津幡駅

津幡駅
駅舎(2016年5月29日撮影)
つばた
Tsubata
地図
所在地 石川県河北郡津幡町字南中条チ7
北緯36度39分27.7秒 東経136度43分49.3秒 / 北緯36.657694度 東経136.730361度 / 36.657694; 136.730361 (津幡駅)座標: 北緯36度39分27.7秒 東経136度43分49.3秒 / 北緯36.657694度 東経136.730361度 / 36.657694; 136.730361 (津幡駅)
所属事業者 IRいしかわ鉄道
西日本旅客鉄道(JR西日本)
電報略号 ツハ
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
(IRいしかわ)-2019年-
2,475人/日(降車客含まず)
(JR西日本)-2019年-
4,517人/日(降車客含まず)
開業年月日 1898年明治31年)11月1日[1]
乗入路線 2 路線
所属路線 IRいしかわ鉄道線(IRいしかわ鉄道)
キロ程 57.9 km(大聖寺起点)
金沢から11.5 km
米原から188.2 km
森本 (6.1 km)
(6.3 km) 倶利伽羅
所属路線 七尾線(JR西日本)
キロ程 0.0 km(津幡起点)
*(森本) (- km)
(1.8 km) 中津幡
備考 共同使用駅(IRいしかわ鉄道の管轄駅)
直営駅
みどりの窓口
(インターネット予約不可・カード支払可)
* 全列車が金沢駅まで乗り入れ。
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津幡駅(つばたえき)は、石川県河北郡津幡町字南中条にある、IRいしかわ鉄道西日本旅客鉄道(JR西日本)のである。両社の共同使用駅であり、IRいしかわ鉄道が駅を管轄する。

2015年3月14日の北陸新幹線開業による経営移管までは、JR西日本北陸本線が乗り入れており、同社の管轄駅であった。

概要[編集]

IRいしかわ鉄道のIRいしかわ鉄道線と、JR西日本の七尾線が乗り入れている。当駅は線路名称上の七尾線の起点駅であるが、七尾線の列車はすべてIRいしかわ鉄道線へ片乗り入れを行い金沢駅まで運転されるため、当駅で折り返す七尾線の列車は設定されていない。

なお2011年3月12日ダイヤ改正以降、2014年3月15日のダイヤ改正の前日まで朝の1本のみ当駅止まりのJR西日本521系電車6両編成による北陸本線下り普通列車の設定があった(折り返しは回送列車)。IRいしかわ鉄道開業後は臨時列車の一部で金沢駅と当駅を結ぶものが設定されている。

もともとIRいしかわ鉄道線は北陸本線の一部であったため、JR西日本の単独駅であったが、2015年3月14日北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間延伸開業に伴う並行在来線の経営分離により、現在の形となった。

JR津幡駅の事務管コードは▲541453を使用している[2]

特急和倉温泉発の「能登かがり火」上り2本が停車する。このほか、かつては、和倉温泉駅発の「サンダーバード」の一部、富山方面への特急「北越」「おはようエクスプレス」や、定期運転されていた寝台特急北陸」や急行能登」も停車していた。ただし、「あいの風ライナー」は通過する。

七尾線は当駅と中津幡駅との間に直流・交流接続のデッドセクションがあり、架線の電源方式が変わる[3][4]

近年、地元の意向により東口整備に向けた調査が行われている[5]

歴史[編集]

駅構造[編集]

島式ホーム2面4線を有する地上駅[6]。列車の折り返しはどの方面でも可能で、2011年3月12日のダイヤ改正より上記の折り返し列車が設定されていた。

当駅と大阪駅を結ぶ最後の列車はサンダーバード20号であったが、この列車は2024年3月15日をもって廃止されたため、大阪を結んでいた特急が全廃された。

社員配置駅みどりの窓口が併設されている[13]。JR時代の末期は、金沢駅の被管理駅であった。JR時代から引き続きマルス端末の設備を有するが、JR西日本からの駅業務委託扱いでなく、旅行業に準じた扱いでの設置となったため(このため、旅行業者としての発行元を示す丸囲みに「IR」の記号がある)、JR駅設置仕様(ロール紙使用・定期券発行機能あり)から旅行会社・私鉄駅設置仕様(プリカット紙使用・定期券発行機能なし)に変更された。定期券は別途自社端末でJR連絡券と自社単独券のみ発売する。またインターネット予約・電話予約(エクスプレス予約e5489)の受け取りができなくなった。

コンクリート造の駅舎は能登半島を模した意匠である。源平倶利伽羅古戦場が同じ津幡町内にあることから、改札口付近に「源平盛衰記」の火牛の計をイメージした牛の銅像が設置されている。

かつて3・4番ホームでは立ち食いそば・うどん店が営業を行っており、さらに昔は「上村商店」製造の駅弁も販売していた[21]「庭田商店」廃業で施設が撤去された跡地はアスファルトで舗装されている。かつては駅構内でキヨスクが営業を行っていたが、2006年に駅舎の隣に開店したJR西日本系列のコンビニ「ステーションピット CHAO」に駅の売店機能は移行した。 その後、2009年に駅舎の隣の建物には他の企業が入るようになるとともに、再び駅構内に売店が設置された(かつて七尾線との乗換客や停車中の列車の乗客を相手に直接販売されていたあんころ餅「きびあんころ」は、駅舎内の売店で販売されるようになった)。 2015年の北陸新幹線開業によるIRいしかわ鉄道への運営移管に伴い、同売店は閉鎖され、2018年3月現在駅構内に売店は存在しない。「きびあんころ」も町内の道の駅倶利伽羅 源平の郷やスーパーのカジマート、かほく市道の駅高松での販売となり、駅周辺での購入はできなくなっている[要出典]

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先 備考
1・2 IRいしかわ鉄道線 上り 金沢福井方面
3 下り 高岡富山方面 一部2・4番のりば
4 JR七尾線 羽咋七尾方面 一部3番のりば
付記事項
  • のりば番号は駅舎の反対側から数える関係で、駅舎側のホームが4番のりばとなる。列車運転指令上では、1番のりばから順に「上り本線」・「中線」・「下り本線」・「下り1番線」とされている。1番のりばの山側にはホームのない貨物列車用の待避線(「上り1線」)がある[6]
  • 1番のりばと待避線(「上り1番線」)は富山・七尾方面からの入線と金沢方面への出発のみ対応。3・4番のりばは金沢方面からの入線および富山・七尾方面への出発に対応[3]。2番のりばは3方向すべてへの入線・発車に対応している。ただし、2015年度のダイヤでは2番のりばからの七尾線方面への定期列車は設定されていない。
  • 2014年12月に、エレベーターを含めた新跨線橋が完成しバリアフリー化された。
  • 列車接近掲示器から流れるメロディーは、1・2番のりばが「エリーゼのために」、3・4番のりばが「アニーローリー」(いずれもMI­DI音源タイプ)である。
  • 金沢発23時45分過ぎの終電は当駅止まりである。

利用状況[編集]

「石川県統計書」「津幡町統計書」によると、1日平均乗車人員は以下の通り[22]

1日平均乗車人員は、石川県内の主要鉄道駅では金沢駅に次ぐ数にのぼる。ただし当駅で計上される乗車人員には実際の七尾線とIRいしかわ鉄道線の乗車人員に加え、七尾線から直通する特急「能登かがり火」や普通列車などでIRいしかわ鉄道線へ通過した「通過人員」の数も含まれる。

これは、当駅がJR西日本とIRいしかわ鉄道の境界駅であり、両社相互間の通過人員も全て当駅で乗降したものとみなし、実際の乗車人員と合算して計算することによるものである。

年度 JR西日本 IRいしかわ鉄道
1日平均
乗車人員
1日平均乗車人員
直通連絡人員

含まず

直通連絡人員

含む

1996年 2,061

1997年 1,978
1998年 1,976
1999年 1,992
2000年 1,991
2001年 1,978
2002年 2,016
2003年 2,080
2004年 2,106
2005年 2,139
2006年 2,176
2007年 2,206
2008年 2,255
2009年 2,210
2010年 2,201
2011年 2,249
2012年 2,259
2013年 2,355
2014年 2,175[注釈 1]
2015年 5,130 非公表 7,056[* 1]
2016年 4,991 7,084[* 1]
2017年 4,769 2,499[* 1]
2018年 4,672 2,514[* 1]
2019年 4,517 2,475

駅周辺[編集]

津幡町の中心部からはやや外れた場所に位置する。

バス路線[編集]

隣の駅[編集]

IRいしかわ鉄道
IRいしかわ鉄道線
森本駅 - 津幡駅 - 倶利伽羅駅
西日本旅客鉄道(JR西日本)
七尾線(金沢駅 - 当駅間IRいしかわ鉄道線)
普通
森本駅 - 津幡駅 - 中津幡駅

脚注[編集]

記事本文[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2014年度は2015年3月13日までの計347日間を集計したデータ。

出典[編集]

  1. ^ a b 停車場変遷大事典、137頁
  2. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  3. ^ a b c 川島 2010, p. 52.
  4. ^ 沿線点描 七尾線 津幡駅から和倉温泉駅(石川県)」『Blue Signal』2013年11月号、西日本旅客鉄道、2013年11月、2021年9月18日閲覧 
  5. ^ 津幡町が新駅検討 道の駅近く、来月から調査”. 北國新聞 (2015年9月20日). 2016年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月27日閲覧。
  6. ^ a b c 川島 2010, p. 48.
  7. ^ a b 停車場変遷大事典、151頁
  8. ^ a b c d 朝日 2010, p. 19.
  9. ^ a b c 停車場変遷大事典、138頁
  10. ^ “装いも新たにオープン 北陸本線津幡駅”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1982年12月4日) 
  11. ^ 『JR金沢支社、みどりの窓口増設』平成元年2月22日日本経済新聞地方経済面北陸[要ページ番号]
  12. ^ 朝日 2010, p. 18.
  13. ^ a b 北陸新幹線並行在来線、第3セクター鉄道開業後"みどりの窓口"12駅で終了に”. マイナビニュース (2015年2月26日). 2021年9月18日閲覧。
  14. ^ IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道、521系中心に運行開始! 新デザインも”. マイナビニュース (2015年3月15日). 2021年9月23日閲覧。
  15. ^ “山形にフル規格新幹線を 並行在来線(5) 北陸新幹線(下)”. 山形新聞. (2017年4月4日). オリジナルの2019年9月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190901142642/https://www.yamagata-np.jp/feature/full_shinkansen/kj_2017040400085.php 2021年9月23日閲覧。 
  16. ^ “IRいしかわ初の赤字 20年度見通し コロナで利用者減”. 北國新聞. (2021年3月2日). オリジナルの2021年3月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210316133851/https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/344891 2021年9月23日閲覧。 
  17. ^ 北陸線(大聖寺駅~金沢駅間)IRいしかわ鉄道線、城端線(高岡駅~新高岡駅間)4月15日ICOCAサービスご利用開始~石川と富山がICOCAでつながる~』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道/IRいしかわ鉄道/あいの風とやま鉄道、2017年1月31日。 オリジナルの2019年5月25日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190525201350/http://www.ishikawa-railway.jp/info/pdf/201701312.pdf2020年2月1日閲覧 
  18. ^ 交通ICカード「ICOCA」の利用範囲拡大等について』(PDF)(プレスリリース)あいの風とやま鉄道、2017年1月31日。 オリジナルの2019年5月25日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190525201350/http://ainokaze.co.jp/wp-content/uploads/2017/01/52ec997ad191bbbcc65a6d2c092765d6.pdf2020年2月1日閲覧 
  19. ^ 富山に続き石川も「ICOCA」エリアに 4月15日、3社相互利用開始”. 乗りものニュース (2017年2月1日). 2021年9月23日閲覧。
  20. ^ 金沢でイコカ利用可能に 石川、富山の19駅”. 産経フォト (2017年4月15日). 2021年9月23日閲覧。
  21. ^ 能登すし、きびあんころ・津幡駅弁[駅弁の小窓][出典無効]
  22. ^ 石川県統計書より[要出典]

利用状況[編集]

  1. ^ a b c d 津幡町統計書 令和元年度版” (PDF). 津幡町. p. 76 (2020年4月). 2021年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月18日閲覧。

参考文献[編集]

  • 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6 
  • 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 48 小浜線 舞鶴線・七尾線 氷見線・城端線 越美北線』朝日新聞出版、2010年6月27日。 
  • 川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第6巻 加賀温泉駅 - 富山エリア』講談社、2010年9月20日。ISBN 978-4-06-270066-5 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]