猿ロック

猿ロック
ジャンル アクション
漫画
作者 芹沢直樹
出版社 講談社
掲載誌 週刊ヤングマガジン
レーベル ヤンマガKC
発表期間 2003年36・37合併号 - 2009年46号
巻数 全22巻
話数 全243話
漫画:猿ロックREBOOT
作者 芹沢直樹
出版社 少年画報社
掲載誌 ヤングキングBULL
レーベル ヤングキングコミックス
発表期間 2018年11月号 -
巻数 既刊8巻(2023年12月現在)
漫画:サイトウクロニクル〜ヘヴンズクロウ風雲立志〜
作者 芹沢直樹
出版社 少年画報社
掲載誌 ヤングキングBULL
レーベル ヤングキングコミックス
発表期間 2020年12月号 -
巻数 既刊1巻(2021年9月現在)
テンプレート - ノート

猿ロック』(さるロック)は、芹沢直樹による日本漫画作品。『週刊ヤングマガジン』(講談社)に掲載。単行本は全22巻。また、それを原作とするテレビドラマおよび映画作品。

2018年からは、『ヤングキングBULL』(少年画報社)に移籍し、『猿ロックREBOOT』(さるロック リブート)として連載を再開[1]。さらに2021年からは同誌にて公式スピンオフ『サイトウクロニクル〜ヘヴンズクロウ風雲立志〜』が連載中[2]

あらすじ[編集]

鍵屋「猿丸ロックサービス」の一人息子・猿丸耶太郎(サル)は「俺に開けられない鍵は無い」と豪語する自称ピッキングの天才。その特技と人柄のせいで様々な事件などに巻き込まれてゆく。

登場人物[編集]

都立渋谷西高校[編集]

渋谷にある、通称童貞高校。男子比率が80%で尚且つ童貞率が高い。サルのクラスには、決して見栄を張ってはいけない「童貞マップ」がある。

猿丸耶太郎(さるまる やたろう)
演 - 市原隼人 / 幼少 - 福西龍輝
主人公、通称サル。元2年B組。猿丸ロックサービス店の一人息子でピッキングの腕は一流。
山本健児(やまもと けんじ)
演 - 渡部豪太 / 幼少 - 下田翔大
準主人公、サルの悪友。チェリーボーイズ。レンタルビデオ屋の息子で裏ルートなどを持っている。肥満体型。かつてバスケットボール部に所属していたせいか、動作が機敏。運動神経はかなり良い。高校卒業後は情報系専門学校へ行き、将来はアダルトビデオの監督になるのが夢。
金子(かねこ)
渋谷西高の番長。猿丸より1歳上だが、留年した。ゲイと噂されている。HEAVEN'S CROWの下っ端。
尾形哲平(おがた てっぺい)
チェリーボーイズ。趣味はギャンブル。マユミのことが好き。短小で包茎でインキンで音痴。
田宮満(たみや みつる)
チェリーボーイズ。秋葉系で鉄道オタクで秀才で博学。
黒田(くろだ)
チェリーボーイズ。ソバカスが多い。
近藤達也(こんどう たつや)
サルのクラスメートで、野球部のエース。高校2年の夏に朝子に告白され、暑さのせいで正気を失い、彼女を襲った。以来。朝子に童貞を捧げたことを死ぬほど後悔している。
山木(やまき)
サルのクラスメート。童貞マップに、間違えて山本のところに×印を付けて騒動を巻き起こした。安ソープで40歳過ぎのオバチャンに童貞を奪われた。
森朝子(もり あさこ)
近藤の彼女。山本以上の馬力を秘めた肥満。(近藤と付き合い始めた頃は今よりはまだ少し痩せていた、らしい)
北島京子(きたじま きょうこ)
渋谷西高の美人女子高生。サルたちより1年後輩。近藤の事が好きで、写真などを山本に頼んでいた。
坂下(さかした)
サルのクラスメート。存在感がない。

HEAVEN'S CROW[編集]

渋谷で勢力をもつチーム。暴力団でさえ一目置く集団。結成当初はドラッグや喧嘩に明け暮れていたようだった。

4羽のカラス[編集]

サイトウ
HEAVEN'S CROW のリーダー。人望が厚く、チームメイトから信頼されている。律子の事が好きでアタックするものの、叶わなかった。クルマのディーラーなどもやっている。元渋谷西高の生徒で2年の時に問題を起こして退学。愛車はシボレー・インパラのコンバーチブル。非常に喧嘩が強く、渋谷ではNo.1。太田への復讐は、ジンを止めただけなので保護観察処分を受けた。
哲郎(てつろう)
HEAVEN'S CROW の副リーダー。無口でクール。サイトウの右腕的存在で、高校に入学当初は仲間がやられた為サイトウと対立していた。喧嘩ではお互いに互角に渡り合うも敗れた。クルマはハマーH1に乗っている。
陣野(じんの)
HEAVEN'S CROW の創立者。通称ジン。サイトウとともに、美咲を傷つけた太田に復讐する。実刑判決を受け少年刑務所に送られた。入所中にサイトウが美咲と付き合っているという噂を聞き、サイトウへの復讐を決意するが…
マサ
15巻までは顔が明かされていなかった。孤児で、生まれてすぐにデパートのトイレに捨てられた。自分のような人間が生まれることを無くしたくて、性的犯罪を行っている者を徹底的につぶしていった。18歳になると、爆弾に触れられるからと自衛隊に入隊。その後、渋谷で暴れている集団があると聞きサイトウたちの前に現われる。爆発物を持っていたとして少年刑務所入所。入所中にサイトウへの復讐に燃えるジンに力を貸すと約束するが…

VANQUISH[編集]

リョータ
リーダー。メインボーカル。
ハル
DJ。
レンジ
ボーカル。

私立蒼涼女子学院高校[編集]

水原律子(みずはら りつこ)
演 - 芦名星 / 幼少 - 奈良木未羽
ヒロイン、煙草屋の娘。サルとは幼馴染で、彼の事が好き。気が強く、時には事件に巻き込まれる。物語当初はアリスとして睡眠薬の仲介販売を行っていた。
桜井アヤ(さくらい アヤ)
演 - 石橋杏奈
私立蒼涼女子学院高校の生徒。
松永佑子(まつなが ゆうこ)
演 - 月船さらら
私立蒼涼女子学院高校の教師。巨乳。

遠藤女子学園高校[編集]

処女率10%以下と噂されている、エッチ好きで有名な女子高。通称遠高(エンコー)。

浜田マユミ(はまだ マユミ)
中学時代はレディースの総長であり、「デビルマユミ」と恐れられていた。じょじょにSっ気が強くなっていく。
琴美(コトミ)
合コンで知り合った満と仲良くなり、好意を持っている。巨乳。

その他の人々[編集]

山田次郎(やまだ じろう)
演 - 高岡蒼甫 / 幼少 - 内田陸斗
渋谷西五番街交番の巡査。勤務中にラブホテルに行ったり、イメクラやキャバクラなどに潜入捜査と称して遊びに行く。
猿丸大二郎(さるまる だいじろう)
演 - 粟根まこと
耶太郎の父親。ギャンブル好きであり、それ目当てで北海道まで行った。
福音由紀子(ふくね ゆきこ)
新人グラビアアイドル。通称ユッキー。元彼に弱みを握られていたが、サルに助けてもらい解決した。
中嶋恵(なかじま めぐみ)
耶太郎の従兄弟。都内の私立音楽系高校に受験をしに上京したが、受けずに夜遊びをして事件に巻き込まれる。
千葉優子(ちば ゆうこ)
グラビアアイドル。通称チバユウ。サイトウと友達。(自称)18歳、本当は20歳。天然で自分を売っている。

書誌情報[編集]

  • 芹沢直樹 『猿ロック』 講談社〈ヤンマガKC〉、全22巻
    1. 2003年12月19日発売、ISBN 4-06-361186-8
    2. 2004年4月1日発売、ISBN 4-06-361215-5
    3. 2004年7月1日発売、ISBN 4-06-361256-2
    4. 2004年10月1日発売、ISBN 4-06-361277-5
    5. 2004年12月22日発売、ISBN 4-06-361297-X
    6. 2005年4月26日発売、ISBN 4-06-361328-3
    7. 2005年8月1日発売、ISBN 4-06-361360-7
    8. 2005年12月26日発売、ISBN 4-06-361397-6
    9. 2006年4月3日発売、ISBN 4-06-361434-4
    10. 2006年7月3日発売、ISBN 4-06-361455-7
    11. 2006年11月1日発売、ISBN 4-06-361491-3
    12. 2007年3月1日発売、ISBN 978-4-06-361531-9
    13. 2007年6月1日発売、ISBN 978-4-06-361567-8
    14. 2007年9月3日発売、ISBN 978-4-06-361585-2
    15. 2007年12月6日発売、ISBN 978-4-06-361621-7
    16. 2008年3月6日発売、ISBN 978-4-06-361646-0
    17. 2008年6月6日発売、ISBN 978-4-06-361672-9
    18. 2008年9月5日発売、ISBN 978-4-06-361711-5
    19. 2008年12月5日発売、ISBN 978-4-06-361735-1
    20. 2009年3月6日発売、ISBN 978-4-06-361759-7
    21. 2009年7月6日発売、ISBN 978-4-06-361799-3
    22. 2009年12月26日発売、ISBN 978-4-06-361848-8
  • 芹沢直樹 『猿ロックREBOOT』 少年画報社〈ヤングキングコミックス〉、既刊8巻(2023年12月25日現在)
    1. 2019年4月4日発売、ISBN 978-4-7859-6412-2
    2. 2019年10月18日発売、ISBN 978-4-7859-6541-9
    3. 2020年5月11日発売、ISBN 978-4-7859-6668-3
    4. 2020年11月30日発売、ISBN 978-4-7859-6808-3
    5. 2022年4月25日発売、ISBN 978-4-7859-7127-4
    6. 2022年9月26日発売、ISBN 978-4-7859-7238-7
    7. 2023年4月24日発売、ISBN 978-4-7859-7377-3
    8. 2023年12月25日発売、ISBN 978-4-7859-7567-8
  • 芹沢直樹 『サイトウクロニクル〜ヘヴンズクロウ風雲立志〜』 少年画報社〈ヤングキングコミックス〉、既刊1巻(2021年9月13日現在)
    1. 2021年9月13日発売、ISBN 978-4-7859-6990-5

テレビドラマ[編集]

猿ロック
ジャンル 連続ドラマ
原作 芹沢直樹『猿ロック』
脚本 福田雄一
演出 前田哲
七高剛
塚本連平
松川崇史
遠藤光貴
出演者 市原隼人
芦名星
渡部豪太
高岡蒼甫
エンディング mihimaru GT
「アン♥ロック」
製作
プロデューサー 尼子大介(読売テレビ)
東海林秀文オー・エル・エム
制作 読売テレビ
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2009年7月23日 - 10月15日
放送時間木曜日23:58 - 翌0:38
放送枠木曜ナイトドラマ
放送分40分
回数13
公式サイト

特記事項:
Episode5-1:14分遅延(金曜日0:12 - 0:52)
Episode5-2:21分遅延(金曜日0:19 - 0:59)
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2009年7月23日から同年10月15日まで読売テレビ制作・日本テレビ系列の木曜ナイトドラマ枠(毎週木曜23:58 - 24:38)で放送された。全13話。

木曜ナイトドラマ枠としての今作の特徴は、3ヶ月を通した連続ストーリーだった『夢をかなえるゾウ』や一話完結形式だった『リセット』『LOVE GAME』とは異なり、1つのエピソードを複数回にわたって放送する形式となっている。そのため、チーフとなる演出家を置かず、それぞれのエピソードを5人の監督が演出する形を取っている。なお話数は「Episode○ - △」と表記されている。

キャッチコピーは、「今度のヒーローは、スゲー!バカ」。

原作では高校生だった猿丸・山本・リツコの年齢が20歳である。「猿丸ロックサービス」のある鶴亀商店街の町内会が舞台でもある(そのため、原作ではレンタルビデオ屋だった山本の実家が寝具店である)。

ゲスト[編集]

Episode1
Episode2
Episode3
Episode4
Episode 5

サブタイトル[編集]

Episode # 放送日 サブタイトル 演出
1 1 2009年7月23日 Hでおバカな夏 前田哲
2 2009年7月30日 カギ開け危機一髪
2 1 2009年8月6日 水着ギャルと青春 七高剛
2 2009年8月13日 死んでも助ける!
3 2009年8月20日 ワナに落ちた純情
3 1 2009年8月27日 恐怖女子高の怪談 塚本連平
2 2009年9月3日 狙われた女子高生
3 2009年9月10日 盗撮の謎を追え!
4 1 2009年9月17日 完全犯罪を破れ! 松川崇史
2 2009年9月24日 決着! 悪魔の選択
5 1 2009年10月2日 ワナに落ちたサル 遠藤光貴
2 2009年10月9日 いん乱ナース登場
3 2009年10月15日 船内爆破10秒前!

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

スピンアウトドラマ「隠し金庫と三小悪人」[編集]

Episode1に登場したデートクラブのチンピラたちが、猿丸から隠し金庫を守るために奮闘するドラマ。公式携帯サイト会員限定無料配信(ただし#01のみ、公式サイトでも無料配信)。

キャスト[編集]

  • 三島の部下・大平 - 山本光二郎
  • 三島の部下・小野 - 宮平安春
  • 三島の部下・酒井 - 鈴木雄貴

サブタイトル[編集]

# サブタイトル
01 隠し金庫は何処に
02 ラブレターと三小悪人
03 最強男は誰だ

その他[編集]

  • 本編終了後にエスエス製薬のドリンク剤・エスカップ、磁気健康グッズ・コラントッテ、DVD『24 -TWENTY FOUR- シーズン7』とのコラボレーションCMが放送された。
  • 本編中に出現するQRコードにアクセスすると、待ち受け画像を入手することができる(出現シーン・待ち受け画像は毎回異なる)。また公式サイトで特殊な操作を行うと、秘密のページにアクセスすることができる。
読売テレビ 木曜ナイトドラマ
前番組 番組名 次番組
LOVE GAME
(2009年4月23日 - 7月16日)
猿ロック
(2009年7月23日 - 10月15日)

映画[編集]

猿ロック THE MOVIE
監督 前田哲
脚本 長谷川隆
出演者 市原隼人
比嘉愛未
高岡蒼甫
芦名星
渡部豪太
和田聰宏
光石研
西村雅彦
國村隼
小西真奈美
音楽 吉岡聖治
主題歌 mihimaru GT
「Love Letter」
撮影 梅根秀平
編集 高橋幸一
製作会社 ROBOT
配給 SDP / ショウゲート
公開 2010年2月27日
上映時間 112分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

猿ロック THE MOVIE(さるロック ザ・ムービー)』は、2010年2月27日に公開された日本映画。木曜ナイトドラマ枠の作品では初の映画化となる。メインキャストはテレビドラマと同じだが、高岡蒼甫演じる山田は巡査から刑事に昇進している。

キャッチコピーは「鍵を開けたら指名手配!? 史上最悪の逃走劇が今、始まる!」。

映画版からのキャスト[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

  • mihimaru GT 「Love Letter」(ユニバーサルミュージック)

エンディングテーマ[編集]

  • mihimaru GT 「道しるべ」(ユニバーサルミュージック)

トピックス[編集]

  • 2010年2月20日渋谷109スクエアにて本映画のPRイベントが行われたが、わずか2分で中止になるという事態が起きた。イベント開催については主催者側が事前に渋谷警察署と相談し、混乱を避けるため事前に告知されておらず、イベントが開始され市原と芦名がステージに登場すると、歩行者が殺到したため、すぐさま危険と判断し、中止を決定したもの[3][4]
  • 2010年2月27 - 28日の興行通信社調べの映画観客動員ランキングで初登場第4位となっている。

脚注[編集]

  1. ^ ヤンキンBULLで「猿ロック」再始動!桃月なしこ×「一騎当千」コラボグラビアも - コミックナタリー 2018年10月4日
  2. ^ 伝説の男・サイトウの中学生時代を描く「猿ロック」スピンオフ、YKブルで開幕 - コミックナタリー 2021年9月13日
  3. ^ 市原隼人登場で渋谷騒然 2分でイベント打ち切り…映画「猿ロック―」イベント - スポーツ報知 2010年2月21日
  4. ^ 市原隼人 主演映画「猿ロック THE MOVIE」公開直前イベントに登場!! - スターダストプロモーション 2010年2月22日

外部リンク[編集]