清畠駅

清畠駅
駅舎(2017年9月)
きよはた
Kiyohata
豊郷 (4.8 km)
(4.5 km) 厚賀
地図
所在地 北海道沙流郡日高町字清畠
北緯42度27分20.62秒 東経142度10分36.04秒 / 北緯42.4557278度 東経142.1766778度 / 42.4557278; 142.1766778座標: 北緯42度27分20.62秒 東経142度10分36.04秒 / 北緯42.4557278度 東経142.1766778度 / 42.4557278; 142.1766778
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 日高本線
キロ程 61.1 km(苫小牧起点)
電報略号 ヨハ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1924年大正13年)9月6日[1]
廃止年月日 2021年令和3年)4月1日[JR北 1][運輸局 1]
備考 無人駅[2]
路線廃止に伴う廃駅
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清畠駅(きよはたえき)は、北海道日高振興局沙流郡日高町字清畠に存在した、北海道旅客鉄道(JR北海道)日高本線廃駅)である。電報略号ヨハ事務管理コードは▲132208[3]

歴史[編集]

1978年の清畠駅と周囲約500m範囲。右下が静内方面。島式ホーム1面2線を有していたが、この写真の前年に無人化されて駅舎側のレールが剥がされ、駅裏側のみ使用となっている。また、駅裏苫小牧寄りに保線用の側線がある。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来[編集]

旧駅名の慶能舞(けのまい)は、アイヌ語の「ケノマイ(ken-oma-i)」(ヒルガオの根・ある・所〔川〕)に由来し[5][6][7][8][9]、現在も河川名などに名称が残っている。

その後、集落名が豊郷と改称されたため、駅名も改称された[10]

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線を有した地上駅だった。ホームは線路の北側(様似方面に向かって左手側)に存在した。転轍機を持たない棒線駅となっていた[6]。また1983年(昭和58年)4月時点では本線の苫小牧方から分岐し構内外側への行き止りの側線を1線有していた(ただしその時点では転轍機の先部分に車止めが設置されていた[7]が、1993年(平成5年)3月までには撤去された[6]。ホーム前後の線路は転轍機の名残で湾曲していた[6]

静内駅が管理していた無人駅だった。駅舎は構内の北側に位置し、ホームから少し離れていた[8]有人駅時代の駅舎は改築され、豊郷駅と同型の、大型アルミサッシを2面に配置した待合所機能だけの駅舎となっていた。豊郷駅舎とは腰壁のパネルの塗色が異なっていた[8]。ホームは砂利敷きとなっていた[8]

利用状況[編集]

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去の各調査日における平均である。当駅についてはバス代行期間が存在するため、一部でバスと列車が別集計となっているほか、各年で集計期間が異なる。備考も参照。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
列車 代行バス
1981年(昭和56年) (24.5) [7] 1日乗降人員:49
1992年(平成04年) (23.0) [6] 1日乗降人員:46
2014年(平成26年) 7 [JR北 4] 当年の列車は単年の値。
2017年(平成29年) 2 [JR北 5] 2015年度末から鵡川 - 様似間バス代行。当年のバスは単年の値。
2018年(平成30年) 1.5 [JR北 6] 代行バスの値は過去2年平均
2019年(令和元年) 1.0 [JR北 7] 代行バスの値は過去3年平均
2020年(令和02年) 1.0 [JR北 8] 代行バスの値は過去4年平均

駅周辺[編集]

ホームからは太平洋のなだらかな海岸線が望めた[8]。遠くに苫小牧市も見えた[8]

  • 国道235号
  • 清畠郵便局
  • 慶能舞川
  • 慶能舞橋
  • 日高町立清畠小学校
  • 道南バス「清畠駅前」停留所

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道(JR北海道)
日高本線
豊郷駅 - 清畠駅 - 厚賀駅

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、863頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b “「通報」●日高本線浜厚真駅ほか17駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1977年1月31日) 
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、228頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  4. ^ “日本国有鉄道公示第182号”. 官報. (1977年1月31日) 
  5. ^ アイヌ語地名リスト キト~コム P41-50P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2018年3月14日閲覧。
  6. ^ a b c d e 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)101ページより。
  7. ^ a b c 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)101ページより。
  8. ^ a b c d e f 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)347ページより。
  9. ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)100-101ページより。
  10. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、90頁。ASIN B000J9RBUY 

JR北海道[編集]

  1. ^ a b 日高線(鵡川・様似間)の廃止日繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2021年1月5日。 オリジナルの2021年1月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210105050338/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20210105_KO_hidakahaishi0401.pdf2021年1月5日閲覧 
  2. ^ 日高線 厚賀〜大狩部間 67k506m 付近における盛土流出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2015年1月13日。 オリジナルの2015年1月15日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20150115032522/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150113-3.pdf2020年10月30日閲覧 
  3. ^ 日高線 鵡川駅~様似駅間 バス代行輸送 運行時刻等の変更について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2017年3月13日。 オリジナルの2018年3月14日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180313150625/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2018/180313-2.pdf2018年3月14日閲覧 
  4. ^ 日高線(鵡川・様似間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2018年8月1日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月17日閲覧。
  5. ^ 日高線(苫小牧・鵡川間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道、3頁、2018年7月2日。 オリジナルの2018年8月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180817123514/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/12.pdf2018年8月17日閲覧 
  6. ^ 日高線(鵡川・様似間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  7. ^ 日高線(鵡川・様似間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。

北海道運輸局[編集]

  1. ^ a b 鉄道事業の一部廃止の日を繰上げる届出について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北海道運輸局、2021年1月5日。 オリジナルの2021年1月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210105055746/https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/press/presspdf/202101/20210105.pdf2021年1月5日閲覧 

関連項目[編集]