12月22日[1][23] 海老名町章として制定され、市制施行後に継承される
座間市 「ザマ」を図案化したもの[3][24] 1952年8月13日[24][3] 座間町章として制定され、市制施行後に継承される
南足柄市 「ミナミ」を図案化し、翼形は「ミ」・中央部は「ナ」をもって型どったもの[8][25] 1958年8月21日[8][25] 南足柄町章として制定され、市制施行後に継承される
綾瀬市 「アヤ」の構成により、空間の「S」を形作ったもの[1][26] 1952年1月1日[1][26] 綾瀬町章として制定され、市制施行後に継承される

町村部[編集]

町村 町村章 由来 制定日 備考
三浦郡 葉山町 「葉山」を図案化したもの[8][27] 1984年3月29日[8][27] 1915年9月11日に公表されたものを1984年3月29日に制定される[28]
色は地色は白色・葉は緑色・「山」は黒色が指定されている[27]
高座郡 寒川町 「サ」を図案化したもの[3][29] 1950年10月11日[3][29]
中郡 大磯町 三つの「大」を組み合わせたもの[1][30] 1964年8月15日[1][30] 制定前は作成されていなかった[31]
二宮町 「二宮」を図案化したもの[3][32] 1958年4月20日[3][33]
足柄上郡 中井町 「中い」を円形に組み合わせたもの[3][34] 1963年5月1日[3][34]
大井町 「オ」と若葉を図案化したもの[1][35] 1965年8月25日[1][35] 制定前は作成されていなかった[36]
松田町 西丹沢酒匂川を「マ」に象ったもの[8][37] 1968年10月23日[8][37]
山北町 「山北」を図案化したもの[8] 1959年2月1日[8][38]
開成町 「開」を図案化したもの[1][39] 1956年2月1日[39][1]
足柄下郡 箱根町 「ハ」(箱根連峰)を示し、丸い「コ」を表したもの[3][40] 1958年2月11日[3][40]
真鶴町 全体が(港と入船)を象ったもの[8][41] 1950年10月[8][41]
湯河原町 「ゆ(ミカン湯河原温泉)」を図案化したもの[8][42] 1961年3月28日[8][43] 制定前は作成されていなかった[44]
愛甲郡 愛川町 「アイ川(左側は「ア」・右側は「イ」・中央部は「川」)」を図案化したもの[1][45] 1952年6月10日[1][45] 制定前は作成されていなかった[46]
清川村 「キヨ川(左側は「キ」・右側は「ヨ」・中央部は「川」)」図案化し、丹沢山と川を表したもの[3][47] 1960年3月31日[3][47] 制定前は作成されていなかった[48]

廃止された市町村章[編集]

市郡 町村 市町村章 由来 制定日 廃止日 備考
高座郡 茅ヶ崎町 の花弁を図案化したもの[49] 1909年[49] 1947年10月1日 制定以前から使用されていた
藤沢市 不明 1941年3月24日[50] 1950年10月1日 初代の市章である
鎌倉市 を表したもの[51] 1901年1月1日[51] 1952年11月3日 鎌倉町章として制定され、市制施行後に初代の市章として継承された
茅ヶ崎市 不明 1947年10月1日 1957年10月1日 初代の市章である
中郡 西秦野町 作成されていない[52] 1963年1月1日
足柄下郡 橘町 作成されていない[53] 1971年4月1日
津久井郡 津久井町 「つくい」を図案化したもの[54] 1959年10月15日[55] 2006年3月20日 制定前は作成されていなかった[56]
相模湖町 「さ」を形取りながら、その円形で相模湖を現わしたもの[57] 1957年10月1日[57]
津久井郡 藤野町 「藤野」を地形を表し図案化したもの[8] 1959年5月20日[8] 2007年3月11日 制定前は作成されていなかった[58]
城山町 中心の「城」は心のを意味し、山に連なるダムの水を円形に現わしたもの[3] 1960年10月1日[3] 制定前は作成されていなかった[59]

参考文献[編集]

書籍[編集]

  • 小学館辞典編集部 編『図典 日本の市町村章』(初版第1刷)小学館、2007年1月10日。ISBN 4095263113 
  • 近藤春夫『都市の紋章 : 一名・自治体の徽章』行水社、1915年。 NDLJP:955061
  • 中川幸也『シリーズ人間とシンボル第2号「都市の旗と紋章」』中川ケミカル、1987年10月11日。 
  • 丹羽基二『日本の市章 (東日本)』保育社、1984年4月5日。 
  • 望月政治『都章道章府章県章市章のすべて』日本出版貿易株式会社、1973年7月7日。 
  • NHK情報ネットワーク『NHKふるさとデータブック3 [関東]』日本放送協会、1992年4月1日。 
  • 国際図書『事典 シンボルと公式制度』国民文化協会、1968年。 

自治体書籍[編集]

  • 神奈川県『神奈川県町村合併誌 下巻』神奈川県、1959年3月30日。 

ウェブサイト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 図典 日本の市町村章 p92
  2. ^ a b 横浜市き章”. 横浜市. 2011年12月13日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 図典 日本の市町村章 p93
  4. ^ a b c 市章・市民の花つつじ・市民の木つばき・シンボルマーク”. 川崎市. 2011年12月13日閲覧。
  5. ^ a b 相模原市市章”. 相模原市 (1949年11月1日). 2011年12月13日閲覧。
  6. ^ a b 図典 日本の市町村章 p95
  7. ^ a b 横須賀市章・市の花・市の木”. 横須賀市 (2010年11月1日). 2011年12月21日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 図典 日本の市町村章 p94
  9. ^ a b ひらつか紹介/ひらつかを知ろう”. 平塚市. 2011年12月21日閲覧。
  10. ^ a b 鎌倉市の紹介”. 鎌倉市 (2011年7月4日). 2011年12月21日閲覧。
  11. ^ a b 市章、市の木・市の花・市の鳥”. 藤沢市 (2008年4月1日). 2011年12月21日閲覧。
  12. ^ 小田原市報第9号” (PDF). 小田原市. p. 2 (1950年12月20日). 2011年12月21日閲覧。
  13. ^ 市紋章制定ノ件”. 小田原市 (1941年6月26日). 2011年12月21日閲覧。
  14. ^ a b 茅ヶ崎市の沿革”. 茅ヶ崎市 (2010年1月7日). 2011年12月21日閲覧。
  15. ^ a b 市のシンボル”. 逗子市. 2011年12月21日閲覧。
  16. ^ 日本の市章 (東日本)p66
  17. ^ a b 三浦市について”. 三浦市 (2011年10月27日). 2011年12月21日閲覧。
  18. ^ a b 市のプロフィール 市章・市の木・市の鳥・市の花”. 秦野市. 2011年12月21日閲覧。
  19. ^ a b 市章・市の木・市の花”. 厚木市 (2010年2月27日). 2011年12月21日閲覧。
  20. ^ a b 大和市章”. 大和市 (1953年11月3日). 2011年12月21日閲覧。
  21. ^ a b 伊勢原市章”. 伊勢原市 (1957年9月1日). 2011年12月21日閲覧。
  22. ^ 市章の規格”. 海老名市 (1993年2月22日). 2011年12月21日閲覧。
  23. ^ 市章の制定について”. 海老名市 (1950年12月22日). 2011年12月21日閲覧。
  24. ^ a b 市章”. 座間市 (2007年9月1日). 2011年12月21日閲覧。
  25. ^ a b 市章・市の木・市の花”. 南足柄市. 2011年12月21日閲覧。
  26. ^ a b 市章・市の木・市の花・市の鳥”. 綾瀬市. 2011年12月21日閲覧。
  27. ^ a b c 町章”. 葉山町 (1974年3月29日). 2011年12月21日閲覧。
  28. ^ 神奈川県の市町村の説明と制定
  29. ^ a b 町章の制定”. 寒川町 (1950年10月11日). 2011年12月21日閲覧。
  30. ^ a b 大磯町章の制定”. 大磯町 (1964年8月15日). 2011年12月21日閲覧。
  31. ^ 神奈川県町村合併誌 下巻 p169
  32. ^ 町章・木・花・鳥”. 二宮町 (2011年5月12日). 2011年12月21日閲覧。
  33. ^ 二宮町章の制定”. 二宮町 (1958年4月20日). 2011年12月21日閲覧。
  34. ^ a b 中井町章”. 中井町 (1963年5月1日). 2011年12月21日閲覧。
  35. ^ a b 大井町町章の制定”. 大井町 (1965年8月25日). 2011年12月21日閲覧。
  36. ^ 神奈川県町村合併誌 下巻 p209
  37. ^ a b 松田町章”. 松田町 (1968年10月23日). 2011年12月21日閲覧。
  38. ^ 町章・町の木・花・鳥”. 山北町 (2010年9月29日). 2011年12月21日閲覧。
  39. ^ a b 開成町章”. 開成町 (1956年2月1日). 2011年12月21日閲覧。
  40. ^ a b 町のシンボル”. 箱根町. 2011年12月21日閲覧。
  41. ^ a b 真鶴町ってこんなとこ”. 真鶴町. 2011年12月21日閲覧。
  42. ^ 平成22年度 湯河原町統計要覧” (PDF). 湯河原町. p. 2 (2011年). 2011年12月21日閲覧。
  43. ^ 湯河原町章の制定”. 湯河原町 (1961年3月28日). 2011年12月21日閲覧。
  44. ^ 神奈川県町村合併誌 下巻 p303
  45. ^ a b 愛川町章”. 愛川町 (1952年6月10日). 2011年12月21日閲覧。
  46. ^ 神奈川県町村合併誌 下巻 p317
  47. ^ a b 清川村について:位置・環境、沿革、村章、村のシンボル”. 清川村. 2011年12月21日閲覧。
  48. ^ 神奈川県町村合併誌 下巻 p331
  49. ^ a b 都市の紋章:一名・自治体の徽章 p10
  50. ^ 藤沢市徽章
  51. ^ a b 都市の紋章:一名・自治体の徽章 p11
  52. ^ 神奈川県町村合併誌 下巻 p199
  53. ^ 神奈川県町村合併誌 下巻 p263
  54. ^ NHKふるさとデータブック p1073
  55. ^ 津久井町町章
  56. ^ 神奈川県町村合併誌 下巻 p351
  57. ^ a b まちの紹介 - 相模湖町
  58. ^ 神奈川県町村合併誌 下巻 p379
  59. ^ 神奈川県町村合併誌 下巻 p341

関連項目[編集]