渋谷マークシティ

渋谷マークシティ
Shibuya Mark City
渋谷マークシティ EAST 地図
渋谷マークシティの位置(東京都区部内)
渋谷マークシティ
渋谷マークシティ
施設情報
所在地 〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1丁目12番1号
座標 北緯35度39分29.8秒 東経139度41分55.3秒 / 北緯35.658278度 東経139.698694度 / 35.658278; 139.698694座標: 北緯35度39分29.8秒 東経139度41分55.3秒 / 北緯35.658278度 東経139.698694度 / 35.658278; 139.698694
状態 完成
着工 1994年平成6年)4月
竣工 2000年平成12年)2月
用途 店舗事務所ホテルバスターミナル駐車場
地上高
高さ 99.67m(イースト)
各種諸元
階数 地上25階、地下2階、塔屋2階
敷地面積 14,420.37 [1]
建築面積 13,256.08
延床面積 138,620.49
構造形式 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造[1]
駐車台数 372台
関連企業
設計 日本設計東急設計コンサルタント設計共同企業体[1]
施工 清水建設大成建設鹿島建設東急建設京王建設戸田建設共同企業体[1]
デベロッパー 東京地下鉄東急京王電鉄
管理運営 株式会社渋谷マークシティ
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渋谷マークシティイースト
Shibuya Mark City East
渋谷マークシティEAST2階にある京王電鉄渋谷駅
施設情報
状態 完成
着工 1994年平成6年)4月
竣工 2000年平成12年)2月
用途 店舗ホテル駐車場
地上高
高さ 99.67m[1]
各種諸元
階数 地上25階 地下2階 塔屋2階[1]
敷地面積 5,499.19 [1]
建築面積 5,416.83 [1]
延床面積 45,926.38
構造形式 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造鉄筋コンクリート造
駐車台数 20台
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渋谷マークシティウェスト
Shibuya Mark City WEST
渋谷マークシティ WEST
施設情報
状態 完成
着工 1994年平成6年)4月
竣工 2000年平成12年)2月
用途 店舗事務所バスターミナル駐車場・鉄道施設・地域冷暖房施設[1]
地上高
高さ 95.55m[1]
各種諸元
階数 地上23階 地下1階 塔屋3階
敷地面積 8,921.18 [1]
建築面積 7,839.25
延床面積 92,694.11
構造形式 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造[1]
駐車台数 352台
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マークシティモール
Mark City Mall
店舗概要
開業日 2000年4月7日
商業施設面積 5,826 m²
店舗数 65店
駐車台数 454台
最寄駅 渋谷駅
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株式会社渋谷マークシティ
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
150-0043
東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号
法人番号 1011001031940 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役社長 和田 博之
資本金 3000万円
純利益 793万4000円
(2023年3月期)[2]
総資産 8億7056万6000円
(2023年3月期)[2]
決算期 3月末日
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北緯35度39分29.8秒 東経139度41分55.3秒 / 北緯35.658278度 東経139.698694度 / 35.658278; 139.698694 渋谷マークシティ(しぶやマークシティ)は、東京都渋谷区道玄坂一丁目にある、株式会社渋谷マークシティが運営する複合商業施設である。京王井の頭線渋谷駅や商業施設、ホテル、オフィス、バスターミナルなどの機能を有する。2000年度グッドデザイン賞受賞(建築・環境デザイン部門)[3]

「イースト」(EAST=東)と「ウェスト」(WEST=西)の2棟のビルからなり、東京地下鉄渋谷駅構内側線(渋谷車庫)京王電鉄渋谷駅に跨って建てられている。

概要[編集]

渋谷マークシティは、京王帝都電鉄(現:京王電鉄)、帝都高速度交通営団(現:東京地下鉄〈東京メトロ〉)、東京急行電鉄(現:東急)が所有する土地、合計約1万4000 m2を一体として有効活用を図り、鉄道施設上空利用施設として老朽化した既存施設を更新し、鉄道施設の改良に併せて、ホテル・オフィス等2棟の高層ビルを建設。さらに鉄道施設上部を利用して東西を貫く遊歩道を設置し、鉄道の相互アクセスの改善と道玄坂を含めた街の回遊性を高め、副都心である渋谷の活性化に資するとの方針に基づき建設された[4]

ハチ公広場側、京王井の頭線渋谷駅上に「マークシティイースト」、道玄坂上側、東京メトロ車両基地上に「マークシティウエスト」が建てられた[5]。また、敷地は渋谷駅から道玄坂上にかけて16mの高低差があり、道玄坂上でマークシティウエストの4階レベルとなる。この特性を利用し、鉄道施設上部に敷地を貫通する遊歩道を設置して、店舗を配置することで新しいショッピングモール「マークシティモール」を誕生させた[6]

施設は1994年に着工し、2000年4月7日にオープンした[7][8]。渋谷は若者の街として知られているが、その中でもあえて『オトナ発信地』をコンセプトとして、渋谷で生活する20歳代後半以上の女性をターゲットに設定した。渋谷マークシティのオープンは渋谷駅周辺の人の流れを変えたといわれた[9]

「SHIBIYA MARK CITY(渋谷マークシティ)」の「MARK」の名称は、Mailは遊歩道(ショッピングモール等の街区の特徴をPR)、Accessは交通の便のよさ(街区の利便性を強調)、Railroadは鉄道会社(営団(当時)・東急・京王の三者による事業の架け橋)、Keyは渋谷のキーポイント(情報発信地区の中心)という、4つのコンセプトワードに由来する[10]

運営会社は上記三社の持分出資であり、ホテル、オフィス、マークシティモールの各商業区画は三社の共有物件である。京王井の頭線が入線する渋谷駅部分は京王電鉄の持ち分であり京王グループの物販店が出店している。

マークシティイースト(ホテル棟)[編集]

マークシティモールは約35店舗が出店。

渋谷エクセルホテル東急は、5階から25階までに配置され[5]、フロント・ロビー・ラウンジ・車寄せを5階に置く(客室数408室、収容人員685名)。

開業直後から連絡橋直下の1階イースト入口前がTBSテレビ深夜番組 ランク王国のインタビュースポットとなっている。また、同じくTBSテレビとフジテレビ(2013年5月23日 - )が同所3階(井の頭線渋谷駅へあがるエスカレーター部分の屋上)にお天気カメラ情報カメラ)を常設している。他局はすべて渋谷スクランブル交差点に設置している中、TBSとフジテレビが離れた場所に設置していることで、他局とは違うアングルから渋谷駅前の表情を番組に反映させている。

以降、本記事では便宜上「EAST」と略記する。

マークシティウエスト(オフィス棟)[編集]

マークシティモール約30店舗が出店。オフィスは11階から23階までに配置され、エントランスロビーは5階で遊歩道からエスカレーターでアプローチする[5]。6階から11階は駐車場。

5階にバスターミナルがあり、高速バス(主にバスタ新宿発着の京王電鉄バスグループ共同運行便が中心)や東京空港交通リムジンバスなどが発着している。東京メトロ銀座線の渋谷駅構内側線(渋谷車庫)は3階にある。

以降、本記事では便宜上「WEST」と略記する。

主要テナント[編集]

マークシティアベニュー[編集]

飲食店[編集]

WEST[編集]
EAST[編集]

東横のれん街→TOKYU Food Show[編集]

長年東急百貨店東横店東館で営業していた食品売場が、2013年3月の東館閉鎖に伴い、EAST地下1階に同年4月4日移転オープンした[11]。地下連絡通路を通じて、東横店地下1階の「TOKYU Food Show(東急フードショー)」と一体運用となっていた。また、WEST地下1階とも地下連絡通路で結ばれていた。 その後、2020年5月25日に「東急のれん街」は渋谷ヒカリエ内へ移転し、跡地には「TOKYU Food Show」が増床開業している。

渋谷エクセルホテル東急[編集]

  • EASTの5 - 25階部分。客室は全408室[12]
  • 私鉄協が専用のタクシー乗り場を設置している。

オフィス[編集]

  • WESTの11 - 23階部分。オフィスロビーは5階である。

バスターミナル[編集]

5階にあるバスターミナル
City Shuttle 渋谷循環バス(無料)

5階に高速バス空港連絡バスが発着するバスターミナルを構える。WESTとEASTを結ぶ連絡通路の屋上に当たる部分にあり、WEST屋内(オフィスフロア)に待合室を設けていて、EASTにある渋谷エクセルホテル東急のフロントデスクとも連絡している。

標示停留所名は「渋谷駅(渋谷マークシティ)」である。ただし、一部「渋谷エクセルホテル東急」という名称を使用している。地平の乗降場と同一停留所であることを示すためか乗り場番号は「91番」から始まる。羽田空港行き、木更津行き、鴨川行き以外は予約が必要。羽田空港行き、木更津行き、鴨川行きはIC乗車カードが使用可能で待合室の自動発券機で乗車券を購入することができる。成田空港行きは渋谷エクセルホテル東急のアテンダントデスクで購入できる。

乗り場 行先(方面) 系統名 運行会社 備考
91 鶴岡・酒田 夕陽号 国際興業バス
庄内交通
盛岡 ドリーム盛岡(らくちん)号 国際興業バス
岩手県交通
仙台・石巻 広瀬ライナー号 京王バス
宮城交通
[注 1]
軽井沢・草津温泉 渋谷 - 軽井沢・草津温泉線 東急トランセ
京王バス
西武バス
上田バス
幕張メッセ)到着便 幕張メッセ中央 - 渋谷線 東急トランセ
京王バス
京成バス
京成トランジットバス
[注 2]
御殿場プレミアム・アウトレット・富士急ハイランド・河口湖 渋谷 - 河口湖線 京王バス
フジエクスプレス
富士急バス
東急トランセ
上高地 さわやか信州号 渋谷 - 上高地線 京王バス
東急トランセ
アルピコ交通
三島・沼津 みしまコロッケ号 富士急シティバス
裾野・沼津 さんさんぬまづ・新宿号 富士急シティバス
清水・静岡 新宿 - 静岡線 京王バス
JR東海バス
JRバス関東
しずてつジャストライン
藤枝・相良 渋谷 - 藤枝・相良線 東急トランセ
しずてつジャストライン
浜松 渋谷・新宿ライナー浜松号 京王バス
JR東海バス
遠鉄バス
豊橋 新宿・豊橋エクスプレス ほの国号 関東バス
豊鉄バス
[注 3]
金沢・加賀温泉 八王子・渋谷 - 金沢・加賀温泉線 西東京バス
アルピコ交通
京都・枚方 東京ミッドナイトエクスプレス京都号 関東バス
京阪バス
大阪 池袋・渋谷・新宿 - 大阪線 京王バス
アルピコ交通
神戸・姫路 プリンセスロード号 京王バス
神姫バス
新居浜・今治 パイレーツ号 東急トランセ
瀬戸内バス
92 羽田空港 京浜急行バス
東京空港交通
東急トランセ
[注 4]
成田空港 東京空港交通
東急バス
袖ヶ浦・木更津 渋谷 - 袖ヶ浦・木更津線 東急トランセ
小湊鉄道
京王バス
[注 5]
三井アウトレットパーク 木更津 渋谷 - 三井アウトレットパーク 木更津線 東急トランセ
小湊鉄道
京王バス
[注 6]
安房鴨川・亀田病院 シーバレー号 東急トランセ
日東交通
[注 7]

以前は、東急バスが運行する無料のCity Shuttle 渋谷循環バスが渋谷エクセルホテル東急の玄関前に乗り入れており、当施設とセルリアンタワー(セルリアンタワー東急ホテル)、渋谷駅東口(東急百貨店東横店・東館1階)、東急百貨店本店の間を10 - 15分間隔で運行していた[17]。その後当施設乗り入れはなくなり、2020年廃止された(東急バス淡島営業所#東急百貨店シャトルバス参照)。

旧バスターミナル[編集]

この施設ができる前にもバスターミナルが存在しており、大井町駅行、幡ヶ谷折返所行、道玄坂歩行者天国実施中の成城学園前駅行・狛江駅行・調布駅南口行や、東急バス運行の高速バス(ミルキーウェイ)などが発着していた。

1994年まで使われたバスターミナルは、東急百貨店東横店西館1階北側の屋上にあった、東急玉川線(玉電)廃止後の渋谷駅跡をバスターミナルに改築したものである。 渋谷駅を発着する系統は1969年5月の東急玉川線代行バス輸送開始直前では、1日の発着回数が5,000回に達し、これに代行バスの発着が加わることとなったため飽和状態となった。この状況を解決するため、東急玉川線渋谷駅跡地を利用し既存バスターミナルの混雑緩和を図ることになった。なお、Uターンが出来る幅がなかったため、終端部にターンテーブルが設置されていた。

1970年品川線(渋谷 - 品川区役所間)の使用を開始し、同年10月より東名急行バスも東急旧本社前の乗り場より移転・使用開始となった。なお東名急行バスは1975年に廃止されている。

その後、幡ヶ谷線や成城線(歩行者天国時)、東急百貨店送迎バス、夜行高速バスも当バスターミナルに発着した。現在ではバスターミナルとしての役割はマークシティ5階の高速バス乗り場に受け継がれている。ミルキーウェイは東急バスターミナル廃止からマークシティ開業にかけて、渋谷駅東側の明治通り路上にある渋谷東急イン前に停留所を設けて発着していた時期がある[注 8]。バス停位置は都営バス池86系統早81系統バス停よりもやや原宿寄りであった。

このバスターミナルの廃止後、跡地は東急百貨店東横店西館2階売場やJR渋谷駅とマークシティとを結ぶ連絡通路の拡幅に使われ、道玄坂上交番交差点につながる取付道路は現バスターミナルへの取付道路やマークシティの敷地に利用されている。

沿革

アクセス[編集]

駐車場[編集]

駐車場がWESTの6 - 10階にあり、最大430台まで収容できる。24時間営業で、料金は次のとおり。

  • 午前7時から翌午前1時 - 最初の20分まで200円、以降20分毎に200円ずつ加算。
  • 午前1時から午前7時 - 最初の20分まで200円、以降30分毎に200円ずつ加算。
  • 12時間毎に最大2,500円の上限。
  • マークシティ内、東急百貨店東横店内での利用額に応じた時間限定無料サービスあり。

鉄道[編集]

JR・玉川改札(2005年3月29日撮影)
2020年9月25日の最終列車をもって廃止された。

いずれも渋谷駅下車。

脚注[編集]

[編集]

  1. ^ 京王便は降車のみ
  2. ^ 特定日運行・幕張メッセ中央からの降車のみ
  3. ^ 降車のみ
  4. ^ 羽田空港発深夜便と羽田空港行早朝便は、二子玉川地区が起終点で、六本木を経由する。
  5. ^ 2018年7月10日運行開始[13]
    2019年8月1日より京王バス東が参加[14][15]
  6. ^ 2019年8月1日運行開始[要出典]
  7. ^ 2018年10月1日運行開始[16]
  8. ^ ただし、東急バスはマークシティ開業前の1998年9月限りで夜行高速バスから全面撤退している。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 『都市再開発』 2000年3月号 p.30
  2. ^ a b 株式会社渋谷マークシティ 第25期決算公告
  3. ^ 渋谷マークシティ”. 公益財団法人日本デザイン振興会. 2019年8月10日閲覧。
  4. ^ 『都市再開発』 2000年3月号 p.26 - 27
  5. ^ a b c 『都市再開発』 2000年3月号 p.29
  6. ^ 『都市再開発』 2000年3月号 p.31
  7. ^ 渋谷マークシティオープン』(プレスリリース)営団地下鉄/東京急行電鉄/京王電鉄/渋谷マークシティ、1999年11月24日。 オリジナルの2002年10月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20021005215930/http://www.s-markcity.co.jp/press/11-24.html2021年7月3日閲覧 
  8. ^ 「渋谷マークシティ開業 大型複合施設 「大人の街」PR」『日本経済新聞』夕刊 2000年4月7日
  9. ^ 「成熟・落ち着き 変わる東京 オフィス街にブランド店」『朝日新聞』2000年4月30日
  10. ^ 帝都高速度交通営団史、pp.355-356。
  11. ^ “東急東横店改装オープン-「東横のれん街」に2000人”. シブヤ経済新聞. (2013年4月4日). https://www.shibukei.com/headline/9261/ 2019年8月10日閲覧。 
  12. ^ 「渋谷エクセルホテル東急」を平成12年4月7日に開業 (1999年11月24日東京急行電鉄ニューリリース・インタ―ネットアーカイブ・2021年時点の版)
  13. ^ 高速乗合バス「木更津駅・袖ケ浦~渋谷駅」線 2018年7月10日(火)より運行開始 木更津と渋谷がグッと近くになりました
  14. ^ 高速バス渋谷 - 木更津線が増便 共同運行に京王バス東が参加、毎日23往復に”. 乗りものニュース (2019年7月22日). 2019年7月22日閲覧。
  15. ^ 8/1 高速バス「渋谷駅 - 袖ヶ浦・木更津駅」線、「渋谷駅 - 三井アウトレットパーク木更津」線運行開始!”. 京王バス (2019年7月25日). 2019年7月27日閲覧。
  16. ^ 2018.10.1(月)高速バス【鴨川~渋谷線】運行開始!”. 日東交通. 2019年8月10日閲覧。
  17. ^ 渋谷マークシティ バス乗り場”. 渋谷マークシティ (2006年12月8日). 2009年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月8日閲覧。
  18. ^ 渋谷駅から渋谷マークシティのアクセスは徒歩何分何秒?行き方は?”. 1rankup.jp. 2021年12月24日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • 渋谷マークシティ
  • 渋谷エクセルホテル東急
  • 京王電鉄 渋谷駅
  • 東急バス 渋谷マークシティのりば案内
  • 渋谷マークシティ (shibuyamarkcity) - Facebook ウィキデータを編集
  • 渋谷マークシティ (@shibuya_markcity_official) - Instagram
  • 渋谷マークシティ - ウォーカープラス
  • "渋谷マークシティ". TripAdvisor. 2020年8月26日閲覧