牛山清人
牛山 清人（うしやま きよと、1899年10月8日 - 1991年9月2日）は日本の実業家。美容室、化粧品、美容学校などで知られるハリウッド (企業)グループの創業者。
経歴[編集]
長野県諏訪市豊田小川の長野県士族牛山克躬・さわの夫婦の長男として生まれる[1][2]。生まれてすぐ母親を亡くし、旧制諏訪中学（長野県諏訪清陵高等学校）を卒業後、1917年（大正6年）に父をたよって単身渡米、ハリウッド・ハイスクール卒業。ハリウッドで早川雪洲の弟子として働くも俳優としては芽が出ず、メイキャップ担当に転身[3][4]。
滞米中に初代メイ牛山（牛山春子）と結婚し[5][6]、1924年に帰国し妻とともに神田三崎町に美容室を開店、宣教師ポール・ラッシュの支援で開いた軽井沢店の成功で軌道に乗り、夫婦で銀座にハリウッド美容室、京橋に美容学校のハリウッド美容研究室（ハリウッド美容講習所）を開設。1929年には、春子とともに再び訪米する[7]。
初代メイ牛山の春子と離婚後、春子の弟子だった17歳下のジュン牛山（本名・マサコ）と1939年に再婚し、メイ牛山の名を継承させる[8]。1947年（昭和22年）諏訪商工会議所会頭、日本商工会議所国際委員長を併任する。1950年（昭和25年）ハリウッド美容専門学校校長に就任。生長の家の熱心な信者でもあり、93歳で没した[9]。
家族[編集]
母親のさわのは上諏訪町長・藤原光蔵の娘、母の弟に藤原咲平、母の甥に新田次郎がいる[2]。実弟に牛山吉次郎、その妻に牛山喜久子。前妻春子との間に長女・潤子、長男・牛山精一、次男・牛山重二、後妻マサコとの間に三男・牛山勝利、二女・ジェニー牛山、ジェニーの夫に山中祥弘（日南市油津出身、学校法人メイ・ウシヤマ学園理事長、ハリウッド大学院大学学長）[10] 、勝利の岳父に朝吹四郎（朝吹常吉四男）[11]。精一の長男に牛山直人（1961年生、テンプル大学日本校卒）
栄典[編集]
著書[編集]
- 『モダン化粧室』寶文館、1931年
- 『美容師を志す人のために』ハリー・牛山, メイ・牛山（初代）共著、現人社、1933年
- 「ここに幸あり」ハリウッド 1974年
出典[編集]
- 「追想牛山清人」 ハリウッド 1992年
- 「現代物故者事典 1991〜1993」日外アソシエーツ 1994年
脚注[編集]
- ^ ハイウッド牛山社長の叙勲祝賀会日本粧業速報、1971年5月4日
- ^ a b 『角間新田に関する調査 : 附・藤原光蔵小伝』藤原光蔵 著 (藤原咲平, 1929) p78
- ^ 歴史ハリウッド化粧品
- ^ 「家族の歴史を伝えたい」時の重みを感じ、育まれる家の歴史。牛山大(六本木ヒルズ・ハリウッドビューティサロングループ代表取締役社長)日経BP「GENUIN」
- ^ 「メイ」どこかで聞いたことが？メイ美容室
- ^ 並木孝信『BEAUTY LEGENDS' STORIES 近代美容の歴史を彩った先人たち』女性モード社、2015年6月25日、p334-336
- ^ 『角間新田に関する調査 : 附・藤原光蔵小伝』p96
- ^ メイ牛山『きれいな女になあれ 女って、生きるって、こんなに楽しい!』日本教文社 1999
- ^ ジェニー牛山さん生長の家との出会い飛田給練成道場(生長の家本部練成道場)
- ^ 第50回在京日南の会総会・懇親会在京日南の会
- ^ 『CATs ビューティビジネスニュース』 2012/8/1号
外部リンク[編集]
- 『モダン化粧室』ハリー・牛山, 寶文館、1931年
- 『美容師を志す人のために』ハリー・牛山, メイ・牛山、現人社、1933年