特捜班ビクトール

特捜班ビクトール
Victor, de la Brigade mondaine
著者 モーリス・ルブラン
発行日 1934年1月[要検証]
発行元 Éditions Pierre Lafitte
ジャンル 推理小説
フランスの旗 フランス
言語 フランス語
前作二つの微笑をもつ女
次作カリオストロの復讐
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特捜班ビクトール(とくそうはんビクトール、フランス語: Victor, de la brigade mondaine)は、モーリス・ルブランアルセーヌ・ルパンシリーズの一篇。1933年6月から7月にかけてパリの新聞パリ・ソワールフランス語版に連載された。同年9月には単行本として販売されている。英語版のタイトルは『The Return of Arsène Lupin

数年間なりを潜めていたアルセーヌ・ルパンが活動を再開した。特捜班の老刑事ビクトールは、復活したこの世紀の大怪盗に敢然と戦いを挑む。

ルパンシリーズにおける意義[編集]

ルブランの執筆時期としても、作中時間としても後期の作品で、この作品内でルパンは50歳直前と推定される。また、本作品内では深く言及していないもののシリーズ内の時系列としては『虎の牙』ラストの大団円以降を描いた初めての作品であり、そこを意識して読むと、「ルパンの数年間の沈黙」「ビクトールの憤り」「活動再開」の経緯がまた趣深く味わえる。

日本語翻訳書籍[編集]

  • アルセーヌ・ルパン全集17『ルパン再現』保篠竜緒訳、日本出版協同、1953年、全国書誌番号:56006490
  • 『ルパンの大冒険』南洋一郎訳、ポプラ社、1971年、ISBN 978-4-591-06415-3 (ISBNは2000年再版時のもの)
  • 『特捜班ヴィクトール』井上勇訳、東京創元社、1973年、ISBN 978-4-488-10713-0