皇麞

皇麞(おうじょう)は、雅楽唐楽の曲名の一つである。

平調で、四箇之大曲(しかのたいきょく)の一つである。漢字「麞」は訓読みでは「のろ」で鹿の一種を意味するが、この曲名ではその意味で使われているわけではなく、黄麞谷という中国の地名を指す。中宗の時代に黄麞谷で戦死した将軍王孝傑の忠義ぶりをたたえて,帝がこの曲を作ったと伝えられる。

古くは序・破・急から成る舞楽があったというが、舞楽は廃絶し、現在明治撰定譜には管絃として急の楽章(早四拍子)のみが伝えられている。

脚注[編集]