泉 (バレエ)

『泉』でのウジェニー・フィオクル
エドガー・ドガ作「バレエ『泉』でのウジェニー・フィオクル嬢』1908年

(いずみ、: La Source )は、レオ・ドリーブレオン・ミンクスの合作により、1866年に初演されたバレエである。

概要[編集]

1866年11月12日パリ・オペラ座にて初演された。全3幕4場で、1幕と3幕2場はドリーブが、2幕と3幕1場はミンクスが作曲を担当した[1]ウィーンにおいては、この作品を『Naïla, die Quellenfee(ナイラ、水の精)』と呼んだ。

振付はアルテュール・サン=レオン、台本はシャルル・ニュイッテルが手がけ、主演は泉の精ナイラ(Naïla)にグリエルミーナ・サルヴィオーニ(Guglielmina Salvioni)、ヌーレッダ(Nouredda)にウジェニー・フィオクル、ジェミル(Djémil)はルイ・メラントが演じた。

この作品は、スカラ座でも1875年から1876年にかけてサン・レオンの原振付に基づいてチェーザレ・マルツァゴーラ(Cesare Marzagora)が再振付を行って上演した。

1968年には、ジョージ・バランシンが再振付を行い、ヴィオレット・ヴェルディViolette Verdy)とジョン・プリンツ(John Prinz)の主演によりニューヨーク・シティ・バレエ団において11月23日に初演している。

あらすじ [編集]

舞台はペルシャ。狩人のジェミルは、泉に毒を混ぜようとした悪人の企みを防ぐ。泉の精ナイラは、その返礼として彼とその恋人で隊商の娘ヌーレッダの恋を手助けする。

脚注[編集]

  1. ^ 当初はミンクスが1人で書き始めていたが、期日に間に合わなくなり急遽ドリーブが作曲を引き継いだ。この作品が評判になり、後にドリーブは『コッペリア』作曲の機会を与えられて大成功を収めることになった。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]