瓶子吉久

瓶子 吉久(へいし よしひさ)は、漫画雑誌編集者集英社の男性社員。2011年から2017年まで『週刊少年ジャンプ』の10代目編集長を務めた。現在は集英社取締役

経歴[編集]

早稲田大学政治経済学部卒業後の1991年に集英社へ入社。週刊少年ジャンプ編集部へ配属され、桐山光侍忍空』、かずはじめ『MIND ASSASSIN』、木多康昭幕張』、高橋和希遊☆戯☆王』、あずまけいしんCHILDRAGON』、矢吹健太朗BLACK CAT』、大亜門無敵鉄姫スピンちゃん』『太臓もて王サーガ』など、さまざまなジャンルの漫画を担当した。また、入社2年目に担当した同誌の読者コーナー『ジャンプ放送局』を担当していた時は、「レトロのへーちゃん」と呼ばれた。

大亜門を持ち込み時代から担当し、連載まで育てた。

2006年に『週刊少年ジャンプ』副編集長、2010年に『ジャンプSQ』副編集長となる。2011年には『週刊少年ジャンプ』編集長となって2011年30号から2017年30号まで担当した。

人物[編集]

様々な漫画を担当してヒット作に導いた敏腕編集者である一方、うっかり者の面もある。大亜門が瓶子経由で賞へ投稿したとき、その頃はまだ本名だったため、ペンネームを現在の「大亜門」にして欲しいと言ったが、瓶子がそれを忘れたため、本名で載ってしまう[1]。次の賞の投稿時にもペンネームの件を念を押したが、またもや忘れて2度本名で載った[2]。他にも連載開始しても大亜門の手元に一通もファンレターが届かないので、人気がないと思って瓶子に聞いたところ、来ているが聞かれなかったので大亜門に渡していなかった[3]

離婚歴が1度あり、現在は再婚(再婚相手はかずはじめ)している。

好きであり、『ジャンプLIVE』にて猫を主人公にした『はしやすめに 猫田さん』(久楽)の連載を許可した[4]

編集長時代の業績[編集]

モデルとなったキャラクター[編集]

「週刊少年ジャンプ」で、担当編集者となった漫画にたびたびモデルとなったキャラクターが登場する。

  • 幕張』では、吉六会メンバー「鬼瓶久吉」のモデルのほか、本人としても登場。連載中から現在に至るまで、私生活を虚実を交えて暴露された。
  • 太臓もて王サーガ』では、丘八十一(おか やそいち)のモデル。
  • 遊☆戯☆王』のコンピュータゲーム『遊☆戯☆王 真デュエルモンスターズ 封印されし記憶』、『遊☆戯☆王 真デュエルモンスターズII 継承されし記憶』、『遊☆戯☆王 フォルスバウンドキングダム 〜虚構に閉ざされた王国〜』に登場するヘイシーン
  • ジャンプ放送局』五代目担当編集者として登場(コミックス18〜19巻)。ニックネームは「レトロのヘーちゃん」。瓶子をネタにしたハガキも多く寄せられ、コミックスでも18巻冒頭の写真ページで「入社二年目には見えない風貌」とキャプションを書かれていた。なお、同コーナーの局長・さくまあきらおよびイラスト担当・土居孝幸が携わっている「桃太郎電鉄シリーズ」の「大阪のお笑い劇場」のキャラのモデルにもなった。
  • バクマン。』では週刊少年ジャンプの副編集長役として登場。2011年には実際のジャンプ編集部と同様に、作中においても編集長に昇格した。
  • 珍遊記2〜夢の印税生活編〜』では、名前は出ていないが週刊少年ちんぷ副編集長として登場。編集長(前任の佐々木尚がモデル)が太郎に殺されたため、繰り上げで編集長に就任。カンダーラ都城地下の印刷所が太郎に破壊されるのを防ぐため、萬々が書いた妖怪図鑑の発行を条件に娘々に太郎の退治を依頼する。なお同作者による『まんゆうき 〜ばばあとあわれなげぼくたち〜』では、「Dr.ヘーシー」というキャラクターが登場する。

担当作品と期間[編集]

年月日は『週刊少年ジャンプ』公式発売日を基準。

製作[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『無敵鉄姫スピンちゃん』p.76
  2. ^ 『無敵鉄姫スピンちゃん』p.92
  3. ^ 『無敵鉄姫スピンちゃん』p.172
  4. ^ サクライタケシすすめ!ジャンプへっぽこ探検隊!【38話】祝2000回!今日も『猫田びより』びより!(2020年3月13日閲覧)
  5. ^ 『JOJOVELLER HISTORY』p.98
  6. ^ 『週刊少年ジャンプ』2006年2号、大亜門の巻末コメント
  7. ^ 『太臓もて王サーガ』第3巻、p.38
  8. ^ MOVIE”. アニメ『ハイキュー!!』公式サイト. 東宝. 2024年2月17日閲覧。
  9. ^ 『『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』パンフレット』東宝、2023年12月22日、32頁。 
先代
創刊
少年ジャンプ+編集長
2014 - 2017
次代
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